平沢進

登録日:2011/06/29 Wed 12:28:46
更新日:2024/04/17 Wed 18:28:04
所要時間:約 6 分で読めます




平沢進は日本の歌手(ステルス・メジャー)。
愛称は 師匠、おっさん、ヒラサワなど。
1954年4月1日生まれ。69歳の年齢不詳。
東京都足立区出身で、現在はつくば山頂在住である*1
あと多分ドラゲナイを最初にやった人。


彼の作る曲はどれもこれも前衛的で、歌詞・メロディ共に既存の音楽から大きくかけ離れた奇抜なものがほとんど。
そのため、「人類には早すぎる」「電子ドラッグ」等と形容されることが多い。元々プログレやテクノポップ、果てはジングルやCMソングまで様々な曲を制作していた経験から、ジャンルを超えた独特なサウンドを造り上げていった。
強いて傾向を挙げるなら、軍歌、行進曲に近い形式のものが多い。どことなくエスニックな曲も多く特徴的。

音楽のみならず、テスラコイル(後述)を楽器として登用するなど表現技法の面でも最先端を行っている。

テレビ等にこそ出演しないが唯一無二の音楽性から知名度は非常に高く、多くのアーティスト・クリエイターに影響を与えた存在。
あの米津玄師も影響を受けた一人である。

分からない、知らないよ、という人はとりあえず

  • 「パレード」
  • 「夢の島思念公園」
  • 「BERSERK -Forces-」

あたりを検索して聴いてもらえば、彼がどういうアーティストなのかは理解頂ける……はず。
ちなみに、いざフジロックに出演してみると「怪しい新興宗教の儀式」と勘違いされたそうな。


なお、彼のファンを名乗る人間は基本的に「馬の骨」を自称する。他称としても使われるので、音楽界隈で「馬の骨」というワードを聞いたらまず平沢進のファンのことと思って間違いないだろう。





概要

1979年P-MODELとしてデビュー。ヒカシューやPLASTICSと共にテクノ御三家と呼ばれることになる。
デビュー後、P-MODELは幾度とないメンバーチェンジを繰り返し1988年に凍結*2
この頃よりソロ活動を開始する。
P-MODELでは電子音やシンセサイザーを使ったアレンジが多かったが、ソロでは弦楽器を重視した音使いに変化していった。
ちなみに、P-MODELはある曲が検索してはいけない言葉の危険度2として入っているが、曲の内容が辛いというわけではなく、PVの若干のポリゴンショックとカオスなセンスからである。ぜひ明るいところで見てくれたまえ。*3
歌詞には君をキミと表記するなどこだわりがあるようである*4

ソロ活動時に宮村優子に楽曲提供、プロデュースしていたりもする。
ちなみに宮村優子はヒラサワを先生と呼んでいたようである。

のちにレコーディング時のエピソードとして、体からコードを出した平沢がうろうろしていたので、先生は何をしているのかと尋ねたら、

これは放電しているのだよ

と、答えられたことを話していた。

この他にも長州力の入場曲や、島崎和歌子、おかあさんといっしょなどにも曲を提供している。

また、90年代以降は劇伴製作にも参入し、
パプリカ
千年女優
妄想代理人
など、主に今敏監督の作品に起用された。
夢みる機械(原作は今が1995年に連載していた漫画作品[OPUS])が製作中であったが、今敏の死去により映画製作は中断。
ソロでの一番最新のアルバムは「BEACON」であり、その曲の二つ(TIMELINEの終わり,BEACON)は、MVもある。
ソロの別名義での核p-modelでは、2018年リリースの核P-MODEL 3rdアルバム回=回にテーマ曲としてOPUSが収録されている。

その他アニメではベルセルクDETONATOR オーガンに曲を提供している。
前者の作者三浦建太郎は執筆中のBGMとして平沢の曲を聴いているほどのファン。

意外とTVでBGMとして使われていることも多く、白虎野の娘やパレード、ASHURA CLOCKが使われていたりすることも。


そしてインタラクティブライブの第一人者でもある。
インタラクティブライブとはライブの進行がストーリー仕立てになっていて、
途中で出てくる選択肢を観客が歓声等で選択し、物語を進行させ、グッドエンディングに導くというもの。
バッドエンディングも数種類ありマルチエンディング制になっていることも。

