アリー・アル・サーシェス

登録日:2009/05/29 Fri 23:38:56
更新日:2024/03/23 Sat 23:05:05
所要時間:約 15 分で読めます


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AEUイナクトカスタム AEUフランス・第4独立外人騎兵連隊 KPSA PMCトラスト ※土曜夕方18時です。 ※日曜夕方17時です。 ある意味人間の枠を超えた存在 ところがギッチョン まさに外道 アグリッサ アリー・アル・サーシェス アルケーガンダム イノベイター勢力 ウォーモンガー ガンダム ガンダム00 ガンダムスローネツヴァイ ガンダムスローネフィーア ゲイリー・ビアッジ サーシェス専用AEUイナクトカスタム ソレスタル何たら ド外道 ネームドキル ヒゲ モラリア共和国 一周回って愛すべき外道 世界の歪み 人間のプリミティヴな衝動に準じて生きる最低最悪の人間 傭兵 国連軍 声優の本気 好戦的 戦いのみに生きる男 戦いを生み出す権化 戦争中毒 戦争屋 戦争狂 戦闘狂 故人 暴力の化身 極悪人 機動戦士ガンダム00 清々しいまでの悪役 焼け野原ひろし 狡猾 藤原啓治 顎髭



戦争屋です。戦争が好きで好きで堪らない。

人間のプリミティヴな衝動に準じて生きる、最低最悪の人間ですよ……





機動戦士ガンダム00』の登場人物。

CV:藤原啓治
性別:男
誕生日:7月11日
年齢:35歳(1st)→40歳(2nd)
身長:190cm
体重:81kg
血液型:O型
所属:傭兵、反政府ゲリラ組織「KPSA」→モラリア共和国・PMCトラスト→AEUフランス・第4独立外人騎兵連隊→国連軍→イノベイター勢力
階級:少尉(1st)
髪色:赤
別名:ゲイリー・ビアッジ*1

搭乗機



各地の戦場を渡り歩く凄腕の傭兵で、自称「戦争屋」。
「アリー・アル・サーシェス」を名乗ってはいるが、小説版によると本人曰く「ゲイリー・ビアッジ」と同様に偽名であるらしく、本名は不明。

作中でも屈指の悪役であり、世界の歪みが生んだ邪悪な存在、或いは世界の歪み、戦争を生み出す存在そのものと言える。
行動理念は全て「戦争する事」に集約されている為、分かり易いといえば非常に分かり易いキャラクター。
初登場時はあくまで傭兵としてや手柄に執着する、戦闘もその為の手段と考えているようなキャラクターだったが、一期後半より戦争狂としてのキャラクターとして肉付けされていった。

ただの戦争バカという訳ではなく、頭はかなりキレる方でその時流に合わせて自分の立ち位置を変えたりする辺りは「狡猾」そのもの。
戦争の為なら、児童誘拐も髭剃りも柄に合わないキャラも何だってやる主義。
戦闘を好むという点では一見するとグラハム・エーカーと似ているが、
グラハムは「100%以上の力を出し切り、充実した戦闘が出来たならば、その結果の敗北も已む無し」というスタンスで、良識も持ち合わせているが、
サーシェスは「8〜9割程度の力を出して自分の実力で攻略出来る、自分が愉しめる戦闘を好む」というスタンスで、良識も持ち合わせない。
また、初めて乗る機体でいきなり実戦を行う際には、パイロットを負傷させてまず負けないような状態を作ってから挑むという狡猾な面も見せた*3


ソレスタルビーイングの活動に対しても「紛争根絶を掲げるテロリスト」と批判し、ロックオン・ストラトスを激昂させた他、
あれだけ世界中の報道などで名前が出ているにも拘わらず、一貫して「ソレスタル何たら」と適当に呼んでいる。
しかし絹江の突撃取材を受けた際には「ソレスタルビーイング」ときちんと答えているので、知ってて適当に呼んでいる様子。

