むくろ(幽☆遊☆白書)

登録日:2011/08/13 (土) 11:23:55
更新日:2024/02/15 Thu 09:21:08
所要時間:約 6 分で読めます







初めまして飛影 オレがムクロだ

オレは滅多に人前に姿を見せない

危険だからじゃない 顔が売れると動きづらいからな

早速だが お前 オレの目にかなったぜ 部下にならないか


幽遊白書に登場するキャラクター。
魔界編から登場する。
CV.高山みなみ

漢字では身へんに區で書くが、文字化けとなる可能性がある文字なので、ここではアニメ版の表記に従って、項目・本文共にカタカナで記載する。
(漢字で編集はしないようにしてください。)



◆概要

ムクロ、雷禅黄泉の"三竦み"の話が魔界中に知れ渡っており、知らない者はほとんどいない。
その関係は500年ほど続いている。
霊界・人間界には干渉せず、今の魔界を維持したいという保守的な考えの持ち主。
雷禅とは対立する巨頭であるが個人的には好意的だったらしく、雷禅は幽助に「手を組むならムクロにしろ」と言い残した。
ムクロ側でも雷禅の墓に「バカめ」の一言付で花を手向けている、
雷禅の息子である幽助の事も一目で気に入った。
一方で魔界と霊界・人間界の征服を企んでいた黄泉の事は嫌っている。

一人称は『オレ』。
普段は拘束着のような物を着ていて、顔は包帯でぐるぐる巻き。
右目以外は隠されている。
妖気を隠すためなのか、上半身から顔にかけて、御札が数十枚貼ってある。
頭頂部からアホ毛のように飛び出している二本の布が、おしゃれポイント(初登場時)。
体格は小柄で飛影とほぼ同じ。*1
低身長で、細い。

  • TP(妖力値)1575000
  • HP(体 力) 351000
  • OP(攻撃力) 231000
  • DP(守備力) 423000
  • SP(特殊力) 570000

黄泉と比べると、妖力値がわずかに上回っており、守備力、特殊能力は黄泉より高いが、体力、攻撃力は黄泉より低い。
ちなみに、妖狐状態の蔵馬の妖力値は152000。

三大勢力の中では最も大きな勢力であり、黄泉軍調べでは黄泉軍全体の軍事力を100とした場合(その内黄泉個人の戦闘力は55)ムクロ軍は125(その内ムクロ個人の戦闘力は55)と推定している。
飛影達が来た当時のNo.2である奇淋も他の2勢力のNo.2と比べてすべての数字で勝っている。

飛影にも指摘されていたが、結構おしゃべり。
出番はそう多くないが、一度出番が来ると、台詞がかなり多い。

下級兵士とは別に厳選された直属の部下が77名いる。
その数に深い意味はなく、ただ"好き"なだけ。
直属の部下の中で一番弱い奴でもS級であり、A級では束になっても敵わないほど。
ムクロの直属で最下位の実力者である時雨でさえ、蔵馬は対決して辛うじての勝利で完全燃焼だったほどの実力者。
真剣勝負も技量に問わず好き。

ある時期は部下達も手に負えない程凶暴で、目にとまる者一人残らず殺した時期が続いていたが、数年前のある時を境に穏やかになり、戦闘への考えも変わっていった。
蔵馬が言っていた「ムクロの恐ろしさ」とは、この頃のこと。
この凶暴だった頃はまさに強さの全盛期であり、雷禅を除けば魔界で最強だとの事だが、ムクロの強さはメンタル面に大きく左右される為、魔界統一トーナメントのような平和的な大会では全盛期の半分ほどの実力しか出せないらしい。
(決して手を抜いているという訳ではない)
逆に人間界で開催されていた暗黒武術会のような血で血を洗う殺し合いでこそ、真価を発揮するのだろうが、ムクロ自身は弱体化をそれほど気にしていないし、最早望んでもいない。
トーナメント後も、魔界は少しずつ融和路線に変わりつつあるので、よほどの事が無い限りは、もうムクロが全盛期の力を振るうことはないと思われる。

