アンデッド(仮面ライダー剣)

登録日:2012/03/06 Tue 02:49:54
更新日:2024/03/25 Mon 13:35:14
所要時間:約 25 分で読めます






いくら離れたところで、“統制者”は俺達に戦いを求める…。

本能に従い、戦う…。それが…アンデッドの運命だ……!


アンデッドとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場する怪人である。
ここでは人工的に作られたアンデッドである合成アンデッド及び人造アンデッドについても解説する。


【概要】

それぞれが現在もしくは過去、地球上に生息する(した)生物の始祖である不死の生命体

TV本編では全部で53体が存在するが、最終回及び『小説 仮面ライダー剣』、
TV本編とは別ルートを辿った映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』ではそれぞれ異なる54体目のアンデッドが登場している。


その目的

アンデッドの存在理由、それは「地球上の支配生物を決める事」

アンデッドは「統制者」と呼ばれる超常の存在によって生み出された存在であり、それぞれの種を繁栄させる為にバトルロイヤル形式でアンデッド同士が戦う「バトルファイト」に明け暮れている。
そしてその戦いに勝ち残り、最後の1体となったアンデッドには自身の種族を繁栄させ、地球を支配する権利が与えられる。
より正確に言えば、勝ち残ったアンデッドには「統制者」との交信が許され、そこで自身の望みを伝える事で「統制者」が持つ「万能の力」……
  • 自身の種族の繁栄
  • 他種族の根絶
  • 新たな生命の創造
……など、普通では成就する事など到底叶わないような願いを何でも実現する事が出来る力を行使してもらえるのである。

現代(西暦2004年)から数えて約1万年前にもこのバトルファイトが行われ、最終的にハートのカテゴリー2・ヒューマンアンデッドが勝利した結果、現在の地球における人類の繁栄が成立しているとされる。

アンデッドには程度の差はあるが、「自分の種族を繁栄させる」という闘争本能が植え付けられており、これに従って各々がバトルファイトの勝利者になろうとしている。
下級アンデッドに特に多いが、人間を襲うのは自身のエネルギー源及びヒューマンアンデッドの眷属として駆逐しているものとみられる。
卑劣な手段を辞さない者もいれば、正々堂々と戦いに臨む者もいるなどその姿勢は様々。

ただし、アンデッドの中でも「ジョーカー」と呼ばれる個体は例外。
ジョーカーはどの生物の始祖でもなく、ただ破壊本能のままに他のアンデッドを倒すだけの存在である。
そしてジョーカーが勝利者になってしまったが最後、「ダークローチ」と呼ばれる怪生物が生み出され、地球上の全生命は絶滅させられてしまう。
ジョーカーの存在は謂わば「統制者」が用意したバトルファイトにおける最後の試練ともいえる。

つまり、アンデッドにとって自分以外のアンデッドは全て倒すべき敵でしかない。
なので利害の一致で一時的に徒党を組んだり、相手より強い力によって隷属させる事は出来ても、他作品の怪人のように全体を組織化する事は基本的に不可能なのである。


特徴

不死の生命体であるアンデッドはその名の通り、如何なる攻撃を以てしても殺す事は出来ない。
たとえ核兵器をブチ込もうが、宇宙空間に放置しようが決して死ぬ事は無い(小説版では「300年間、あらゆる方法で自殺を試みたが無理だった」と語るアンデッドが登場)。

なので一般的にイメージされる「アンデッド」とはやや毛色が異なる。

アンデッドを無力化する方法は唯一つ、ラウズカード封印する事のみである。
ただし、ジョーカー以外のアンデッドには他のアンデッドを直接封印する手段は持たない。
そのため、1万年前においてはアンデッド同士の対決によって倒された者は「統制者」の意思を媒介する「モノリス」(通称「ねじれこんにゃく」)の力で、そして現代では仮面ライダー達の持つラウズカードによって封印されている。

