ガンダムAGE-2ダブルバレット

登録日:2012/06/26(火) 21:14:42
更新日:2024/03/12 Tue 14:56:33
所要時間:約 7 分で読めます






これが、ダブルバレットの力だ!



「ガンダムAGE-2ダブルバレット」とは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(MS)。

第二部の主役機ガンダムAGE-2が、対大軍用ウェアである"ダブルバレット"ウェアを装備した状態である。


型式番号AGE-2DB
全高:18.3m
重量:31.1t

武装:
ツインドッズキャノン(ツインドッズライフル)
ビームサーベル
カーフミサイルランチャー×4

パイロット:アセム・アスノ


ダブルバレットウェアとは、マジシャンズ8デシル・ガレットといった多くのXラウンダーを一度に相手にしなければならなくなったアセムに対し、
「大多数の敵」、「対Xラウンダー」、「アセム自身の操縦特性(=要は二刀流)」という条件からAGEシステムが提案したフルウェポンウェアである。

外見的にはカラーリングに赤と白の部分が増え、よりトリコロール"らしく"なっている。
中でも目を引く特徴が、ノーマルウェアの四枚羽に代わって肩部に取り付けられた、巨大な二つのAMBAC(質量移動)バインダーである。
それは赤く長大な粒子加速器と、それに接続されるDODS砲身によって構成されるもので高い火力を誇り、
また脚部にも大型のミサイルランチャーが増設されている。

入隊当初から高く評価されていた、アセムの火器管制能力と空間把握能力。そしてハードウェア(MS)に対する理解力。
これらを活かすべく、AGE-2のOSは各種武装の複数同時運用に対応したものにアップデートされた。

そのため、換装に合わせコックピットには右手の他に左手用のトリガーが追加される。

更に上記の粒子加速器は強力な三次元レーダーも兼ねている。
これにより複数のターゲットを同時にロックオン、全周囲に攻撃を行うことを可能としており、その火力はノーマルウェアを大きく上回る。

また、このウェアの開発にはXラウンダー搭乗機であるゼダスゼイドラとの戦闘データが反映されており、それに合わせた調整も為されている。

AGE-2の特徴である高速巡航形態"Gストライダー"への変形機構も健在であり、高速戦闘にも対応。
(※これは実証された訳では無い為確証が無いが、その四肢を巨大な推進器で構成するノーマルウェアと比較すれば、恐らく機動性では若干劣るのではないかと思われる。)


……のだが、この変形後の姿が登場当初からかなり評判が悪かった。
ノーマルのストライダーは一挺のライフルが機首になるため先端が尖った形になり、四枚羽根が後方へ広がっていく三角形のシルエットだった。
それに対しダブルバレットは、ライフルのあった胸のAマークには何も装備が無く、肩のキャノン二挺が前に向いているのみでウイングも無い。

恐らく武装といいシルエットといいギャプランオマージュであると思われるが、
スタイリッシュで評判の良かったノーマルと比較されてしまったのが運の尽きか。

ちなみにスターウォーズなどに出てくる近未来的な乗り物のイメージがあるとか。スタッフ間でもこれは評価があまり高くなか(ry

総じて、AGEシステムが作った兵器にしては珍しいことに、
極端すぎて扱いにくかったり大きな破綻や弱点がなく、要求スペックをバランス良く叶えた傑作機といえる。

あえてあげるのであれば優れた火器管制能力と空間認識能力を持ち、
両手に武器を持ってそれぞれを十全に扱えるアセムでしか性能を完全に生かせないのが難点と言えば難点か。



◆武装


  • ツインドッズキャノン(ツインドッズライフル・大型ビームサーベル)

