ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵

登録日:2012/03/05(月) 12:59:36
更新日:2024/01/27 Sat 21:00:04
所要時間:約 4 分で読めます





デカイの

キタ―――!!


どんどんデカくなる
カラクリ仕掛けの強敵を前に
ルフィ海賊団大暴れ!!


2006年に公開された、漫画『ONE PIECE』劇場版7作目。

●目次

【概要】

あの前作『オマツリ男爵』とは打って変わった、正統派冒険活劇モノになっている。
ギャグやコミカルな描写、エロいシーンが多く全体的に明るい作風。また「キャラAが後ろで喋っている所で、画面手前のキャラBが別の事を話す」という演出が多い。

監督は『デッドエンドの冒険』も手掛けたシリーズディレクターの宇田鋼之介、脚本は前作から続いて伊藤正宏が担当。
脚本を務めた伊藤正宏氏は、自身のブログ『sometimes i speak!』2006.03.05「二年ぶりの約束」にて「『オマツリ男爵の秘密』は「大人から子供までが楽しめる大娯楽作品」を目指したが半年後に完成した映画は、笑い的な要素はそのほとんど削られ、替わりに、作品の背後に流れていた悲劇性だけが強調された作品に仕上がるまったく別のムードに包まれたものだった」と前作での悔いを語りつつ「とっても楽しい映画に仕上がっていた。僕が笑顔になる以前に、場内のお客さんたちが大笑いしてくれていた。嬉しかった。心底嬉しかった。」「原作者(尾田栄一郎さん!)からは、逆に握手を求められて驚いた。「伊藤さん、ようやく、春が来ましたね!今度の作品なら甥っ子さんや姪っ子さんたちにも安心して見せられますね?」と、彼が言う。」と今作で再チャレンジできた喜びを語っている。

衣装や劇中でのルフィのとある技・エピローグのルフィたちの発言から、空島帰還後からウォーターセブンまでの間に起きた話となっている。
仮にフランキーが味方になっていたらさぞ喜んでいたであろう(57巻SBSでは、フランキーとラチェットのバトルを妄想して送ってきた読者がいた)。

当時SMAPのメンバーだった稲垣吾郎、片や『スッキリ』開始直後&もう片方は10年の謹慎直前だった極楽とんぼがゲスト声優として出演していた。
また、主題歌はまだメンバーがたくさんいた頃のNEWSが担当している。

ちなみに、まだ制作スパンの短い1年単位だった頃のためか、予告編の映像は本編で使われていない予告編用映像ばかりか、ギャグ重視の本編と真逆でやたら恐怖を煽り敵の凶悪さを印象づける代物。
その恐怖は千年に一度」とキャッチフレーズがつけられ、ラスボスも巨大な凶悪ロボットに乗って襲いかかるという予告詐欺であった。

【ストーリー】


ゆらりゆらゆら ゆらゆらり うみのおうさま『きんのかんむり』
しろきへびのめ ふたつのつき
くろきかぜおと やせるおもい
ゆらりゆらゆら ゆらゆらり うみのおうさま『きんのかんむり』

あおきみずがめ のみほすとき
みどりのもりに おちるいなづま
ゆらりゆらゆら ゆらゆらり うみのおうさま『きんのかんむり』


麦わらの一味は、難破した海賊船から宝箱を手に入れた。
早速中を見てみると、そこには海賊の襲撃から難を逃れた老婆のローバが入っていた。
ローバは自分の島の財宝伝説『金の冠』を話し、一行はその「メカ島」へ向かう。

だが、ローバの息子であり島の領主である天才発明家ラチェットにトラップで追い返される。

ゴーイングメリー号の帆をボロボロにされた一味は、島に伝わる「ゆらりうた」の謎を解明することで宝を手に入れようとする。

謎の一端を解いてみせた一味は、態度を翻したラチェットに協力をもちかけられ宝を探すべく共に行動することになるが…



【登場人物】

◆麦わらの一味

当然ながら、ロボットだらけのラチェットの仕掛けに終始目を輝かせていた。
いつものように、特に根拠もなくメカ島のお宝を信じ続けるが…
ラチェットとの決戦では、TV版より先に偶然ギア2を発動させた。

主な役目はルフィ救出。
回転刃相手には戦った経験もあったためかマジ将軍の回転のこぎり装備バイク相手には手ぬぐい姿になる。

意味もなくおっぱいを強調したアングルと、意味もなく乳揺れする、今作の真の主役。
ラチェットがなにか企んでいることに気づきつつ、ルフィ達にツッコミを入れるなどとにかく忙しい。

リアクション要員。クライマックスでその狙撃の腕前を見せる。
「現在あなたは敵なんですね?」
「そうです、空気読んで」

ホンキ大佐の機械鎧相手に大ダメージを受けながらも、ホンキ大佐が油断した隙を突いて逆転勝利を収める。

バトル関係なしにリアクションで毛皮強化を使ったため、戦闘では活躍しなかったが、だれかがしゃべりかけてきてることに唯一気づき、島の重大な秘密に気付く。
大谷育江氏が体調不良により休養していた時期だったので、後に戦桃丸を演じる伊倉一恵氏が代役をつとめている。

まだ一味を名前では呼ばない。なぜかOPでは第2部のように色白に描かれている。
ナミがぷるんぷるん揺れる陰で、目立たないながらも堅実におっぱいを揺らす。
宝までの謎を冷静に解き続ける。
顔芸とひどいことするわとチャイナ服もあるよ。

