ティラノモン

登録日:2010/10/28 Thu 00:55:08
更新日:2023/11/26 Sun 20:54:38
所要時間:約 4 分で読めます





闘争本能に目覚めた、強靱なる古代恐竜!


『ティラノモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 成熟期
タイプ 恐竜型
属性 データ種
必殺技 ファイアーブレス
身体の色と同じような深紅の強力な火炎を吐き出す。
得意技 スラッシュネイル
強靭な爪で切り裂く。
ダイノキック
勢いを付けた前蹴り。
ワイルドバスター
ダッシュで勢いを付けて爪を突き刺す。

【概要】

初登場は記念すべき初代『デジタルモンスター Ver.1』。
子供に人気の高いティラノサウルス型であり、初代デジモンのパッケージも飾った、いわば“看板デジモン”

…なのだが、実際のゲーム中では同じく恐竜型のグレイモンの方が「成長期のアグモンと同系色」「完全体も用意されている」と完全にメインの扱いであった。
デジモンアニメシリーズの初作品『デジモンアドベンチャー』でも、当然のようにグレイモン系列が主役デジモンに抜擢されてしまった。(アニメでのティラノモンの扱いは後述)

設定としては、見た目によらず大人しい性格であるため手懐けやすく、かつ戦闘力もあり初心者テイマー向けと言われることも多い。
また、グレイモン同様に知性も高く、普段こそ大人しいが、戦闘時には闘争本能を発揮して果敢に戦う頼もしい相棒である。
なお、現在では設定上のライバルはアロモンとされる。
グレイモンじゃないのかぁ……

長らく、ティラノモンは基本的に脇役扱いであった。
進化先もグレイモンが数多くの派生種を揃えているのに対して、長らく完全体止まりであった。また、X抗体も与えられていなかった。
2013年にようやく究極体のラストティラノモンが登場したが、それまで
「ティラノモンは“看板デジモン”なんだから優遇しろ」
「ティラノモンこそ本来の主役。グレイモンに主役を奪われた」
などと過激な発言するファンもいた。

また、ドット絵もアグモンに背ビレをつけただけであり、若干手抜きくさい。
(特にポケットデジモンワールドシリーズで顕著)

そんなティラノモンだが、デジモン15周年記念の1つである『デジモンワールド Re:Digitize Decode』ではかなりの優遇を受けた。
本作では正式な究極体のラストティラノモンが初登場した他、追加シナリオでも重要な役割を果たすキャラクターとなっている。
これはスタッフが現在のティラノモンの不遇ぶりを認知していたため、活躍の場を設けたかったからとのことである。

また、続くデジモン20周年では、20周年記念ロゴとして登場しPV等で目立った活躍を果たしている。

今、ティラノモンが熱い!!


【X-進化】

◆ティラノモン(X抗体)

世代 成熟期
タイプ 恐竜型
属性 データ種
必殺技 クリムゾンブレス
従来のファイアーブレスの強化版。
得意技 クラッシュローリング
体丸めて突撃し、すれ違いざまに背びれで切り裂く。
2019年発売の育成ギア『デジタルモンスターX』にて遂に登場したティラノモンのX抗体版。
なお、ティラノモン系列のX抗体はメタルティラノモンとマメティラモンに次いでの3体目になる。
先にX-進化していたアロモン、グレイモンに遂に追いついた。(いずれも2003年にX-進化。苦節16年である…)

獰猛な恐竜としての姿が強調され、以前のように初心者向けのデジモンでなくなった。
発達した背びれは宝石のように美しく頑強になっている。
また、従来のティラノモンのように直立姿勢ではなく近年の恐竜研究が反映された結果か前傾姿勢である。
スーパー戦隊で例えると守護獣ティラノザウルスガブティラの違いといったところ。
なお、前傾姿勢にはなったが、腕はまだ大きめで指も3本ある*1