またライブをネット配信で見ることもでき、在宅オーディエンス(以下宅オー)として参加することもできる。
会場の観客だけでなく宅オーも重要な役割が与えられていて、宅オーが謎を解けないとバッドエンディングになってしまうことも。
会場の観客、宅オーの双方が楽しめるライブなのである。

これを1994から行っており2002にはデジタルコンテンツグランプリにおいて[作品表彰の部]の最高賞2つを受賞している。

自作楽器を多数作っていて

チューブラヘルツ
でっかいパイプオルガン風の楽器。実はシンセの鍵盤押してるだkげふんげふん
P-MODELでも使用している。

グラヴィトン
ボタンがいっぱいついてるやつ。横についてるタイヤを回している間だけ発電して使用可能。

レーザーハープ
読んで字の如く。レーザーを遮ったor遮っている間、用意された音をならしたり、シーケンスを進めたりするらしい。
初期は正面に3弦×2だったがのちに頭上にも3弦×2が増設され計12弦になった。ちなみに緑のレーザーはダミーで赤のレーザーが本当のセンサー。2021年のLIVE24曼荼羅より新型レーザーハープがお披露目される。従来型と異なり8弦の横1列になっており、扇状に緑のレーザーが展開される。その姿から「鉄棒」とか「鳥居とか」言われたそうな。

テスラコイル
雷を起こしたりポルターガイストを起こすあれ。MIDI制御で音を出している。使うとオゾン臭いのが難点とのこと。
またTalboを愛用しており、ICE-9と名付けた愛機がある。が、メンテナンスは好きではないようで、ライブ後に放置してローディーに度々叱られている。

また、mp3による音楽配信の先駆者であり、P-MODELのアルバム「音楽産業廃棄物」を1999年に配信した。
おっさん時代先取りすぎ。

ちなみによく最近はまったけど何から買ったら良い?という質問があったりするが、ヒラサワは好きになったら結局全部買うことになるので好みのものから買うべし。
ソロ第3弾のヴァーチュアル・ラビットは現在CDが入手困難なため定価で見かけたら買うのが吉。(一応iTunesでも買えるとのこと)

ソロ1stシングルの「世界タービン」のPVは平沢が得意とする3DCGを多用したものとなっている。内容としては「人類には早すぎる」といったものか。とりあえずタービンが回っていれば大丈夫なのは理解できる。それ以降もPVはカオスなものやシュールなものが多い。

オリジナルアルバム(平沢進名義)

  • 時空の水
ソロデビューアルバム、全体的に落ち着く曲が多めに収録。
  • サイエンスの幽霊
あの不可解なpvの世界タービンなどを収録。
  • Virtual Rabbit
初心者向けから上級者向けの多種多様な曲が収録。
  • AURORA
平沢ソロ最長候補の曲のトビラ島などを収録。AURORAは必見。
  • Sim city
建築ゲーじゃないほう。タイ王国の影響を存分に受けた曲などを収録。ジャケットもかなりタイっぽい。
  • SIREN -セイレーン-
「SIREN」はセイレーンともサイレンともよめる。別にこわーいやつじゃない。
まあ聞けば意味は分かると思う。アメリカのRate your music の世界1996年部門で20位を獲得している。
  • 救済の技法
馬骨入門編にぜひ推したいアルバム。特に神曲揃い(もちろんみんな神曲だが)。
  • 賢者のプロペラ
アルバムの名前にもなっている賢者のプロペラは頭痛が和らぐという意見がいくつかある。通称「聴くロキソニン」
  • BLUE LIMBO
反戦について歌った高貴な城や、三大機械MVの「RIDE THE BLUE LIMBO」がある。
  • 白虎野
アニメ映画「パプリカ」でこのアルバムの曲がアレンジされたりそのまま使われたりしている。
  • 点呼する惑星
  • 現象の花の秘密
  • ホログラムを登る男
  • BEACON
「BEACON」と「TIMELINEの終わり」にはPVがあるが、CGはかなり控えめとなっており、爽やかな曲調も相まって「平沢史上最もマトモなPV」と呼ばれていたり。

