綾里真宵

登録日:2010/04/24 Sat 23:16:21
更新日:2024/04/13 Sat 01:19:04
所要時間:約 15 分で読めます






そういうときはね。”ありがとう”って言うんだよ。


綾里真宵(あやさとまよい)」とは、カプコンの『逆転裁判』シリーズに登場するキャラクターである。
北米版の名前は"Maya Fey"。


■概要


【プロフィール】
身長:154cm
スリーサイズ:B75/W56/H78(Aカップ相当)
一人称:あたし
好きなもの:みそラーメン(中でも特に好きなのが、矢田吹さんの屋台《やたぶきや》のみそラーメン)

CV:花村怜美(『逆転裁判3』PV・特別法廷・特選裁判・ドラマCD・『PROJECT X ZONE 2』・パチンコ版・『逆転裁判6』)
  桐谷美玲(『レイトン教授VS逆転裁判』)
  CAPCOM(『鬼武者Soul』)
  悠木碧(テレビアニメ『逆転裁判~その「真実」、異議あり!~』)
演:すみれ乃麗(宝塚版)/桐谷美玲(映画『逆転裁判』)/荻野可鈴(ADKアーツ版)/椎名ひかり(『2』にて荻野可鈴とWキャスト)


成歩堂法律事務所》の副所長。
しかし、本来の肩書きは「倉院流霊媒道(くらいんりゅうれいばいどう)」の家元の娘で、霊媒能力を持ったシャーマン少女。
そのため普段は装束*1を着ており、首には勾玉(まがたま)をぶら下げている。
『逆転裁判』シリーズではこの「霊媒」能力が事件解決のキーになる事が多く、ちゃっかり「影の所長」を名乗るほど。
まあ、元々この事務所千尋さんのだしね!
(千尋は独身で姉妹の父は既に死去し母は失踪しているため、法的にも千尋の相続人は真宵のみである)

年齢は『逆転裁判』1作目の時点では17歳。成歩堂より7歳年下で姉の千尋とは10歳離れている。
無邪気で天真爛漫な性格の少女で、主人公の成歩堂龍一とは弁護士とその助手のような関係かつ、ボケとツッコミの漫才コンビである。
普段は成歩堂を振り回しているものの、彼のことは全面的に信頼している。
また、彼女の何気ない行動が思わぬ形で成歩堂にヒントを与えていたりもする。
一方で従妹の春美に成歩堂との関係を「恋人」と表現されるとしどろもどろになって反論する。

メタ発言沢山の番外編扱い的なTGSの『特別法廷』と『特選裁判』などでは成歩堂と一緒になって御剣で遊んでいる。
何だかんだで似た者同士である。

証拠品を守る為にスタンガンをものともせず戦うなど、成歩堂よりも男らしい一面を見せることもある。
自らの命より依頼人を優先するような手紙を置いていった事もあった。
一方で年齢の割に子供っぽい一面もあり、特撮番組「トノサマン」シリーズの大ファンである。
何歳も歳の離れた同じくファンの少年と意気投合出来る程。
「忍者ナンジャ」より「トノサマン」が好きだが、「忍者ナンジャ」が嫌いという訳でもない。
というか怪人☆仮面マスクマックス・ギャラクティカなどの流行ものに詳しく、全体的にミーハー気質である。

同い年の女性に狩魔冥がいるが本人も自覚している通り、
極端に子供っぽいのと彼女が極端に大人っぽいのでとても同い年には見えない。
人懐っこいので大概の人とは仲良くなれるが、姫神サクラ芝九蔵虎ノ助など威圧的な人の前だと委縮してしまう。

また、シリーズ中でもかなりの不幸体質で、何らかのトラブルに巻き込まれることが非常に多い。
本編シリーズで彼女が出演すると、必ず1度は殺人容疑をかけられるというトンデモないジンクスが存在する。
そして「ハシゴ・キャタツ論争」の発端*2でもある。

彼女のテーマ曲は「綾里真宵~逆転姉妹のテーマ」。
ゲーム中では「成歩堂法律事務所」にいるときに流れることが多く、このBGMで癒された人も多いのではないだろうか。
ちなみにこの曲はいまのところ「2001」「2002」「2016」の3つのバージョンがある。
「2002」バージョンは『逆転裁判2』『3』で使用されており「2001」のメロディーをより和風にアレンジしたもの。
『6』で使用されている「2016」バージョンは「2001」のメロディーでリメイクされた曲となっている。