【派生種】

ラストティラノモンが登場する以前からほぼ一貫して、機械・サイボーグ系統に振り切った進化をする傾向にある。
進化し続けていくとサイボーグから竜人となるグレイモン系統との差別化のためか。
その為、ラストティラノモンが登場する以前から、ゲーム作品等ではムゲンドラモンキャノンドラモンなどの究極体への進化ルートが割り当てられていることが多く、基本的なデジモンの代表的存在として活躍できていた。
今でもラストティラノモンとは別系統の究極体進化としてそれらの究極体デジモンにもなれる事がある。

◆ダークティラノモン

ウィルスに感染して、凶暴性が増大したティラノモン!
世代 成熟期
タイプ 恐竜型
属性 ウィルス種
必殺技 ファイアーブラスト
超強力な火炎放射を放ち、辺り一面を炎の海に変えてしまう。
フレイムスナッチ
(X抗体のみ)相手を掴んだ爪から緑の炎を放ち敵を燃やし尽くす。
得意技 アイアンテイル
凶悪なウイルスにより凶暴化した黒いティラノモン。ゴジラ
初登場は『デジタルモンスターver.5』

肉体を構成するデータがバグをおこし目に映るものは全て敵とみなし攻撃を仕掛ける狂暴なデジモンへと変貌した。
腕も、同期のサイクロモンのように強靭に発達し、それによる肉弾戦の攻撃力も増している。

ゲーム『デジモンストーリー』では序盤~中盤のストーリーにおける重要なキャラとして登場する(後述)。

X抗体を得ると、力をコントロールする冷静さと、したたかに戦いを生き抜く器量が備わる。
また、体内のウィルスを操作することで、肉体の一部を硬質化させたり、緑色の炎を発することも出来るようになった。


◆メタルティラノモン

完璧な対地迎撃機能! 鋼鉄の(あぎと)が大地に吠える!
世代 完全体
タイプ サイボーグ型
属性 ウィルス種
必殺技 ギガデストロイヤーⅡ
右腕から発射される有機体系ミサイル。
ヌークリアレーザー
左腕から発射されるエネルギー弾。
ヌークリアレーザーⅡ
(X抗体のみ)ヌークリアレーザーの強化版。
身体を機械化したティラノモン系完全体。メカゴジラ ドット絵的にはバーニングゴジラだが…
ただ体色が灰色なことや凶悪な顔つきやウィルス種である点、そして同じVer.5初登場ということから、ダークティラノモンの進化形といった方がしっくりくる気もする。
まあ最近は大体ティラノモンからしか進化できないんだけどね!

鋼の帝国(メタルエンパイア)*2にメガドラモン(対空用)に続いて開発・改造された対地迎撃用デジモン。
技名がなんと『ギガデストロイヤーⅡ』。メタルグレイモンに装備されたものの改良型だと思われる。
なお、右腕から発射されるが、カード絵くらいでしか登場してない。
たいていは左腕から発射される『ヌークリアレーザー』が必殺技として設定されることが多い。

また、後にムゲンドラモンに顎と腹部のパーツが転用されて、その縁で進化先として設定されることが多い。

X抗体を得ると、獰猛性は凄まじい攻撃力へ変換されるなど、改造内容が完全に引き出されるようになる。

ただ…
誰もが“超高性能”と認めるメタルグレイモンに比べ、荒々しさが目立つものの~」
強化された爪はメタルグレイモンの『トライデントアームVER.9.9』には及ばないが~」
など、やたらメタルグレイモンと比べられ(ディスられ)ているのが哀愁を誘う…。


◆マスターティラノモン

幾多の傷が激戦を物語る、(たたか)いを極めし泰斗竜!
世代 完全体
タイプ 恐竜型
属性 ワクチン種
必殺技 マスターファイアー
口から吐き出す高熱の炎で敵を焼きつくす。
マスタークロー
得意技 超高熱闘気
精神注入
ティラノモンが激戦を勝ち抜いて進化した恐竜型デジモン。
体色は濃いグレーに変化し、属性もワクチン種になっている。
数多くの戦いで勝ち残ってきており、全身にそれを示すように無数のキズが刻まれている。
また、子分のティラノモンたちを一人前の戦士に育てるために修行させている。別名『ティラノ師匠』。