デザイン面においては左右非対称なビジュアルで全体的に黒を基調とした体色*1を持ち、傷を負うと緑色の血を流すのが共通点。
腰には「不老不死」の象徴であるウロボロスを模った「アンデッドバックル」が巻かれており、致命傷相当のダメージを受けるとバックル部が開き、所属するスートとカテゴリーの数字が露出する。
劇中において演出はまちまちであるが、基本的にこの状態で初めて封印可能になる。
また、封印されてもカードの中で生き続けている事から、強力なアンデッドの場合だとその状態でも持ち主の精神に干渉する事も可能である。
後にプレミアムバンダイ限定で開閉ギミックを搭載したアンデッドバックルが受注販売されたが、スートとカテゴリーがハートの2(ヒューマンアンデッド)なのは中々皮肉が利いている。

どんな生物であってもアンデッド自体はニ足歩行の生物なのでその姿はまさに仮面を付けた人間のように見える。
「ライダーとアンデッド(怪人)は力の源が同じ」という『仮面ライダーシリーズ』の鉄則はここでも健在である。

戦闘力や知能はカテゴリーによって様々だが、下級アンデッドの時点で

……など、何かしらの理不尽な能力を持つ個体が多い。予算や話の都合で能力を失念しているとか言わない。
また数字が高いほど強く、J・Q・K・Aのアルファベットや絵札に相当する者はカテゴリー2~10までのアンデッドとは一線を画する力を持つ。
特にカテゴリーJ(ジャック)Q(クイーン)K(キング)「上級アンデッド」と呼ばれ、高い戦闘力に加えて人間の姿に化身したり、マインドコントロールで下級アンデッドや人間をも使役する事が出来、アンデッドバックルも金色の骨状の意匠に変化している。
カテゴリーA(エース)は人間への擬態能力こそ持たないものの、上級アンデッドにも劣らぬ力や頭脳を持っている。
総じて歴代ライダーの敵勢力では直接戦闘においては上位の部類であり、その戦闘能力や不死性もあって後年の作品でも既にラウズカードに封印されているなど非常に客演し辛い立場に置かれている。

全ての生物の祖にしてはネコ科動物から虎、ライオン、ジャガーで3枠、甲虫に至ってはヘラクレスオオカブトノコギリクワガタ、ホタル、コガネムシ、コーカサスオオカブトギラファノコギリクワガタで6枠もいる一方、魚類や霊長類はそれぞれ1枠しかいないなどの偏りがある事から、
「バトルファイトに参加出来なかった、或いは参加を認められなかった種族も存在し、本編で行われたバトルファイトはいわば決勝戦で本来は参加枠と序列を争う予選が行われるのでは?」と考察するファンもいる。
また、「優勝経験者はハンデとして次のバトルファイトで弱い数字を割り当てられるのでは」とする説もあるが、いずれもファンの想像の範疇でしかない説の為、注意。


【主なアンデッド】

上級アンデッドの人間体については当該項目を参照。
()内はモチーフとなった生物、【】内はカテゴリーの数字とカードの効果。
また、映像作品未登場の個体に関しては当時のラウズカードの解説や公式画集『UNDEAD GREENBLOOD』の解説を参考としている。

♠スペードスート

このスートのアンデッドのみ、全員映像作品内において怪人態が登場している。
映画『MISSING ACE』に登場。
破壊「オールオーバー」と100tの衝撃に耐える「ソリッドシールド」を持つ。
劇中ではスパイダーアンデッドと古代語で会話していた。
スーツは後に下記のコーカサスビートルアンデッドにリペイントされたり、ボスローチに改造されたりした。

  • リザードアンデッド(トカゲ)【2:SLASH】
右腕の剣、左腕の、尻尾のナイフといった具合に全身が鋭利な刃物で構成されているのが特徴。
『MISSING ACE』に登場した他、1万年前はタイガーアンデッドに敗れて封印された。

