ショムニ

登録日:2010/09/25(土) 00:15:42
更新日:2024/03/20 Wed 20:44:58
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女の価値は、男の数!

ショムニ』とは、安田弘之の同名漫画を原作とした、フジテレビで放送されたドラマシリーズ。
本項ではテレビドラマ作品および映画作品について記述する。

【概要】

とある大企業……の、離れ小島と呼ばれる曰くつきの部署「庶務二課」でしたたかに生きるOL達の生態を描き、二課メンバーの(自分勝手で)様々な行動が会社や社員の危機を救ってゆくコメディ作品。

本作の大ヒットも伴い江角マキコの代表作となったが、他には高橋克実などこの作品で有名になった人も数多い。
また本作のヒット後、OLの制服を「ショムニ」と言うようになったとか。2020年代の今はさすがに死語だが。

2013年夏には、坪井以外のメンバーを一新した新シリーズ『ショムニ2013』が放送された。
同作はリメイクではなく坪井退社から10年後を描く直接の続編で、坪井と共に消滅したショムニが、時代を映す「追い出し部屋」として復活するというなかなか生々しい設定である。つまり「2013」の千夏と旧シリーズの彼女は同一人物。
新シリーズ第1話には以前のシリーズでのレギュラーキャストから梅を除くオリジナルショムニメンバーと井上課長、寺崎部長がゲスト出演しており、最終回では……?
それにしても、上層部に平成の怪物を筆頭とした奇人変人が増えたというのに、この会社はよくもまあ10年も生き延びたものである。


【ストーリー】

新社会人ながら上司との不倫がバレ、入社二週間で左遷されてしまうOL・塚原。
彼女の新しい配属先はひとクセもふたクセもあるOL達のいる庶務二課(通称・ショムニ)だった!
そこで塚原は今までとは違う生き方を見つける事になる……?

【登場人物】

<ショムニ>

満帆商事総務部庶務二課。
「入った者は四日で辞める」「女子社員の掃きだめ」と称される程いわくつきの部署。だが何気に会社の危機を何度も救っている。
席順は(空気な)課長以外全て男性経験の数で決められているのも特徴。曰く「女の価値は男の数」だから。

塚原佐和子退社後、多くの騒動を起こしたその部屋は文字通り封印されていたが、10年後の2013年に追い出し部屋として再び使用されることとなる。
課長の存在は消失し、名目上の課長代理は下っ端の円山が行う。

  • 坪井千夏
演:江角マキコ
ショムニの実質的なリーダー。1971年7月1日生まれ。新潟県柏崎市出身。
西村京太郎シリーズの愛読者で、カラオケでは西田佐知子の曲をよく歌う。好きなタイプは西島陽介。

元々は宣伝部出身だったがセクハラをした上司に鉄拳パンチを喰らわせたことでショムニに左遷された。
口が悪く協調性も無い自己中心的な性格で「女の価値は男の数」を信条としており、常に人の先を行く。
それでも高い統率力を見せるなど実力はあり、営業部にいた頃も一目置かれる存在で、一週間だけ秘書課に異動になった時も仕事を見事にこなしていた。
かなり大きな脚立を片手で軽々と持ち上げる程の力持ちだが、ボーリングは大の苦手。あと音痴(本人に自覚はない)。演じた江角女史は第2シリーズでエンディングを担当したのだが…。

普段は表に出していないがショムニメンバーの事を大切に思っており、セカンドシリーズでは特にその面が強調されている。
特に同じショムニの丸橋梅とは幼なじみで、普段は言い合いをしているが、実際は喧嘩する程仲がいい間柄。寺崎達がくだらない理由で海外派遣社員の試験で落とそうとしていたことを知った時は、涙目になりながら彼女達を怒鳴りつけているなど友情に厚い面も。
一方で秘書課の杉田美園とは同期ながら犬猿の仲。いつも嫌味を飛ばし合ってはいるものの、彼女がピンチの時は助けてあげるなど心の底から憎み合っている仲ではない。仲良く喧嘩しているだけ。

