ふしぎの海のナディア

登録日:2012/01/11 Wed 01:52:30
更新日:2024/04/08 Mon 09:44:47
所要時間:約 15 分で読めます




汝の名は冒険者か?
危険という名の滝を潜り抜け
その奥に伝説の正体を求める者か?
ならば我を求めよ!


『ふしぎの海のナディア』とは、NHKで放送されたSFアニメ作品。
本放送は1990~91年にかけてだが、その後もアニメ劇場などで再放送されている。
全39話。


【概要】

総監督は庵野秀明
ジュール・ベルヌの名作SF小説『海底2万マイル』を原案としているが、
監督の趣味もありそれ以外にもアニメ、特撮問わず往年の名作のオマージュが散りばめられた作品となっている。
中には特撮作品のオマージュもあるが、2016年の『シン・ゴジラ』、2021年には『シン・ウルトラマン』で庵野がそれぞれの監督を務めることになるといった妙な縁も。


本放送では1年間放送されているのに3クール(39話)なのは放送期間中に休止が何度も入ったため。ちなみに放送休止の頻発は当時起こった湾岸戦争の影響によるもの。
休止のために52話の予定が39話に変更されたと思っている者も多いがこれは誤りであり、第1話の時点で全39話と書かれている。

当時制作に関わっていたガイナックスの社長だった岡田斗司夫も、
NHKから休止が入るとは聞いていたがあれほど放送休止するとは思わなかったと語っている。

再放送では何かと当時震災が起こることが多く、
2004年4月7日から放送された再放送では同年10月23日に発生した新潟県中越地震の直後に放送された第30話では、
地震によって地割れが発生する場面がカットされた。翌週は特番によって休止となり、その後は第31話を飛ばして第32話から放送が再開された。
第32話冒頭の「これまでのあらすじ」は、第31話から地震に無関係な場面のみを編集し、井上による新録ナレーションを付けたものへ差し替えられた。

なお、この再放送に際して開設された公式ホームページ(2012年にリニューアル)では、第31話のあらすじを掲載している。

二回目の再放送となる2012年4月7日から放送されたデジタルリマスター版として再放送された際も、
第30回の終盤では地下のシーンで地震による縦揺れが静止画に置き換わったり、エアトン付近の地割れの瞬間がカットされたり、
彼の周りの地面が徐々に地割れしていく部分が既に開いたままで静止していた。

2004年再放送時と違って第31話は放送されたが、
レッドノアの崩壊シーンが一部カットされている(カットされた分の尺は、冒頭の前回紹介の後に前回の終盤を重ねて補填されている)。
なお、後者では放送開始早々に、千葉県北西部を震源とする地震の発生速報テロップが流れるという一幕もあった。
また、第31話最後のガーフィッシュ発見のシーンでは、ガーフィッシュにズームインしたところで本放送時と違って左右が反転され、
空から見たシーンにおける航跡の方向のつじつまが合わなくなっていた。

次回予告は、視聴者から送られてきたイラスト(ハガキ)をバックにナディアらが次週エピソードの紹介をするというもの。
画面には投稿者の住所氏名が写っているため、個人情報配慮の都合上、再放送や映像ソフトなどではカットされている。



【ストーリー】

時は、1889年。花の都パリでは、万国博覧会が華やかに開催されていた。
世界中の科学や文化の粋が集まったそのイベントに、人々は来るべき20世紀、科学万能の時代の到来を予感し、夢見ていた…。
そんな科学の進歩は地球を急激に狭くしつつあったが、まだまだ未知なるロマンと冒険があふれた時代でもあった。

そんな中、世界中の海で謎の巨大生物“怪獣”が出没し、人々を恐怖に陥れていた。
その怪獣によって父親が行方不明になってしまった発明好きの少年・ジャンは、万国博覧会の会場で謎の少女・ナディアに出会う。
ナディアに一目ぼれしたジャンは、ひょんなことからナディアとともに冒険の海へと旅立つことに――。

彼らを待ち受ける運命とはいったい?



