野原ひろし

登録日:2009/06/29(月) 00:01:13
更新日:2024/02/14 Wed 23:37:47
所要時間:約 10 分で読めます


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野原ひろしとは、漫画・アニメ『クレヨンしんちゃん』の登場人物。

声:藤原啓治森川智之*1
少年時代の声:山口勝平小林由美子、足立友、矢島晶子(アニメ版の少年時代)*2、三田ゆう子(映画版の少年時代)

  • 年齢:35歳
  • 身長:180cm
  • 出身:秋田県大仙市
  • 血液型:A型(O型説もあり)
  • 好物:ビール、肉じゃが、唐揚げ、枝豆、明太子、刺身等のおつまみ類。好きなようかんは蒸しようかん。
  • 髪型:ややクセのある短髪。一時縮毛矯正でサラサラヘアになったこともあったが、一日で元に戻っている。
  • 靴のサイズ:26cm
  • 職場:霞ヶ関の会社「双葉商事」の営業二課係長
  • 愛車:青の3ドアハッチバック→緑のオッサン・アンジェリーナ(4ドアセダン)→緑の5ドアステーションワゴン
  • 年収:約650万*3
  • 趣味:ゴルフ
  • 特技:卓球(「人間兵器のひろちゃん」)、水泳(「本マグロのひーちゃん」)
  • 一人称:「俺」、幼少時の一人称は「オラ」。

備考:
  • 父・銀の介と母・つるとの間に生まれた次男。農業を営む兄・せましがいる。
  • 中学時代はSFクラブに所属。
  • 首都圏にマイホーム32年ローンを抱えながら妻(29)、息子(5)、娘(0)、犬一匹を何不自由なく養い、毎晩晩酌にビールをつけることもできる超エリート商社マン。*4
  • 喫煙者だった*5が、現在は禁煙。
  • 痔になって入院した事があり*6、それ以降はしんのすけにいじられている。
  • 20年後未来:双葉商事をリストラ、ツルツルのハゲ。




高校時代までは出身地の秋田で過ごし、その後上京。
学歴不明*7*8だが、20歳の時に東京で双葉商事に就職し、現在勤続15年で営業2課の係長。
川口やヨシりん、ユミ等部下たちからの信頼は厚く、上司から度々叱責を受けることはあっても概ね評判は良好で、寧ろエリート街道を歩んでいると言っても過言ではない。

土日・祝日は家族サービスも考えず、接待ゴルフや昼寝で過ごすだらしない父親だが、遊ぼうと誘われると嬉々としてそれにつき合う子供思いで、努力家な面もあり、みさえとダイエット対決をした際には見事に達成している*9

やや暴力的で厳しい部分のあるみさえと対照的に、キャラクターが固まっていない初期はしんのすけに向かって「しんのすけ、てめー」と怒鳴りつけたり、ゲンコツをしたりしたこともあったが、極めて温厚で優しい性格。イタズラ盛りのしんのすけに叱ったり制裁をしたりすることは少ない。
周囲がひまわりばかりを可愛がり、疎外感にとらわれていたしんのすけを穏やかに諭して自覚を与え、また落としたライターを使って火遊びをしていたしんのすけとマサオ君が危うく火事を起こしそうになったところに駆けつけて消火をした後、毅然とした態度で注意するなど、要所要所で適切な親としての行動がとれるよき大人である。

女性にめっぽう弱く*10、その異性に弱い性質はしんのすけやひまわりにしっかり受け継がれている*11
その性格はしんのすけに「お馬鹿でエッチで軽いノリの父ちゃん」と評された。

また、誤解をしていたみさえに謝罪もされずに誤魔化されて反省してもらえなかったり、過激なお仕置*12を喰らうなど、不幸体質の傾向が強い。
会社の付き合いで風俗やキャバクラに行ったり、接待ゴルフにつき合わされる羽目になったこと等を誤魔化そうとして、浮気を疑われることもあり、ひろし本人に全く非が無いのにもかかわらず、最悪の偶然が重なって完全に浮気としか見えない状況*13を目撃されて大騒ぎになった事もある。
一方、いざという時には、優しく情に厚い所を見せるが、普段は意地悪で自分勝手な一面を見せる場面もしばしばあるみさえもイケメンに弱い部分があり、逆にひろしが釘を刺すことも。
そういう意味では似た者夫婦といえるのかもしれない(勿論互いに深い愛情で結ばれているからこそではあるのだが)
原作でも痴漢に遭っていたリョーコという女子高生を偶然助けてお礼にメールアドレス交換した後、デートに誘われた際には「ホントに勇気のあるおじさんになるから君も勉強頑張れ!」と明確にその関係を断ち切る文章を送り、アドレスを消したエピソードがある。

