ウルトラマンマックス

登録日:2009/12/15(火) 11:07:12
更新日:2024/04/01 Mon 21:49:23
所要時間:約 3 分で読めます





最強!(Max Power!)

最速!!(Max Speed!!)


画像出展:ウルトラマンX(2015年7月14日~12月22日) 第8話「狙われたX」より
@円谷プロ、「ウルトラマンX」製作委員会



円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンマックス』に登場するウルトラ戦士。
作品については、ウルトラマンマックス(作品)の項目へ。


CV:中井和哉、松本健太(決戦!ウルトラ10勇士!!)

身長:48メートル
体重:3万7千トン
出身:M78星雲・光の国(回想シーンからクリスタルタウン出身という説も)
人間体:トウマ・カイト


出典:新ウルトラマン列伝86話「立ち上がれマックス!勇士の証明」(2015年1月13日放映)より
@円谷プロ


M78星雲から、地球の文明を「監視」(←これ重要)するためだけにやってきたウルトラマン。
しかし、防衛隊DASHに所属する青年・カイトに“共振する個性”を感じ、彼と一体化。
カイトが変身アイテム「マックススパーク」を左腕にかざすことで変身し、怪獣や侵略者に立ち向かう。

一方で、同じ星に住む種族間の問題には手を貸さず、地底人の世界でカイトが変身しようとした際はマックス自身が止めに入った。
マックスが現地人であるカイトに力を貸した時点で地球の文明に干渉しているようなものだが、
まあ異星からの侵略者が相手の場合と元々同じ星の種族である地底人が相手の場合は事情が異なるのかもしれない。

ちなみに胸部のカラータイマーは「パワータイマー」という名称である。


【能力・アイテム】

●マクシウムカノン
左腕に装着されたマックススパークから放射する、最強最大の必殺光線
「最強最大」と言われているが、効かない敵がちょくちょく登場する。
ちなみに14話では撃ち方を忘れウルトラマンとは思えないお茶目なポーズをとった。

●マクシウムソード
頭部の角飾りをテレパシーで操作してブーメランのように使う、ウルトラセブンアイスラッガー風の技。
100%の精度を誇るらしい。マックス自身の分身能力の応用で増えたりする。
ちなみに頭を擦っただけでも出てくる。禿げない。


●マックスギャラクシー
ウルトラマンゼノンから借りた……授けられた武器。
ピンチの時に召喚し、装備すると光線等の能力を飛躍的に高めるが、体力の消耗も激しい。
強化形態が用意されていないマックスにとって、唯一の救済措置。
ウルトラマン列伝では最初からゼノンから授けられたかのように紹介されている*1
そこは個人の判断で

●ギャラクシーカノン
マックスギャラクシーから放つ、マクシウムカノン以上の威力を持つ必殺光線。

●ギャラクシーソード
マックスギャラクシーから伸ばす光剣。
最終話でイデオンソードと化す。



彼の掲げるキャッチコピーは「最強・最速」。
ただし相手となる敵も、

  • 最強怪獣の一角で、過去作より防御力が更にパワーアップされた「ゼットン
  • 最速が売りのマックスをスピードで完全に圧倒したスラン星人、ヘイレン
  • 光ある限り、そして能力のカラクリを見破らない限りほぼ無敵。その上果てしなくウザいシャマー星人
  • 特殊なウイルスで呆気なくマックスやDASHを完封・無力化したモエタランガ
  • 受けた攻撃で無限に進化・強化・成長する完全生命体「イフ
  • あらゆる有機生命体の記憶を消し去る化猫「タマ・ミケ・クロ
  • 『ウルトラマンマックス』という作品の脚本を書き換えなければ勝てなかった「魔デウス
  • シリーズ歴代最強のバルタン星人ダークバルタン
  • マックスを100%の確率で倒す機械獣「ギガバーサーク