【主な登場人物】

◇ナディア・ラ・アルウォール
CV.鷹森淑乃
主人公兼ヒロイン。褐色肌でへそ出しルックで黙っていれば美少女。
しかし内面はかなりワガママで意地っ張りな性格。ジャンに対しては嫉妬深い一面もある。
幼い頃の経験から生き物の命を奪うことを極端に嫌い菜食主義を貫いているが、(知らなければ)肉の味自体は好き。
後述のキングにはちゃんと肉を与えている。ただし、調達にかなり苦労している事だろうが…
自分の出身を知らず、唯一の形見である宝石ブルーウォーターを大切に身につけている。
南の島編での暴走ぶりは「周りから見た庵野監督」をモチーフにしていた。
「感心して損しちゃった」


◇ジャン・ロック・ラルティーグ
CV.日髙のり子
もう1人の主人公。純粋でお人好しな性格。ガーゴイル曰く『勇敢な少年』。
発明好きで、いつか飛行機を作って行方不明の父親を探しに行きたいと思っている。
ナディアに一目惚れして彼女との距離を少しずつ縮めていくが、女心に鈍いせいかなかなか報われない。
科学や人間の進歩に対して妄信的な部分も目立つがノーチラス号で科学の負の面を知り成長していく。
良くも悪くも前向きな少年。


◇マリー・エン・カールスバーク
CV.水谷優子
ネオアトランティスに両親を殺された女の子。
天涯孤独の身になった直後ナディアやジャンと出会い、以降彼女たちと共に行動する。
周りの人間のせいか、4歳なのにかなり大人びている。もちろん年相応な所もある。


◇キング
CV.桜井敏治
ナディアが連れているライオンの子供で、マリーとよく一緒にいる。
中盤、人間じみた行動が多くなる。
監督の樋口によると当初は「実は宇宙人」との設定が庵野の構想にあり、
最終回にはキングの着ぐるみを脱いで正体を現す予定だったが、周囲の反対で没になったとの経緯があり、
南の島編以降の人間じみた振る舞いも、その伏線だった可能性が高い。
最終話 (A.D.1902) で成長した姿を見せ、立派なたてがみと2匹の子供を披露し、2匹のうちのどちらか定かではないが、
CDドラ「A.D.1901」ではキングの子供である赤ちゃんライオンの名がキングザウルス三世であることが確認できる。
この名前は『帰ってきたウルトラマン』に登場する同名の古代怪獣キングザウルス三世に由来する。


◇グランディス・グランバァ
CV.滝沢久美子
悪の三人組グランディス一味の頭。通称「姐さん」。
始めは宝石としてブルーウォーターを狙いナディアを追いかけていたが、後に共闘し仲間になる。
元々面倒見のいい性格であったため、大人の女としてナディアの相談によく乗り彼女に大きな影響を与えた。
渋い中年に目がなく、サンソンとハンソンによると一目惚れしてはその都度失恋していたらしく、グランディスの恋愛設定にはTVでは描けなかった裏設定も存在する。
随所で『ヤッターマン』のドロンジョの「やっておしまい」を発言する。これはハンソン、サンソンと共にタイムボカンシリーズの三悪のオマージュなので当然である。


◇サンソン
CV.堀内賢雄
グランディスの家来その1。
背が高く細い伊達男だが、ロボット相手に生身の力勝負で勝つといったものすごい怪力の持ち主。グラタンの操縦担当。
自称「射撃の天才」でもあり、拳銃が大破するほどの反動がある特殊徹甲弾を一発で目標に命中させる腕前を披露している。
一見すると三枚目だが、かなり治安の悪い場所の生まれであるため、過酷な現実と向き合う覚悟を備えた大人の男でもある。
ジャンの兄貴分として彼に男の生き方を伝える。
人生の勝ち組


◇ハンソン
CV.桜井敏治
グランディスの家来その2。
小太りで小柄。グラタンの製作者であり機械工学の天才。少々気弱で奥手だが、科学に対する情熱は他を圧倒する。
脳筋のサンソンとは口論になることもあるが基本は良き相棒。
ジャンにとっては機械の話で気が合う数少ない人物であり、度々相談役となる。


