五大頂

登録日:2011/09/15(木) 23:57:06
更新日:2021/10/11 Mon 19:30:13
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五大頂とは川上稔のライトノベルの内、終わりのクロニクル境界線上のホライゾン都市シリーズの三作品で使用される立場、呼称である。
尚、三作品通じて登場する名称ではあるが、中身は全く違うためここでは三つの作品についてそれぞれ説明する。



□終わりのクロニクル
旧日本UCATに存在していた五人の実力者。
主な活動時期はUCAT空白期であり、全竜交渉と共に彼等の足跡を辿る事もまた、終わりのクロニクルにおける大きな目的の一つである。
一人一人が強大な力を持ち、UCAT空白期における英雄にして現場指揮官。
五大頂に選ばれる条件としては、機竜と正面からタイマン張って打ち勝てる事であるが、ぶっちゃけそんな事を実際にやったのは、飛場竜一のみである。
というか五大頂自体が元々、飛場竜一のUCATにおける地位確立の為に作られた即席の立場。
現在では、Top-Gとの戦闘と、それに付随した関西大震災により、ディアナ・ゾーンブルクを除く全員が死亡している。


○該当メンバー

  • 佐山・浅犠
佐山・御言の父。御言のイロイロなモノの元凶。
佐山・愉命と新庄・運切を虚無落としから逃がすため、左腕を残し自身はノアと共に虚無落としされる。ぶっちゃけ護国課の創始者である衣笠・天恭。


  • 飛場・竜一
日本刀型機殻剣・美明を使用する、恐らく旧日本UCATにおける最大戦力。
元々は他Gの残党の処理をしていたが、佐山・浅犠の頼みで気が向いた時だけという約束で五大頂に。
長田・竜美にざっくりやられ、そのまま虚無落としで帰らぬ人に。


  • ジェームズ・サンダーソン
ヒオ・サンダーソンの父にしてマリア・サンダーソンの夫。
米国UCATから日本UCATに亡命し、そのまま五大頂に。
腕のいい機竜のパイロットだったが、大城・至を虚無落としから救うため、自身は虚無落としで帰らn(ry。


  • アルベルト・ノースウインド
米国UCATから転属してきた日本UCATのスナイパー。
なお、ここでいうスナイパーとは両手に機関銃を持って最前線で敵と相対する銃使いの事を指すので注意
ダン・原川の父親。
虚無落としd(ry


五大頂の紅一点。「母猫」の字名を持つ巨乳手付かず人妻外人。
当代最強の魔女で、五大頂唯一の生き残り。現在は独逸UCAT所属の全竜交渉部隊監察官。



□境界線上のホライゾン
オスマン兼織田家のP.A.Odaにおける主力人物。一番から六番までおり、六天魔軍とも呼ばれる。
五大頂であるが、六人いるのは、四番の枠が二人いるため。
その能力は凄まじく、武蔵に何度か攻めて来ているが、武蔵は負け越している。…というか最近では「真っ向勝負で五大頂単独と武蔵が戦う」という状況がない。
貴重な勝ちも、武蔵のストライク巫女が備蓄流体を全て使用した本気の一撃とカレー、ライブ対決に変則的な連戦となっている。
それぞれがお館様こと信長が開発した*1術式を持っているのだが、使わなくても十二分に強い。
11上時点で明智が公主隠し・柴田が「御市様と心中」・佐々が重傷&襲名終了で戦線離脱と半数が欠けており、
羽柴は体こそ元気だが中身が「3下時点での羽柴」ではないため、現時点で健在なのは丹羽・前田の二人。

○該当メンバー

五大頂の一番でリーダー格。P.A.O.M.とA.H.R.R.S.の副長を兼任している。ティリー将軍との二重襲名。
鬼形長寿族でお市様ラブ。
鬼形長寿族にしては小柄だが、その分無茶苦茶硬い。恐らく防御力最高。
神格武装「瓶割」と聖譜顕装「意欲の慈愛・新代」、特殊術式「擬神(ミカール)」も相まって、単純な戦闘能力は最上級。


五大頂の二番。P.A.O.M.第三特務で戦種は近接依代師(エンチャントフォーサー)。
近接依代師は精霊や走狗を己に宿らせその力を得るが、彼女の場合そのものになるため威力が段違い。おまけに使用する精霊が渡辺・頼綱に諌められた雷獣という超有名所であるため更にヤバく、
9巻では特殊術式「炎神(ウリエル)」の力で配下の力全てを自らに集中させ更に火力を高めた。
4巻においては上越露西亜の艦隊と地上部隊を足止めしてみせた。
7巻においては劇場術式で武蔵と対決し、およそ九十ページほどのライブ対決を繰り広げた。
9巻では滝川・一益の代行として「賤ヶ岳の戦い」に参戦し、羽柴勢の加藤・清正や島・左近との連戦の末敗れた。