初登場はPSソフト『デジモンワールド』だが、この時点では育成不可能。
後述の通りティラノモンを街に参加するよう促してくれる。なおこの時の口調は某ガンダム師匠そのまんまである。
『デジモンワールド デジタルカードバトル』(続編のカードアリーナ含む)では、カードとして使用可能。
ポリゴンバトルでは、ティラノモンに比べて大柄だが、巨体に似合わぬ軽快なジャンプやかっこいい構え方などを見せる。
また『デジモンワールド2』で育成可能枠になる。(が、3ではまた育成不可能に)
なお、この頃は現在のイラストよりも体色が黒く、ダークティラノモンのような色合いであった。


◆エクスティラノモン

世代 完全体
タイプ パペット型
属性 ワクチン種
ティラノモンの形をしたぬいぐるみを被った完全体のパペット型デジモン。
いわゆる「もんざえモン枠」。
中身は別にいるのでぶっちゃけティラノモンではない。

詳しくはもんざえモンの項目にて。


◆マメティラモン

世代 完全体
タイプ 突然変異型
属性 データ種
X抗体化した影響かティラノモンのデータが圧縮されマメモンのようになった突然変異型の完全体。
『ティラノモン系のデータを得たマメモン』なのか『マメモンサイズになったティラノモン』なのか…。

詳細はマメモンの項目にて。


◆ラストティラノモン

破壊を司る鋼の赤竜!
世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 ウィルス種
必殺技 テラーズクラスター
背中の砲台を前方に展開して大型な電磁砲を撃ちだす。
ラストブレス
身体の色と同じ深緋の炎を吐き出す。
その炎は触れた先から相手を錆にさせるという効果を持つ。
戦いに身を置き続けたメタルティラノモンだけが進化する究極体。ゾイド
戦術は殲滅戦に特化され、1体で敵の拠点もろとも薙ぎ払う。
また、格闘においてもサイボーグ型デジモントップクラスのパワーと破壊力で相手をねじ伏せる。

過酷な環境を長年耐え、その身体は赤錆で覆われている。
見た目通り、Rust(ラスト)”(錆)が名前の由来であろうが、Last(ラスト)”(最後)、すなわち『ティラノモン系最終形態』とも係っているダブルミーニングと思われる。

公式図鑑では
デジタルワールド創生から長きに渡る激戦を、進化とともに潜り抜けてきたティラノモンの究極体。
との記載もある。
初代『デジタルモンスター』から苦節16年と考えると、感慨深いものがある…。

なお、恐竜がベースのティラノモンだが、ラストティラノモンの見た目は完全に機械系統へ振り切っている。
巨砲を背負った機械(恐)竜ということで、長らく進化先だったムゲンドラモン(やその改良型カオスドラモン)も想起させるデザインでもある。

また、他のデジモンを捕食する性質を持っており、何百何千ものデジモンをあっという間に平らげる。
やはり食いしん坊。

ファミ通ドットコムのイラストレーターインタビューでは渡辺けんじ氏とAs'まりあ氏による貴重なコメントや数々の設定画が見られる。
ちなみに、どう見てもX抗体のような雰囲気だが、カードで青枠だったのでX抗体でないことが判明した。


【漫画、アニメでのティラノモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー

初登場は第18話「妖精!ピッコロモン」。
エテモンの手下としての登場であったが、「野生の美を持つデジモン」として紹介され、完全体であるピッコロモンの結界を破りかける、というパワーを見せる。
最終的には、『“勇気”とは何か』を思い出した太一&グレイモンに敗北。
しかし、初代ライバルを相手に、なかなかいい見せ場であった。

