タチウオ(魚類)

登録日:2010/03/28 Sun 21:51:56
更新日:2023/12/11 Mon 15:44:39
所要時間:約 3 分で読めます





スズキ目 サバ亜目 タチウオ科

和名タチウオ(太刀魚)
学名 Trichiurus lepturus



別名は、立魚(タチウオ)、タチノウオ、タチ、ハクナギ、ハクウオ、サワベル、シラガなどの地方名もある。
食用用として漁獲され、釣りの対象としても人気が高い。
熱帯から温帯にかけて広く分布し、沿岸域の表層から水深400m程度の範囲で群れて生活している。
食性は肉食で、カミソリのような歯で小魚やイカや甲殻類を食べる。
昼間は深所にいて、夜になると上方に移動して採餌し、特に朝夕は活発に採餌をする。
全長は70cmから2m程で、普通体長と体高を計測する。体高の場合手の平をあて、「指4本」等と計測するのが一般的。


頭はとがっており、獰猛そうな発達した鋭い歯がある。
体は左右に平たく、背びれは背中全体に伸び、尾びれ、腹びれは持たない。尾部の末端は先細りになっている。
体表に鱗がなく、その代わりに全身が銀色に輝くグアニン質で覆われており、生時素晴らしい金属光沢を持つ銀色だが、
死後ほどなくするとくすんだ銀色となる。
表面のグアニン層は人が指で触れただけですぐ落ちるほど落ちやすいが、生時は常に新しい層が生成されることで体を保護している。
グアニン層は剥がれ易いので小さなタチウオもリリースはオススメしない。美味しく食べてあげよう。
グアニン層から採った銀粉は昔、模造真珠やマニキュアに入れるラメの原料として使われていた。

全体的に銀色で深海魚チックでカッコイイ魚。
レジャーとしての釣りは、ウキ、泳がせ、ルアー、最近ではワインド釣法などの釣りが人気で、
シーズンに入ると容赦のない場所取り合戦が始まるが、どうか「隣良いですか」の一言と、釣り場は皆の財産って事を忘れないで欲しい。
筆者の地元では、切ったはったの事件になり、大変だった。

守ろう釣りマナー

また食べても美味しい魚である。
肉質は柔らかく、塩焼きや煮付け、ムニエル、唐揚げなど食べると美味。
新鮮なものは刺身や寿司などにも用いられる。
しかし個人的には大変飽きが早い味だと思う
良く知られた話しだが、外観が太刀に似ていることより、太刀魚(タチウオ)と名づけられたとする説*1と、
通常立ち泳ぎをして、頭上を通り過ぎる獲物に飛び掛って捕食する。この立ち泳ぎすることにより、立魚(タチウオ)と名付けられた説がある。



上記にあるが、物凄く切れ味の良い歯を持っている上に性格が荒っぽく、タチウオで怪我をする人はかなりいる(筆者もその一人)。
釣り場で頭を落として帰るなどの対策をとっておくことをオススメする。


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最終更新:2023年12月11日 15:44

*1 ちなみに英語ではカトラスフィッシュと剣の一種であるカットラスの名が付いてる、考え付く所は洋の東西問わず同じだったのだろう