ブラッキー(ポケモン)

登録日:2010/02/10(水) 12:42:07
更新日:2024/04/02 Tue 19:15:02
所要時間:約 9 分で読めます






出典:ポケットモンスター、102話『トライアルミッション!氷結のレイドバトル!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ブラッキーはポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.197
分類:げっこうポケモン
英語名:Umbreon
身長:1.0m
体重:27kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:あく
特性:シンクロ(相手の技で麻痺火傷になった時、相手も同じ状態異常になる)
隠れ特性:せいしんりょく(怯まないいかくを受けない)

種族値
HP 95
攻撃 65
防御 110
特攻 60
特防 130
素早さ 65
合計 525

努力値:特防+2

イーブイを十分に懐かせて、夜にレベルアップすることで進化する。
RSEのみ「午前」=00:00~11:59
※ポケモンXDのみつきのかけらを持たせてレベルアップすることで進化する。

■概要


イーブイの進化形の一つ。
黒いボディ、赤い瞳、怪しくもシックな情感漂うその身体に惹かれる者も多く、ブイズ特有の可愛さも完備。
体の黄色い丸い模様は月明かりを浴びるとうっすら光るらしい。
闇夜に紛れて獲物を襲う。
また敵に襲われると、身体中の毛穴から毒素を分泌して身を守るらしい。

色違いは黄色だった部分が青色になっている。こちらもまた美しい色合い。

金銀発売当初は他のブイズの例から「つきのいし」で進化するとよく勘違いされていた。


■ゲームでのブラッキー


初出である金銀では四天王カリンが先発で使用している。
本作において、殿堂入り前に入手可能な唯一のあくタイプであるデルビルヤミカラスカントーに生息、ニューラバンギラス(に進化するヨーギラス)はシロガネやま。いずれも殿堂入り後のみ)。
旅パで「めざめるパワー(悪)」の厳選は非現実的なのでメインウェポンは威力の低めな「だましうち」になるが、あく技に耐性を持つ相手も少ないほかエスパーゴーストに対してはかなり強気に出られる。

エメラルドではアリーナキャプテンのコゴミが使用。手加減/本気共に手持ちに入れている。

HGSSでも金銀と同じく、カリンが使用している。
初回は先発だが、強化版では手持ち中最高レベルかつオボン持ちと、切り札に昇格していた。
このブラッキーの「のろい」+「しっぺがえし」、通称「のろしっぺ」は脅威。積まれる前に倒さないと手がつけられなくなる。
また、エンジュシティの「まいこはん」のタマオも使用する。

ポケモンコロシアムでは主人公が最初から連れている。
XDでもイーブイから進化させることで入手できる。


■対戦でのブラッキー


ブイズの中でも随一の耐久性を誇る。
特に特防は130とトップクラスの為、特殊アタッカーでは一撃では倒すのは極めて困難。
「高耐久・低火力」といかにも耐久型ポケモンらしい能力を持ち、初心者の耐久ポケ入門用に最適。
だが悪タイプの為抵抗は少なく、世代ごとに強化されている格闘や流行のフェアリーに弱い。

金銀時代はくろまなバトンが相対的に強く、非常によく見られるポケモンであった。

ブイズ十八番の豊富な補助技があり、特に積み技である「のろい」を習得できるのは嬉しい。
この技は主砲となる「しっぺがえし」と非常に相性が良く、また「つきのひかり」等回復技も完備している為、
うまく積めれば相手がウンザリするくらい倒れない。
「のろしっぺ」の怖さは上述のカリンで経験済みの人も多いだろう。
またプラチナから習得可能な「ふいうち」とも相性が良い。

またリアルのポケモンセンターで誕生日に配布されていたブイズは「おいわい」を使用できる。
Zワザとして使うと命中・回避・急所率以外の全能力が1段階アップと強力なため、こちらもオススメ。

とはいえ、アタッカーとしては力不足で、技の範囲も狭い。
その分、積まずとも十分にある耐久のみを生かして戦うのも良い。
「のろい」で耐久を伸ばして要塞と化し、「どくどく」や「あやしいひかり」でじわじわと相手のHPを削る。
まもる」「みがわり」でターンを稼ぎ、危なくなったら「つきのひかり」「ねむる」で回復…と、やられたらウザい事この上ない。

