スナフキン

登録日:2011/11/26 Sat 06:55:16
更新日:2024/03/16 Sat 15:51:30
所要時間:約 6 分で読めます




スナッフキ~ン!


やあ、ムーミン


スナフキンとは『ムーミン』作品の登場人物。


【概要】

主人公のムーミンとは親友で自由と孤独、音楽を愛する旅人。ケモナー疑惑あり。
「スナフキン」は英語表記で、本名はスヌスムムリク(スウェーデン語読み)*1
作品ごとに設定があやふやだが父親はムーミンパパの友人のヨクサル、母親はミイやミムラ姉さんの母親でもあるミムラ夫人。つまりミイとは血縁関係にある。しかもである。
緑の帽子に緑の服を着ているが、別に勇者ではない。
基本的には理知的でおとなしいが、作品ごとに性格が違っている。
生活はテントで暮らし、魚等を釣って食べている。
また、冬になるとムーミン谷から離れ、南の国へ旅をする。
そして春先になるとまたムーミン谷に戻って来る。
やたら格好良い台詞や名言が多く、名言集が発売されたりした。
そのノマド的な生き方は多くのファンを引き付け、シリーズ随一の人気キャラと言っても過言ではない。


【各作品での活躍等】

【原作】

初出は『ムーミン谷の彗星』*2。河原にキャンプを張っていたところ、天文台をめざすムーミントロールたちと出会って、道案内がてら同行することになる。

上述の通りの性格だがそれに加え、人付き合いが少し苦手気味な性格。
ムーミン等には心を開くがあまり交流のない人には結構無愛想な態度をとる。
音楽が好きで、ハーモニカを吹いたり、作曲したりする。
また、看板が大嫌い(自由人であり、命令・指図されるのが嫌いなため)で、公園の「芝生に入るべからず」という看板にひどく激怒し、抜き捨てたことがある。
色々精神的にきていた『ムーミン谷の十一月』ではついに立て札そのものが嫌いとなり、ヘムレン*3が「ムーミン谷」という地名の札を建てようとした際、喧嘩になったほど。

物に執着しない性格で、むしろ持ち物を増やすことを、束縛が多くなるという理由で嫌っている。
やむを得ず物を買うときも、できるだけ使い古しのものを選びたがる。
作中でズボンを買い替えようとした時も、新しすぎるという理由で見送っている。
基本的には一張羅にハーモニカだけを携えたスタイルで、長年使っていたらしいテントや調理器具も、必要なくなった時点でさっさと捨ててしまっている。


【ムーミン・コミックス】

序盤はかなり俗っぽい性格で、ムーミンたちにニョロニョロの世話を押しつけられたことをいつまでも根に持っていたり、スノークの女の子の色仕掛け*4顔を真っ赤にして引っかかったりと今のスナフキンのイメージからはかけ離れていた。
コミックス後半からは、谷の住民が右往左往するのを冷ややかに眺めるクールな性格になり、今のイメージに近い名言製造機となった。


【昭和ムーミン】

原作ではミイの弟で、ムーミンたちと年齢が同じぐらいの設定だったが、昭和ムーミンでは声も行動もハードボイルドすぎるイケオジに。また原作のスナフキンは笛やハーモニカ、アコーディオンなどを愛用していたが、昭和ではギターを愛用している。
制作が虫プロに移行してからは、等身が上がり、髪もふさふさになってますますイケメン度が上昇した。また名言製造機っぷりにも拍車がかかった。
旧新ともに身体能力が異様に高く、旧では超遠距離射撃*5や精密射撃*6を披露しており、新では銃こそ使用しなくなったがムーミンたちの鏡のいたずら*7を目をつぶったまま回避*8するなど超人っぷりは相変わらずである。


楽しいムーミン一家

原作とは違いムーミン達の他の人達にも交流出来ており、怒ることも少ない。
演奏スタイルは原作と同じハーモニカ吹き。
頭も良く、女王様化したフローレンに「自分の考えていることを当てろ」と言われて難無く当てたりと最早ある種のチートの域である。
しかし、ムーミンパパの書いた本を正直に酷評したり*9、ムーミン谷に帰るのが遅れていることに焦ったり、ミイのデートの誘いに驚いて川に落ちたりした一面もある。
また、女性には興味がないイメージだが、フローレンと初めて会ったときにムーミンに「とても綺麗な娘だった。花を耳の後ろにかざっていて、ふさふさした前髪があって、柔らかい産毛が生えていた」(要約)と事細かに説明していたり、フローレンを優しいヒマな女の子として暗示したりとフローレンのことを割と気に入っているようである。
因みに動画や画像などでよく聞く「ムーミン谷を犯罪でいっぱいにしよう」というセリフは、所長さんとミムラのカップルを崩壊させまいとするためのセリフなので、安易な乱用は控えた方がいい。