なお、後述のトリロバイトアンデッドの存在から「バトルファイトは1万年周期で行われており、リザードアンデッドは前々回のバトルファイトの勝利者だったのではないか」と考察するファンもいる。
前回の優勝者であるヒューマンアンデッド共々、カテゴリー2という最弱の位置に置かれている事が説の根拠にされる場合もあるが、そもそもトカゲと恐竜は爬虫類である事以外全くの別物だったりする。アルマジロが地球の支配者になった事あったっけ?
もしかすると過去には記録に残っていない人類基盤史も存在するのかもしれない。

アンギョン和田。
主に夕方から明け方に活動し、8km先にも届く咆哮で相手を威嚇する。
また、鋼のクローを装備した強靭な右腕から放たれるパンチは相手を粉々に粉砕する。
伊坂に操られ、仮面ライダーレンゲルの適合者候補を攫い回っていた。

全身棘だらけの体で突進し、相手を串刺しにする。
当たった試しが無い事で有名。
『剣』本編開始時点では封印済みだったが、レンゲルのテイピアリモートにより解放されて暴れ回り、その後再封印される。

『剣』本編におけるブレイドの初単独戦闘の相手。
成人男性と同じ大きさの卵から孵化した無数のイナゴの集合体。跳躍力が高く、背中の翼や脚部を本物のイナゴのように変化させる事で飛行可能。
BOARD施設の地下に数多くの卵を産み付けており、それらが一斉に孵化する事で広瀬栞以外の職員を喰い殺し、施設内を破壊するなどといった惨状を齎した。

驚異的な脚力と2本の鹿の角状の、角から発生させたり空から降らせる が武器。
ドンドコ山で融合係数と恐怖心との軋轢でボロボロな仮面ライダーギャレンを負傷させた。
デザインを担当したのが篠原保氏である為、ローカストと並んでアンデッドの中では数少ない
左右対称のデザイン。

固い甲羅が特徴で、左腕の爪と右腕の盾が武器。
伊坂に捕らえられており、ブレイドなどのデータを収集する為の当て馬として使われた。
三葉虫の始祖という事で水中戦で本領を発揮出来るのだが、劇中では披露されなかった。

左右の角にプラスとマイナスの強力な磁力を持ち、獲物を引き寄せる事が出来るらしいが、劇中未使用。
だが、その驚異的な腕力でライダーを圧倒した。
また、左肩に突き刺さっている多数のを用いて遠方の対手を串刺しにする遠距離攻撃方法も持つとされる。

壁をも駆け上る驚異的な脚力を持ち、鋭利な牙は鋼鉄さえ噛み砕く。
また、左腕の鉤爪と右腕に隠したナイフで暗殺者の如く獲物を仕留める。
デザインモチーフはジャガーマン

対象物や空間の時間を思い通りに停める能力を持つ。
ただし、停止中はダメージが通らず、攻撃しても跳ね返されるため主に不意打ちに使われる。
腕に巻いた白い布を持つ者は時間停止の範囲から除外される。
キングに操られ、彼の手駒にされていた。

人間体は高原。
高い動態視力を活かした高速空中戦闘を得意とする。
武器は腕から伸びた長い爪と羽根手裏剣。
腕にはショッカーマークの腕輪がある。モチーフはギルガラス(ワシなのに…)。
マンティスアンデッドとは1万年前のバトルファイトにて再戦の約束を交わしたライバル同士だった。

人間体は矢沢と名乗る男性。
カテゴリーQのくせに唯一の男性型。オカマ?それともオナベ?
「フォ━━(0∀0)━━ウゥ!!*2」が口癖のエキセントリックな小物。
角から青いエネルギー弾を発射する。

人間体は「キング」を自称する少年。だがブレイブではない
「現代のバトルファイトをメチャクチャにしたい」が為に上城睦月がレンゲルに変身して警官を襲う所を写メしてデマを流したり、ケンカを買ってきたチンピラを叩きのめしたりした愉快犯。
カテゴリーKだけあって戦闘力は非常に高く、一振りでブレイド ジャックフォームを吹き飛ばした破壊剣「オールオーバー」と、遠隔操作が可能な盾「ソリッドシールド」を持つ。
終始ブレイドを圧倒したが、最後は彼の強い意思に敗れた。
スーツはビートルアンデッドのリペイントで、後にボスローチとしてまた黒くリペイントされた。