また「バトンタッチ」で他ポケのサポートに徹する戦法もメジャー。
「のろい」やZ「おいわい」を積んで繋いだり、「ねがいごと」からの後攻バトンで仲間を安全に回復したりする。
特に「くろいまなざし」を繋ぐのは「くろまなバトン」と呼ばれ、ブラッキー独自の戦法として有名である。
(「くろいまなざし」と「バトンタッチ」を両立できるポケモンは他にもいるが、それらは耐久の面から現実的ではない)
相手を縛り、相性がいい味方に繋いで確実に一匹潰すのが基本。
これに「あくび」や「あまえる」「あやしいひかり」等を組み合わせ、積み技持ちのアタッカーに繋げられれば、非常に強力。
上手くハマれば3タテも可能である。
ある意味ブラッキー最大のアイデンティティとも言える。


……しかし、第5世代より「くろいまなざし」の効果が「バトンタッチ」で引き継げなくなった。
まさかのくろまなバトン没収。
これはひどい…。

更にローブシンウルガモスといった強力な格闘タイプや虫タイプも蔓延し、普通に耐久型をする事もままならない…

ならばと隠れ特性に期待をするが……

得た特性はまさかの「せいしんりょく」。
相方のエーフィが非常に強力な隠れ特性を持つことや、怯む技の少なさ、怯みで有名なトゲキッスに相性上不利、シンクロの利便性を考えると当初は微妙な特性だとされていた。
その後「いかく」無効という効果が加わり、あくタイプ自体にもいたずらごころ無効という効果が追加されたため、エーフィとは別のベクトルで妨害に強いという立ち位置に収まりつつある。

BW2では教え技で相手のA数値依存の攻撃技「イカサマ」、技マシンで相手の特攻を下げる「バークアウト」を習得。
耐久に特化させながらも物理アタッカーと遜色ない火力を出せるようになったり相手の火力を落として自身の高い特防で受けることが可能となり超強化。
依然として格闘には弱いものの、火力のインフレについていけるほどになった。


なお、この手の耐久ポケ全般に言える事だが、「ちょうはつ」や拘りトリックに弱いので注意。
これらの技を持っていそうな相手には素直に引くか、先に「ちょうはつ」するしかない。
またには悪半減、毒無効と対抗手段が乏しい。

第6世代からは悪技がはがねにタイプに等倍で通るようになったのでいくらか対処はしやすくなった。
また、対戦環境に物理型が増えたため「イカサマ」が刺さりやすくなった。
一方で新タイプ「フェアリー」に弱点を突かれてしまう逆風も。
そもそも『月』がモチーフのポケモンなのに「ムーンフォース」が弱点になってしまったり、
そのくせ「つきのひかり」がフェアリーにタイプ変更されたりという矛盾を抱えることになった。
クレセリアと違い自身が「ムーンフォース」を習得することもなかった。

第7世代では特に追加された技はなかったが、あくタイプがいたずらごころ無効になったため、上から妨害を受けて居座りを阻止される場面が大きく減った。

第8世代では金銀以来20年ぶりに「きあいだめ」を習得したほか、金銀の頃からずっと覚えられなかった「かみくだく」を今頃になって覚えられるようになった。
搦め手を駆使して攻めるブラッキーに直接的な攻撃性能の強化は恩恵が少ないが、戦術の幅は広がった。
隠れ特性「せいしんりょく」にも「いかく」無効という効果が追加されたため、「のろい」を積みやすくなった。
剣盾初期環境では「あくび」で味方のドラパルトをサポートし、「イカサマ」で敵のドラパルトに削りを入れる枠として活躍。
また新たに習得したきあいだめをバトンタッチしてスナイパー持ちに繋ぐ戦法もある。

第9世代では「でんじは」「めいそう」に各種壁技と補助技を大量習得し、さらに戦術の幅が広がった。
「スキルスワップ」も習得したため、特性で押す相手の強みを奪う新たな搦め手も身に付けている。
また、第8世代で没収されていた「どくどく」をDLC碧の仮面で再習得。自慢の耐久で受けながら毒で締め上げる戦法が復活した。
一方で「しっぺがえし」を喪失したため、「のろい」積み型は「かみくだく」を頼ることに。
またブラッキー得意の搦め手をことごとく跳ねのけるサーフゴーの登場は痛いところ。
タイプ上は有利なのに選出では逆にこちらが牽制されるという、苦しい状況が発生しがちである。


