機動新世紀ガンダムX 〜UNDER THE MOONLIGHT〜

登録日:2010/02/28(日) 22:03:35
更新日:2024/04/07 Sun 19:20:23
所要時間:約 5 分で読めます






ローザII世を救え!!




月刊ガンダムエース』にて連載されていた『機動新世紀ガンダムX』の外伝漫画作品。

漫画:赤津 豊
脚本:大島千歳

単行本は全4巻。


本編の9年後に相当する世界の話だが、ガロード達原作メンバーは出てこない(プロローグでのみ描かれているが)。

本編のDVDボックス発売に伴い注目が集まったため本編終了後9年たっているにも関わらず本作が連載された。
Xは外伝がなかったこともあってかなりのサプライズだったがキャラクターデザインが原作の世界観とかけ離れてたり、本作オリジナルMSのデザインがXらしくない、最初の連載開始の宣伝時点で”女だらけの艦に一人の男子”というハーレム状態という部分に否定的な意見が出た一方、本来は2巻程度で終わる予定だった話を読者の反響により4巻まで拡大延長したりと評価するファンもおり、賛否両論の作品でもある。

テレビ本編で決着をつけたはずの“ニュータイプ”に関して、テレビ本編はD.O.M.E.の「これで、ニュータイプと呼べる者はいなくなった。(ニュータイプに縛られた)古い時代は、もう終わりだ」的な
セリフで纏まったのに、この作品では未だにニュータイプニュータイプ言ってる人がいる。
世界観的には別に問題はないと言えばないのだが。
ついでにニュータイプっぽい奴もいる。

柳瀬氏によってリデザインされたGXはカッコいいと評判。



【あらすじ】


A.W.0024。
『ニュータイプショー』というサーカス副業を行なっているバルチャー「ミラージュ」は、その地域を取り仕切るバルチャー「ローザ・ローザ」とサルベージ対決をする事になってしまう。
“ローレライの海”でどちらがより高価なお宝を発見できるかというその勝負にミラージュから選ばれたのは新米メンバーのリックだった。
始まって早々、戦時中に沈没したと思われる水陸両用艦を発見するリックとローザ・ローザのキャプテン、ローザⅡ世だったが、作業中にローザ・ローザから出た裏切り者により二人はピンチに陥る。

何とか発見した戦艦にたどり着き内部に侵入する二人だが、そこには黒いGX-9900があり、そのコックピットにはコールドスリープ状態の少年が収まっていた。



【登場人物】


リック・アレル
本作の主人公を務める男。
クラウド9出身の少年で、女性ばかりでショーを行うミラージュでは唯一の男メンバー。真っ直ぐでお人好しなタイプ。
MS戦では機転を活かした戦法等、勘とセンスのの良さを発揮する場面が多い。終盤はパイロットとしての技量も上がり最新型MSとも互角以上に渡り合った。
グレーデンからはニュータイプであると目されていたが劇中では結局ニュータイプであるかどうかは明言されなかった。
ゴーグル着けておりまた同時期に流行っていた事もあって一部オタから「デジモンの主人公」と言われる。


ローザⅡ世
ヒロイン。
若くしてローザ・ローザを束ねる少女。
まだ子供だが、自分を実の娘のように扱ってくれたローザ・ローザ先代に報いるべく努力している。
ツンデレ貧乳メガネ。


カイ
黒いガンダムXの中で冷凍睡眠していたニュータイプの少年。某ヒゲの機械人形みたいな仮面を着けていた。
自分をニュータイプだと思っているが……。その力が生まれ持ったものなのかNシステムにより引き出されたものなのかは不明。
ガンダムベルフェゴールの性能と本人の技量によりトップクラスの戦闘力を持つ。
やたら料理が上手い。
ジャミルに続き耳から血を吐いた。


ヴァイス
ミラージュのキャプテンを務める女性。眼帯を着けている。
大雑把な性格。


リン
ミラージュのメンバーの一人。リックの姉のような存在。
ガンダムエアマスターを使っている。
初期設定ではヒロインで、リックと姉弟的な関係を乗り越える予定だったらしい。
正直その方がよかt(ry