ハートスート

アンデッドの間では「カリス」の名前で知られており、見た目はアンデッドバックルを身に付けた仮面ライダーカリス
レンゲルによって解放されるが、あっさりジョーカーに敗れた。

ヒューマンアンデッド共々、他のアンデッドと並べると違和感の大きいヒーロー染みたデザインだが、
裏設定では「マンティスアンデッドの固有能力で『カリスベイル』と呼ばれる装甲を纏っている」とされる。

1万年前のバトルファイトの勝者。
しかし、現代のバトルファイトでは戦う意思を見せず、ジョーカーに無抵抗で封印される事を選び、彼の精神に働きかけて人の心を芽生えさせた。

見た目は普通の人間の姿だが、アンデッドの特徴である「仮面」をしていない事から、これが本当の姿かどうかは不明。
マンティスアンデッドが先述した形で理由付けされている為、実質アンデッドで唯一特徴が大きく異なる個体となっており、当時のラウズカードでも能力の解説が伏せられている。
コガネムシが時間を止めるような世界で、しかもカテゴリー2の彼が勝てる気がしない。


劇中未登場。設定上では頭に装備したトマホークが武器とされる。

仮面ライダーV3がモチーフ。
通常のアンデッドの中では珍しく人語を話すシーンもある。
背中の羽で空を飛び、S字型の刃物で切りつける。
栗原親子を拉致するなど執拗にカリスを狙ったが、その為に彼の闘争本能を刺激する形となってしまい、最終的には人間達がいるレストラン内で叩きのめされた挙句封印された。

  • シェルアンデッド(巻貝)【5:DRILL】
普段は海中の砂泥に潜み、潮の干満時に活動を開始。岸辺の獲物を触手で捉えてから仕留める。
更にS字型の手裏剣で動きを封じ、右腕の槍状に発達した殻で止めを刺す戦法も得意としている。
相川始を観察し続け、彼が一之瀬仁と海へ漕ぎ出す際に始を襲撃。
最初は水中からの攻撃で自分に有利な戦いを進めていたが、仁がいなくなった事でカリスに変身した始と接近戦になる。
その後、右手の槍でカリスに傷を負わせるも、最後はカリスのスピニングウェーブを受けて封印された。

  • ホークアンデッド(タカ)【6:TORNADO】
劇中未登場。体内に猛烈なジェット気流が流れており、竜巻を発するとされる。
生物学的にはイーグルアンデッドと被ってるが気にするな

地底に根を張り巡らせて獲物を探知し、右手や背中にある蔦で獲物を絡めとり、その体液を吸い取る。
また、毒液を霧状の煙幕として撒き散らしながら右手の蔦を硬質化させた武器で相手に襲い掛かる事もある。
天文台に現れて客を殺していたが、そこに現れたブレイドと戦い、接近戦で追い詰められた為、逃走。
その後は隠れていた栗原天音を探し出し、追いかけて殺そうとしたが、カリスが現れた事で失敗した。

240度の広範囲に及ぶ視野を持つ目や10km四方の獲物を察知する触覚を備えている為、瞬時に相手を察知する能力に長けており、長く伸びた口吻から対象を腐食溶解させる毒矢を放つ能力を持つ。
また、翅から散布する毒鱗粉は対象物を瞬時に腐食させて燃焼させ、相手の攻撃を弾き返すバリアの効果も持っているが、両方の攻撃を同時に行う際に口吻付近に隙間が出来るのが弱点。

  • キャメルアンデッド(ラクダ)【9:RECOVER】
劇中未登場。設定画では左肩にラクダのコブがある。
ラウズカードの解説によると背中のタンクに無尽蔵のエネルギーを溜め込んでいるとされる。