『FOREVER』で2003年の11月に満帆商事を退社した後の遍歴は、『2013』第一話で明らかにされた。
旧ショムニメンバーから金を借り、主に男がらみの事情で世界をほぼ一周した挙句、インドでカレーうどん屋を営んでいたところを現地の会社にスカウトされ、その会社からの出向と言う形で10年ぶりに日本に帰国。
能力自体は確かなもので、手柄を立てての凱旋帰国であったが、久々に満帆に帰還した途端に不祥事をやらかしてしまい、なんやかんやあって復活したショムニに回されたのだった。
幼少期のあだ名は「ピーピーチーちゃん」(缶コーヒーの飲み過ぎで腹を壊したことによる)。

  • 丸橋梅
演:宝生舞
ショムニの頭脳明晰派OL。1975年12月1日生まれ。千夏の幼なじみで彼女と同じ新潟県柏崎市出身。

クールで感情の起伏が少ない性格だが、本当は周りに溶け込みたいけど自分から溶け込めない性格。今でいうコミュ障。
普段は敬語だが千夏だけには感情的になるとタメ口で話し、幼少期のあだ名で呼ぶ。普段は言い合いをしているが、友達が1人もいなかった自分に唯一接してくれたのが彼女だけだったことで本当は互いに大切に思い合っている。

元々は海外事業部希望だったが筆記試験トップ・面接試験最低(15点)という両極端な結果を出し、経理課に配属された。そこで自ら提出した「経費10%削減案」出し海外事業部へ異動を狙ったが、ショムニに逆手に取られたことで責任を負わされる形でショムニ行きに。
当初はショムニを嫌っており、早く海外事業部へ異動したいこともあって周りと打ち解けないでいたが、念願の所属へ異動になった際に自分のやりたい事をやらせてもらえないことに不満を持ったことで自らショムニに戻った。
これがきっかけでシリーズが進むごとにクールだった性格も感情豊かな性格になり、ショムニメンバーと打ち解けていき、『FINAL』では完全にショムニメンバーと同じような性格になっていた。
また23種類の資格を取得だけでなく英検1級*1も取っていることから判るように語学のプロフェッショナル*2 でもあり、『FOREVER』では33か国語目をマスターしようとしていた。
眼鏡をしていたり、していなかったりすることが多く、またメンバーの中では髪型の変化が一番多い人物。

『FOREVER』で2003年の9月に満帆商事を退社後、外交官・通訳などを経験した後、中東のチェンジェールに移住して石油会社に就職した。

中の人は2010年に芸能界を引退されているため、新シリーズ1話では写真と台詞上でのみ登場。まだチェンジェールに住んでいるようだ。 

  • 塚原佐和子
演:京野ことみ
ショムニのパシリOL。1977年4月6日生まれ。福島県東白川郡鮫川村出身。実家は醤油醸造屋。原作ではこの人が主人公。
女子プロレスの大ファンで、特技は歴代女子プロレスラーのチャンピオンの名前が言えること。
処女ということから必然的にショムニメンバーの中ではヒエラルキー最下層。

放送開始時は総務部へ入社したばかりの新人で、ふとした事(上司との不倫未遂)がきっかけでショムニ入りしてしまった新入社員。
性格は最もまともな価値観持つ真面目だが、気が弱い事なかれ主義者。
しかし真面目すぎるが上に融通が利かないので、状況が悪い方向に向かうこともしばしば。
さらに超がつくほどのドジな上に仕事の要領も相当悪いので、話の中で起こるトラブルの原因になることもあった。
このように何も取り柄が無くて地味で影が薄く存在感が無いことで何度か満帆を辞めようと思ったが、千夏達に振り回されて行く内に、その中で次第に成長を重ねていった。

右京に思いを寄せており、シリーズを重ねていく内に少しづつ距離を縮めていき『FOREVER』ではついに告白するものの、「嬉しい」と受けとられたものの財団を立て直すことでいっぱいと理由で断られる。
同シリーズのラストでショムニを引き継ぎ、自分以外のメンバーが退職した5年後、井上課長が定年退職をした同時期に退職し、ショムニメンバー最後の退職者となった。
その際に満帆にやって来た右京と念願の交際関係になったが、結局結婚に至ったのかどうかは不明確なまま。

  • 宮下佳奈
演:櫻井淳子
ショムニきっての魔性OL。1972年5月10日*3生まれ。入社以前の経歴・学歴は一切不明だがクルーザーを持っている父親がいるらしいのでお嬢様なのだろうか。