【ムーミン 南の海で楽しいバカンス】

出番は少なめ。そしてなぜか顔色がめちゃくちゃ悪い*1


【主な台詞(作品混合)】

「僕はこの目で見ないものは信じない。そのかわり、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ」

「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ」

「「そのうち」なんて当てにならないな。今がその時さ」

「いつも優しく愛想よくなんてやってられないよ。理由は簡単。時間がないんだ」

「人の目なんか気にしないで、思うとおりに暮らしていればいいのさ」

「出来るさ。僕は世の中全ての事を忘れたいと思っているくらいなんだ」

「だめだよ。僕は孤独になりたいんだ。来年の春、また会おう」

「この世にはいくら考えても解らない、でも、長く生きることで解かってくる事が沢山あると思う。君達も大人になれば解るさ。
ある意味で、大人は子どもよりももっと子どもみたいになることがあるんだよ」

「その奥さん、親戚は多いし知り合いも沢山いたんだ。でもね、言うまでもなく”知り合いが沢山居たって友達が一人も居ない”って事は有り得るんだよ」


「孤独になるには、旅に出るのがいちばんさ」

「長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ」

「僕は物心がついたときからたった一人で旅を続けてきた。多分、これからもそうするだろう。それが、僕にとっては自然なことなんだ」

「自然を感じるだろ…? 強い風の前に立って自分達に向かって進んでくる雨を感じるのはなんて素晴らしいんだ」

「眠っているときは、休んでいるときだ。春、また元気を取り戻す為に」

「新しい島を探しに行くんだ。そこはきっと、誰にも決して見つからない秘密の島なんだ」

「でも、あいつらから見れば、僕らは相当変なヤツなんだぜ」

「穏やかな人生なんてあるわけがない」

「自分で綺麗だと思うものは、何でもぼくのものさ。その気になれば、世界中でもね」


「人の涙を弄んだり、人の悲しみを省みない者が涙を流すなんておかしいじゃないか」

「人間もみんなに怖がられるようになると、あんなに一人ぼっちになってしまうのさ。
有名になるなんてつまらないことさ。初めはきっと面白いだろう。でもだんだん慣れっこになって、しまいには嫌になるだけだろうね。
メリーゴーランドに乗るようなものじゃないか」

「あんまり誰かを崇拝するのは自分の自由を失うことだよ」

「一度決めたら最後までやりぬく、それが俺の人生さ」

「もっと意気地のない弱虫は、自分のした悪いことを隠して人を騙すことだよ。本当の勇気とは、自分の弱い心に打ち勝つことさ。
包み隠さず、本当のことを正々堂々と言える者こそ、本当の勇気のある強い者なんだ」

「嵐の中にボートを出すばかりが勇気じゃないんだよ」

「どこにもなかったら自分で作ったらどうだい? できるかどうかはやってみなければわからないんじゃないかな」

「人の好みは千差万別だと思います。もし全部の人間が同じものを食べ、同じものに感動し、同じ本だけしか読まなくなったとしたら、
僕はそんな世界は味気ないつまらないもんだと思います」

「つまらん意地を張って、優しい仲間を失うことは、美しい宝石をなくすよりも悲しいことだよ。心の繋がった仲間こそ、ルビーにも勝る美しいルビーさ」

「世の中にはね、自分の思い通りになってくれない相手のほうが多いんだよ。おべっかばっかり使って友達になろうとするやつも同じくらい多い。
だけどムーミン、僕はそんなやつが大嫌いさ」

「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。素晴らしい発見や哲学なんかは、案外そういうところから生まれることがあるからね。
でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね」

「飢えを知っていればこそ、ぼくは二度とそうなりたくないと努力するだけだよ」

「学問は議論を積み重ねることによって発展することもあるんじゃないですか?」


この項目を見てくれ どう思う?


ちょっと分かりにくい文章ですね


そうだろう、それは私が書いたんだ


……失礼



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最終更新:2024年03月16日 15:51

*1 直訳すると「嗅ぎたばこ(スヌス)野郎(ムムリク)」で、このため偕成社の『ムーミン谷は大さわぎ』(講談社の『ムーミン谷の夏まつり』に該当)では「かぎタバコ屋くん」というすごいネーミングに訳されていた。彼の父親のヨクサルは名前が出る前に「ムムリク」と呼ばれる場面があるので「ムムリク」は種族名で、スヌスムムリクは個体名ではなく「切手集めのヘムル」のように種族名の入ったあだ名かもしれない。

*2 一応『小さなトロールと大きな洪水』でも終盤で灯台守が昔訪ねてきた人の名前を挙げる際、スノークとスナフキンの名前を挙げている。ただしスナフキンが個人名なのか疑問もあるので本人かは微妙。

*3 この個体はアニメ版でレギュラーだった『たのしいムーミン一家』の個体とは別人。

*4 一応コミックス序盤ではスノークの女の子はムーミン谷一の美少女という設定だった。

*5 おさびし山からムーミン谷の列車強盗を狙撃。

*6 放り投げた紙を蜂の巣にする。

*7 鏡で太陽光線を反射するアレ。もちろん反射した光は光速である。

*8 しかし後ろにいたノンノンに直撃させてしまった。

*9 本人は知らなかった。