また足の臭いが非常に強烈なことで知られており、読者・視聴者だけでなく作中でも彼の代名詞となっている。その臭いが染みついた靴や靴下は最臭兵器として武器扱いされるほど。
しかし「オトナ帝国の逆襲」では「愛する家族と生きる今」の象徴として描かれた他、番外編エピソード「クレヨン・ウォーズ」では記憶を失って散り散りになっていた野原一家の記憶を甦らせるなど、物語のキーアイテムとなることも珍しくない。

そんな極々普通のサラリーマンでありながら、劇場版シリーズやテレビスペシャル等では野原一家の大黒柱として幾度と無く非日常的な大事件に巻き込まれており、その度に愛する家族と生きる「日常」、そして子ども達に託す「未来」を守り抜くべく奮闘し、勝利を勝ち取り、映画第22作「逆襲のロボとーちゃん」においては初の主役(?)を務めた。



余談

度々「万年係長」「安月給」等と馬鹿にされるが、実はひろしは現実における同年代のサラリーマンの平均年収を150万円以上も上回っている。また35歳で係長という役職も一般的に見て早い部類。
そして東京から相当離れた地方都市*14ながらマイホームを持ち専業主婦の妻と子供1人→2人と暮らし、さらに自家用車を持ちペットを飼っても家計が傾く様子が見られない時点で十分裕福と言えるだろう。

………というのは、現代の価値観にあてはめたからそう見えるのである。
実は連載開始当時の価値観では、ひろしのような男性は本当にうだつの上がらない平均的サラリーマン扱いだったのだ。
当時は夫のみがお金を稼ぎ、妻は専業主婦として一生家の中の仕事を続けるというのが当たり前のことだったし、ひまわり誕生時点(96年ごろ)でも「子供2人は普通~少ない」という認識が普通だった。
持ち家に至っては顕著で、会社から遠く離れた場所に家を買うことは「毎日通勤で数時間かかる地方都市じゃないと家が持てない男」とみなされていたのだ。
また役職も、当時だと係長クラスなら年齢にブレはあれど「どんなに無能でも、犯罪など明確な不祥事を起こさなければ勤続しているだけで全員そのうち上がる」程度のポジションでしかなかった。
上述の「万年係長」というのがひろしを見下す・馬鹿にしたニュアンスで呼ばれるのもこのあたりの価値観によるものである。

時代が下って、昇進や結婚・育児のハードルが上がり、一方で女性も結婚後もフルタイムで働かないといけないほど生活水準が落ちるようになり、さらには持ち家そのものを持つこと自体がステータスとなった今、長期連載ながら環境が変わらない野原家は相対的に生活レベルが向上したように見えるというのが正確である。

名言製造機としての野原ひろし

ネット上に「ひろしの名言」なるコピペで名言集が出回っているが、その殆どは無関係の他人の名言である
(逆に言えばそのような他人の名言を言わせても全く違和感がないのも本人の人徳ゆえとも言える)
ここで作中で披露した本当のひろしの名言を一部抜粋。実際に名言集も発売されたので興味があれば是非。

  • しんのすけだっていろんな人に守られて大きくなったんだぞ?父ちゃんもな。(映画「暗黒タマタマ大追跡」より)

  • 俺の人生はつまらなくなんかない!家族がいる幸せを、あんた達にも分けてやりたいぐらいだぜ!!(映画「オトナ帝国の逆襲」より)


  • 自分の子供に「くたばれ」って言う親がどこにいる!親は子供に「生き抜け」って言うもんだろうがぁぁ!!(映画「嵐を呼ぶオラの花嫁」より)

  • 俺の靴下はジャスミンの香り~♪(「 本当に怖い呪いの人形の話だゾ」より)

  • 俺たちだって子供の頃は「シェー!」とか「アッと驚くタメゴロー」とか言ってたけど、大人になってからは言わなくなっただろ?ああいうのは時間が経てば忘れてくものなんだよ。(「テレビの口まねだゾ」より)
    • この話は、クレしんが大人の目の敵にされ始めた頃に放送されたエピソード。しんのすけが作中のアニメを真似して下品なギャグをする事を気にしてみさえが四苦八苦するという内容だが、ひろしのこの発言はクレしんへの苦情に対する原作者&アニメ制作側の回答と言われている。