口から噴射するセロトニン、ヒスタミン系の猛毒で獲物を苦しめて死に至らしめる。解毒には体内にある抗体が必要。
また、戦闘時にはムカデを模した鎖鎌も武器とする。
洞窟内でハッカーを襲ったり、運転中の幼稚園バスを襲うなどして大勢の人間を殺害したが、封印後は合計3回再解放されるがその度にフルボッコ→再封印という因果応報な末路を迎えている。

人間体は新名。モチーフは初代『仮面ライダー』の狼男
鋭利な爪から放つウルフヴィールスによって人間をワーウルフに変えたり、無機物を強化させる事が出来る。
BOARDが開発していた戦闘用バイク「ブラックファング」を剣崎と橘朔也を利用して完成させるが、
最後は2人のライトニングブラストとバーニングスマッシュの同時攻撃を喰らい、封印された。

人間体は吉永みゆき。
香りや花弁で敵を惑わしたり、虜にしたりするトリッキーな能力を持つ。
しかし、直接的な戦闘力自体は高くない為、自身より強い相手を味方につけて優位に立とうとする強かさが最大の特徴。少なくともジープを押せる。
植物の怪人らしく、右腕から蔓を伸ばしたり後頭部の顔から花吹雪を出す。
後に黄金の魔戒騎士と結婚する画家ではない。

『剣』本編では未解放であり、上級アンデッドでは唯一の劇中未登場。
しかし、後に『仮面ライダーディケイド』にて意外な形で登場を果たす。


ダイヤスート

  • スタッグビートルアンデッド(クワガタ)【A:CHANGE】
劇中未登場。韮沢靖氏の発言によれば「他のカテゴリーKとカテゴリーAのデザインが似ているように、ギラファアンデッドとデザインがそっくりかつ色は黒い」との事。
恐らく武器もヘルターとスケルターなのだろう。

  • アルマジロアンデッド(アルマジロ)【2:BULLET】
劇中未登場。ラウズカードの解説によれば体を丸めて高速回転し、甲羅の砲門から弾丸を放つとされる。
設定画ではどこか後のアルマジロイマジンに似た顔付きになっている。

  • フロッグアンデッド(カエル)【3:UPPER】
劇中未登場。強烈なジャンプから放たれる頭突きが得意技という設定。

森林地帯をテリトリーとしており、飛行能力を持つ他、
嘴を使ってリズミカルな音波を発生させて獲物を誘い出し、右手の刀と左指の巨大なナイフを巧みに使って相手を瞬時に細切れにする戦法を得意としているとされる。
また、ずる賢い性格の持ち主でもあり、自身より強いと判断した相手と遭遇した際は、口から吐き出す木片の竜巻に乗り、「隠れ身の術」を使って姿を眩ませてしまう。
嶋さんと橘さんにぼこぼこにやられたり、スパイダーアンデッドに雑魚扱いされたりと不憫。

  • ホエールアンデッド(鯨)【5:DROP】
劇中未登場。設定画では後のホエールイマジンを思わせる姿となっている。
ラウズカードの説明によれば重量級ハンマーが武器とされる。

  • ファイアフライアンデッド(蛍)【6:FIRE】
劇中未登場。体内の発火器官から火炎を放つ能力があるとされる。
本物の蛍の光はいわゆる「冷光」で、一切熱を発しないのだがそれは言わないお約束。

頑丈な甲羅と異常な程の筋肉を合わせ持ち、100kgに及ぶ鉄球を容易に振り回すパワーを秘めている。
また、その強靭な顎の力は一度噛み付けば二度と獲物を離さない。

『剣』本編での初戦の相手。
橘さん「カテゴリー8か、面白い!」。でも劇中未使用(一応使おうとしたシーンはあるが不発)。
詳細は当該項目を参照。

鋭敏な耳で獲物に居場所を特定して高速を誇る脚力で相手を追い込み、巨大な馬蹄型のブーメランのような飛び道具を用いて仕留める戦法を得意としている。
また、高速移動から生み出される分身能力に長けているが、分身体を生み出す際に緑色に発光するという特性を持っており、
それさえ把握出来れば容易に本体と分身体を見分けられてしまう欠点を持つ。