五大頂の四番の一人。P.A.O.M.特務。P.A.Odaのいじられ役だが実力は本物。特殊武装「癒使(イスラフィール)」で強化された身体強化術式「百合花」の使い手。
10下で前田と雌雄を決し、術式が壊れ体も力尽きかけた所で不破・光治が乱入、応急処置を施され搬送された。


五大頂の四番の一人。傭兵王で幽霊。ヴァレンシュタインの二重襲名。
特殊武装「癒使(イスラフィール)」によるネクロマンシー「加賀百万G」の使い手。
史実と同じくラブラブな夫婦(妻も霊体だが)。


  • 羽柴・藤吉郎
五大頂の六番。ウィーン司祭メルキオールとの二重襲名な生体式女性型自動人形。A.H.R.R.S.副会長。
猿の仮面をかぶっており、その気弱そうな態度はどことなくベルさんと被り、某襲名者の恩人でもある。
が、部下曰く「最小限の犠牲で事を治めたいタイプ」(意訳)で自動人形なため結構えげつない面も持っている。優しさゆえでもあるのだが。
三巻下の最後に突如現れ、悲嘆の怠惰の一撃を掻き消した。これにより、鳴り物入りだったはずの悲嘆の怠惰は完全にいらん子扱い。
自動人形ながら大罪武装の試作型(10巻中より)を所持し、直属の部下として『十本槍』を従える。

9巻上ラストではついに仮面を取るも、その素顔は某キャラの生身時代を中卒くらいに成長させたような顔で…。

10巻上からはある事情により、「自動人形としてのOS」を9巻までのもの(通神名「さるこ」)から、
十本槍の一人で元々羽柴ボディ用に開発されていた制御情報術式【プログラム】石田・三成(羽柴としての通神名「878」)に変更。
これにより「羽柴」・「石田」の二重襲名となり、髪型も「さるこ」の黒髪ロングから発光する白黒ショートヘア(光るプログラムだった石田の余波)へと変化した。
10巻中では五大項としての特殊武装も初披露。その実態は最新型戦艦『大和』を制御する自動人形「竜(ツーバン)」で、作中では『安土』から『大和』にコンバートした。


  • 明智・光秀
五大頂の三番で、8中ラストでようやく登場した読書オタク。特殊術式は他の術式に浸透して干渉する「三天・力使(ジブリール)」。
名前自体は前々から出てきており、襲名上の娘である玉(ガラシャ、グラツィア)こと瑞典副長(女王)クリスティーナも7中で登場。
普段は京の管轄をしており、その縁で東宮時代のや内裏付きの自動人形たちと交友関係にあったが、「娘」から内裏の謎を問われても曖昧な答えのみを告げていた。
戦闘描写は殆ど無かったので実力は不明だが、「どこにもない教導院」の生き残りでもあり、武蔵勢との出会いの後「本能寺の変」直前に「京の内裏を暴く」という予想外の事件を起こす。
そして武蔵勢と全国公開で会話し世界の真実の一部を明かした後、彼らに「自分の襲名権」と術式を託し公主隠しに飲まれた。



□都市シリーズ
G機関内の主力となる五大部、「陸軍部・空軍部・海軍部・情報部・開発部」の長の総称。全ての者が何らかの能力に秀でており、正しく現代の英雄と呼べる。
が、第二次世界大戦時においては、戦車、航空機等の兵器を用い、数で英雄を圧倒出来てしまう時代であったため、彼等の力でも戦術レベルの勝利をすることしか出来ず、'39において五大頂の主な役目は「独逸国内に進攻してくるものの逐次迎撃」に収まっている。


○該当メンバー

  • カール・シュミット
「鋼鉄騎師」の字名を持つ陸軍部部長。ジャンヌ・シュミットを妻に持つ。
「E計画」の被験者であり、肉体を失うも意識を巨大重騎に記乗している。


  • ヘルベルト・ミューラー
「不動騎師」の字名を持つ空軍部部長。後にハイリガーの後任としてG機関機関長となるレーヴェンツァーン・ネイロルの養父。


  • リーリエ・テルメッツ
「水流師」の字名を持つ海軍部部長。戦闘においては強臓式堅琴「月夜」を使用する。


  • ガリュー・ビッツマン
「千里眼」の字名を持つ情報部部長。
超精密・精巧に描き上げた模写を破り捨てることで複写元を『引き裂く』ことも可能なハゲなオッサン。


  • コンラート・エルリッヒ
「穴熊」の字名を持つ開発部部長。いろいろ改造するジジイ。
ただの知識人と思いきや、日本から輸入した神器を使い、その気になれば竜をも砕く。




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最終更新:2021年10月11日 19:30

*1 …と表向きはそうなっているが、実は信長が関わったのはアイデアと配布のみで、実際の制作は松平・元信が担当していたことが10巻中で判明した。