真庭鳳凰

登録日:2010/11/29(月) 00:25:11
更新日:2022/10/10 Mon 23:13:17
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「おぬしらは幸運だぞ。我の忍法でしぬる人間はそうはいない───」


「───忍法断罪円」









まにわほうおう




テーマ曲『亡霊達よ野望の果てに眠れ』

刀語の登場人物。
初登場は第五話『賊刀・鎧』。
後に毒刀『鍍』の所有者となる。
七花との対戦は第十一話『毒刀・鍍』。

若い風貌の男。
すらりとした長身で、伸ばした黒髪を真っ直ぐに下ろしている。
基本的に無表情だが、眼光がやけに鋭い。

真庭忍軍十二頭領の一人。
鳥組に所属しており、実質的に真庭忍軍のまとめ役である。
人格破綻者揃いの真庭忍軍の中では比較的常識人の部類に入る。
年齢三十二、身長五尺九寸四分、体重十六貫、趣味気苦労。

真庭忍軍十二頭領の中で唯一、現実には存在しない空想上の動物の名を宿している人物。
通称『神の鳳凰』
棒手裏剣(苦無)を使用する。

刀集めを遂行するためにはとがめ達と休戦していくのが得策だと考えているが、残念ながら人格破綻者が集うまにわにの仲間達により計画が幾度となく潰されてしまう。

否定姫の腹心左右田右衛門左衛門とはただならぬ関係にあるらしいが…



【本編での鳳凰】
真庭の里の復興のために四季崎記紀の変体刀の獲得競争を実施する最中、仲間の真庭蝙蝠や真庭白鷺真庭喰鮫が命を落としていった。
とがめと縁を切ったのが裏目に出たと思った鳳凰は再びとがめと同盟を結ぶことを決意する。

本編初登場では宿の中で交渉をしている校倉必ととがめ達を覗いていた。

とがめに書状を出し、町外れの草原で合流を果たす。

一度まにわにに裏切られたとがめは聞く耳持たぬつもりだったが、鳳凰が腕一本切り捨てる代わりに話を聞くよう提案して、本当に腕を切断したのを目の当たりしたことにより、提案を受諾。

その流れで鳳凰は死んだ仲間や行方不明の虫組の動向を尋ね、更に休戦を申し入れた。

これも受け入れたとがめ達に鳳凰は独自の手順で刀を回収していくこと、陸奥、出羽、江戸に四季崎の刀が存在すること、更に宿敵否定姫が動き出したことまでも述べた。

これに加えてとがめのあの言葉の本当の意味も告げて去っていった。



第六話『双刀・鎚』では残っている仲間と今後の方針を練っていたが、仲間に対する意識が誰よりも強い真庭狂犬の暴走により、とがめとの同盟が再び破綻。

まだとがめと敵対したくないと考えている鳳凰は真庭川獺を殺してまで再々同盟を結ぶことにした。
果して川獺を犠牲にする必要があったのだろうか……


第七話『悪刀・鐚』では真庭人鳥と共に富士の樹海にて毒刀・鍍を入手した。


第九話『王刀・鋸』では伊豆で真庭鴛鴦と合流し、海亀が朽ちた信濃に赴こうとするも左右田に行く手を阻まれてしまう。
時間稼ぎに鴛鴦をその場に残し人鳥と共に去っていった。



【毒刀・鍍における鳳凰】
とがめと合流しようと陸奥へ向かう最中、出羽で再び左右田が行く手を阻んできた。
ここで鳳凰は左右田と戦うことを決意する。

互いの実力が拮抗する中、人鳥が毒刀・鍍を鳳凰に渡したことにより事態が一辺。

鳳凰は乱心し、左右田と人鳥を斬り捨てて新・真庭の里へと戻っていった。


霜月某日。
鳳凰乱心の知らせを聞いたとがめ達は伊賀にある新・真庭の里に赴いた。
惨状を憂いでいたところ、鳳凰に出会った。

しかし、この鳳凰は身体こそ鳳凰でありながら、人格は四季崎記紀に移り変わっていたのである。

鳳凰(四季崎)はとがめ達に自分の世情、歴史の修正、変体刀の真実、そして完了形変体刀『虚刀・鑢』について述べていった。

直後、鳳凰(四季崎)は七花と対戦し、七花八裂(改)によって散っていった。

とがめ達と真庭忍軍との因縁はこれにて終了である。



【使用技】
  • 忍法命結び
自ら切り取った他人の身体の一部をその人物の能力ごと自分に取り込む忍法。

鳳凰は左右田のある部位を奪って人格と断罪円を取得した。
作中では必の部下から腕を奪ったり(アニメでは何故かカット)、死んだ川獺の腕を取り込んで忍法記録巡りを取り込んだ。



  • 忍法断罪円
←左上↑右上→右下↓左下突+蹴+斬

鳳凰の必殺技。
手刀を用いた忍法で、その威力は近距離において絶大である。
作中では必の配下3人にのみ使用。
対左右田戦では左右田の取得する相生忍法『忍法生殺し』と同一のため使用できなかった。
一体どんな技なのか不明である。



  • 猛毒刀与
←(溜)→蹴+突

毒刀・鍍の能力。
汽口慚愧が所有していた王刀・鋸が所有者の毒気を抜いたのに対し、こちらは触れただけで瞬時に毒が全身に染み渡り、最終的には四季崎記紀に乗っ取られてしまうほどのものである。



  • 三段突き
←(溜)→突(連打)

元々鳳凰の技ではなく、刀語の時代から約百年後に誕生する一人の天才剣士が編み出した必殺技(おそらく沖田総司のことだと思われる)。
対七花戦で鳳凰(四季崎)が使用。


真庭忍軍最強──真庭鳳凰

今まで数々の身体を取り込んできたが、皮肉にも最後は四季崎記紀に身体を乗っ取られてしまった。
実質的に弱体化である。
真の実力は残念ながら不明。

アニメでは置鮎さんが担当。
飄々とした鳳凰と粗っぽい四季崎記紀に乗っ取られた鳳凰の二パターンの演技を見事に演じていた。

次回、最終話。
左右田の手にかかったとがめの運命や如何に……


以下台詞
「かしらなどと言うことはない───それは買いかぶりだ。真庭忍軍には個性的な…と言えば聞こえがいいが、社会生活を送ることのできないほど奇異な者どもが多いからな、比較的常識を兼ね備えた我が、暫定的なまとめ役を買って出ているだけに過ぎん。社会性を備えているがゆえの、ただの貧乏くじだ」

「しのびは生きて死ぬだけだ」

「鍛え上げた自らの肉体と技術のみでの勝負──それも悪くあるまい」


※以下四季崎記紀の台詞
「堅苦しい挨拶は、苦手っつーより嫌いでね」

「いい感じに──お前はどこかで、ちゃんと折れているようだが──それでもおれに対して手加減なんかするんじゃねえぞ。父親を越えて、男はようやく一人前になるんだぜ?」






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最終更新:2022年10月10日 23:13