両肩のフレキシブルバインダーに装備された大型ドッズビームカノン。大出力かつ巨大なビームを放つ。

また先端部の砲身を取り外し、そのまま二丁拳銃「ツインドッズライフル」としても運用可能。
粒子加速器を通さない分威力は落ちるが取り回し易くなる。AGE-1のドッズライフルのように速射/収束と切り替えが可能らしい。
またキャノン用粒子加速器を利用し、超巨大ビームソードを発振する事もできる。最大出力時の長さはなんと100mにも及ぶ。
これをリアアーマーのビームサーベルと合わせれば、四本ものビームサーベルの同時使用が可能である。
この巨大ソードがあまりに印象的に使われたことから、「ダブルバレットじゃなくてクアドラプルサーベル」なんて声も。

  • カーフミサイル
巨大化した両足脹脛部に内蔵された二連装式ミサイルランチャー。
高機動型であるゼダスを圧倒するほどの弾幕を作ることができ、Xラウンダー用に調整してあるのか何気に鬼畜誘導。
劇中の描写を見るに、まずこれを撃って相手をこれへの対処で手一杯にさせたところに切り込むのが基本戦術と思われる。



【劇中での活躍】
24話で初登場。ほぼぶっつけ本番にもかかわらず、Xラウンダーを2人撃破。さらに1人を追い詰めるという大活躍。

この際に肩部大型ビームソードを初披露。機体を旋回させながら敵機を踊るように切断。
その様子はさながら、光の翼かミーティアの大型ビームソードか。

ダブルバレット」という名前から、本機を砲撃機だと予想していた視聴者の先入観を大きく覆した。ぶっちゃけ初見殺し。
アセムの無断でのミューセル使用時には先読みの力が加わり、さらにXラウンダーを一人撃破している。


ノートラム攻防戦ではXラウンダーへの未練が焦りを生み、デシルを深追いした事で罠にかけられ窮地に陥る。

トドメを刺されかけるもウルフが身代わりとなり、彼は致命傷を負ってしまう。
ウルフが最期に遺した「俺よりも凄いスーパーパイロットになれ」という言葉と彼のによってアセムは完全に覚醒。

これまでの戦闘経験や訓練によって身につけた実力を怒りで全て出し切り、
Xラウンダーを超えるスーパーパイロットアセム・アスノとして、それまで苦戦していたデシルを実力で圧倒。

彼の先読みをことごとく超えて行き、四肢をメッタ斬り→胴体を縦に両断→残った残骸も撃ち抜いて蒸発させ、見事デシルを撃破する。


「俺は…俺は…スーパーパイロット…アセム・アスノだぁぁぁぁぁっ!!」


続くゼハート戦でも互角の戦闘を繰り広げたが、ヴェイガンの要塞ダウネスの地球への落下を察知。
ゼハートと共同でダウネス爆破に成功。そのまま脱出し地球に降りた。



小説版では第一次ノートラム沖会戦で初登場し、ゼダスMを率いるクロノス(デシル)の部隊と交戦する。

しかし圧倒的な力の前に戦況は悪化。そこでアセムは、持ち出したミューセルを使用。
擬似的にXラウンダーの能力を得たアセムは、瞬時にゼダスM2機を撃破。バクトを両断し、ドラドを達磨にし、ガフランを爆殺した。


「無差別攻撃しか能のない宇宙の悪魔は、オレとガンダムが、分子に還元してやる! お前たちさえいなければ――――――!」


圧倒的だった。
完全に力に呑まれ、別人のようにヴェイガンを狩り続けるアセム。

しかし、結局これを原因としてガンダムは機能を停止。ウルフはアセムを庇い戦死してしまう。

その直後、AGEデバイスによりガンダムのシステムが復旧。
ウルフの最後の言葉により、自らの持つものと持たないものを本当の意味で理解したアセムは、仲間と共に戦う事を選ぶ。
ガンダムの戦技データをアップデートし、アリーサアデル隊と連携しクロノスを追い詰める。
彼らの力は、デシルが先読みで選択する未来をことごとく削り取っていく。

