オーガンダム

登録日:2009/05/26(火) 21:02:02
更新日:2023/10/21 Sat 06:21:44
所要時間:約 6 分で読めます




その瞳……。そうか、君にとって僕は神か……。

それはそうだよ。僕は君達より遥かに高みにいる存在なのだから……。

イオリア計画の遂行に、僕達の存在は欠かす事は出来ない。

人類を導く者。それは……。





0 GUNDAM

機動戦士ガンダム00』に登場する機体。




型式番号:GN-000
頭頂高:18.0m
本体重量:53.4t
動力機関:GNドライヴ/GN粒子貯蔵タンク
装甲材:Eカーボン
所属:私設武装組織 ソレスタルビーイング

武装:





初の太陽炉搭載型MSにして、後の『ガンダム』を含めた全ての太陽炉搭載MSの原点となった機体。

後の機体に比べて太陽炉周辺の構造や機体技術が煮詰められておらず、背中のコーンが大型なのが特徴。
武装はビームガンにビームサーベル、シールドと標準的だが、この機体の時点で実戦に耐え得る性能は確保されている。

この機体を含む全てのソレスタルビーイングのガンダムは、分子レベルでスピンされて、極めて丁寧に製造されたEカーボンを採用しており、これだけでも相当な防御力を発揮する。
しかしながら、後述の武装面は無論、所詮は金をかけて高品質に仕上げただけに過ぎないEカーボンが防御性能の全てを担っているこの機体には、粒子制御能力が大分甘い等の改善点もまだ多かった。

その為、各陣営が技術革新を続ける中で長期に渡る介入活動を継続する為に必要な性能には程遠いと判断され、その必要なスペックの追及は第2世代に引き継がれた。


但し、この機体は開発に約一世紀を要しただけあってその骨子の完成度はかなり高く、GN粒子を利用するMSとしては最適と言える機構を有している。
一見構造が全く異なる機体であっても、外装甲を剥がすと大体の場合は顔に似たセンサーユニットやその配置等、極めて似通った特徴が見られる。



●兵装
  • GNフェザー
0ガンダムの太陽炉に試験的に搭載された機能。
空中での機体の安定性向上と、濃密な粒子による攪乱や視覚的な威圧によるメンタルダメージ等の効果を期待された他、散布方向を調整して多少は防御能力を発現する。
しかし、得られる効果に対して粒子消費量が多過ぎた為、後の機体では1ガンダムにのみ採用された。

  • ビームガン
圧縮したGN粒子を射出する遠距離用兵装。
この時代は粒子を貯蔵し加速・圧縮するのに必要なGNコンデンサーの技術が未熟だったので、後の機体のように武装にコンデンサーを内蔵せず直接GNドライヴから粒子を供給している。
その機能の都合上、後の世代のGNビームライフルに比べれば明らかに火力不足。それ故武装名に「GN」を冠していない。
その代わり、小型で取り回しが良いというメリットはある。

  • ビームサーベル
圧縮粒子を用いた近距離用兵装。
こちらはビームガンとは違い、後世代の物と比べてもそこまで性能に差は無い。
但し、後継機は2基装備が基本なのに対し、この機体は1基が背部に装着されているのみ。

  • ガンダムシールド
GNフィールド効果を利用し、耐久性を高めたEカーボン製のシールド。
この時代はシールドに用いる為のGNコンデンサーがまだ巨大で、重くて取り回しが非常に悪い。
本格的な接近戦や、機動力を重視したい場合には捨てて、ビームサーベルに粒子を回して出力を上げるのが無難。
機動力を重視することが想定された任務の場合には、出撃時点で装備しない事も前提となっている。


●本編等での活躍

第三世代ガンダムの完成により本機の運用は終了し、フェレシュテに貸与された。
機体は保管され、太陽炉は取り外して第二世代ガンダムの運用に用いられる。
そのまま倉庫の隅で埃を被り続ける筈だったが、事故によって第二世代が暫く使用不能になった事もあり、再び日の目を見る事となる。
武力介入を実際に行った場合の模擬テスト、といったデータ収集で主に運用された。

1stシーズン第1話冒頭は、その介入活動試験の一つである。

後に本体と太陽炉は共にソレスタルビーイングに返還され、ダブルオーガンダムの『ツインドライヴシステム』に組み込まれた。

ヴェーダ奪還作戦に際し、GN粒子貯蔵タンクに換装しトリコロールカラーに変更されて再登場。
しかし、搭乗したラッセの体調や粒子の使用制限等から目立った活躍は無く、粒子切れによりあっさり破棄された。