その謎の微笑みでもって社長達重役陣までも虜にしてしまう、お色気たっぷりの美女。その魅力は千夏さえも一目置いており「佳奈さん」と敬称付きで呼んでいるほど。

元々は営業部出身だったが、佳奈をオトすた佳奈営業部の男性社員全員が営業成績で争った結果、強引で無理矢理な営業にクレームが続出したことでその元凶となった彼女がショムニに左遷された……佳奈は悪くなくないか?
また社長重役陣と愛人関係である事から満帆に関する情報に精通しており、千夏達にもその情報を提供している。
愛人であることに誇りを持っているのか『FINAL』の最終回で前川社長が千夏と愛人関係だと新聞に載った時は、千夏でさえビビるようなとびっきりの笑顔をしていた。*4
言葉の最後に「~わ」と言うのが口癖になっている。幼少期のあだ名は「フォアグラ」。

『FOREVER』では2003年の7月に満帆商事を退社後、化粧品メーカーに転職。独立を目指して各社重役の間を資金調達に奔走している。

広告代理店の社長秘書だったり京都府警資料課だったりはしない。

  • 徳永あずさ
演: 戸田恵子
ショムニの情報通・仕切り屋のOL。1963年生まれのメンバー最年長。
実務を取り仕切っており、彼女の指示でショムニの一日の仕事が始まる。

元々は経理課だったが会社の金に手を出し株を始めた為、ショムニ行きとなった。本来なら懲戒解雇になるところだが、株の運用自体は大成功して会社に多大な利益をもたらしたおかげで左遷だけで済みクビにはならなかった。

貯蓄を趣味としており上記の株だけでなく、昼休みに会員制のブランド品オークションを開催するなど金にがめつい。このがめつさが原因で金儲けをしようとした結果、騒動を引き起こしたこともあった。
目立ちたがり屋の性格でイベントで司会をやったり、昔はチアガールやアイドルをしていたりしたこともあった。後者については中の人ネタでもある。
一方で筋金入りの意地っ張りかつ頑固な性格ゆえ、自分が納得できないことには納得するまで引き下がろうとせず、相手が謝ってきてもそう簡単に許そうともしない。

『スペシャル』で社長の甥っ子で年下の赤瀬川友彦という旦那をゲットしたことでメンバー唯一の既婚者になり『FOREVER』では長女・あやかを出産。
『FOREVER』で2003年の3月にショムニメンバーで最初に満帆商事を退社後、専業主婦として株式運用や初夢で見た娘の芸能界デビューを目指す為、英才教育に多忙な日々を送っている。
着メロは『アンパンマン』の曲。確かに代表作だけど、フジテレビでナレーターの中の人が井上課長なのにトーマスじゃないんだ?
第二シーズンでは多忙のせいか、後半の方では様々な理由でいなくなったりすることがあった。

もともと声優のイメージが強かった戸田恵子だが、本作を機に映像作品や舞台出演が増えるなど、女優としての知名度が大きく上がったとされる。

  • 日向リエ
演:高橋由美子
ショムニの占い師OL。1972年11月4日生まれ。
メンバー唯一のツッコミ役で、幼少期のあだ名は「占いさん」。名字の読みは「ひむかい」。
占えば100%当たるという脅威の的中率を誇る霊感の持ち主で「それもまた運命です」「運命には従うべきです」を口癖にしている。

元々は人事部だったが、社員名簿作成の際に各社員の未来をあまりにも的確に予言してしまったことからパニックが起こり、ショムニに左遷された。
無愛想で無口で暗い雰囲気。喋る時は片言のような喋り方をしているが、セカンドシリーズである男性に恋をした時は普通の女性らしい性格になっている。
何かを感じると「はっ!」を驚いたような発言をすると、上を向きながら予言のような言葉を話す。これがきっかけで事件解決へと導かれることもあるなど侮れない。
またメンバーでは唯一副業を持っており、業務終了後は丸の内で占いの館を経営し「クリスティーヌ日向」として仕事をしている。
その占いはよく当たると評判になっており『FOREVER』で占い未来日記という形で連載が決まっている。
しかし、霊力は強いものの予言をする際は体力を消耗するためやり過ぎると倒れてしまい、さらに金属類は霊力が低下を起こす為、見すぎたり触ったりしても倒れてしまう。
メンバーの中では唯一恋愛に関する話が2回も出たものの、最後は残念な形で終わってしまっている。