など、最強・最速ぞろいなため、それなりに苦戦が多い。
しかし2023年放送の「ニュージェネレーションスターズ」において、マックスについて敵側の報告書で「特殊な個体や凶悪な怪獣がはびこるあの宇宙で地球を守り切った実績を持つ」と言及されており、舞台となった宇宙がマックスだからギリギリどうにかなったレベルの魔境だったことが判明している。*2

平成TVシリーズで唯一、姿が一切変わらないウルトラマン。製作期間とかも関係しているだろうが。
タイプチェンジもパワーアップもなく、途中で入手したマックスギャラクシーだけで乗り切っている。
さらに、彼が主役の劇場版も制作されていない(一応、ネクサスもだがあちらは弱体化時の姿であるネクストで主役をやっている)。

とある仮面ライダーは、彼に“共振する個性”を感じたのではなかろうか。


しかし2009年以降、本来はパラレル設定であるがM78星雲出身だった縁により、活躍の場が設けられることとなった。
マルチバースにおけるM78星雲世界で発生した「ギャラクシークライシス」の影響だと思われる。



【シリーズでの活躍】


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
ゼノンと共に遂に映画デビュー。
…が、蓋を開けてみればウルトラマンベリアルに挑んで倒されるモブという噛ませ扱いだった。
光の国と一緒に凍り付いたが、終盤無事に復活した。


ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
またもやゼノンと共にモブトラマンとして登場。
襲来した100万体のダークロプスから光の国を守るために戦ったらしく、ウルトラ兄弟達とともに帰還するシーンがある。


劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
本作にてついに劇場作品に本格参戦。
来るべき十周年、ダッシュアルファの再登場すら案に出た本作で「最強! 最速!!」の彼を待っていたのは、
戦える対戦相手のスーツがほとんど残っていないという大きすぎる大人の事情だった……!


ウルトラマンX
ゼロ以外の平成勢では珍しいテレビ媒体への客演。
雑誌などでは当麻博士として登場し、ゼットンアーマーの開発に協力すると紹介されていたのだが…………。
なんとXioに協力していたのは、同胞の敵討ちを狙い当麻に擬態していたスラン星人クワイラであった!

だが、トウマ・カイトの姿を借りたマックスが登場し、当麻を攻撃したことで擬態が解け、クワイラの正体が露呈。
黒いスーツを着ていたのは最初にゼットンを連れてきたゼットン星人が化けていた岩本博士のオマージュと思われる。

マックスは変身してゼットンと戦うが、ゼットンアーマーを通じて操られたエックスが敵に回り、窮地に陥る。
しかし、大地の機転でエックスがもとに戻ったことで再度形勢は逆転。
なお、3対1にでボコボコにされていたにもかかわらず、カラータイマーは青のままだった(これは脚本段階から決まっていたとのこと)。

自身はクワイラと戦い、分身能力をマクシウムソードを利用したフェイントで破り、ギャラクシーカノンでトドメを刺した。

その後、戦いに巻き込んでしまったことをエックスと大地に謝罪した後、
「人を信じることの難しさと大切さ」を語り、彼らに「ウルトラマンマックスカード」を授けて帰還した。

※「狙われたエックス」というタイトルなのにクワイラの目的はマックスただ一人であったことから、
 タイトルを捩って「狙われた(MA)X」とか言われたりも。


ちなみにマックスのサイバーカードを渡す時の音は、
平成のウルトラ戦士の変身音の合成である(ティガとマックスやゼロに使われたセブンの音が聞き取りやすいか?)。

前にも記述した通り、本作に登場しているのは当麻博士に擬態したクワイラとトウマ・カイトの姿を借りたマックスであり、
オリジナルのトウマ・カイトは登場しない(未来をつかみ取った青年の姿と言っていることから本物の彼はすでに老人かもしれない)。
また、マックスが変身しているカイトは姿こそ同じだが、オリジナルのカイトに比べてかなり低い声色で話す(演者自体は同じ俳優)。