第二期のラスボスリボンズ・アルマークを差し置いて、CBの主要メンバー及び関係者とは何かしらの因縁を抱えており、
等、その悪行の数々は枚挙に暇が無く、これ等の所業から唯一因縁がないアレルヤ・ハプティズム以外のマイスターから憎悪されており、
そも精神性、人間性は後に雇い主となったリボンズですら「ある意味、その(人間の)枠を超えてるけどね……」と評した程。
また、沙慈が姉の死の真相を知った時にどんな反応を示すのかを期待していた視聴者も多かったのだが、最終的にサーシェスとは直接対面しなかった。
ただ、真実を知った沙慈が憎悪に飲み込まれてしまう可能性を考えると、結果的に知らずに済んだのは良かったのかもしれない。

2307年(1stシーズン)までは傭兵らしくフリーランスとして様々な勢力に雇われて活動していたが、
2312年(2ndシーズン)頃には、事実上カタロンかアロウズの二択状態だったためか、金回りと仕事の質が良いリボンズの実質的な子飼いとなり、
ソレスタルビーイングに罪を擦り付ける一環で、ヤークトアルケー連邦正規軍に奇襲を掛けて壊滅させる等、
彼の指示の下、多岐に渡る汚れ仕事を請け負っていた*4


傭兵として渡り歩いてきたこともあってか、その戦闘センスは『00』の登場人物たちの中でもずば抜けており、
1stシーズンに於いては水島精二監督自ら最強格のパイロットとしてその名を挙げているほど。
小説版によると、嘗てAEUヘリオン1機で10機もの敵機を撃墜してのけた事もあるという。
また、高い実力に加えてサーシェスは自分が指揮した部隊が戦地で略奪、虐殺、強姦などを行うのを一切止めないため、甘い汁を吸おうと彼に付いて来る輩は多かった*5



【1stシーズン】

第6話で初登場。性能の劣るAEUイナクトカスタムガンダムエクシアを圧倒している。
更に強化を施したアグリッサで刹那を黒焦げ寸前に追い込んだ他、搭乗して間もないガンダムスローネツヴァイGNファングを手足の様に操り、
ガンダムヴァーチェのGNフィールド発生器を的確に貫いて国連軍を援護するなど、その高い戦闘能力を存分に発揮。
時には自分だけでなく部下も一緒に隠れて窮地をやり過ごすなど、狡猾さに加えて部下への意外な面倒見の良さもうかがえ、
また(上記の理由もあろうが)部下達からも結構慕われているような描写があった*6

終盤ではロックオンのガンダムデュナメスと激闘を繰り広げる中*7、ダリル・ダッジの駆るGN-X特攻から彼の右目が不自由になっている事を悟り、
徹底的にその弱みに付け込む形で戦況を有利に持ち込み、デュナメスを撃破した。
しかし、GNアームズの残骸を用いたロックオンの執念の一撃によりツヴァイは大破。
サーシェスは最後の悪足掻きとしてGNハンドガンでGNアームズを打ち抜き、ロックオンを死に至らしめた。
結果だけみればサーシェスの勝利であったが、当の本人曰く「身体の半分が消し炭」になる程の瀕死の重傷を負ってしまう。
その後、イノベイター勢力の手で再生治療を施され、4年後には回復。
最終話エピローグにて、苛立ちながら酒を呷る姿を見せた(酒を持つ手と顔の下半分が映されているのみで、表情や体の様子は不明)。



【2ndシーズン】

再生治療完了後、リボンズ率いるイノベイター勢力に就き、嘗て使用したスローネツヴァイの発展機・アルケーガンダムを与えられ完全復活。
因縁の地であるアザディスタン王国を焼き討ちする事で復活をアピールした。
ソレスタルビーイングとの戦闘でも、アルケー1機でダブルオーガンダムセラヴィーガンダム相手に一歩も引かない実力を見せつけながら、
援軍が来ると潔く撤退するという冷静さも見せ、その戦闘技術や戦術眼も劣っていないことをうかがわせた。

だが、2ndシーズンではこれ以降の活躍がほぼ無く、その強さは徐々に鳴りを潜めるようになっていく。
悪性のGN粒子が込められた銃撃で負傷した刹那のダブルオーライザーと交戦した際には、
怪我と機体性能の釣り合いで条件的にはイーブンになったにも拘らず、刹那の動きを読み切れずに終始ほぼ圧倒され、機体を破壊されて完敗を喫してしまった。