その後、牽引が出来なかったのかプトレマイオスの出航で振り落とされ、そのまま放置されていた所をダブルオーライザーから太陽炉を奪ったリボンズが発見。
致命傷を受けていたリボーンズガンダムに替わり太陽炉を取り付け搭乗する。



そのまま刹那・F・セイエイガンダムエクシアリペアⅡと交戦を開始する。
共に換装直後で粒子残量が不足していた為に機体性能の差は顕著には現れず、一進一退の攻防を繰り広げる。
最期は互いに刃を突き立てあい、僅差で敗北し機能停止、爆散した。


◆GN-000FA フルアーマー0ガンダム

頭頂高:18.0m
総重量:84.9t(装備重量/31.5t)
武装
  • 二連ビームガン
  • ビームサーベル
  • ビームバズーカ
  • ガンダムバルカン×2

サポート組織『フェレシュテ』でシェリリン・ハイドによって考案された0ガンダムの装備強化案。

全身の追加装甲にはガンダムプルトーネの『GN複合装甲』が採用され、装甲内部に安定したGNフィールドの展開が可能であると同時に、GN粒子の重量軽減効果で追加装備の重量を減らす事にも一役買っている。
開発直後から粒子制御技術が大幅に向上した結果、指向性も改善されたGNフェザーと併用する事でかなりの防御能力、機動性を獲得出来るが、同時使用による粒子消費量は跳ね上がる。

フェレシュテのソレスタルビーイング合流に伴い、0ガンダム本体と太陽炉は返還され、その時同時に引き渡された武装。
イノベイター勢力との最終決戦の際に0ガンダムやGNヘビーウェポンと共にプトレマイオス2に搬入されている。
しかし0ガンダムは粒子貯蔵タンクでの運用が決定していた為、限られている稼働時間に悪影響を及ぼすと判断され、粒子消費の多い本装備は使用されなかった。

言っちゃ悪いが、サーベル使えるフルアーマーガンダムに見えなくも…ないか?



  • MSF-000 O(アウター)ガンダム
呼ばれた気がしたので飛んできました。
…え?呼んでない?


大人の事情によって破壊されて名前と姿を変えさせられた悲劇のガンダム………みたいな何か。
デュラクシールやヒュッケバインとは仲間なのさ。



因みにHGキットのNo.45実戦配備型仕様の箱側面のデータでは頭頂高が18.0「mm」と誤表記されており、現行ロットに於いても修正されていないが、
No.52のロールアウト仕様では「m」に修正されている。



■デザイン
設定画を見て貰えば一目瞭然だが、デザインモチーフはご存じ初代ガンダム
胴体のドライブ周りなどは独自のものだが、各部に初代の面影を残している。というかこの0ガンダムの設定画だけ明らかに姿勢や顔の描き方を初代に寄せている。




0ガンダムのキットは当初、FGのキャンペーンでのみ入手できるキットで(FG仕様・ロールアウトカラー)
ここでしか0ガンダムは手に入らない
と言う触れ込みでキャンペーン展開をしていたが……

後にHG GUNDAM 00の枠でキット化された。
……確かに「通常販売はしない」という触れ込みだったが、「HGで出さない」とは一言も(ry…
まぁ、事実FG仕様は発売されていないのだが。

HGでは実戦配備型とロールアウト仕様の2種類で発売。
可動、色分け等パーツ数を抑えながらも高水準で、難点を挙げるなら腰アーマーが取れやすい事くらい。
これ以降のHGシリーズでも機体にもよるが、本キットのパーツ構成を受け継いでいるキットが非常に多い。

実戦配備型はトリコロールカラーで、ダブルオーガンダムと同型のGNドライヴと粒子貯蔵タンク、ビームサーベルのクリアー刀身が付属。

ロールアウト仕様はグレー基調。若干シールによる色分けが多目。基本的に実戦配備型と同じだが、初期型でサイズの大きいGNドライヴとそれに取り付けられるGNフェザーのエフェクトパーツ(PET樹脂)が付属。こちらにはビームサーベルの刀身が付属しない。
GNフェザー取り付けの際はボディ側(パーツC2)から出ている突起が干渉する為、ドライヴ(パーツC7)に合わせて削っておくといい。
予めドライヴ(パーツC7)の穴をキツ目にしておくのも良いだろう。
また、カメラアイのシールの隈取りが貼り辛く、見栄えが悪くなり易いので思いきって隈取り部分を切ってしまうのも良いかもしれない。
「実戦配備型のランナー配置的にロールアウト仕様も出る」と予想されていた為、言うほど被害があるかと言えば微妙。 


