ゼオライマー

登録日:2009/05/29 Fri 12:57:20
更新日:2023/07/15 Sat 08:39:01
所要時間:約 3 分で読めます





塵一つ残さず、消滅させてやる…!


消え失せろ!天の力の前になぁ!!


ゼオライマーとは、漫画・OVA『冥王計画ゼオライマー』に登場する最強のスーパーロボットである。
原作版とアニメ版では設定が色々と異なるので分けて紹介する。
どちらにも共通して言えるのは「ものすごく強いロボットである」という点。


原作版

この業界で最も鬼畜な主人公と噂される若槻魔沙樹が氷室博士とともに作り上げたGクラス重鉄神。

現在まで創作作品において様々なロボットが開発されてきたが、万全のゼオライマーを正面から倒すことができるロボットは無いとさえ言われている。

理由はゼオライマーの核である超次元システムである。
超次元システムは、異次元空間にある「本体」とリンクすることで
ほぼ無限大のエネルギーを取り出す。


このエネルギーを使って物質を生成することも可能であり、例え原子レベルに分解されても寸分狂わず元通りに再構築される。
これは生体パーツであるパイロットにも有効で、パイロットは死を超越した存在になる。
逆を言うと超次元システムにアクセス出来なければ、設計や技術自体が古いポンコツマシンに成り下がる、という事。

超次元システムにアクセスする為の次元ジョイントを女性の胎内に埋め込むという訳のわからない仕様の為、
次元ジョイントを有する女性がいなければ無敵最強どころか他のGクラス重鉄神に対して対抗することが難しくなってしまう。


と、この様に凄いのはゼオライマーではなく超次元システムである為、超次元システムには

「登録された人物にしか動かせない」
「超次元システムに登録されたゼオライマーが複数ある場合、接触すると強制的に融合させられる」

等のいくつかのセーフティが施されている。


続編漫画『冥王計画ゼオライマーΩ』においてはXダイバーとかいう小型機体に偽装していて、
元に戻る為に身体を延伸拡張して別パーツの剣を変形させて背骨の様にくっ付けるとほぼ当時と同じ状態に戻るという変な機構を使用している。
ちなみに、上記のようにシステム以外は古臭いポンコツに過ぎないが、これ全体を以て超次元システムらしく、同調融合するためのコピーを作るにあたってわざわざポンコツ自体を丸ごと複製する必要があった。

延伸拡張までは没ったサンライズアニメ用ゼオライマーのリサイクルだが、
そこから何故剣を背骨合体させるようになったかは謎である。


アニメ版

全長:50m
重量:480t

原作同様鬼畜外道な天才科学者、木原マサキによって創造された八卦ロボの内の1体、正式名称「天のゼオライマー」。
15年前に、世界征服を企む悪の秘密結社にて開発されていたが、開発担当の木原マサキが裏切って日本に持ち逃げした。
コアである次元連結システムにより無尽蔵のエネルギーを自由自在に使うことができる。

パイロットは秋津マサト(木原マサキ)と氷室美久。
別に美久が居なくても動かせるが、出力は3分の1以下と非常に弱体化する。
その理由として美久は木原マサキが作り上げたアンドロイドであり、次元連結システムの制御ユニットであるためであり、マサトorマサキがゼオライマー操縦中は次元連結システムを制御しているのである。
離れていてもマサキがゼオライマーで操作すれば召喚される。

ちなみに、骸骨状態で変形し接続しているためその変形シーンはトラウマもの。そのムービーは『スーパーロボット大戦MX』でも再現されている。
その上当該シーンはメニューから何度でも見られる。そんなもの誰が見たがるんですかね……

武装は手甲部光球から強力なビームを出す「エネルギー波」。
見た目は普通の光線だが、直撃1発で火のブライストを大破行動不能へ追い込む程の威力がある。
そして同じく光球から不可視の破壊エネルギーを座標転送する「次元連結砲」
次元連結砲はOVA原作では名称不明だったが、『スパロボMX』で名前がついた。座標を確認できる範囲のどこにでもブチ込める超便利兵装である。

そして「めいおー」の鳴き声と共に両手の球体を胸の球の前で合わせ、一気に爆発させる最強の大技、「メイオウ攻撃」がある。
「ゼオライマーといえばコレ」というくらい印象的な武装で、この両手ガッチン攻撃であらゆる敵を容赦なく血祭りに上げていく。
出力は調節が効くようで、八卦ロボを仕留めた際はその辺り一体を吹き飛ばす程度(?)に留めていたが、最大出力で使用した際は大陸を飲み込むレベルの大爆発を起こしていた。
最大出力で直撃すれば分子レベルで跡形も無く消滅するとすら言われる程の威力を誇る。
次元連結砲の様に回避不可能か、一応避ける余地があるのかは不明。
風のランスターなどの八卦ロボ(地のディノディノスを除く)は全てこのメイオウ攻撃一発に敗れ去っている。
唯一天のゼオライマーに対抗できる(武装が撃てればというあくまで限定的なモノではあるが)と言われた雷のオムザックでさえも、冥王の前にはあっけなく散っていった。
あまりに強烈な印象を残したためか、似たようなポーズを取ったキャラクターやロボットに対して冥王と渾名をつけたりも。※例:冥王ペンギン