■来歴


初代から続く3部作では、探偵パートでは成歩堂法律事務所に向かえば彼女に話しかけることができ、現場検証では成歩堂と共に行動することになる。
法廷パートでは千尋に代わり、ゆさぶる時や尋問のループを挟む際に成歩堂にヒントを与える役を担当する。
真宵が不在の場合は、上記の役を代わりの人物が行う場合がある。
事務所にいるときに話しかけると「相談する」と「気づいたこと」の2つの話題が出るのが恒例となっており、真宵が不在の場合も事務所に向かえば誰かしらがこの話題を引き継いでくれる。
一見するとこれらの話題は探偵パートで詰まった時のヒントになりそうだが、話が進展するごとに更新されるものではないので惑わされないように*3

第2話『逆転姉妹』で初登場。
真宵は姉・千尋を追って事務所にやってきたが、そこで何者かに殺害された姉の姿を目の当たりにしてしまう。
さらに追い討ちをかけるかのごとく、向かいのホテルから事件を目撃していたという宿泊客の通報によって、
真宵は殺人容疑で逮捕されてしまった。

ちなみに真宵の父親は既に他界しており、母親は消息不明。
そして今、姉も亡くなったことから、真宵には身寄りと呼べる存在はいなかった。
成歩堂は真宵の願いで彼女の姉が生前「困ったときはこの人に頼めば大丈夫」と聞かされていたという
あるベテランの弁護士に弁護の依頼をしに行くが、なぜかその依頼を断られてしまう。

とうとう孤独の存在となった真宵を見捨てることができなかった成歩堂は、彼女をひとりで弁護することを決意。
真宵も「霊媒」のチカラで姉の千尋を呼び出し、ピンチに陥った成歩堂をサポートした。
そして逆転無罪を勝ち取ると、以降は成歩堂の副所長もとい助手として「成歩堂法律事務所」に収まるようになる。
この頃から真宵は明るい性格を取り戻して行き、成歩堂のことを「なるほどくん」と呼ぶようになった。
成歩堂も「ぼくが弁護士でいられるのも、元はといえばこの子のせいであり、同時にこの子のおかげでもある
と真宵に感謝している。

第3話『逆転のトノサマン』ではファンだったトノサマン(の俳優)が逮捕されてしまったため、本人からの依頼もあって「成歩堂法律事務所」の初仕事を引き受ける。「ハシゴ・キャタツ論争」はこの事件の推理パートから始まる。

第4話『逆転、そしてサヨナラ』ではどうやら霊媒の力が弱まってしまったらしく、千尋に霊媒出来なくなってしまう。本人はこのことで成歩堂の脚を引っ張ってしまったと考え、エンディングでは修行の旅に出ようとする。
しかし、この事件は真宵が尋問を妨害する狩魔検事に立ち向かったこと、事件の真犯人に真っ向から立ち向かって証拠品の1つをくすねたことで解決できたわけであり、両方とも真宵がいなければ詰んでいた可能性があった。修行の旅に出ることこそ止められはしなかったが、自身の行動が役に立ったと知ると、感謝の気持ちを成歩堂に伝えた。


公式イラストでは死んだはずの姉と全身ピンクの美人ギャルとの3ショットや、
彼女といろんな意味でそっくりさんである宝月茜と一緒のシーンを描かれたイラストもある。
またヒロインという立場上ゲーム中のイベントカットも彼女がアップで描かれたものが非常に多く、
オフィシャルファンブックで成歩堂を差し置いてイベントカット紹介ページのメインを飾るほど。


第2話『再会、そして逆転』では、真宵の故郷である「倉院の里」で発生した殺人事件で再び殺人容疑で逮捕される。
成歩堂が調査を進めるうちに綾里家にまつわる暗い過去があきらかとなっていく。
無事無罪を獲得できたことにより、再び「成歩堂法律事務所」の副所長に返り咲くようになる。