ただし、上記の様にサーシェスがガンダムマイスターとの戦いで圧倒的な強さを見せていたのは、相性の良さに因るものも大きい。
まだ序盤の頃の刹那は、かつてサーシェスが教えた戦闘スタイルで戦っていたため、サーシェスからすれば次に何をするか動きが筒抜けであり、
ヴァーチェ系列の機体は砲戦主体のため、サーシェスが使う近接戦闘専用機やGNファングのカモに等しい、と、サーシェスが有利に立ち回れる相手であった。
実際、サーシェスが圧倒できるほど有利には立ち回れない(懐に飛び込めれば別だが)ディランディ兄弟との戦いでは、ニールの時から手こずっていたし、
2ndシーズンの刹那との一騎討ちでは、刹那がイノベイターに覚醒しつつあったことが戦況がサーシェスの想定していない方*8に推移した上、
これまでの激戦の経験もあって刹那の操縦技術などがサーシェスの想定以上に磨かれていたことで、圧倒するどころか圧倒されてしまった。
2ndシーズンで活躍の機会が減ったのは、扱いが悪くなったのではなく、有利に立ち回れる敵と戦うことが少なくなったのが原因と言えるだろう*9

最終決戦には修復されたアルケーガンダムで出撃し、ソレスタルビーイング号内部にて、
敵陣営で最初に突入したライル・ディランディの駆るケルディムガンダムと一騎討ちを展開。
狭い空間内での戦闘で、狙撃戦をメインに設計されたケルディムは機体の強みを活かしづらかったということもあり、
戦闘はサーシェス(アルケー)側有利で進むも、ケルディムを撃破するまでは至らず*10、やがて膠着状態に陥り、
そのうち、ヴェーダの奪還に成功したティエリアトライアルフィールドを発動したことで、
アルケーはシステムの影響下に置かれて操縦不能となり、窮地を察したサーシェスはすぐさま機体を放棄して脱出。*11
しかし、逃げ切る前にライルに追いつかれ、後ろから拳銃を向けられたサーシェスは両手を挙げて銃を放棄し、降参のポーズを取る。
絶体絶命の状況下に置かれながら、しかしサーシェスは自身の生存、あるいは反撃を諦めてなどおらず、
アニュー・リターナーの言葉を思い出したライルが銃を下したことを好機と見て、「馬鹿が!!」と嘲りながら銃を再び手に取ってライルを撃ち殺そうと振り返るも、
サーシェスがそうすることを予測していたライルに彼得意の早撃ちで眉間を撃ち抜かれ*12、その戦争にまみれた生涯を閉じることとなった。

これまで数々の残虐非道な振る舞いをしてきた彼にしては何とも呆気無い最期ではあるが、
ファンの間では「無抵抗を余儀無くされ、能力を思う様に出せずに殺されるという無様な死に様がお似合い」と概ね好評。
皮肉にも、「ガンダムに乗っていない時に油断し、断末魔すら言えずに射殺される」という最期は、自分が始末したミハエルと同じであった。
あまりにあっけなかったので「本当に死んだのか?」という意見もあるにはあったが。

なお、彼が何故こんなにも戦争を愛したのかは不明だが、「金の為」「人殺しが好き」「戦闘する事自体が好き」等を全てひっくるめて、「戦争が好きなのだろうと思われる。
まさしく彼自身が自称しているように「最低最悪の人間」と言えるが、ピカレスクな一面に加えて強烈な個性を持つ事や、中の人の好演もあってか、そのキャラクター人気は高い。
また、戦争を愛する理由に関して担当声優の藤原氏は「サーシェスは戦争が無くなる可能性をとっくに諦めているから」と推測している。

『00』という作品において敵方のエースパイロットという役柄のはずだが、職業が傭兵ということもあってか、
彼が作中で殺害した相手はMS戦で撃墜して殺した相手よりも自分が直接撃ち殺した相手の方が多いという出る作品間違えていそうな記録がある*13
  • MS戦で殺した人
ヨハン、ニール(実質相打ち)
  • 直接殺した人
ラグナ、絹江、ミハエル、リジェネ
  • 破壊活動
テロ首謀(多数)、アザディスタン襲撃
  • その他銃撃(未遂)
ヨハン、刹那、ライル