また、その個体以外にも、モノクロモンとともにエテモン配下の主力として大勢登場。
現実世界に現れたりもした。

また、後にダークティラノモンがヴァンデモンの配下として登場。
リリモンに邪悪なウイルスを浄化され無力化されたため、ヴァンデモンに粗大ゴミとして処分された。


アニメ『デジモンアドベンチャー02

デジモンカイザーに操られたデジモンとして登場。
ダークティラノモンも登場しており、スカルグレイモンにボコボコにされたり現実世界に出現したりしている。


漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01

スターモンがいる街「スターシティ」でスターモン、ゲコモンと一緒にスターを気取っていた。
チーム名(?)は「スターモン&スターJr」。腹に☆マークが付いている。
ゼロとスター合戦でアームレスリングをする事になるが、手違いでゼロがオカマ化。
舐められたと思って激怒したが、そのせいで死んでしまった(力を使いきってデジタマに戻った)。
ゼロ不戦勝。
後にまたティラノモンに進化したらしく、ゼロがアルカディモンの「ドットマトリクス」を受けて消えかかった際にスターモン達と一緒にやってきてゼロにパワーを分けた。

また、タグを守っていたトリケラモンの配下としてダークティラノモンがデルタモンと共に登場。
ゼロにデルタモンの攻撃を防ぐための盾にされた。


アニメ『デジモンテイマーズ

第一話にダークティラノモンが登場。
クルモンを追いかけていたメイルドラモンにバトルを仕掛けた。
負けそうになったが、途中からメタルティラノモンに進化(たぶんクルモンのおかげ)して逆転する。
おそらくアニメシリーズでティラノモン系唯一の勝利。

また、劇場版「冒険者の戦い」でもメタルティラノモンが登場。
ただ、相手はよりにもよってオメガモン。ヌークリアレーザーを放つも瞬殺されて出番終了。


アニメ『デジモンフロンティア

追記・(ry


アニメ『デジモンセイバーズ

追(ry


漫画『デジモンネクスト

バトルターミナル内でゴーレモンと戦っているのが確認できる。
しかし敗北し、テイマーによってリセットボタンを押され消去されてしまう。


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)

ドラゴンランドの雑兵としてダークティラノモンが登場。 

アニメ『デジモンクロスウォーズ ~時を駆ける少年ハンターたち~』(第3期)

第1話の敵としてメタルティラノモンが登場。
主人公、明石タギルとガムドラモンを追い詰めるが、進化したアレスタードラモンに敗北し、タギルにハントされた。
その後はタギルのデジモンとなってアレスタードラモンとデジクロスしたり、タギルがガムドラモンと喧嘩した際にはなんと自らパートナーデジモンとして戦うことを志願した。

見た目に反してビルを飛び回るなど意外と機敏(流石に小柄なガムドラモンには劣るようだが)。
一流のハンターであるリョウマ達のハントから逃れるなど中々強力なデジモン。
タギルに呼び出されたときの動きが可愛いと評判。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

クラウド大陸の要塞での戦いではダークティラノモン、メタルティラノモンが登場。
特に、メタルティラノモンは本格的に登場した初の完全体の敵で、オーガモンを苦も無く踏みつぶすなど完全体の強さと恐ろしさを知らしめた。

『ヌ―クリアレーザー』を乱射し、子供達を追い詰めるも、グレイモンがメタルグレイモンへ初進化。
最終的には『ジガストーム』の一撃によって敗れ去る。
太一迎撃用デジモンにはなれなかった

ちなみに、メタグレ、メタティラ共にギガデストロイヤーは不使用だったが、理由は不明。


ティラノモンは無限大陸編の第47話「荒野の悪党たち」で登場。
水源を巡って抗争を繰り返す荒くれデジモン集団。
その内の一派のボスである……のはガオスモンで、ティラノモンはその弟分。
世代ではボスを上回っているが、命令には忠実に従う。
普段はガオスモンがティラノモンの頭の上に乗り、ティラノモンはマントで覆い隠され、ガオスモンが大きいデジモンであるように見せかけていた。
丈の救出に乗り込んできた太一とノヘモンに襲い掛かり、アグモンらと合流後はグレイモンと交戦するが、ノヘモンの矢の一撃を受け敗北した。
その後はノヘモンの事を気に入った様子で、ノヘモンを頭に乗せていた。