第3話『逆転サーカス』では、ファンだったマジシャンが逮捕されるという前作3話のデジャビュを感じる出来事に遭遇する。この事件では珍しく千尋に霊媒することもなく、成歩堂が彼女の幻聴を聴くこともない。正真正銘真宵本人の根気で最後の逆転劇の火蓋を切る。

第4話『さらば、逆転』では「殺し屋」に人質として誘拐され監禁されるという、強烈なトラブルに遭ってしまう。
この時は自力で脱出しようとしたり*4、千尋を霊媒して自分の現状を伝え、
成歩堂と一緒にいる春美が千尋を霊媒する事で成歩堂へのメッセージを託すなど、
自分でも何かしらの方法で現状を打開しようとしていた。
しかし食事を与えられずに放置されていた為、かなりキケンな状態に追い詰められていたようで、
救出後の真宵いわく「なるほどくんがフライドチキンに見える」ほどだったらしい。
(テレビアニメ版では監禁中「○○食べたい」と呟くシーンが追加されたが、カツ丼ステーキ等脂物が多い)
救出後に成歩堂や綾里春美と再会するシーンは、それまでの苦労もあり感動ものである。

そして「霊媒師」としてはっきりと開眼したのも『2』からであり、千尋を霊媒して成歩堂を助けるようになった。
『2』でもハシゴキャタツ論争は健在である。
また「ラーメンはみそ派」という設定は『2』で発覚した(厳密には初代の『逆転姉妹』のエンディングでも「みそラーメンを食べに行こう」と成歩堂を誘っている)。


服装は通常時は装束のままだが、第3話『逆転のレシピ』ではウェイトレス姿になった真宵が登場するシーンがある。かなり可愛い。
仮面マスク」の事を知っていたり等けっこう情報通。
そして、やはりハシゴキャタツ論争は健在である。コレだけは情報を仕入れてないんだろうか?
「ホテルバンドー」に関わった場合は何かしら巻き込まれる運命である。
最終話『華麗なる逆転』では叔母のキミ子の目論みで暗殺されそうになるなど、引き続きかなり危険な目にあっている。

ちなみに今回は依頼人にこそならなかったものの、最後の最後でやっぱり殺害容疑者として告発されてしまった。
疑いが晴れた後は『逆転シリーズ』旧三部作の最後の証人として彼女に尋問していく事になる。


『検事1』と『検事2』では成歩堂や春美と一緒に背景の一部として登場。
その後は事務所を離れて家に戻っており、霊媒師の修行に励んでいる。
そのため『4』では「やたぶき屋のかつての常連」など登場人物の会話の節々に彼女の面影が見られるものの、
直接登場するシーンはない。


『4』と同様直接登場するシーンはないが、第5話「未来への逆転」で成歩堂を励ます内容の手紙を彼に送っている。
『4』以降いろいろと過酷な目に遭ってきた成歩堂だが、彼とは今でも交流があるようでたびたび事務所に顔を出していたことが判明。
『5』での真宵の手紙によると、事務所に行きたかったそうだが「ちょっと、ややこしい修行」があって行くことができなかったようだ。
ちなみにこの時点で年齢は27歳と『1』の頃の千尋と重なるが、成歩堂に送った手紙の文面を見る限りでは性格は以前のままのようである。


物語の舞台となる異国の名称が「クライン王国」であり、
霊媒能力を持った巫女が法廷での相手となる事が発表された時点で、真宵の再登場を期待していたファンは多かった。
そしてついに真宵の再登場が発表された。
ちなみに開発者によると真宵の再登場は『6』の制作決定時から決まっていたとのこと。

第3話「逆転の儀式」で登場。
綾里家の家元になるために「クライン王国」で修行をしていたが、その最後の修行の日に成歩堂と再会を果たす。
作中では10年近くの歳月を費やしての再登場となった。
本作で28歳となった彼女は生前の姉にも似た雰囲気の美女へと成長していた。
‥‥が前述の通り性格は以前とそれほど変わっておらず、相変わらず特撮番組やみそラーメンが大好きである。
久しぶりの再会を喜ぶ二人だったが、その直後に発生した殺人事件で真宵が通算4度目の殺人容疑で逮捕されてしまう。
真宵を救うため、成歩堂はふたたびクライン王国の裁判に挑むこととなる。
第5話「逆転の大革命」の前半では成歩堂と共に日本に帰国する予定だったが…