メイオウ攻撃の際にの字が浮かび上がる演出もスパロボオリジナル。今でも人気の演出である。
評判の良さを受けてか公式で逆輸入され、ゼオライマーの関連フィギュアにも「天」のエフェクトパーツがついてくる。

他にも胸の光球から発生する円形のバリアや、一切の予備動作無しで行われる瞬間移動等、防御や機動性も完全無欠と言って良い。特に瞬間移動は攻撃を避けるだけでなく、正面から突撃しつつ相手の背後へ跳躍、すぐさま殴りつけるといった具合に格闘戦にも応用している。最終回で自軍の本拠地から敵の本拠地へ瞬間移動している所を見るに、座標さえ分かっていれば距離の制限も無い模様。まさに無敵。

最初のヴァイオリンが印象的な戦闘曲「覚醒、ゼオライマー」は処刑用BGMとして有名で、「この曲が流れる=相手は死ぬ」という認識で間違ってない。
ダークで力強い曲調は木原マサキの鬼畜さ、ゼオライマーの圧倒的強さをよく表しており人気が高い。

物語中一貫して桁外れの力で大暴れしたが、最後は造物主であるマサキの野望を挫くため暁に出撃。
鉄甲龍の本部にてマサト、美久、幽羅帝と共に最大出力のメイオウ攻撃で消滅し、物語は幕を閉じる。


スパロボでの活躍


次元連結システムの力を使えば……

ゼオライマーは、負けない…!


MX

初参戦。
強力なユニットの多い本作でも屈指の化物で、MXチート御三家の一体。
原作の強さを可能な限り再現されている。

15年前の旧式故か、機体ステータス自体は凡庸で特に装甲が残念。
序盤はマサトが弱気なのもあって気力もなかなか貯まらないので次元連結システムの発動も遅くやっぱり残念。
しかしひとたび発動すればHP、EN回復、バリア、分身、という便利な特殊技能を一気に使用可能になるトンデモ性能を発揮していく。

そして中盤でマサトの人格統一に伴ってマサトのステータスがアップ。
性格が強気に変化して気力が貯まりやすくなり本領を発揮する。
こうなってしまえば誰にも止められない冥府の王の一丁上がりである。
マサキの凶悪な人格が消え、複雑な出自故に弱気だったマサトも
しがらみが無くなったことでマサキの知識とマサト本来の心優しい気質を持ち合わせた
人格者としてマグネイト・テンの他のメンバーとも打ち解けていくことになる。

さらにマサトが覚醒を、美久が愛を覚えるので、期待や献身を使えばシリーズ最強のウナギの大群でさえ1ターンキルが可能。
やろうと思えばラスボスにもタイマンで勝てます。



鬼のように強い。
基本性能は相変わらず並だが、次元連結システムによって常時守られているので数値以上に固く避ける。
MAP兵器のメイオウ攻撃の必要気力が150(MXは140)になったが、イベントなどで気力が上がりやすく、
初っ端から次元連結システムが発動しているから基地外な活躍が出来る。
とりあえず必中かけて敵陣に放り込んでおけば無双できる程で、コイツに追随できるロボットは精々マジンカイザーくらいのものである。
隠し機体である強化形態なんかになった暁には……

欠点はマサトの初期ステータスが低い(特に命中率)のと、今回人格統一によるステータスアップがない事、覚醒を覚えず鉄壁を覚える点。
まあ美久が覚えているし再動を使えばいいだけなのだが……
飛べるくせに空適性も低いので、地上に下ろすか強化パーツで補ってやろう。

また、最強の隠し機体「烈のグレートゼオライマー」の入手条件が「出撃させない」ことなので、
それを狙う場合は前半思うように使えないというのも欠点と言えば欠点。
ぶっちゃけ、ゼオライマーの時点で普通に強いので他の隠しを取る気ならあまり気にせず出撃させた方がいい。

グレートゼオライマーについてはこちら


◇スーパーロボット大戦Card Chronicle

スパロボ初のソーシャルゲーム(現在はサービス終了)。
次元連結システムのちょっとした応用で平行世界への扉を開いたり、ゼオライマーから直接グレートゼオライマーに変化したりと様々な見せ場が用意されている。




追記、訂正などさせるものか……!

ゼオライマー!…お前の本当の追記、修正を見せてくれ!

画像出典:冥王計画ゼオライマーコンプリート
©1988~1990 ちみもりお/AIC/東芝EMI/EMIミュージック・ジャパン

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 冥王計画ゼオライマー
  • 冥王計画
  • 冥王
  • ゼオライマー
  • メイオウ攻撃
  • 木原マサキ
  • 若槻魔沙樹
  • 秋津マサト
  • 氷室美久
  • 次元連結システム
  • 超次元システム
  • MEI☆OH
  • めいおー
  • Zeorymer
  • 天のゼオライマー
  • (天)
  • ⊃天⊂
  • ロボット
  • ミク
  • ⊃烈⊂
  • チート
  • 最強ロボット候補
  • オーバーテクノロジー
  • ビーダマン
  • スパロボ
  • 機動武神天鎧王
  • 木原家の一族

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年07月15日 08:39
添付ファイル