統一トーナメントは、鏑(かぶら)、棗(なつめ)、飛影に勝利したが、準々決勝(アニメでは準決勝)で煙鬼に敗退。
次回トーナメントまでの3年間、魔界に迷い込んだ人間達を保護するパトロールをする事になったが、ムクロは結構楽しんでいる。
実際にパトロールしている描写はないが、幽助は人間界に帰還し、黄泉は(アニメでは)息子と修行の旅に出たことや、成績(原作ではベスト8、アニメではベスト4)から言っても、恐らくパトロール隊の隊長を務めているものと思われる。
パトロール隊の隊員達は奇淋を初め、殆どかつての部下達がそのままムクロの下で務めているようである。移動要塞もそのまま使っている。



○正体

顔が包帯でグルグル巻きで、一人称が「オレ」であるが、実は女性である。
しかも美少女
正解な年齢は不明だが、500歳は越えているのでロリババア合法ロリとも言える。
当然だが、素顔を隠している間は自分が女性である事も隠し通していた。*2

右半身は"酸"によって皮膚がボロボロ。
右手は肩の少し下からは機械で、右足も太ももから膝あたりまで機械になっている。
顔も右側は皮膚がなく、目がむき出し。
おそらく、義眼。
右頭部はバンダナのようなもので、少し隠れている。
右耳にも機械が付いていて、そこから出ているコードが右腕に繋がっている。
右腕を動かすために、脳にも繋がっていると思われる。
髪はサラサラのショートカット。
胸ももちろんある。

魔界統一トーナメントからは自ら正体を明かし、素顔にタンクトップとラフな格好をしている。
トーナメント後も、素顔を隠していない。
これはトーナメントがテレビ中継されたために隠す意味がなくなったから。
ものすごい高視聴率だったし。

アニメ版では右側の顔にレンズ付きの布を纏い、服装も長袖の胴着に変更。
また、目つきを鋭く髪の毛も原作より多めにするなど全体的にシャープなビジュアルに変更された。

まぁ、あの素顔をずっと晒すのは放送コード上、難しかっただろうし、妥当な変更ではある。なお、包帯姿の時は声にエフェクトが掛けられていた。

全裸を披露しているが、当然乳首は描写されていない。
真っ平ら。残念。

実は飛影の失くした氷泪石を偶然手に入れて持っており、腹の中に隠していた*3
石に後述の憎しみを吸いとってもらい、少しずつ考えも変わっていった。

飛影が石を失くした事で荒んだ時期があった一方で、ムクロは石によって救われたのだから、奇妙な運命を感じずにはいられない話である。

◆部下

飛影

魔界での仙水との戦いを見て「お眼鏡に適った」ことからスカウト。
元々「忌み子飛影」として知っていた。ムクロに仕えた後にみるみる実力を上げ、勢力内NO.2となる。
単なる上司と部下を超えていると思わせるような関係(後述)を築くようになっていく。

奇淋

「魔道本家」の称号を持ち、当初のムクロ勢力NO.2。後にNO.2は飛影に取って代わられるが、特にもめてはいなかった。

妖力値は89500で、妖力値以外もムクロの1割程度しかないが、他の2勢力のNO.2だった鯱・北神と比べると数値上の実力はかなり高い。
魔界トーナメントで「打倒ムクロを公言してはばからない」と紹介されたが、
ムクロに不満や恨みがあったとかではなく、武人として血が騒いだものだったようで、トーナメント後も素直に仕えている。
「ムクロの戦闘力は精神状態に左右される」ことを教えたのも奇淋。
魔界トーナメントではムクロは全力を出せないとも言っているので、それを踏んで打倒ムクロと言っていた可能性も否めない

時雨

魔界整体師。かつて飛影に邪眼を埋め込んで剣術の手ほどきをした張本人でもある。
魔界の野牛の骨から作ったフラフープのような巨大な円形の刀「燐火円礫刀」で戦う剣士。
ムクロ曰く77人の戦士で最弱とのことだが、後に妖力値15万を超えた蔵馬に完全燃焼を強いた実力者でもある。
最弱とNo.2でほぼ互角だとすると部下の層の厚さはムクロがかなり上という可能性が…

原作ではトーナメント後もムクロに仕えているが、アニメでは蔵馬への敗退後、蔵馬が生やした巨大な樹木から飛び降りて消息不明。

◆百足

ムクロの使う巨大な移動要塞。その名の通り多数の足で這い回るような形態。
魔界統一トーナメント後はパトロール隊の基地のようになっているらしい。

◆哀しき過去



生まれてすぐ腹を改造された。あいつが遊びやすいように
0歳で立派な玩具。誕生日の度に新しい傷が増えた


抗うほどあいつは喜んだ。鼻の下のケツの穴でこうささやく
「頭を切り落として首から突っ込んでやろうか?」
「どうぞ」と応えたら子供の様に笑い続けた
「さすが私の娘だ」そう言って笑い続けた