ちなみに『6』で再登場した宝月茜は第3話でも刑事として登場しているが、
この時点で茜と真宵はどうやら面識があったようで、おたがい「あかねちゃん」「真宵さん」と呼び合う仲になっている。
また『4』以降に登場した王泥喜法介希月心音とは今作が初顔合わせとなり、
王泥喜のことは「おどろきくん」、希月のことは「ここねちゃん」と呼んでいる。
王泥喜については、以前に成歩堂から「声の大きい新人クンで、ちょっと頼りない」という話を聞かされていたらしい。

『6』本編の後日談である特別編「時を越える逆転」では、成歩堂と真宵のコンビが久々に復活
ある披露宴会場で発生した殺人事件の調査をふたりで行うこととなる。


■その他の作品での活躍


  • 『鬼武者Soul』
「カプコンヒロインズ ブースターパック」の武将のひとりとして参戦。
担当声優は公式サイトやゲーム中で見られる武将プロフィールにて「CAPCOM」と表記されている。
イベントクエスト『絢爛カプコンヒロインズ』では「時のねじれ」により本作の世界に一人で飛ばされ道に迷っていた。
「殿様」「トノサマン」という言葉に反応する場面もある。


成歩堂と共に参戦。2人だが扱いはソロユニット。
バイオテロ事件の主犯の容疑をかけられた平八の弁護をすることになった成歩堂と共に、
神室町で待ち合わせをしていたところをゾンビに襲われる。
援軍に駆けつけた平八やクザBSAAの活躍によりマンホールに退避するも、そこは魔界に通じる「呪いのマンホール」であった。
そこで決闘寸前なデミトリモリガンと出会い、
バレッタに狙われたことをきっかけにモリガンによって勾玉に魔力を吹き込まれ、
「異議あり!」やトノサマンを具現化して戦えるようになった。

成歩堂ともども一般人としてのリアクション担当で、ぶっ飛んだやつばかりな自軍にたびたび苦労している。
戦艦バルログからの脱出時、カタパルトから忍者軍団・モリガン・リュウに続いて、飛ぶよう桐生たちに諭された時に、
「忍者に、羽の生えた人に、竜巻旋風脚の人でしょ!あたしたち、一般人だよ!?」の迷言を残した。

ヴァシュロンからの「伸び代はあるような、ないような…」という評価に対しては
「お姉ちゃんを霊媒すれば、それはもう!凄いんだから!」と熱く語っていた。
実際『6』にて伸び代があったことが無事に(?)証明されたため、オトナなカラダとなった彼女を見た時の反応が目に浮かぶかもしれない。


  • 『レイトン教授vs逆転裁判』
「レイトン教授」シリーズとのコラボゲーム。
「逆転裁判」シリーズ側のキャラクターとして、成歩堂とともに登場。
国際弁護士協会の“技術交流”としてイギリスの法廷に立つこととなった成歩堂につきそい、サポートした。
その裁判終了後、被告人のマホーネが控室に忘れていった本を開いてみると…………

「レイトン教授」とのコラボゲームということで、
「レイトン教授」シリーズではおなじみの「ナゾトキ」に成歩堂や真宵が挑戦するシーンもある。
なお、本作では「霊媒」の能力を使用するシーンはない。


もっと追記、修正しようよ、なるほどくん

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最終更新:2024年04月13日 01:19

*1 『1』〜『3』までに着ているのは「修行中の霊媒師が着る装束」と本人が言っており、『6』でもまだ「家元を継ぐための修行」の最中なためか飾りは増えても基本的なデザインは変わっていない。

*2 「推理パート」において脚立を調べると真宵が「ハシゴがあるよ」と言って成歩堂が「それは脚立だ」と突っ込む流れ。地味ながらも初代から続くシリーズの恒例行事となる。

*3 初代4話「逆転、そしてサヨナラ」では公園に行くのが正解と思わしき発言をするが、公園以外に話の進展がある場合でもセリフが更新されないので、公園で何か見落としてしまっているのではと勘違いしてしまう、と言った現象が発生しかねなくなる。

*4 この間は僅かながら真宵視点で操作を行うことが出来る。