◇ネモ船長
CV.大塚明夫
万能潜水艦ノーチラス号の船長。艦長と呼ばれたら「この船は軍艦ではない」と怒る。潜水「艦」とか言わない
古代アトランティスの知識を持ち、ガーゴイルの野望を阻止するために仲間たちと共に奮闘している。
時に冷酷な判断を下すことも厭わない人物だったが、偶然出会ったナディアとの交流を経て変化を見せる。
『ネモ』とはラテン語で『誰でもない』という意味で本性は謎に包まれている。
ナディアと同じくブルーウォーターを持っているようだが……
名前は「ノーチラス号」と同じくヴェルヌ作の小説に登場するネモ船長から。
パイプオルガンを演奏する点もこれに由来。当初は冷静なキャラクターの予定だったが、演者である大塚明夫の雰囲気の影響を受け、勢いでいくタイプになった。
超時空要塞マクロス』のブルーノ・J・グローバル艦長が造形のモデル。
一度退場後、再登場までに一年も満たないがあり得ないほど髪が伸びていた。これは声優の大塚の当時の髪型を参考にした結果である。


◇メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ
CV.井上喜久子
ノーチラス号の副長で美人さん。ネオアトランティスを憎んでおり、ネモへは複雑な感情を抱いている。
ジャンに懐かれており、彼女もジャンを弟のように接している。
グランディスとは反りが合わずよく喧嘩する。
最終的にはネモの子を身篭り、産んだらしく、ネモとの間の恋愛設定にはTVでは描けなかった裏設定も存在している。
再登場時に着ていた白い服は『新世紀エヴァンゲリオン』のプラグスーツの原型になっている。

あと白いスーツに金髪に声が同じと、後に出てくる特殊部隊の母と共通点が多い。ついでに縁のある男も声が同じ。

◇フェイト
CV.関俊彦
機関員。第15話に登場。
ナディアがふんで壊してしまったジャンの眼鏡を修理してあげた。
アメリカ艦隊によるノーチラス号に対する攻撃の際、被弾により発生した有毒ガスから艦を守るため発せられたネモの命令により、
閉鎖された補助機関室の中で、他の2人の乗組員と共に命を落とす。

死を覚悟した当初はナディアとジャンを落ち着かせようと言葉を交わすも、
最期の時には死の恐怖に耐えきれなくなって泣き叫びながら死んでいった。

彼の死はナディアやジャンにノーチラス号が行っているのは何であるか(ガーゴイルへの復讐のための戦争であること)を思い知らせた。
最後の「いぃやだー!!!俺はまだ、死にたくない!!お、俺にはまだやりたいことが残ってるんだぁ!お、俺にはまだぁ…。」はみんなのトラウマである。
ゲーム『〜Inherit the Bluewater〜』では、大幅に出番が追加されているが、同様に命を落とした。
その生々しい最期については、死を美化することへのアンチテーゼと、ジャンに科学は万能でなく物事に二面性があることを知って欲しかったと庵野はコメントしている。


ガーゴイル
CV.清川元夢
ネオアトランティスのボス。古代アトランティス人の遺した科学技術で世界征服を野望とする。冷徹さ、計画性、そして圧倒的カリスマを併せ持つ我らがガー様。
手袋を着けて指パッチンが出来るステキな人。
『不思議の海のナディア』DVDボックスの描きおろしジャケットにて、
仮面の下の素顔が明らかになったが冬月コウゾウと同じであった。なお声優も同じである。



【用語】

◇ブルーウォーター
ナディアが持つ青い宝石。トリス・メギストスとも呼ばれる。
内部には目に見えないほど小さな模様が無数に描かれており、ナディアに危機が迫った際に光を放ったりする。
様々な人物から狙われている重要アイテム。
見た目は神秘的だが実際はかなり恐ろしい代物だったりする。


◇古代アトランティス人
はるか昔に地上を支配していたとされる謎の存在。
高度な文明を持っていたらしく、21世紀現在の科学すら及びもつかない超科学の産物を遺している。