ちなみにガオスモンはクロスウォーズ版グレイモンの進化元として設定されることが多いデジモン。
弟分のティラノモンも元はガオスモンだったかもしれないことを考えると

“グレイモン系に進化できるデジモンがティラノモンになった”
とも
“グレイモン系に進化する成長期デジモンがティラノモンを操っていた”

とも考えられる。
どう解釈するかはキミ次第だ。


【ゲーム作品でのティラノモン】

PSソフト『デジモンワールド

ダイノ古代郷に入ってきたプレイヤーを前触れなく出迎える。そして戦闘開始。
その前のアミダくじでHPが減ったデジモンを殴られ、ゲームオーバーした人もいるのではないだろうか。

倒した後、その古代郷の奥で「ティラノ師匠」が登場した後に街に参加。
レストランを経営してくれる。


パートナーデジモンとしては、燃費が悪すぎる の一言に尽きる。
育てるのはアイテムが充実する後半にした方が無難である(っていうか序盤に進化したら絶対エサが足りなくなる)。

とりあえず初心者はベジーモンが街に来るまでは進化させないのが吉。
進化しそうになったらデタラメにパラメータを上げてヌメモンにでもしてしまおう。

お前食いすぎなんだよ。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』

ダイノ古代郷の「骨トンネル」に初めて赴いた際にティラノモンが登場。
主人公をヴァンデモンの部下と思い、バトルを仕掛けてくる。使用デックは火炎と自然混色の「熱帯サマーデック」。

カードとしても登場。火炎属性のレベルⅣ。
援護効果こそ持たないものの、必要進化Pが30と軽めの割に高めのステータスを持つ。
火炎属性は進化POWが10しかないカードが結構多く、意外と進化が遅めなので、ティラノモンの「必要進化P30」というのはなかなか便利。
また、×攻撃「ワイルドバスター」は威力こそ200と並みだが、特殊効果が「対自然×3」のため、自然属性相手にはめっぽう強い。

また、ティラノ師匠も同じく火炎属性のレベル完として登場。
必要進化Pは60とかなり高いが、その分、ステータスは高水準。〇攻撃「マスターファイア」は火炎属性で第二位の威力850を持つ(火炎属性一位はギガドラモンの900)。
×攻撃「超高熱闘気」は威力370と高めな上に特殊効果が「対氷水×3」なので、氷水属性相手ならこれだけで1110の威力を叩き出す。攻撃チップなどを併用すればもっと強力に。
また、進化POWも20あり、援護効果は『自分が火炎属性であるなら、自分の攻撃力は2倍になる』と、使いやすいうえに効果も強力。
進化自体が望めない場合でも手札で腐りにくいため、火炎メインなら積極的な投入を考えていいだろう。
弱点は基本HPが少ないこと。火炎属性の完全体では最低である。
ただ、もともと火炎属性はHPが低い傾向にあるので、大回復フロッピー(相手よりも自分のHPが少ない場合、HP+700)を多めに入れておけばフォローしやすいだろう。


PSソフト『デジモンワールド2』

キャラクターとしては、ファイル島のはじまりの街を守護する『ティラノ師匠』が登場。
最初は主人公を敵と誤解してレックス・ホールで決闘する事になるが、誤解が解けてからは協力者となる。
ちなみに主人公たちが乗るデジビートルをタンクモンの仲間だと思っていた。
コロシアムを統括するレオモンから「伝説の戦士」と呼ばれるなど割と良い扱い。

また、育成可能枠の1体でもあるが、ぶっちゃけ技も弱いし究極体へのルートも少ない。
とはいえこのゲームはジョグレス(という名の退化)によって他デジモンの技を継承できるので、進化過程で使う分には問題ない。
また、ティラノモン→ティラノ師匠の進化は、このゲームでは珍しく属性を跨いでの進化となっている。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