『FINAL』ではあずさ役の戸田同様、多忙から途中でフェードアウトすることもありその際は霊感が強すぎて入院や早退と説明されていた。
『FOREVER』で2003年の5月に満帆商事を退社後、占い業のかたわら、占い未来日記の連載の執筆を続けている。

  • 井上洸一
演:森本レオ
庶務二課の名ばかり課長。個性的過ぎるメンバーに囲まれているからか空気のような扱いを受けている。
押しが弱い典型的な駄目社員だが、きちんと欠かさず定時出勤をするという一面があり、彼も彼なりに会社の危機を救ったエピソードもある。
一度リストラされた事もあるが復職を果たし、無事に定年退職。『2013』では1回だけ満帆商事の警備員として登場した。

名前は不明。ショムニにて飼われている茶虎の猫。シリーズを重ねる毎に太くなっている。
正確には飼われているのではなく、あくまでも「居着いている」だけだが。


<『2013』以降のメンバー>

「追い出し部屋」として復活したショムニに回されたリストラ候補の皆さん。
ショムニ行きを宣告された大半の社員は早期退職に応じたが、千夏が戻ってきたことによってこの5人は残ってしまった。

  • 三波まどか
演:ベッキー
5番席。頭脳派というかもはやロボ娘。旧シリーズでの丸橋に相当する。酒を入れると壊れる。ライダースーツがよく似合う。
ノートパソコンにセバスチャンと名付けて大切にしていたが、詩織に破壊された(なお、後にセバスチャンの葬式を行った)。

  • 円山詩織
演:本田翼
最下位席。怪我で引退した元棒高跳び選手。旧シリーズでの塚原に相当する。
現課長代理だが、その権威は前の課長以下。海外事業部の左門に憧れており、割と良好な関係。

  • 安倍麗子
演:安藤サクラ
4番席。オカルトに傾倒する。亀が好き。旧シリーズでの日向に相当する。

  • 小島 美鈴
演:森カンナ
1番席。千夏も認める文句なしの1番席である。旧シリーズでの宮下に相当する。
尋常じゃない尻の軽さ」を持つ魔性の女で、多くの男を誑かしながらも、それらの男たちを平等に愛する胆力の持ち主。
中の人は仮面ライダーキバーラ。

  • 福田益代
演:堀内敬子
3番席。健康オタク。旧シリーズでの徳永に相当する。

  • コンスタンティノープル
前作の猫に相当するリクガメ。麗子のペットで、自宅で17匹以上の亀を飼っているからと云う理由で会社で飼われることになった。 

<その他の社員>

  • 神谷真太郎
演:沢村一樹
第二シリーズからレギュラー加入した警備員。山形県出身。
海外事業部の一員だったが、自分が発案したプログラムを悪用されてからは自分の意志で警備課に移籍した。
ショムニを心から尊敬しており、頼もしい助っ人となる。
「極秘任務」が大好き。

  • 杉田美園
演:戸田菜穂
ショムニの永遠のライバル・秘書課を束ねるリーダー的存在で、「あ~ら、ショムニの皆さん?」が口癖。
基本的にいつも千夏にやり込められている。なお彼女とは違い、美園は男の価値を総資産額で計るタイプ。

右京にアプローチをかけるが結局叶うことなく、最終的には別の男性と結婚して寿退職した。

  • 右京友弘
演:石黒賢
エリート揃いの海外事業部でも抜群の実力を持つやり手社員。
イケメンな上に金持ち、おまけに性格もいい為杉田はもちろん塚原にも惚れられている。
『2013』では最終話にてついに登場。なんと右京カンパニーの社長となっている。

  • 寺崎部長
演:高橋克実
目の上のタンコブであるショムニを潰そうとしている人事部長。
下の名前は第一シリーズでは「賢治」*5、それ以降は「寅男」である。
『2013』では第1話に特別出演。

  • 野々村課長
演:伊藤俊人
寺崎の腰巾着その1。
普段はヘコヘコしているが、第一シリーズでは自分が死ぬと勘違いしたためやけくそになり寺崎に怒鳴り散らした。
中の人は『FINAL』撮影前にくも膜下出血のため40歳の若さで亡くなられている。