◇ネオアトランティス
ガーゴイルが率いる秘密組織。
世界中に組織の手を伸ばしており、古代アトランティスの超科学を武器に世界征服を目論んでいる。
構成員は全員奇妙な仮面を着けておりかなり異様な集団。



【登場メカ】

◇グラタン
グランディス一味が使用するハンソンお手製の万能戦車。
変形機構を持ち、車輪による陸上走行、気球による飛行、シリンダー内蔵のスクリューによる水上航行など場所を選ばず活動できる。
サンソンの滅茶苦茶な操縦もありネオアトランティスの兵器と互角以上に渡り合える性能を発揮する本作屈指のロマンメカ。
正式名は「グランディスタンク」だがグランディスからは「カトリーヌ」という名前を付けられている(誰も呼ばないけど)。
中盤では「グラタン2号」として二頭の大豚が牽引する戦車も出てくる。すぐ大破したけど。
デザインは監督の庵野曰く「『タイムボカン』のメカブトンがモチーフ」で、車内の効果音もメカブトンそのものである。OPではリモコン式の模型も登場している。


◇ノーチラス号
ネモ達が使用している全長152mの万能潜水艦。
飛行爆雷や誘導弾、ホム・ガード、水流ジェット推進器、地球上でもっとも硬いスペースチタニウム製の装甲、
そして莫大なエネルギーを生み出す対消滅エンジンなど19世紀の人類の技術を超えた装備を持つオーバーテクノロジーの塊。
ネオアトランティスと戦っており、その途中ナディアたちを助け中盤まで物語の舞台となるが、空中戦艦との戦闘で大破してしまう。
その正体は古代アトランティス人が作った「第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船ヱルトリウム」を改造して作られた船。
名前は『海底2万マイル』に登場する同名の潜水艦から付けられている。


◇N-ノーチラス号
終盤にネモ達が使用する万能戦艦。読みは「ニューノーチラス号」。
旧ノーチラス号と同じく古代アトランティス人によって作られた宇宙船であり正式名は「第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲン」。
主機関は対消滅エンジンを超える縮退炉で、主機始動時には主翼を展開し大気圏内飛行や大気圏離脱が可能となる。
武装も各種レーザー砲やバリアを備え高い戦闘力を誇り、作中の台詞から少なくとも時速1万2千キロ(=約マッハ10)以上の速度で航行可能。
旧タルテソス王国地下に埋もれ遺跡と化していたが、遺跡にたどり着いたネモ達の手で始動。ネオアトランティスと戦う。


◇ガーフィッシュ
ネオアトランティスが開発・運用している攻撃型潜水艦。
ノーチラス号には劣るものの古代アトランティスの技術が使われているため19世紀当時の船としては非常に高い性能を持つ。
主に各国の通商破壊活動を行っており正体不明の「海の怪物」と呼ばれている。
後に改良型のⅡ型も登場する。


◇人間タンク
ネオアトランティスが使用する人型万能土木機械。
巨大な人間の上半身にローラーを付けたような形をしており背後に接続された操作車にネオアトランティス兵が搭乗し操縦する。
並の人間では太刀打ちできないパワーを誇る……素手のサンソンにスクラップにされたけど。
似たような機体として巨大な鋏を振り回し変態機動を見せる「ガラッパ3号」なるロボットも登場した。


◇空中戦艦
ネオアトランティス製の大型艦。中央部分から三方向にブームを伸ばした巨大なヒトデのような特異なデザインが特徴。
ノーチラス号の十倍以上はあろうという巨体だが発掘された反重力システムにより単独飛行が可能。
武装面でもスーパーキャッチ光線砲、原子振動砲、トラクタービーム砲、殲滅爆弾、重力子爆弾など古代アトランティスの超兵器を満載している。
ネオアトランティスの一大拠点として中盤から登場しノーチラス号を一方的に撃破してみせた。
終盤には同型二番艦「デウス・エクス・マキナ」も登場するがこちらはN-ノーチラスのかませとなり撃沈された。