ティターンの片割れ。
後に小説媒体の方で単独のカメレオンアンデッドとして登場している他、韮沢氏によるデザイン画も存在している。
長い舌を使って相手の能力などをコピーする能力があるとされる。

人間体は伊坂。
ファンネルのように射出する羽手裏剣「アイダート」と巨大剣「スウォーザー」が武器で、人間体でも右手から火の玉や緑色の光弾を発射する、飛行能力を持つなど高い戦闘力を持つ。
自分に従う『究極のライダー』を作り上げ、バトルファイトで優位に立とうと目論んだが、
深沢小夜子を殺害したのが運のツキで、本気になった橘さんには手も足も出ず、渾身のバーニングザヨゴバーニングディバイドで倒され、封印された。
仇敵と合体して強くなれる道理も無いというべきか、「弱フォーム」と呼ばれるのも仕方ないところ。

人間体はあずみ。
トータスアンデッドを使役して始を狙うが、戦闘中にたい焼き名人のたい焼き板を顔面に喰らって火傷している所をボコられた挙句、
最後はスピニングダンスを喰らって封印されるというあんまりな倒され方だった。
その後、封印されたカードは橘さんに渡された。

人間体は金居。
オリハルコンエレメントすらも破壊する双剣「ヘルター」「スケルター」と呼ばれる双剣と手榴弾にもなる腰の角、
そしてワイルドカリスのワイルドサイクロンすらも防ぎ切るバリアと攻守に優れた上級アンデッド。
非常に高い戦闘能力以外にもティターンが合成アンデッドである事や、現代のバトルファイトの真実、更に始が戦う理由に栗原親子が関係している事を見抜いた上で戦いに挑むなど頭脳明晰。
最後のアンデッドとしてギャレンを追い詰めるが、バリアの張れない超至近距離からのギャレンラウザーの連射を浴びて倒された。


♣クラブスート

カテゴリーAとしての自らの役割を理解していたのか、普段は隠れて小蜘蛛を散布し、自身と適合素質のある人間を探していた。
封印後もレンゲルを通して睦月を操るが、終盤にラウズアブゾーバーによって発動したカテゴリーKの力で分離させられ、睦月のキングラウザーによる一撃で再び完全に封印された。
蜘蛛らしく口から糸を吐く他、毒針や鉤爪が武器。

  • ビーアンデッド(蜂)【2:STAB】
劇中未登場。小回りが効き、胴体部から槍を伸ばす攻撃が得意だとされる。

猟奇的な性格の持ち主で、普段は太陽光を嫌っている為、光が届かない薄暗い地底に身を潜めており、
バトルファイトそっちのけで地下鉄の駅ホームに身を潜めて狙いを定めた人間を地底へと引きずり込んでは無差別に殺害していた。

  • ライノセラスアンデッド(サイ)【4:RUSH】
劇中未登場。設定画では皮膚が鎧状になったアンデッドとして描かれている。
ラウズカードの解説では高い筋力を誇り、ツノをピストン運動させる事で突進力を強化しているとされるが、設定画を見る限りそうでもない。

  • コブラアンデッド(コブラ)【5:BITE】
劇中未登場。設定画ではコブラのフードが耳になっている。
食らいついた相手を両脇の10本のパイルで挟み込む能力を持つとされる。

劇中未登場。体内を冷気が循環しており、その所為で体が凍りついているという。

全身を液状化させる事が出来、状の左腕からは100万ボルトというどこぞのポケモンもびっくりな高圧電流が流れており、これで相手を一瞬で感電死させる。
廃車置場で人を襲っていた所をレンゲルに発見され、ブリザードゲイルで氷漬けにされた後、自己申告スピニングダンスを受けて封印された。
なお、本編で最後に封印された下級アンデッドである。
モチーフはジェネラルシャドウ

