紅煉(うしおととら)

登録日:2012/02/08(水) 22:14:26
更新日:2023/11/06 Mon 09:03:21
所要時間:約 4 分で読めます





雑魚が~ この紅煉に…

かなうわきゃねえだろォ!


紅煉とは、うしおととらにでてくる妖(ばけもの)である。
CV:若本規夫



●概要
白面の者の手下でとらによく似た姿をしているが、体の色は真っ黒。
作中でもトップクラスに強力な能力とどす黒い邪悪な心をもっており、白面すらもその力を買っている。

●雷、炎
体色と同じ黒い雷、黒い炎。
とらと同じ能力だがとらより強力で、とらの雷を無力化するヒョウも紅煉の雷には大ダメージを負った。

●黒炎
紅煉の身体から無限に生み出される分身。紅煉と同じく炎と雷を放つ。
後には、妖気をレーザーのように放つ「穿」や、相手の身体に突き刺さると根をはる「千年牙」と言う技を持つ新型も現れた。
正体は白面の尾の1つだが、紅煉の配下のものは彼の高い指揮能力により恐ろしいほど統率がとれている。
……促影さんどこで覚えたのそんなの。

なお、攻撃力こそ高いものの全体的に打たれ弱く、最終盤に出現した黒炎は紅煉の死や白面の弱体化もあって麻子の親父と同程度にまで成り下がっていた。

●霊刀
紅煉のトレードマークとも言える、口吻部分に突き刺した三本の刀。
白面から貰った物で妖を倒す為に人間が鍛えた刀らしく、すごい霊力があり、自由自在に伸び縮みして人間や妖をスパスパと切る。
なお位置の都合上、舌を垂らすと舌がスライスされるが紅煉は意に介していない。流石妖。


【以下ネタバレ】









他の字伏とおなじく元は人間で名前は促影という。
元は三国時代のただの農夫だったのだが、生まれつき人の心がなく、戦場で覚えた殺人と盗みで何人も殺して死体から金目のものを盗み、同時に無抵抗の女子供を楽しんで殺していたという生来のサイコパス。

そんな暮らしがいつまでも続くわけもなく、ついに御用となりかけるも、偶然逃げ込んだ山の中で獣の槍と出会う。

促影が獣の槍を手にすると、なんと槍は引き抜けてしまう!

もう一度言おう!引き抜けてしまう!

そのすぐ後、促影の前に現れたのは官吏……ではなく官吏を殺した妖だった。
最初は怯える促影だったが、槍の力を使い妖を退治する。

もう一度言おう!槍の力を使い妖を退治したのである!

獣の槍は、使える素質さえあれば使用者の善悪感や倫理観を問わないため、彼は槍の使い手として妖怪退治をするようになった。

その後、無抵抗な女子供殺すよりも妖殺す方が面白い事に気付いた促影は金と周囲の尊敬の目を集めながら、己の殺人欲求を妖へと標的に変えて生業とするようになったが、体に変調をきたすようになった。
獣の槍を持つものの宿命として、魂をけずられ獣になりかけていたのだ。
それでも金の為、名声の為、快楽のために妖退治を続けるが、ついに限界をむかえ字伏となってしまう…
己が心をあらわしたかのような真っ黒な字伏に…

その後、石になった紅煉のもとに白面の者の眷属・斗和子があらわれた。そして言葉巧みな勧誘に、紅煉は白面の手下となった。
元獣の槍の使い手が寝返るとか、ギリョウさんふんだり蹴ったり。

【以下さらなるネタバレ】







おめえをあそこでぶっ殺さねぇでよかった。

そうそう、これもいっとかなくちゃあなァ…。



おめえのつれあいと娘っこ…
骨まで

う ま か っ た ぜ 。



の奥さんと娘を喰い殺し、鏢の右目を奪った張本人。
鏢を殺さなかったのはわざとで、自分の嫁や娘を殺された彼が、泣き死んでしまうのか見てみたかったためである。
尚、この時の鏢と先程のセリフをはいたときの紅煉は背筋が凍るような笑顔をしている。