藤原・ひろし・啓治

アニメでの声優・藤原啓治は野原ひろし役が有名になりすぎたため、ネット上で「ひろし」と呼ばれることが多い。
また藤原啓治氏が戦闘狂や火属性キャラを演じると、ひろしの名前を捩って「焼け野原ひろし」というネタでいじられるのがお約束。

男が惚れる男

TVスペシャルや劇場版などの特別編では男女関係ないグローバルな人に惚れられる事が多い。そして現担当はぶりぶりざえもんの声の人等と女装している
現実にとあるサイトで集計され某動画サイトでも発表された「ガチホモが選ぶ恋人にしたいアニメキャラクターランキング」でも、数々のイケメン達を抑え見事1位になった。
更に「父にしたいキャラクターベスト10」ではマスオさんやのび助と並んでベスト3に入った事もある。
そして遂に………


殿 堂 入 り
し ま し た





さらに余談だが、
に「のはらひろし」という原画スタッフが、
  • アニメ夏雪ランデブー最終話
の原画スタッフに「野原ひろし」という原画スタッフがいる。

また劇中のひろしは万年係長だが、担当声優の藤原・森川両氏には自ら声優事務所を立ち上げ代表取締役を務めているという共通点があり、
初代しんのすけ役の矢島晶子氏(フリー声優)は藤原氏の事務所と業務提携している。


因みに作中の挿入歌に「北埼玉ブルース」という歌があり、ひろしのお気に入りの歌なのか劇中で披露するシーンがある。
クレしんのアルバムにも収録済み。作詞はもちろん臼井儀人氏。
ぜひ聞くべし。

ちなみに前述の通り現在は森川智之氏が声優を務めているが、交代した時期がよりにもよって別アニメの森川氏の演じるキャラがある父親に成り代わった時期であり、そのせいで「オラのとーちゃんはとーちゃんじゃないゾ」なんてネタが生まれたりした。
また氏はニンジャスレイヤーフロムアニメイションで主人公の声優を担当しているのだが、ニンジャスレイヤー自体が「クレヨンしんちゃんで例えるなら家族を殺されたひろしがニンジャになって悪の組織への復讐を胸に戦う話」と例えられることがあっただけに一部では騒然としたとか。




ひろし『追記・修正のない項目なんかに未練はない!!』

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最終更新:2024年02月14日 23:37

*1 当初は藤原啓治の病気療養の休業による代役だったが、藤原氏は療養を終えて声優業を再開した後も体調を考慮しながらの活動となったためか、ひろしを含めた一部の持ち役に復帰する事なく2020年4月に逝去。それに伴い森川智之が正式に二代目となった

*2 山口氏及び足立氏以外は息子と同じ声優

*3 アニメ版のエピソードにて、しんのすけが1等一億三千万円の宝くじを「父ちゃんの年収20年分」と発言するシーンより推定

*4 連載当初のバブル期でも「中の上」クラスである。

*5 原作ではアニメほど吸っておらず、吸うシーンが描かれているのは2巻の1コマだけである。

*6 同じく銀魂で藤原氏が演じた服部全蔵も痔持ちであり、それが原因で入院した事がある。

*7 高卒なのか短大卒なのか大学中退なのか

*8 年齢から少なくとも飛び級でもしていない限り大卒でないことは確かだが、作中で大学時代を示唆する発言があるため、中途入社説が濃厚

*9 みさえは失敗しますます太った

*10 特に若くて綺麗な女性

*11 妻のみさえもイケメンに弱い所があり、しんのすけとひまわりにその性質が受け継がれてしまったのはある意味当然かもしれない

*12 時にはお仕置を通り越して虐められているように見える

*13 「ラブレターで災難だゾ」など。「父ちゃんが出てったゾ」でも、電話にてひろしが”オールナイト”の映画を見に行っているとしんのすけに伝えたのだが”オールナイト”を”女と”と聞き間違えてみさえに伝えてしまい、ひろしが帰ってきた途端にズタズタにしていた。当然、誤解が解かれた後にしんのすけは二人から大目玉をくらうことになった。

*14 一応架空の場所扱いにはなっているものの、読みが同じなこととコラボなどの影響で埼玉県春日部市が舞台であることが暗黙的に認知されている。