七歳の誕生日。自ら酸をかぶった。あいつの興味を殺ぐために
あいつは、あっさりオレを捨てた

今日から本当の人生のはじまり
肥溜の中で産声をあげた


ムクロの幼少時代の話で、呪われた過去。

呪うことだけで強くなっていったと自分では思っていたが、飛影にそれは呪いではなく迷いだと指摘され、ブチ切れたことも。
「痴話ゲンカですか?」と蔵馬はからかっていた。(飛影は「殺すぞ」と即答。)

父親である奴隷商人、痴皇(ちこう)に玩具奴隷として性的虐待を受けながら育てられたが、自ら酸をかぶり離脱。
だが、強くなった後も、彼女は復讐はできないでいた。
というのも、彼女の中にはある記憶を刷り込まれており、痴皇に殺意を抱くとその記憶が蘇るようにインプットされていた。
その記憶は、ムクロの誕生日の時だけは、痴皇が「父親」として優しくしてくれたこと。
誕生日が近くなるとひどく陰に入り、たまたま口ごたえした以前のNO.2を一瞬でミンチにしたのは、これが原因。

後に、飛影から記憶が催眠術ででっち上げられた偽物である事実を伝えられるとともに、素敵な花*4を贈られ、呪縛から解放された。


「ハッピーバースデイ」

初めて誕生日を喜べた時だったのかもしれない…

アニメ版での玩具奴隷の詳細については「生まれてから、ずっと囚われの身だった」と表現され、痴皇の存在もカットされた。そりゃそうだ。
彼女が本当の意味での自由を手にしたのは、飛影との試合に変更された。


◆余談

飛影とは微妙な関係で、互いに気に入ってはいる。
それが恋愛感情なのかは、はっきりとはしていないが、ファンの間では、むくろは飛影の嫁で定着している。
ムクロが凶暴だった時期に飛影はまだ生まれていなかったと言われているので
将来的には、ものすごい年の差カップルになっている…かもしれない。まぁ加齢がめっちゃ遅い妖怪にとって、見た目年齢がよほど離れてない限り年の差はそこまで重要ではないかもしれないが。

忘れられがちだが、彼女も食人の妖怪である。
ただし、雷禅・黄泉との対談で「これでも我慢してやってる」と発言している事から、無闇に襲って食っている訳ではないようである。
そして魔界には養殖人間という魂と思考能力のないクローン人間(ただし大幅に味は落ちる)を養殖する技術がある為、普段はそれで空腹を満たしている可能性もある。

幽遊白書のゲームが魔界編も含む場合は、ムクロも参戦するのだか、どうしても幽助視点でゲームが進むことが多いので、扱いは小さめ。

アニメでは空間を切り裂くという、桑原によく似た特殊能力を披露。
この力でS級妖怪になり、さらに魔界の技のため魔界で使用するとはるかに強くなる飛影の黒龍波を切り裂いた。





初めまして Wiki篭り オレがムクロ
オレは滅多に人前に姿を見せない。危険だからじゃない。顔が売れると動きづらいからな


早速だが、お前オレの目にかなったぜ。部下にならないか
実はお前の名前は聞いたことがある。"Wiki篭り"と言えばアニヲタではかなり有名だったそうだからな
今からでも遅くない。お前ならオレの片腕にだってなれる


アニヲタの集いはもうすぐ正常に戻る。お前がまだ生まれてさえもいなかった昔にだ
オレがお前に見せてやる。その時はオレの側にいろ

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最終更新:2024年02月15日 09:21

*1 ただし、二度ほどある幽助との会話シーンでは幽助と比べてそう変わらなく見えるので、飛影の方が魔界で伸びたのかもしれない。

*2 素顔を明かす前に、飛影に「(自分の正体が)お前の親父なんてオチはねぇ」と自分が男であるかのような発言をした事がある。

*3 自分に降参してきた国の献上品の一つだったらしい。

*4 寄生植物に寄生された痴皇。「気が済めば殺したらいい」