●劇中の活躍
白面の者と戦う為に集まった字伏を圧倒的な力でねじふせる。
さらにとらと互角以上の戦いを繰り広げたうえ、紅煉来訪を期待してその場で待っていたヒョウを挑発し戦闘。
戦いの中、鏢に右肩と因縁の右目を傷つけられるが、これにより本気を出してからは、終止ヒョウを圧倒する。
鏢の浄眼を喰おうとするが、不意をつかれ鏢を刺される。
これに怒り鏢にとどめを刺そうとするが、ギリギリのところで白面の者に呼ばれたため、次に会ったら必ずその浄眼を食べると宣告し、大量の黒炎とともに撤退していった。
その際身体に刺さった鏢は抜かず、「人間ごときにドジを踏んだ記念」とそのままにしている。
以上のように、鏢を殺す機会はいくらでもあったのだが、所詮人間と侮ったか、ほぼ放置という形となった。

その後、白面に逆らう妖達を鏖にするため、大量の黒炎とともに空屋敷に現れる、
それを止めるため現れたうしおを、無限に現れる黒炎と自身の圧倒的な力で圧倒するが、うしおを助ける為に現れたとらとうしおの合体技に圧される。
さらに多数の黒炎で押し潰そうとするが、キリオと九印に黒炎を殲滅され形勢が逆転。
しかし、紅煉はそんなうしお達を嘲笑い、次に会ったらまとめて殺すと宣言し、うしおととらに一撃を与え撤退する。

その後、白面が復活する三日前からずっと鏢と戦い続けるが、うしお達に押されだした白面の呼びかけに応じ、ついに決着をつけようと鏢の前に姿を現した。
その際、その場に居合わせた親子を喰おうとする。
それを守ろうとした鏢から様々な攻撃を受けるが、ほとんど意にも介さず、逆に鏢を追い詰めていく。

親子に放った特大の雷は鏢の浄眼に吸収されたが、鏢手持ちの鏢と符を全て焼き尽くす。
鏢が自らえぐりとった浄眼を右腕ごと食らい、もはや武器がないと嘲笑う紅煉だったが、食いちぎった腕の様子から、鏢が体に符を縫い込んでいる事に気付く。
すなわち、自らが放った雷を溜め込んだ浄眼と、鏢必殺の爆砕符は、紅煉の腹の中に……


ちっくしょォ。
死にたくねえええ。

ハイフォン… レイシャ…

今こそ…









人であった時から自らの欲望のままに生きてきた邪悪な妖の最期は、奇しくも最初の鏢との対決の時に宣言したとおりのものとなった。皮肉な、そして因果応報とも言える死であった。

前述のようにこの時、白面は海上に展開する人間や妖の結界を破壊するべく紅煉を召還しようとしており、もしも紅煉が黒炎とともに戦場に現れていた場合、戦局はどのように傾いたかわからない。
鏢の命を賭した復讐は、人と妖の連合軍の命運をも救ったのであった。

なお、作者曰く鏢が体に符を埋め込んでいたのは「勝てると思ってなかったから」とのこと。
白面に次ぐ実力を誇る紅煉だけに説得力はあるが、つまり鏢さんの狙いは負けて全身食われた後に起爆して仕留めるということに…恐るべし復讐鬼。



●余談
CVを担当した若本さんはOVAではヒョウを演じていたので嘗て演じたキャラによって倒されることになった。



ちくしょぉおおおおう!!消去されたくねぇえええ!!!

そうそう、これもいっとかなくちゃあなァ…
おめえの追記と修正…端っこまでうまかったぜ。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • うしおととら
  • 字伏
  • 鬼畜
  • 串刺し
  • ヴェノム?
  • 強い小物
  • 獣の槍
  • 獣の槍←明らかな人選ミス
  • 紅煉
  • 若本規夫
  • 外道
  • 極悪人
  • ただの醜い血に飢えた殺人鬼
  • サディスト
  • 殺人鬼
  • シリアルキラー
  • サイコパス
  • 人間のクズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月06日 09:03