レッドノア
古代アトランティス人が残した超大型宇宙船。
詳しくは項目参照。



以下ネタバレによりステルス




実はナディアは古代アトランティス人の末裔で旧タルテソス王国の王女。
ネモはナディアの実の父親で旧タルテソス王国の国王。
彼は宰相だったガーゴイルの野望を阻止するために自ら国を滅ぼしたのであった。
ガーゴイルは自分をアトランティス人の末裔だと思い込んでいるただの人間。


王道のボーイ・ミーツ・ガールな展開、科学が発展し始めた19世紀後半の世界観、オーバーテクノロジーなメカ等が特徴。
上記の通りオマージュが多く、特にN-ノーチラス号の発進シーンは完全にヤマト

なお、『天空の城ラピュタ』とは生き別れた兄弟みたいな関係。(元の企画が同じ)
後にディズニーがこの作品をパクった疑惑あり

1995年に同じガイナックスが制作した『新世紀エヴァンゲリオン』は、
当時の庵野の頭の中では、『ふしぎの海のナディア』に準じた世界観上にある続編的物語であった。
『エヴァ』の初期の企画書でも『ナディア』の敵役「ガーゴイル」が閃光に触れて塩になってしまったことと「セカンドインパクト」は同種の現象であり、
「セカンドインパクト」は「死海蒸発事件」という名になっていた他、初期案では特務機関ラルフをネオアトランティスの残党にする案もあった。
また、レッドノア内部にはエヴァンゲリオンの素体を思わせる巨人(アダム)や、それらの骨格、部品などが随所に多く見られる。
『ナディア』最終回では、16個の白い球体(爆発したレッドノアの光玉がそのように見える)が衛星軌道上から地球各地に飛び散っていくシーンがある。
(使徒は全部で18種であるが、第二使徒のリリスは月が出来た時から地中に埋没、そのリリスを起源とする第壱拾八使徒のリリンは人間の事)

ちなみに『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では本作の劇中音楽の一部がアレンジされ使用されている。



【主題歌】

OP 「ブルーウォーター」
ED 「Yes I will…」

どちらも印象に残る曲なので是非聞いてみてほしい。

ブルーウォーターのFullの歌い出しにガッカリしたのは建て主だけではないはず。

Yes I will…のアニメはセピア調の世界名作劇場風な絵柄だが、
そのテーマは「飛行機をジャン達が追いかけて、もう少しで届きそうなのに、ついに飛行機は飛んでいってしまい、カメラフレームからも外れてしまう。
それによって夢というのは、そんなに簡単に実現できるものではない」という辛辣なものであることを庵野は語っている。


【ゲーム】

時代の古いアニメなので、様々な媒体からゲームが出ている。
オリジナルストーリーの出来栄えもよく、それだけで本編にまったくからまないものもある。

・PC版
ガーゴイルの送り込んだ偽ナディアによって本物のナディアがさらわれ、エーコーとイコリーナ以外の全乗員が毒に倒れてしまったノーチラス号。
難を逃れたジャン、サンソン、ハンソンはエーコーと協力し、たった4人でノーチラス号を操って解毒薬のある北極を目指す。
だが、北極には圧倒的な性能を誇るノーチラス号の同型艦『ブラック・ノーチラス』が待ち構えていた。果たして不完全な状態のノーチラスに勝ち目はあるのか?
さらにガーゴイルは古代アトランティスの超兵器である『メギドの雷』を復活させようとしていた。
バミューダ沖で、世界の命運をかけた決戦が始まる。

アドベンチャーゲーム方式で進み、間でノーチラス号を操作してガーフィッシュと交戦する。
当時としては非常に豪華なフルボイスのゲームであり、本編に差し込んでも違和感のない緻密な脚本が光る。
フェイトさんも元気に活躍してたりする。誰が呼んだか「真のナディア劇場版」