ピラミッドシティのアリーナ2戦目にティラノモンが登場。
使用デックは前作同様に火炎と自然混色の「原始エナジーデック」。
「ティラノモンと申す…」などと、初めはなぜかちょっと話し方が武士っぽい。
が、バトルに勝つと「決してあきらめるんじゃないぞっ!」などと熱い口調になる。
これが地でキャラ作りしていたのか、はたまた中に眠っていた原始の本能が目覚めたのかは定かではない……。

カードとしても引き続き登場。
ただ、若干の調整がなされており、〇と△の攻撃力が増加したのはいいのだが、なんと×攻撃力が200→150に下げられてしまった。
これによって、対自然×3が発動しても、素の状態では〇攻撃の520を超えなくなってしまった…。

ティラノ師匠も続投。
こちらは必要進化Pが60→50に下がったが攻撃力の数値は据え置きで、さらにHPが1170から1280と増強されたため、より安定感が増した。
援護効果も前作のままなので、場に出してもよし援護として使ってもよし。


NDSソフト『デジモンストーリー』

主人公のデジモンを「へナモン」とバカにしていたブラックアグモンが修行を積みダークティラノモンに進化。
バトルに勝利すると「禁断の地」がクロンこうざんであることを教えてくれる。
その後、クロンこうざんのボスであるムゲンドラモンに捕まった主人公たちを助けに現れ、単身ムゲンドラモンに勝負を挑むが……

ダークティラノモンとしての活躍は短い。
だが、主人公のライバル、そして物語の中心となる存在として描かれるので扱いは他メディアより優遇されていると言って良い…はず。

また、ある条件を満たすとティラノモンからおねがいクエストが発生する。
それは…


ティラノモンヤキトリがたべたい


お前というやつは…
クリア条件はコカトリモンのデータ100%。そのヤキトリの材料って…
ちなみにこのクエスト、クリアしなくても特に問題はない。


NDSソフト『デジモンワールド Re:Digitize Decode

前述の通り、全作品中屈指の好待遇で登場。

登場当初はティラノモン。
夜の肉畑で“皆がおいしく肉を食べられるように”と肉を焼いていた。
が、焼きすぎて迷惑を掛けていたと知ると反省し旅に出る。

その後、砂礫の荒野でメタルティラノモンとして再登場
砂に沈んで動けなくなったという情けない姿を主人公に見せてしまう。
主人公達に救出された後は旅から帰り、鉄路の平原のトレインガレージにて「ティラノショップ」(バトルサポート用アイテムショップ)を開く。

そして終盤には “皆の役に立ちたい” という思いから ラストティラノモン に進化。
主人公達にはどうすることもできなかった七大魔王の貼った強力なバリアを 必殺技の一撃で破壊する という大活躍を遂げる。
その場で行われた戦闘でティラノモンに退化してしまうが、以後は商売を再開し、間接的に主人公のサポートに回ることになる。

なお上記のイベントを終了するまではパートナーデジモンをラストティラノモンに進化させることはできないため注意。
それまで、メタルティラノモンからの進化はムゲンドラモン一択となる。
が、ムゲンドラモンにも進化ロックがあることは留意。

また、NPC限定でマスターティラノモンも登場。
はじまりの街のドドモンから進化してドリルトンネルへ行き、「マスターバー」を開いてバーのマスターになっている。
ランダムで様々な効果を与えるドリンクを提供する他、世間話では各地に登場する「ヤバイ敵」(海賊の旗を背負ったデジモン)の出現情報が聞ける。
なお、その「ヤバイ敵」の1体としてラストティラノモンも登場。
出現場所はバイナリキャッスルのメモリアルステラ前。
かなりの強敵であり、4桁に達したばかりのステータスでは一撃で倒されてしまう事もあるので注意。