オリジナルアルバム(核P-MODEL名義)

  • ビストロン
  • гипноза*5
  • 回=回




















真面目な話しはここら辺にしておいて
ここからは平沢進の人物像及び魅力について書き記す。



上記を読んだだけの人には、なんだただのおっさんではないかと思われていると思う。
このおっさんの魅力、まずは…
ツンデレ なのである。

ツ ン デ レ なのである。


「間違えてないか?私は平沢進だぞ。平沢唯じゃない。」
「観客と会話してしまった…これは恥である」
「えーじゃない」

などの発言が分かりやすい例か。

普段は客とは関係を持つつもりはないといった無表情(無感情)キャラなのだが、
たまに何を思ったか上記のようにレスポンスを返したり笑ったりするときがあるのである。
無表情キャラの笑顔、また感情を露にしたときの破壊力たるや…
アニヲタの皆さんにもご理解いただけるかと思う。
実は意外とよく笑っているのだが。

また、若いころから肉を食べると気持ち悪くなるらしく菜食主義者でもある。
まぁ急いでるときはフィッシュバーガー食べちゃうけどね☆
場合によっては吐くこともあるらしい。
…なにか言い知れぬフェティシズムを感じないだろうか?


あとなんかエロい。
よくわかんないけどエロい。
地声はもちろん目線、所作、歌声…
ライブビストロンDVDにはそれが集約されている。
優雅に扇子を扇ぎ現れるヒラサワ。
扇子を投げ捨てるヒラサワ。
衣装がスケスケで胸ポチなヒラサワ…
余談だがこのDVDを買った者はもっと早く買えば良かったと後悔する者も。
べ、別にスケスケで胸ポチだからじゃ無いので!

最近はXでよくTweet(恥)をしている。
上記の平沢唯の件や、ヒラサワのファンの事を馬の骨と呼びはじめたのもXでの発言からである。X上では妙に饒舌で無感情キャラも崩壊気味。そして馬の骨の腹筋も崩壊させている
基本的に個人に宛てて返事をすることはないが、質問に答えたり不特定多数に向けたTweet(恥)をしていたりする。
ステルスマンの騒動の辺りは新しいインタラクティブの実験なのではという噂も。




追記・修正はしないと言っただろう
とっとと帰りなさい。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 音楽
  • 歌手
  • 平沢進
  • 東京都
  • 足立区
  • ヒラサワ
  • プログレッシブ・ロック
  • ×元ネタ ○本物
  • PーMODEL
  • 異母犯抄
  • 福来良夫
  • パワーホール
  • 師匠
  • 間違えてないか? 私は平沢進だぞ。平沢唯じゃない。
  • プログレ
  • テクノ
  • エレクトロ
  • タナトスの声を聴け
  • ご!
  • ( ̄― ̄)_旦‾‾
  • 太眉
  • テクノポップ
  • ギタリスト
  • 作曲家
  • 核P-MODEL
  • ベヘリット所有者

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月17日 18:28

*1 もちろん山頂になど住んでいない

*2 事実上の活動休止。1991年に解凍(活動再開)し、メンバーチェンジを経て2000年に再び培養と称して活動を休止する。尚、その後ソロの別名義として、核P-MODELが生まれている

*3 危険度2は「検索する際は慎重な判断を」と言われている位の危険度

*4 自身がステルスマンでは無いと否定する際に歌詞の書き方の違いを持ち出して説明していた。※ステルスマンは平沢進を殴打し気絶させてサイトをジャック、曲を配信した謎の人物。ヒラサワじゃないので。声も全然似てないし。

*5 読み方はGipnoza、日本語でギプノーザ