  • 岡野玄蔵
演:正名僕蔵
寺崎の腰巾着その2。
『FINAL』で海外に転勤になった野々村(伊藤氏が急逝した為急遽付けられた設定)に代わり海外事業部からやって来た男。
当初は元海外事業部という経歴を鼻にかけて威張っていたが、自分が日本に転勤させられた真相(栄転ではなくいわば島流しだった)を知ってからは一転して自暴自棄に。
しかし、千夏の一喝と、真相を知りながら懸命に面倒を見ようとしてくれていた寺崎の温情に触れたことにより改心、真面目に働くようになる。

  • 三田村英二
演:相島一之
海外事業部の社員。右京の先輩にあたる。
佳奈さんに惚れ込んでおり、彼女の言う事なら何でも聞いてしまう。

  • 早坂光宗
演:久保晶
満帆商事の社長。典型的な二代目タイプのため狭量な所があり、会社が危機に陥った際には自己保身から強引なリストラ計画を断行する。
しかし、その結果、200人近くもの社員(海外事業部などの“辞められたら困る”人達にまで)から辞表を突き付けられて返り討ちに。
途方に暮れていたところ、千夏に「会社の事思ってんなら社員の事考えたら?」と諭され、『FINAL』一話で会社は外資の傘下に加わることとなる。
なお、その後はショムニ御用達の屋台の親父になった

  • 前川進
演:升毅
早坂に代わり満帆を経営する事になった若社長。
無駄を嫌い社内行事を一人で執り行おうとするが、後にショムニのおかげで社員を信頼するようになる。
前の社長同様佳奈さんにぞっこんだが、最終回まで一線は越えていなかったようだ。
『2013』でも引き続き社長を務めており、千夏を除けば唯一の前作から引き続いてのレギュラーキャスト。

  • 左門大介
演:三浦翔平
『2013』から登場した海外事業部の社員。業績が低迷する海外事業部の中でも有力株。
上司との関係に悩んでいたが、ショムニのお陰で吹っ切った。ショムニにアドバイスする事が多い。

  • 壇上みき
演:片瀬那奈
経営企画室長。千夏の部下だったが、彼女がショムニ送りにされてから室長兼杉田ポジションに納まる。
部下からの人望は無く、温泉旅行に一人誘って貰えないぼっち。休日は専ら一人で牛丼屋。
最終回で部下達と共にショムニ送りにされた(ショムニメンバーはトフニ送り)。


余談

原作者の安田弘之氏による短編集『鉄魂道!』にて、漫画版とドラマ版の夢の共演が実現している。
更に、当時行われた番組対抗のクイズ合戦ではノーマークだったにも関わらずぶっちぎりの優勝を果たしている。

本作は映画化もされた。
ところが、映画版はドラマ版の人気に便乗し、原作権だけ取ってフジと無関係に制作されたものである。
ドラマ版の俳優のスケジュールが取れなかったこともあり、坪井役の高島礼子を筆頭に全キャストが変更されており、ドラマの映画版を期待していた観客からそっぽを向かれ見事に撃沈した。
やはり「『ショムニ』といえば江角マキコ」のイメージは大きかったようである。一応、こちらの方が原作に近い内容ではあるが……。

後日、映画製作を担当した松竹の偉いさんが「同じフジのドラマの映画化なのに、東宝の『踊る』ほどヒットしないのはどういうことだ」と激怒。
つまり松竹の偉いさんたちは、てっきりドラマと同じ内容になっていると思っていたらしいのだ。
プロデューサーたちは「だったらもっと早く言ってくれよ……フジに協力させてドラマ版の俳優のスケジュールも取ってやったのに……」とガッカリしたらしい。現場と経営陣のズレが生んだ悲劇か。
テレビドラマの劇場版が頻繁に制作されるようになった現在では考えられないお粗末さで、当時の日本映画の惨憺ぶりがうかがえるエピソードとなっている。  


気に入らないねぇ…
女の価値は、追記・修正の数!

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最終更新:2024年03月20日 20:44

*1 英検1級の合格率は10パーセント程度とされる。

*2 第一シーズンではプロですら知らないアラビア語の方言を偶々通りかかった際にその場で翻訳した。前述の海外事業部に異動になったのもその功績を社長に認められての物である。

*3 これは社長室の金庫の暗証番号に使われている。

*4 あずさ曰く「佳奈さんが本気で怒っている時の顔」らしい……。

*5 ただし、この名前は当時発売されたファンブックでつけられたもので作中には登場しない