ガスパ
GXを狙う悪党……だったがどんどんギャグキャラ化していった。


マナ
ジャンク屋。お調子者だが腕は確か。かなりのメカオタクで、モーター音などをうっとり聞くタイプ。GXの改造や新武装の開発など本編で言うキッドポジションで実はかなりの重要人物。
巨乳。
生まれは原作でカリスやGXディバイダーが登場したフォートセバーン。パトゥーリアの一件で身寄りを失ったらしい。



【登場モビルスーツ】


ガンダムX(A.W.0024仕様)
最強の戦略砲撃兵器《サテライトキャノン》を持つガンダム。
漫画化に合わせて柳瀬氏による若干ディテール等のデザインが変更されたが、設定上はテレビと同じ機体。本来は白いはずだが、この機体は黒いカラーリングが施されている。
ティ○ーンズじゃないよ。でも作中中盤でいつもの白基調カラーに戻ったが。
旧中継衛星を改装して作った太陽光発電衛星「BATEN」にアクセスしてサテライトキャノンを撃てる。この際BATENからの出力が30%だったが
送信側の出力が下がっているだけな為、影響を受けるのがチャージに掛かる時間だけなのか威力まで30%に落ちているのかは不明。
「ガンダムXは3機作られた」という設定、1号が本編に出てきた機体、2号がジャミルの使っていた機体ということから、この機体こそが3号機なのではないか?と考察するファンもいる。また、ローレライの海に沈んでいたことから「ルチル・リリアント用の機体だったのでは?」という考察もあるが、公式からは特にアナウンスは無い。
数度の改修を受けながら終盤に老朽化したパーツを最新型に交換し武装も強化されたガンダムX改良型となる。

ガンダムベルフェゴール
ガンダムヴァサーゴガンダムアシュタロンの元になった機体。
対ニュータイプ用に開発された高性能機だが、代わりにパイロットの安全性が疎かになっている。
肩に鉤爪付きの伸縮アームを持ち、腹部にはソニック・スマッシュ砲を備える。
元々はゲーム『Gジェネレーション』のオリジナル機体だったが漫画デビュー。24年前の機体ながらその反則的なスペックは健在で劇中でもトップクラスの戦闘力を誇る。序盤はライバル、中盤からは味方機として活躍する。


ガンダムエアマスター
リンが使う。出番は殆ど無い。


ガンダムレオパルド(S-1仕様)
ローザ・ローザから出た裏切り者が使用。第一話にてサテライトキャノンを食らって消し飛んだ。


ディクセン
本作オリジナルMS。デザイナーは石垣純哉。
量産型MSだが最新技術により圧倒的な性能を持つ劇中最強クラスの機体。連邦と革命軍の技術が交じっている為、両軍の中間的なデザインとなっている。
重装甲に加え各部にフィールドジェネレーターを持ち、実弾・ビーム兵器に対して圧倒的な防御力を誇る上にサテライトキャノンまで使えるヤバい機体。
多数のモードが存在し、換装で様々なガンダムタイプの能力を再現できる。
ディクセン・モードエックスという更にヤバい上位機も存在する。こちらはX系MSのデザインと雰囲気が違うので賛否両論。



【BATEN】


バテン
戦争で破壊されていたサテライトシステムのスーパーマイクロウェーブ中継衛星のうち比較的損傷が少なかった物をサルベージして拵えた太陽光発電衛星。
サテライトシステムのアクセスを受けてGXにマイクロウェーブを照射する。
ただし建造物としての規模が月面基地に及ばない為前述の通り送信出力は月面施設と比較して30%程度しか出ない。


【余談】

ガンダムXのBlu-ray BOXの特典である、ガロード達の後日談を描いた漫画「あなたと、一緒なら」において、ガンダムX3号機(NT-001=DVに改修したガロード機を再度改修再塗装した実質1号機)が登場することが確定した
(本作のGXと違い、トリコロールカラーだが肩部のカラーリングが2号機と異なる)ため、本作の扱いは公式的にはパラレルになるものと思われる。



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最終更新:2024年04月07日 19:20