グスタフ・マーラー

登録日:2010/03/07(日) 04:33:47
更新日:2021/06/24 Thu 15:49:30
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グスタフ・マーラー(1860年7月7日 - 1911年5月18日)とは、オーストリアの作曲家・指揮者。自分の横顔に絶対的な自信がある。


  • 生涯
1860年に典型的なユダヤ人実業家の父と母の間に生まれる。14人の子供のうち7人が死んでおり、マーラーは長男として育てられる。
17歳でブルックナーの寵愛を受け、24歳にして指揮者として大成する。

37歳頃、ユダヤ人ながら当時の迫害から逃れるようにユダヤ教からローマ・カトリック教に改宗する。
その後、ウィーン宮廷歌劇場(現国立歌劇場)の指揮者や芸術監督になり、またウィーン・フィルハーモニーの指揮者となる。


42歳で当時23歳のビッチ…もといアルマ・シントラーと結婚する。できちゃった婚である。47歳になると長女が死亡、自身も心臓病と診断される。


50歳頃には神経症状が酷くなり、かのジークムント・フロイト先生に診断を受けて改善する。フロイト先生…すげぇや。

しかし1911年、51歳の誕生日を迎える前に敗血症で死亡。臨終の言葉は「モーツァルト…」だったとのこと。


  • 作品
交響曲がやたらと長大であり、かつ声楽を伴う大規模な楽曲が多い。
普通に演奏時間が100分を超えるのもあり、クラシック音楽初心者にはキツいかもしれない。ここでは有名な楽曲を紹介する。


【交響曲第5番】
マーラーの楽曲の中で一番人気があり、また有名な作品。特に第4楽章は名作映画「ベニスに死す」で印象的に使用される。
初演は成功したが、マーラーは不満だったらしく「こんな曲呪われちまえ」と言い、
弟子兼友人のブルーノ・ワルター(のちに20世紀を代表する大指揮者)が、唯一マーラーの作品に不満を抱いたのもこの楽曲である。


【交響曲第8番】
交響曲よりはオラトリオ的な作品。
演奏規模から「千人の交響曲」と呼ばれ、2部構成(第1部ラテン語賛歌、第2部ゲーテの「ファウスト」より終末部分)による声楽付きの巨大な楽曲。
第1部はアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の最終話で使われ、話題となる。


【交響曲第9番】
第10番は未完成なため、実質マーラーの遺作。マーラーが生涯追求してきたテーマ「死」を具現化した作品と言われる。
第4楽章の最終小節には「死に絶えるように」と書かれおり、また弟子のワルターは「青空に溶ける白い雲のような楽章」と語っている。
名盤・名演も多く、カラヤンとバーンスタイン盤は必ず名が上がる。
初録音はワルター指揮&ウィーン・フィルの1938年ライブ盤であり、こちらも名演である。


  • その他
妻・アルマは男性遍歴が酷く、マーラーの精神的苦痛の原因は殆どこの人。
でも年齢差があり、家庭を顧みないことが多かったマーラーと溝が深まるのは仕方ないと思われる。

アニメ『銀河英雄伝説』では多くの楽曲が使われる。スタッフにマーラー好きがいたらしい。



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最終更新:2021年06月24日 15:49