ゲーム『デジモンストーリー サイバースルゥース

ティラノ、メタル、ラストが登場。ダークやエクスは登場しない。
ストーリー上の出番は特に無い。


ゲーム『デジモンワールド -next Order-』

オーグィノ荒野にて、レオモン率いる「肉軍」のデジモンとして登場。
ドリトンネルたまり1にて道を塞いでおり、肉を20個渡す事で、見張りを主人公に押し付けるような形ではじまりの街へと向かう。
オーグィノ荒野内には他にも肉類のアイテムを20個渡す事で街に参加するデジモンは何体かいるが、ティラノモンが要求してくるのは極上肉。当然難易度は最も高い。
街に参加後は、建築屋にて資材の交換を行ってくれる。
余談だが、ドリトンネルたまり1のすぐ前にある肉が沢山置かれている敷地内に、まるで見張りの様通常エンカウントの敵としてティラノモンが1体だけ配置されている。
また、ティラノモンが通せんぼしていたトンネルを抜けた先には肉畑が…。

パートナーデジモンとしては、2体同時育成というシステムの都合もあってか特に大食いではない。


ゲーム『デジモンサヴァイブ

主人公・百束タクマのパートナーデジモンであるアグモンの「調和」の値が高いとティラノモンへと進化する。CVはアグモン同様坂本千夏氏。
この時は一人称が「ボク」から「オイラ」に代わる。
遂にティラノモンが主人公のパートナーデジモンになるという胸熱な展開に。

なお、進化先はメタルティラノモンではなくトリケラモンとなっている。恐竜繋がりではあるが。


【その他作品でのティラノモン】

カードゲーム『バトルスピリッツ

コラボブースターデジモン第2弾「ぼくらのデジモンアドベンチャー」にてティラノモンが登場。
パックにも載っている20周年ロゴには居たが、第1弾「デジモン超進化!」に居ないなど、アニメ版とのコラボのためか扱いはあまり良くない。
性能もさほどではないが、バトスピにおけるデジモンは進化系譜が凄まじくフリーダムなので、ティラノモンからメタルグレイモンなどへの進化もやろうと思えばできる。


NOVEL『DIGIMON SEEKERS』

なんと、主人公エイジの保有デジモンとして3体のティラノモンが登場。
…なのだが、初登場の時点で成長期のモドキベタモンの『ブレードフィン』の一撃で1体がダウンしてしまう体たらくであった。
その後も、ルガモンと同じドックに移されたら彼によって子分にされる(最初は食われかける)など、成熟期のくせにあまりパッとしない活躍ばかりであった。

ただ、その後もエイジやルガモンとの関係性は決して悪くはない。
ハッカー・ジャッジの対決ではエイジの指示の下、自動操縦の伏兵として決戦の地に潜み、バウトモンに奇襲を仕掛けてエイジらの援護を行うなどの活躍をした。
究極体のカヅチモンに進化されると、さすがにビビり散らかしていたようだが…。


【余談】

公式サイト『デジモンウェブ』上で開催された第56回デジ民投票(投票期間:2022年6月22日~7月13日)のテーマは
初代デジタルモンスターver.1に収録されていたデジモンで、一番思い入れのあるデジモンはどれですか?
幼年期のボタモンとコロモンを除いた12体の中から1体を選んで投票してください。
であった。

その結果は…
第1位:メタルグレイモン(Vi)(21%)
第2位:ティラノモン(16%)
第3位:アグモン(12%)
という、輝かしい結果であった*3

1位こそ“完全体”というバリューもあるメタルグレイモンに譲ったものの、成熟期組の中ではトップ。
ちなみに、気になるグレイモンは第7位(得票率6%)。
これにより公式もティラノモンの魅力を見直してくれる…といいなぁ。


グレイモンよりもティラノモン!!という方、追記・修正お願いします。

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最終更新:2023年11月26日 20:54

*1 現実のティラノは小振り過ぎる手と2本の指が特徴

*2 X抗体版の説明から、改造したのは「クラックチーム」と推測される

*3 括弧の中は有効票内の得票率。票数は非公開