■ゲーム
『ウォーズ』にてロールアウト仕様、実戦配備型共に初登場。
ロールアウト仕様は00系ガンダムと普通のガンダム(RX-78)を設計すれば登録出来るので割と序盤から生産出来るが、攻撃・防御が貧弱で特殊能力も心許ない。
開発、設計でソレスタルビーイングの機体を生産できる。
戦闘アニメーションに原作同様GNフェザーを展開するグラフィックがあり、とても神々しい。

一方、実戦配備型は全クリ後のオマケユニット…なのだが、性能は原作からは想像もできない別物になっており
  • マップ兵器無効+全属性の武装のダメージを50%カットする専用GNフィールド
  • ビームライフル×8と破格の攻撃数
  • 武装は全て特殊扱いの為防ぎにくい
等、ロールアウト版とは比較にならない程強化されている。
Fのフェニックスガンダム同様、殆どの機体と設計が出来、図鑑埋めに役立つ。

更に、ラスボスとして「Oガンダム」も登場。0ガンダム実戦配備型とは似て非なる謎の太陽炉搭載型MS。
実戦配備型同様のアビリティーを有しているが、覚醒兵器の“ビームガン(強)”が追加された。
ラスボスらしく暴力的な性能を持ち、水上以外全ての地形適正がAで機体の画像も相当格好良い。
またパイロットのアビリティに、キャラクターアビリティを無効化する“見切り”や、HP50%以下になると機体性能が上がる“底力”があるので、最初から最後まで苦戦を強いられる形となる。
流石にこちらは自軍で使用する事は出来ない。

『ワールド』以降は実戦配備型も通常参戦となり、設計素材としても性能としてもごく普通になった。
『オーバーワールド』ではリボンズがマスターキャラとなったため、発展性の高い本機(のベーシック版)目当てでリボンズを選ぶのも有効。

『クロスレイズ』ではロールアウト仕様のGNフェザーがマップ兵器となったものの、ダメージ0でMPダメージのみなので使う機会はまずない。
また、実戦配備型はコンデンサー版とGNドライヴ版が別になった。GNドライヴ版はパンチが追加されたため、ビーム耐性持ちとも戦い易くなった。


  • ACEP(A.C.E.ポータブル)
ブロック8クリア後に、シークレットユニットを35種のミッションで撃墜する事でスカウトすることが出来る様に。無理ゲーの烙印を押され始めた今作で入手するのは苦行だが、ウイングガンダムゼロのツインバスターライフルに匹敵しかねない威力のビームガンはまさに救世主で、神である。


0ガンダムは登場しないものの、刹那やリボンズが僚機又は敵機の初代ガンダムを0ガンダムと誤認するような特殊な台詞があったり、
アーケードモードをガンダムエクシアでクリアすると、エンディングでGNフェザー展開した0ガンダム…に見える初代ガンダム(初代の背後に月光蝶を使うターンXを被せるという妙に凝ったやり方)の一枚絵が出てきたりとやたらと本機に関するネタが多い。


NEXT同様、EXVS初期から初代ガンダムをオーガンダムと誤認する台詞はCB勢に共通する特殊台詞で存在していた。とはいえプレイアブルで登場するはずが無い、そう多くのユーザーは思っていたのだが……。
2021年9月2日に行われた大型アップデートで、リボーンズガンダムの武装に調整が加えられた際、コストオーバー後の被撃破後復活機体としてピックアップされまさかの参戦が決定。
今までエクシアリペアクシャトリヤ・リペアードのように、どうあれ原型は残しつつプレイアブル機体と同一の修復版が復活機体として採用されていたのだが、完全に乗り換えて復活する機体は本機が初。爆散するリボーンズガンダムからひょっこりオーガンダムが現れるその様は、ドムの中から現れたガンダムにも見えなくはない。
その性能は復活機体としては豪華で、耐久値は100とはいえ機動力は並程度にあり特殊射撃のGNフェザーを使うと上昇し、格闘も数種類のものが用意されている*1
覚醒技はガンダムエクシアリペア2に放ったビームサーベル突刺しで、発動に溜めこそ入るが突進速度や判定は強く、ダメージ確定は単発なので原作と異なりエクシアリペアの覚醒技とかち合うと一方的に潰せる。
更に覚醒中はトランザム対応なので全身が赤色に染まる。この仕様は原作・ゲーム等併せても初の演出だった。*2



これは……運命だ!

まだ僕は……追記・修正出来る!

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最終更新:2023年10月21日 06:21

*1 格闘モーションはアムロが乗っている初代ガンダム、ディジェ、νガンダムのモーションのアレンジになっている

*2 ちなみにCBのガンダムはトランザムにも耐えれるようにヴェーダが一定の基準を設けていたので設定的にも無理は生じない。