推力で無理矢理引き離すクロノスだったが、そこにダブルバレットが立ち塞がる。


先程の戦闘から間もないにもかかわらず、クロノスに匹敵する力を持ったガンダムに驚愕するデシル。
だが、その力を支えるのはアセムが経験してきた数々の戦いと、必死に積み重ねてきた努力であり、彼らにとってなんら驚くべきことではない。
才能に溺れ、その力にすがってきたデシルとは違うのだ。そして

「……ウルフ・ファング」

肩部の超大型ビームサーベルが、デシルめがけて振り下ろされた――。

魔中年は生きてたけどな

その後は、ゼハートとの一騎打ちの前にアセムはノーマルウェアに換装、この戦闘での役目を終えた。



漫画版であるSecond Evolutionではノートラム攻防戦の最中、初登場。

焦りから単機でゼハートが搭乗するゼイドラと一騎打ちを挑んだアセム。
そこへウルフがGバウンサーで援護しに来る。そのときディケからAMENBOによってダブルバレットウェアが届けられる。

その時だった。
その装備を撃ち落せばフリットを悔しがらせることができると考えたデシルが、クロノスを操りダブルバレットウェアに向かう。
デシルを追うウルフ。だがデシルはクロノスのクロノスキャノンを発射。Gバウンサーの腹部を抉り取る。
しかしウルフは最後の力を振り絞りクロノスを押さえつけ、アセムをダブルバレットウェアの下へ向かわせる。


「・・・・・・スーパーパイロットになれよ・・・誰よりも・・・この俺様よりも・・・すげぇやつ・・・に・・・」

「放せ・・・っ、邪魔なんだよぉ」

「期待してるぜっ アセム!」


その言葉を最後にクロノスごと爆発するGバウンサー・・・しかしクロノスはダメージを負いながらも健在だった。
額から血を流しながらもフリットを目指すデシル。そこへ二筋の光がクロノスの両腕を襲う。
それはダブルバレットウェアに換装したアセムのAGE-2のツインドッズキャノンの砲撃だった。

そのままアセムは無言で両肩の巨大ビームブレードでクロノスをめった切りにして撃沈させる。
そして彼はライバルの乗るゼイドラにその名を叫びながら向かっていくのだった。


漫画版ではその後はアニメ版とほぼ同じである。
尺がかなり限られていたのでクロノスがアニメ版以上にかませ犬となっているが

換装→クロノスにツインドッズキャノン→無言でロングブレード滅多切り→「ゼハートおぉ!」の流れは実に心地よく流れて、これはこれでかっこいい。





ガンプラ
AG、HG、BB戦士、MGで発売。

ゲイジングマスターチャレンジでは、クリアーカラーのAGが貰える。

HGは、パーツ差し替えで変形する点は共通。
肩部サーベルも再現可能だが、ビームサーベルは2本しか付属しないので四刀流を再現したいのなら余所からビームサーベル(SB-9)を借りてこよう。
ただし作中のサーベルはイデオンソードばりにかなり大型のため、イメージとは大きくかけ離れている。それでも結構なボリュームはあるが

HGダブルオーライザーのライザーソードを取り付ける事も可能らしい。
長さの問題こそ残るものの、こちらの方が劇中のイメージに近いかもしれない。

BB戦士はノーマルとコンパチ。
ギミックの大半がオミットされているがプロポーションは良好。

MGはノーマル、ダークハウンドに遅れる形で発売。
HG版からの反省からか大型の肩部サーベルも付属するが、某ライザーソードみたく劇中に比べると短く太いので結構違和感がある。
ノーマルのウイングパーツも付属する(恐らくランナーの関係で)ので、BB戦士オリジナルのフルアームドもできる。


前述の通り変形後の姿が不評で(ギミック自体は高評価)、通販サイトのレビュー等でもあまりいい評価を聞かない。
バンダイ公式サイトでの改造レポートを始め、ノーマルのライフルを追加装備した作例が多い。
この場合、合計3本のライフルを備えた攻撃的なシルエットになる。


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最終更新:2024年03月12日 14:56