次回予告に出ていた当麻が偽物であることは前情報では徹底的に伏せられていたため、
多くのファンが意表を突かれた。もっと言えば敵がスラン星人だったことに驚いた視聴者多数
ちなみにクワイラの中の人は『決戦!ウルトラ10勇士!!』でマックスの声を担当していたり。


劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン
TV出演に引き続き登場。
ゼロやヒカルと違い声の出演はないようだが、TVに引き続き本人の模様。
サイバーカードの力で召喚され、スイス・ジュネーブにてツルギデマーガと戦った。
ツルギデマーガをマクシウムソードで牽制し、最後はベータスパークアーマーの力でエネルギーを回復した状態で放ったマクシウムカノンで倒した。

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀
久々にメイン格として客演する。
更にマックスのTV本編以来15年ぶりに、中井和哉氏が声を担当する。
本編冒頭から文明監視員の新人であるリブットと共にエネルギーが急速に落ちていた惑星ミカリトの調査に当たっていた。するとその中に潜んでいたゴーデス細胞の大群とマガオロチの卵を発見する。驚愕している中、ヘルベロスが現れ戦闘に入る。突進攻撃などに苦戦するも互角に戦い、リブットの援護でヘルベロスを拘束した。しかしそこから更にスラン星人も現れ、攻撃によって自らが拘束されてしまう。苦しながらもリブットに宇宙警備隊にこの事を報告するように命令し、逃がした。
惑星カノンでの一件と同時に報告を受けた宇宙警備隊は緊急部隊を結成し、ヒカリもマックスの身体を解析して、ゴーデス細胞に持ち堪えられるのは最大で三日である事がわかり、マックス及び惑星ミカリトの救出作戦を急ぎ敢行する事となった。
その後80ネオスセブン21コスモスジャスティスがルーゴサイトと戦う中、深部にグレートパワード、そして二人から特訓を受け力をつけたリブットが突入した。しかし、時既に遅く、ゴーデス細胞がマックスの身体全体に拡散してしまい、片腕が怪人化して暴走状態に陥ってしまう。それでも諦めなかったリブットと戦う。リブットを攻撃で寄せ付けず、怪人化した腕からの光線でリブットブロッカーを破りかけるが、奮起したリブットに弾かれ、ヒカリ、ソラから授かった抗体をパワータイマーに打ち込まれる。これで身体中のゴーデス細胞は死滅したが、拘束に何時間も耐え切った為に弱り切ってしまう。それでも孵化したマガオロチを倒そうとした為リブットに止められるが、いきなり上からマックスギャラクシーが装着されエネルギーを復活させた。そして上空から現れたゼノン、リブットと組んでマガオロチに挑んだ。
最初は強化されたマガオロチの縦横無尽なパワーに振り回されるも、マガ迅雷を発射させまいとゼノンとのタッグで格闘戦を展開してマガオロチを追い詰める。最後はリブットのスプレッターロッドからの光線と共にギャラクシーカノンを放ち、マガオロチを撃破した。



【余談】


  • セブン系統のデザインとしてはセブン21ジャスティス以来で、TVシリーズ主役としてはタロウレオは微妙)以来かつ平成TV主役と考えると唯一だったが、列伝によってゼロが加わった。

  • ちなみに平成ウルトラマンとしては珍しく、アップで見ると「瞳」がある。

  • 全くの余談であるが、漫画家のMoo.念平先生は大学時代、マンやセブンに続く第三のウルトラマンを目指した「ウルトラマックス」なるオリジナルウルトラマンを考えていた。必殺技はマクシウムカノンならぬ「マクシウム光線」。肝心の姿は小学館「ウルトラ博物館」掲載のMoo先生のコラム「M00星雲レポート」にて確認可能。



追記、修正お願いしまっくす。

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最終更新:2024年04月01日 21:49

*1 映像上、ゼノンが召喚→ゼットンに妨害され偶然マックスに装着したようにしか見えないが

*2 これ以前にもボイスドラマ内で、ソラから「あの宇宙はマックスでなければ守り切れなかった」と言われている。