百歩譲ってMSでの殺害はロボットアニメとして認めたとしても、4人殺害、2人銃撃、1人銃撃(殺害)未遂、その他破壊活動多数と、
刑務所がいくつあっても足りそうにない極悪人、最低最悪の人間を自称するのに恥じない活躍である。
意外にも直接殺した4人に関しては、その理由が「雇い主であるアレハンドロorリボンズにとって邪魔者だから」というものであり、
戦闘狂に多い「お前みたいな奴は気に入らねぇ!消えちまえ!」という感情的な殺しはしていない。
また、自身が関わったテロに関しても、「AEUの軌道エレベーター建設に中東が反発するのは当たり前じゃねぇかぁ!」*14という(一応の)大義名分を持ち出す辺り、
彼が決してプリミティブ一辺倒の戦闘狂ではないことがわかる。
……もっとも、それらは全部大好きな戦争をやるためだろうが。
なお、アニメで描かれた範囲でこれだけやっており、小説版などを含めるともっと殺している。
最期に撃ち殺されるまでは生身での戦いで無敗だったため、MSに乗るより普通に自分が戦った方が強い説も存在する。


因みに、中の人繋がりからファンによって付けられた仇名は「焼け野原ひろし」。特にスーツ姿の時は見た目からして完璧なサラリーマンである*15
「双葉商事のアリー・アル・サーシェスです」





アリー・アル・サーシェスだ。

おい、項目を立てておいて碌に内容も無いってのはどういうこった?

Wiki篭りは追記・修正してナンボなんだよ! このままじゃこの項目は削除されっぞ!!

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最終更新:2024年03月23日 23:05

*1 実は公式HPのキャラクター紹介だと「ゲーリー・ビアッジ」と書かれている。

*2 舞台版のみ

*3 この時は負傷させた相手にわざわざガンダムに乗るように言ってから、自身も機体に乗り込んで撃破しにかかるという、「殺すこと」よりも「戦うこと」が好きな性格が表れたシーンとなっている。

*4 カタロンは社会的に弱い立場の組織で所属するメリットがあまりなく、後ろ盾のおかげである程度の非道行為が許されるアロウズは良くも悪くも軍隊である故に軍規で縛られて自由に動けない等、サーシェスにしてみればどちらも合わないと思われる。

*5 高い戦闘技術、TPOに合わせられる大人の対応力、面倒見の良さに現れるコミュニケーション能力など、『00』どころかガンダムシリーズ全体でも屈指の実力者なのは間違いない。……根本の性格のせいで台無しだが。

*6 傭兵の部下を対ガンダム戦の前に逃がす、GNフィールドに苦戦するダリルを「任せろや!!」とファングで援護する、バージニア級輸送艦の窮地に駆けつけるなど。また共闘したセルゲイに対しては(AEU少尉という立場から)敬意を見せるなど、目上の人物への振る舞いもしっかりしている。

*7 デュナメスに右腕を切り落とされる程には押し込まれていたが。

*8 例えば肩に撃ち込まれた悪性のGN粒子で刹那の操縦は当初精彩を欠いていたものの、イノベイター化しつつある影響でサーシェスの見立てよりも傷の悪化が抑えられ、サーシェスが押し切る前に刹那が怪我を負っての操縦に慣れてしまった。

*9 「リボンズ達イノベイター勢力・アロウズがメインの敵となった結果、サーシェスの出番自体が減った」というメタ的な理由も含まれている可能性もあるが。

*10 小説版ではGNビームピストルⅡをメインとした近接戦にライルが徐々に慣れていき、サーシェスの動きに付いて行けるようになったとしており、これも機体特性上は不利なケルディムが撃破まではされなかった要因と思われる。

*11 なお、放棄されたアルケーは家族を奪われた怒りを再認識したライル(ケルディム)により、ビームピストルを連続で撃ち込まれて大破している。

*12 小説版によるとさらに急所に銃弾をしこたまぶち込まれている。

*13 外伝をカウントすれば、連邦軍を血祭りにあげたことでMSで殺した数はかなり増えた。

*14 太陽光発電による石油利権の問題。実際に「太陽光紛争」と呼ばれる紛争が本編開始以前に何度も起きている。

*15 先述のようにその世界では人気の上司であったし、苦戦する国連軍を援護する面倒見の良さもある。つまりこっちも(一応)理想の上司かも。