原作では液体に浸かっていると悪魔の実の能力者は脱力すると説明されており海水で濡れること自体は能力者の弱点ではないが*1が、本作では海水にぬれて脱力する描写がある。

◆劇場版オリジナルキャラ

  • ラチェット(CV:稲垣吾郎)
亡き父の跡を継いでメカ島の領主を務める青年。天才発明家であり、いくつものロボットやゴム動力の飛行機・海賊船を追い払うための巨大扇風機などを開発している。
上半身裸にオーバーオールとマフラー、眼鏡にはワイパー付きの変態。筋肉質ではあるようだが線が細いためルフィからは「ガリガリメガネ」と呼ばれる。
ゆらりうたの謎がまさかダジャレと思わず、天文学的な見地から調べていたため謎を全く解けなかった。
とある野望を秘めているが、自分の野心をとがめる母ローバを少し疎ましく思いつつも普段母思いの息子であり、普段は「母上」呼びしつつとっさの時には「おかーちゃま」と呼ぶ。島民達からも物好きな発明家と思われているようだが慕われてはいる様子。

ゆらりうたの謎を全て解いた後に自分の野望を叶えるべく、敵対するルフィたちを数々のロボットやトラップで苦しめる。
ドリルのついた人型ロボット「鉄人くん28号」・制作途中だが水陸両用の「鉄人くん32号」・未完成だが威力十分の「スーパーゾウガメくん」と次々と巨大ロボットを繰り出すラスボスの鑑。どれもルフィ相手にはあまり歯が立たなかったが。

SMAPの稲垣吾郎が声を当てているが、稲垣はその後スマスマなどでワンピースに興味ない役目になる。…大人になるって悲しいことなの。

  • ホンキ大佐(CV:山本圭壱)
ラチェットの部下で付き人的存在。大柄でアフロヘア。
あまり頭は良くないが、見た目通り力は強い。
戦闘では機械の全身鎧を纏うも、めちゃくちゃ息苦しいという設計ミスがあり、頭の部分をすぐ脱いだ。
鎧のパワーは本物で、サンジにダメージを与えられるほどの大砲も備え付けられていた。
サンジに善戦するも、倒したと油断して近づきすぎたことに加え兜を外したことも仇となって、いきなり羊ショットによって吹き飛ばされあっけなく敗北。
油断で敗北したあたり機械鎧の高性能ぶりがうかがえる。

  • マジ将軍(CV:加藤浩次)
ラチェットの部下。モヒカン。海賊に対する戦闘・偵察・対外交渉などを担当している。
テンションが高く、ヤンキーじみた下品な言葉遣いにラチェットは飽き飽きしてる。
ロビンの顔に傷をつけた大罪人。
巨大な回転ノコギリが2つ備え付けられた改造バイクを操る。そのバイクでゾロと真正面から勝負するも、ノコギリはあっさり受け止められ、本人もビビったところを竜巻を喰らいあっけなく敗北。

ラチェットのおかーちゃんで、本作の実質的なヒロイン。高齢出産だったのか、現在はしわは多めで小柄。
暴走する息子のことを不安に思いつつも、息子を愛する母である。

ラチェットとローバに仕える老齢の執事。


【用語】


  • メカ島
ラチェットが治める島。ログポースに反応しない。
亀ポースがなければたどり着けないため海賊もほとんど来ることは無く、のどかな光景が広がる平和な島。
人々は漁をしながら暮らしている。

  • ゆらりうた
メカ島に伝わる謎の歌。宝「金の冠」のありかを示すと言われる。

  • 亀ポース
小さな亀が入ったコンパスのようなもの。メカ島を指し示しており、この亀ポースがないとメカ島に行くことはほぼ不可能。

  • ラチェットの発明品
    • 防衛システム…海岸の砂浜に設置した数百体の弓矢を構えた人形を起動させ、島に接近してくる敵目がけて矢の雨を降らせる。遠めだと人形だと気づかれないため、威圧効果もすさまじい。
    • 旋風キング…海岸に設置した巨大扇風機。「対帆船迎撃装置」であり、帆を広げた船は風で吹き飛ばされてしまう。
    • 飛行機クラフトプレーン…ゴム動力のプロペラで短時間飛ぶ。二人程度なら乗せることすら可能。
    • 小型船…ゴム動力のプロペラ推進なのでオールをこぐ必要がない。その分、発進前はゴムをまく手間が必要。
    • 鉄人くん28号…ラチェットが搭乗する、胸部分にドリルのついた巨大人型ロボット。工事用機械でもあり、ラチェットの城の改造も行った。カッコいいデザインだが、変形しないことをルフィには残念がられた。
    • 鉄人くん32号…ラチェットが搭乗する、制作途中の水陸両用ロボット。…なのだが見た目は小型ボートに人型ロボットの上半身がくっついておりアンバランス。パイロットの保護機構もないようでラチェット自身もシュノーケルをつけている。ボートの底に短い四足がついており陸も歩けるが、傾斜が大きいと坂を登れない。
    • スーパーゾウガメくん…ラチェットが搭乗する、未完成だがパワー十分の陸亀型ロボット。様々なコードでつながっている。



追記・修正は亀ポースに導かれた方にお願いします。




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最終更新:2024年01月27日 21:00

*1 濡れた後のvsアーロン戦やマリンフォード頂上戦争でのルフィなどが顕著。

*2 汗)アナタの隣に居る「 激ヤバな御方 」に....( 汗。