・PS2版
副題、秘石の後継者。
原作開始からTVのストーリーを追体験していく。
オリジナルキャラクターとして新規ヒロインのソフィアとラズが登場し、彼女たちに合わせたオリジナルストーリーもある。
主人公はジャンで、1周目は原作通りにナディアと結婚してのエンディングとなるが、2周目以降はソフィアやマリーなど別ヒロインとの
ゴールインも可能になっていく。
PCへの移植版もあり、そちらではPS2版ではなかったラズとの恋愛ルートも可能。

他、エヴァのゲームにおいて制作会社つながりでナディアたちのそっくりさんがモブとして登場することもある。


【クロスオーバー出演】

スーパーロボット大戦X
スーパーロボット大戦シリーズのひとつ。
前作『V』での『宇宙戦艦ヤマト2199』が好評だったため、引き続き新しい流れを入れるため参戦。
ヤマトに続く「人型兵器が登場しない」作品枠で、あちらと比べるとロボットは登場するので違和感は薄い…かも。
また、発売前から寺田貴信Pにより、ノーチラス号は戦闘できる地形が限られるため登場せず、N-ノーチラス号からの参戦となる声明がなされており、その言葉通り本作での時系列はノーチラス号が沈んだ後の通称「島編」からとなる。

同じく新規参戦した『魔神英雄伝ワタル』や、久々に参戦した『機動戦士ガンダムF91』とはほぼ同時期に放送・展開されていた作品なので当時ドンピシャ世代のアニメファンにはたまらない共演だろう。

ガイナックス作品では『天元突破グレンラガン』と共演。
一方、上述したつながりがある『エヴァンゲリオン』シリーズや『トップをねらえ!』シリーズは今回未参戦。それらは今後のスパロボで、本作が再び参戦した時に叶うかもしれない。

ちなみに主人公'sのナディアとジャンは非戦闘員だがきちんと音声が収録されている。
なお、『超合金魂GX-80 万能戦艦 N-ノーチラス号』の音声はこの作品の収録の際についでに収録していたとか。

味方ユニットはN-ノーチラス号とグランディスタンク。
ノーチラス号は戦闘できる地形が限られるため、N-ノーチラス号からの参戦となった。
まあ、ノーチラス号が(N-ノーチラス号差し置いて)アレみたいな活躍するわけにもいかないだろうし。

作中性能としては前作の化け物のような堅牢さや大火力はないものの、
ネモ船長が新規精神コマンドの「決意」を使って自身のExCを上げる事ができるので、
Exコマンドのマルチアクションと組み合わせて位置指定&敵味方判別付きMAP兵器のホーミングレーザーで蹂躙する事は可能。

ただしよりチートな運用としては「決意」で上げたExCを戦艦特権のExオーダーに回すこと。
近くの味方の行動を回復させたり、周辺指揮で周囲の能力値が最大+100or150(!?)とかできたりする。
指揮官スキルこそないものの固有スキル「ブルーウォーターの加護」がほぼそれに周辺SP回復をあわせたようなものなので、
とりあえずN-ノーチラスごと主力を固めて突っ込ませれば大抵なんとかなる。
前作の戦艦枠とは違った方向性でぶっ壊れているチート戦艦。

グラタンはSサイズの修理枠。グランディスがシナリオ中に何度か「かとりぃぬ」と指摘しているが正式名称は「グランディスタンク」。
修理ユニットとしては移動力と地形適正、回避・耐久性いずれもイマイチでやや扱いづらい所はあるが、
参戦の早さに3人分の精神コマンドと強化パーツ枠が多いので、手をかければ応えてくれる。
残念ながら原作のレッドノア内部で大暴れしたレーザーは再現されなかった。

ちなみに、ナディアの舞台は19世紀末(西暦1889年)で未来とかを描いた他作品と違って過去の時代の作品であるのだが、「異世界に飛ばされた」という点で解決している。
だが、ネオ・アトランティスとの決戦シナリオでは1889年のパリに自軍の部隊が飛ばされ、そこで交戦するという物になっている。


い、嫌だぁぁぁ!!!
俺はまだ死にたくない!!!
俺にはまだ追記・修正が残っているんだ!!!
俺にはまだ………

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最終更新:2024年04月08日 09:44