■主な技

【しっぺがえし】
後攻で出せばタイプ一致で150。
「のろい」を使う場合のメインウェポン。
第九世代では没収されてしまった。

【ふいうち】
プラチナから取得。
威力の高い先制技だが読みが必要な為少し不安定か。PPが少ないのもやや不安。しかし意表はかなり突ける。
なおこの技を覚えた個体は、第八世代のランクバトルでは使用できない。

【のろい】
攻撃と防御を上げる代わりに素早さを下げる優秀な積み技。
「しっぺがえし」と相性が良い。

【あくび】
使いやすい流し技。
「くろいまなざし」や「のろい」の使用機会に繋げることができる。

どくどく
耐久型のダメージソース。
流しに時間が掛かる相手に最適。
第八世代で没収されたが、第九世代DLCで再習得した。

【あまえる】
相手の攻撃を2段階ダウン。物理アタッカーへの交代読みに。
ヨプのみ」を持たせれば格闘タイプに対しても「くろまなバトン」を決められる。
まぁBWでは(ry

【いやなおと】
「のろい」の影に隠れがちだが崩しの速度はこちらが上。流しにもなる。

【つきのひかり】
回復技候補その1。
回復速度はもっとも早いが、天候変化を受けると回復量が半分になり不安定。
PPが少ないことにも注意。

【ねむる】
回復技候補その2。
状態異常も回復できるのが魅力。しかし持ち物に「カゴのみ」が欲しくなり、素眠りするには下準備が必須。
第九世代ではPPが少なくなったことに注意。

【ねがいごと】
回復技候補その3。
…というより、後続のサポートという面が強いか。
自身の回復には「まもる」とセットで使うと安定するが、「まもる」中に相手の行動を許す難点もある。
第九世代でもPPが維持されたため、回復技の中でもっともPPが多い形でより差別化された。

【おいうち】
地味だがさりげなくウザい。
「ふいうち」を見せ、逃げる霊や超に決まれば美味しい。

【あやしいひかり】【いばる
元祖嫌がらせ技。「のろい」や「いやなおと」「みがわり」とコンボでも使える。
「いばる」は下記の「イカサマ」との相性もいい。

【バトンタッチ】
くろまなバトンは没収されたが、優秀な補助技。

【くろいまなざし】
くろまなバトンは(ry

【ちょうはつ】
遅い為コンボ崩しには使いにくいが、耐久ポケ同士の泥試合には有利。
自身が「ちょうはつ」に弱いので、ちょうはつ持ちへの交換を読んで打つといいかも。

【あまごい】【にほんばれ】
耐久と補助技を生かして天候パの始動役に。

【バークアウト】
相手の特攻を下げることが出来る。特殊に対しても強く受けられる。
「ちょうはつ」されても機能するのもポイント。

【イカサマ】
相手の攻撃の数値で威力が上がる攻撃技。「ちょうはつ」で詰まらない。
攻撃の低いブラッキーだが、相手の物理アタッカーを楽に狩ることができる。
型によってはメインウェポンとなる。

【きあいだめ】
急所率を上げる。自身が恩恵を受ける機会は少ないためバトンタッチで。

【おいわい】
配布型のみ使用可能。
第7世代ではZワザとして使うことで攻撃・防御・特攻・特防・素早さが1段階上昇。
アタッカー型・耐久型・バトン型のいずれでも活用できる。


■アニメでのブラッキー


シゲル手持ちとして活躍。CV:こおろぎさとみ


また、ベストウイッシュではシーズン1で捨てられたポカブ(のちのサトシのチャオブー)がブラッキーと間違えられる程痩せて登場、というまさかの展開。
ベストウイッシュシーズン2ではバージルの手持ちポケモンとして登場。「チームイーブイ」の最古参で、バージルがブイズに目覚めたきっかけらしい。
サン&ムーンではグラジオの手持ちとして登場した。
アニメ第8シリーズではスピネルの手持ちで登場。



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最終更新:2024年04月02日 19:15