  • スコーピオンアンデッド(サソリ)【8:POISON】
ティターンの片割れ。
設定上では2本のハサミで対象を捕獲し、毒針で仕留めるとされる。

  • スキッドアンデッド(イカ)【9:SMOG】
『MISSING ACE』に登場したアンデッド。
序盤で大暴れしたけど、グレイブラルクランスの集中攻撃に敗れた。
3人がかりとはズルいじゃなイカ。設定だと酸性の毒煙幕を吐けたりするんじゃなイカ?
ちなみにスーツアクターは高岩さん

  • テイピアアンデッド(獏)【10:REMOTE】
劇中未登場だが、「封印されたアンデッドを解放する」その能力の凶悪性は視聴者の度肝を抜いた。
設定画では顎がバクの鼻を思わせるハカイダーのようなデザインになっており、催眠念波でアンデッドを解放するとされる。

人間体は大地。
慎重な性格ながらその力は圧倒的で、ブレイドとギャレンとレンゲルを一人で撃退し、ブレイドを面割れさせた程。
終盤に睦月にリモートされて使役された。
他のカテゴリーJと違って鳥類ではなく象である為、レンゲルはジャックフォームになれたとしても「どっちみち飛べない」とよくネタにされる。
「パオーン!」という漫画みたいな鳴き声を上げるなど、コミカルな面もある。

人間体は城光。
暗視ゴーグルにもなる眼と右腕の鉤爪が武器。
その実力はヘタレていたとはいえ、レンゲルを余裕ではったおす。
最終的には睦月に封印されるが、その直前の彼女の決意は涙腺崩壊必至。

人間体は嶋昇。
争いを好まない穏和な性格の変わり者だが、カテゴリーKらしく実力自体は高い。
また、風を操る能力を持ち、風を読む事で遠くの出来事を知る事が出来る。ワムウ
映画『MISSING ACE』では本編での性格はどこへやら、単なる一怪人として登場した。


どのスートにも属さないアンデッド、及び関連する生命体

  • ワーウルフ(狼)【カテゴリーなし】
ウルフアンデッドにより殺された人間が「ウルフヴィールス」の影響で変貌した姿。
封印出来ないため、「とりあえず倒す」以外に方法はない。

アンデッドの中でもイレギュラーな存在。詳しくは当該項目参照。

『MISSING ACE』に登場したジョーカーの亜種。(^U^)の元ネタ。
ジョーカーの対となる存在だが、白と赤の体色と大鎌「デスサイズ」(劇中未使用)を持ち、
上級アンデッド同様、カードを使わず人間の姿に化身出来る点がジョーカーと異なる。

ジョーカーの眷属。
彼がバトルファイトに勝ち残ると同時に無数に現れ、地球上の全生物を絶滅させるために動き出す。

  • アルビローチ(どの生物の祖でもない*5)【カテゴリーなし】
アルビノジョーカーの眷属。アルビローチではないので注意。
ダークローチとは異なり、アルビノジョーカーの命を受けて巨大邪神14の封印を解く為に活動していた。

  • ボスローチ(どの生物の祖でもない)【カテゴリーなし】
『ディケイド』におけるダークローチのボス。
封印せずとも倒せた事から、アンデッドではない別の存在に可能性もあるが、詳細は不明。
ちなみにスーツはコーカサスビートルアンデッドの改造。

  • 巨大邪神14(どの生物の祖でもない)【カテゴリーなし】
バトルファイトの勝利者に贈られる偉大なる力。
封印を解くためには4体のカテゴリーKのラウズカードと、アンデッドの封印を解いた者かその血縁者が必要。

解説そのものが最終回のネタバレになる為、該当項目参照。

契約者は……
仮面ライダージオウ』EP30にて2人のジョーカーの力を吸い上げ、ただ1人のジョーカーと化した。
ちなみに、その時現れた「モノリス」の捻れ具合が『剣』本編より90º分増えている。


