H・A・M・M・R(うしおととら)

登録日:2012/02/13(月) 18:05:09
更新日:2023/05/31 Wed 23:45:33
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H・A・M・M・R(ハマー)とはうしおととらに登場する組織。通称ハマー機関。
正式名称はHEAD ANTI METAMORPHOSE MEASURE RESEARCH

【概要】

白面の者との決戦に備えて妖怪を科学的に研究・分析し、効力ある兵器を開発する為に日本がアメリカに技術援助を頼んだ際作られた組織。
しかし、白面の妨害により職員や上層部が謎の変死(劇中ではTATARIと呼ばれた)を遂げたため、規模は縮小。
日本支部にも撤退命令が出されたが、一部の者たちが従わず、過剰な研究心により暴走してしまう…。

捕まっていた善良な妖怪、バルトアンデルスによると怒り方を忘れた人がいっぱいいるらしい。



●主要研究員


  • ヘレナ・マーコフ
CV:津賀有子
大脳生理学・臨床心理学・精神分析学の専門家。
三博士唯一の女性で、大きめの目が特徴の老婦人。
かつてはポールと言う一人息子がいたが、難病で失っている。
医者であるのに助けられなかった後悔から科学に没頭するようになる。
非情な性格だったが、潮ととら、麻子の姿を見て改心、麻子に協力する。


  • ニコラス・ケストラー
CV:沢木郁也
医療電子工学、特殊遺伝子解析、キルリアン振動理論の完成者。
三博士の中で最も大柄で、体格のいい博士。
TATARIに関しては、妖怪を研究するのだから、それぐらいの不可思議な危険は覚悟の上で行うべきだと考えている。
白面の増殖体からの撤退時に負傷者を見捨てようとするなど非情な性格だが、再登場時は幾らか緩和していた。
若い頃はボクシングの経験があったようで*1、決戦の後に潮と勝負をする約束を交わす。


  • マルコ・パブロティ
CV:有本欽隆
思想家にして、心理研究家、超心理学の権威。
小柄で禿げ上がった、如何にもな感じの風防の博士。
潮の解剖を提案するなどニコラスと同様に非情な性格だが、再登場時は幾らか緩和していた。


上記の三人は実は幼馴染みで、若い頃のニコラスとマルコは、ヘレナに淡い想いを寄せていたようである。



【発明品】


◇モンストラム

実験しつくした妖怪に機械処理を施して自由に操れるようにしたもの。
劇中には過去最強である元の五倍に強化された狼男の個体が二体登場。とらを捕まえるために戦ったが本気を出していないとらに瞬殺される。
劇中の数値から計算すると元の個体が一般人にすら負けそうだから仕方ない


◇キルリアン振動機

強力な磁場で妖怪を行動不能にする機械。一種の結界発生装置と言える。
最初はかなり大型だったが、潮達のデータをもとに研究・改良され、拳銃に取り付けられる位に小型化。用途によって様々な種類が開発された。

最終決戦では、婢妖と戦っていた自衛隊が、振動機のバッテリーが切れたらやられると言っていたため、戦力差を埋めるのに大いに貢献したことになる。

機種名には不思議の国のアリス関連の名前が付けられている。

□トランプ

白面用に開発された大型の振動機。
最終決戦では他の結界とともに、白面の動きを封じる結界壁を展開した。

□アリス

潜水艦用の振動機。
白面の妖気から潜水艦を守ることができる。

□チェシャキャット

お役目様を守るために、麻子を通して潮に渡された小型の振動機。
持ち主を覆うように結界を展開する。
お役目様の手には渡らなかったが、最終決戦で重大な活躍をする事になる。


◇キルリアン感知機

人間や妖怪がどの位のキルリアン値(戦闘力的なもの)を持っているか調べる機械。



【劇中の活躍】

初登場は第三十七章「TATARI BREAKER」
白面打倒とTATARIを恐れる本国説得のため、白面に唯一効果的な武器獣の槍を持つ潮と強力な妖怪であるとらを狙う。
登校中の潮と麻子を誘拐しようとし、潮を捕まえるも麻子に逃げられる。が、麻子ととらが合流したところをキルリアン振動機を使い捕まえる。

槍や潮に麻子を人質に電流を流す、戦闘を強要するなどの実験を試みるが、妖怪相手ではないため成果は上がらなかった。
また、槍に付着していた白面の体組を増殖し実験に使おうとする。が、予想以上の増殖力を誇っていたために暴走。
実験用に捕まえていたさまざまな妖怪を取り込んで強力になりながら施設を破壊し始めてしまう。
この時バルトアンデルスも取り込まれる。

増殖体にはキルリアン振動機も全く効かず、三博士も殺されそうになるが潮に助けられ、事なきを得る。

しかし、増殖体の破壊活動により人体に有害なガスが漏れ、駆け付けたとらにより隔壁も作動しなくなったため、増殖体と戦うとらと負傷者を見捨て上階に撤退。
自爆装置を起動しようとする。
しかし、博士達の行動に怒った潮と麻子の姿を見て心動かされたヘレン博士が残って協力したことにより、バルトアンデルスを救出し増殖体を撃破する。

この時、増殖体の攻撃から麻子を庇ったヘレン博士が致命傷を負ってしまう。
それでも、粉々になっても再生しようとする増殖体を振動機で封じ、最後までデ-タを送りながら命を落とし、増殖体も施設の自爆と崩落により完全に滅んだ。

生き残った職員たちは自衛隊によって捕まりハマーは解散、本国に帰還した。
だが、ニコラスとマルコを含む12名が強く在日を要望し、「特殊災害対策室」に客員研究者として参加することとなる。


次に第四十五章「雨に現れ、雨に消え」で登場。
この時はハマー研究所と名を変えている。
ヘッドギア型の振動機のおかげで記憶を失わずにすんでいた博士達により、潮達を追っていた報道記者の守矢克美を使って*2潮達を連れてこさせて和解。
白面の狙いと字伏と法力僧の石化の理由を説明し、石喰いの鎧を持たせて自衛隊の間違った攻撃を止めさせようとする。

攻撃が止められなくなった時は、連絡してきた麻子達を使ってアリスを届けさせ、潮のお役目救出の時間稼ぎをした。

白面復活後は、白面の強力な邪気と台風によりレーダーが働かず位置が分からなくなったが、槍の破片で双方が消えたことで回復。
トランプで白面の動きを封じ、決戦の地まで押し込み、動きを封じる結界壁を展開した。

しかし、黒炎の攻撃により結界を張っていた中で唯一陥落。
研究員は脱出したが、振動機の制御のため、そして「チェシャキャット」の起動の為にニコラスとマルコは最後まで残り*3、崩落に巻き込まれて生死不明となった。



子供の時に良く吹いた歌の口笛を吹き、ヘレナとの思い出を胸に…


なお、この時起動させた「チェシャキャット」は決戦の地までの押し込みに一役買う事になった。




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最終更新:2023年05月31日 23:45

*1 その体格の良さから言っても、アマチュアボクシングで名を馳せていたのだろう。

*2 婢妖は「潮と直接の面識のある」人間から潮の記憶を消していたが、「直接の面識がなく映像や情報から潮やとらの存在を知って追っていた」守矢は対象から外れていた

*3 ただ、博士達は2人とも重傷を負っており、逃げ切れる体力はほとんどなかったようである。