LOUDNESS(バンド)

登録日:2010/12/31(金) 01:29:34
更新日:2021/05/16 Sun 18:08:45
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塞ぎこむのは止めにしようぜ!
固いアタマに釘を打ち込め!

LOUDNESSとは1981年に結成された大阪府出身のヘヴィメタルバンドである。


【偉業】
非常に高い作曲センスと演奏力を持ち、80年代中盤以降に海外進出を果たし、ビルボードのTOP100にアルバムを2作品ランクインさせる。
更に、当時日本人アーティストてしては初のマディソン・スクエア・ガーデンのステージでプレイするという快挙を果たす(MOTLEY CRUEの前座ではあるが)。
これらの快挙で、名実共に日本を代表するロックバンドとなる。
因みに、この時点で彼らは全員まだ20代半ばである。


【メンバー】
□ギター
●高崎晃
樋口宗孝と共にラウドネスの中核を担う人で、ギターは結成当時から今に至るまで彼が担当している。
作曲もほとんど彼がこなしている。
故にラウドネスの音楽性は彼のその時の趣味に大きく左右される。
VAN HALENの影響を受けており、高校時代には「あの学校には凄いギタリストがいる」と、噂になる程の腕前であった。

日本における速弾き&タッピングのスペシャリスト。
奇抜なファッション故にダサカッコいいとかよく言われるが、メタルじゃ褒め言葉である。
MEGADETHのムス大佐やMR.BIGのポール・ギルがファンと公言している。

ラウドネスの前は樋口や現JAM Projectの影山ヒロノブ、ランティス社長になった井上俊次らと共に『レイジー(LAZY)』というバンドを組んでいた。
だがアイドル系の売られ方をされていたため不満がたまっていたという(具体的には歌宣伝のためコントに巻き込まれたり)。まあ勝手に「スージー」なんてあだ名押しつけられりゃあね…。
解散後もウルトラマンダイナの後期エンディング『ULTRA HIGH』等でレイジーとして共演している。


□ドラム
●樋口宗孝
1~3期と5期に在籍。高崎とは『レイジー』時代からの長い付き合いで、『レイジー』では「デイビー」というあだ名で呼ばれていた。
LED ZEPPELINのジョン・ボーナムからの影響を多大に受けており、シングルバスに強くこだわった演奏をする。
シングルバスと侮るなかれ、例えBPM300であろうと、フロアタムとバスドラの見事なコンビネーションによるブラストビートの表現、
変拍子や6連譜を難無くこなすなど、ラウドドラミングと言われる特徴的で正確なプレイをこなす。
またLOUDNESSの名に相応しいパワフル且つ、ヘヴィな爆音も彼の特徴の一つである。
しかし、49歳という若さで2008年11月に肝細胞癌で永眠。
6期以降は、鈴木政行が後任のドラムを担当することになった。


□ヴォーカル
●二井原実
1期と5期以降在籍。
作詞も担当し、時代が時代だけに彼の書く歌詞はかなりアレである。
元EARTHSHAKERのメンバーで、ハイトーンな歌唱が特徴。
しかし、5期後半からは声の分厚さと引き換えに初期の頃のような高域は見る影も無くなってしまった…。
非常に気さくな性格をしており、大阪公演の当日実家のタバコ屋にて店番をしていたところアイスクリームを買いに来た客にアイスクリームボックスの鍵の在処が判らず仕方ないので客の住所を訊いて後程アイスクリームを客の家まで出前、その数時間後に大阪厚生年金会館にてオーディエンス相手にパフォーマンスを行った事がある。

●マイク・ヴェセーラ
2期在籍。
二井原と同じく高域の映える歌唱が特徴。
英語の発音に問題があった二井原に代わってメンバーとなったが、かなりデリケートらしくライブでは不安定な事が多かった。
正直、歴代ヴォーカルとしては一番不評である。
その後、豚…イングヴェイのバンドに加入するも、彼の奥さんを寝取ってクビにされる。
現在はクリス・インペリテリ、ルディ・サーゾ、JUDAS PRIESTのスコット・トラヴィスの4人で、
70〜80年代のアニソンをメタルアレンジするアニメタルUSAを結成して日本で活動中。
なんだかネタ化が進行してる気がしないでもない…。

●山田雅樹
3期と4期在籍。
KISSのジーン・シモンズがプロデュースするも失敗して解散したEZOのメンバー。
上の二人とは対を成す歌唱だが、3期からの劇的なサウンドの変化により、寧ろかなり雰囲気が合っている。英語の発音も良い。


□ベース
●山下昌良
1~2期と5期以降在籍。
高崎の幼なじみ。
基本的に目立つ演奏は少ないが、時折見せる特徴的なフレージングとユニゾンでラウドネスを支える。
以前は童顔だったが、今では面影が無いチンピラ面をしている。
釣りが趣味で第1期~第2期在籍中に「がまかつ」とエンドース契約していた事がある。

●沢田泰司
3期在籍。
あの元X JAPANTAIJI。以前からLOUDNESSのメンバーと交流があり、山下が脱退する際に自ら沢田を推薦して加入する。
X JAPAN時代のように特徴的なフレージングを入れることは無いが、ギターリフやドラムとのユニゾンに徹底しており、
グルーブ重視の3期のサウンドをより引き立て、堅物の樋口をも唸らせた。


【影響】
日本でラウドネスに影響されたアーティストはかなり多く、HR/HMバンドだとX JAPANやSEX MACHINEGUNSが有名である。
他にもB'zの稲葉、Janne Da Arcのshuji、果てはスピッツなど色んなジャンルのアーティストに影響を与えている。


【代表曲】
・Loudness
・Rock Shock
・Lonley Prayer
・In The Miror
・Sleepless Night
・Speed
・Crazy Doctor
・Esper
・Dream Fantazy
・アレスの嘆き
・Crazy Night
・Let It Go
・S.D.I.
・Soldie Of Fortune
・Pray For The Dead
・Slaughter House
・Black Widdow
・Fire Storm
・The End Of Earth


スタジオアルバムの場合だと、バンドを代表する「Crazy Doctor」が収録されている『DISILLUSION ~撃剣霊化~』と、
「In The Mirror」が収録されている『THE LAW OF DEVIL'S LAND ~魔界典章~』、
そしてこれまでのブリティッシュメタル路線を捨ててLAメタル路線へシフトし、
全米本格進出を果たして成功を収めた『THUNDER IN THE EAST』が3大名盤である。

またライブで不安定とは言え、マイク・ヴェセーラもスタジオ音源の出来は良く、
名曲「Soldie Of Fortune」収録の『SOLDIE OF FORTUNE』と、『In The Mirror』などの過去の名曲をセルフカバーした『ON THE PROWL』も名盤。

山田と沢田の加入によってサウンドが劇的に変化しつつも"らしさ"を忘れていない第3期唯一のアルバム『LOUDNESS』も名盤である。
ライブアルバムであれば、全盛期の名曲目白押しで高崎、樋口、山下のソロも収録されたノーカットのライブアルバム『8186 LIVE』が有名。
ファンとしては最も難易度が高く、高崎のタッピングと樋口の超絶6連譜、二井原のシャウトなど、
聞き所満載の「S.D.I.」が収録されている第1期最後のアルバム『HURRICANE EYES』や、
ビルボードTOP100にランクインし、世界に認められるきっかけとなった『THUNDER IN THE EAST』も是非聴いてほしい。



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最終更新:2021年05月16日 18:08