トライアルシリーズ

天王路博史広瀬栞の父・広瀬義人に開発させた、アンデッドと人間の細胞から作り出された改造実験体。
詳細は当該項目を参照。


【合成アンデッド/人造アンデッド】

天王寺が「モノリス」の力やBOARDの技術を用いて作り出した特殊なアンデッドで、劇中では2体が登場。
いずれもボスクラスの実力を持っており、仮面ライダー達が力を合わせなければ打倒不可能な強敵。

「モノリス」の力を使ってスコーピオンアンデッドとカメレオンアンデッドを合成して生み出した合成アンデッド。
2体のアンデッドの力を併せ持ち、ライダーの精神を侵す毒「アンデッドポイズン」と変幻自在に変わる姿を武器とする。
外見も2種類の生物が交じり合った歪で悍ましい姿になっており、腰にはアンデッドバックルが2つ装着されている。
韮沢氏曰く「モチーフはゲルショッカー怪人」であるが、同じく蠍+爬虫類モチーフであるサソリトカゲスにも似ている。

天王路が作り上げた人造アンデッドで、分類上はカテゴリーA。
全アンデッドの細胞から精製されており、その影響か、空想上の怪物「ケルベロス」をモチーフとしている。
戦闘能力自体もブレイド キングフォームに匹敵する上、アンデッドをラウズカードに封印し、更に自らの体内に吸収してしまえる特殊能力を持つ。
更に天王路と融合する事によって第2形態の「ケルベロスII」へと進化。
これまでの能力に加え、両肩の双犬から「ディバインウェーブ」という火炎弾を放つ事が出来るようになった。

また、映画『MISSING ACE』ではケルベロスのカードがTV本編に登場した物と絵柄違いの2枚、計3枚登場しているが、こちらもアンデッドとして実体化出来るかは不明。



【没になったアンデッド】

デザイン画自体は存在するも、あえなく没になってしまったアンデッド達。
バトルファイトに参加出来なかった、或いは参加する事すら許されなかった種とも捉える事が出来る、ある意味で美味しいヤツら。

採用されていたら、初の絶滅危惧種モチーフだったであろうアンデッド。

  • モールドアンデッド
モールアンデッドと名前が似ているが、こちらはカビの祖たる不死生物。
採用されていたらアンデッドでも珍しい菌類代表だったであろうアンデッド。
コンセプト自体は映画『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』のファントムイマジンに受け継がれた。

  • スネークアンデッド
蛇の祖たる不死生物。蛇が辮髪のようになっているアンデッド。結果的に『剣』本編にはコブラとウミヘビが採用される形になった。


【派生作品におけるアンデッド】

他の怪人と共に登場したが、「不死」の設定については非常に扱いづらかったためか、その設定がなかったような描写がなされている。
ブレイド(剣立カズマ)は普通にバッファローアンデッドを封印していたが、
仮面ライダークウガの方は(戦闘力を再現したコピーではあるが)チノマナコ ディエンド変身態が召喚したイーグルアンデッドをシンケンブルーシンケンイエローと共に撃破している。

仮面ライダーディケイド自身は『ブレイドの世界』にて単独で2体、ブレイド(カズマ)と共同で2体の計4体を(こちらはコピーではなく本物(?))封印せずに撃破している。
なお、この戦闘で倒されたアンデッドの中にはカテゴリーQのカプリコーンアンデッドも含まれており、
ラウズアブゾーバーが無いにしてもカズマは単独でジャックフォームやキングフォームへ変身する事が出来なくなってしまっている。



いくら離れたところで、“統制者”は俺達に編集を求める…。

本能に従い、追記・修正する…。それが…Wiki篭りの運命だ……!


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最終更新:2024年03月25日 13:35

*1 質感はレザー状になっており、韮沢氏によれば過去のバトルファイトで負った傷をレザーとビスで補修しているイメージでデザインしたとの事(設定に組み込まれているかは不明)。

*2 矢沢役の是近敦之氏が所属事務所の後輩であるブレイク前のレイザーラモンHGのネタをリスペクトしたもの。

*3 デザインモチーフはカミキリムシ。

*4 デザインモチーフはゴキブリ。

*5 デザインモチーフはシロアリ。