プリンセス・プライド(ロックマンエグゼ)

登録日:2012/09/12(水) 02:16:49
更新日:2024/03/07 Thu 13:30:21
所要時間:約 4 分で読めます




わたくしはクリームランドの王女
プリンセス・プライドといいます



声:川上とも子(アニメ版)


小国ながら早期にインターネットを導入することで急発展を遂げたクリームランドの王女。
純白のドレスと王冠が特徴。使用ナビはナイトマン



【シリーズでの活躍】

  • ロックマンエグゼ2
王女ながらネットバトラーとしての腕も立つようで、オフィシャルネットバトラーが集まる対ゴスペル国際会議にも招かれている。





ふふっ、そのとおり
わたくしは「ゴスペル」のかんぶ…

その正体はネットマフィア『ゴスペル』の一員。ゴスペルでは優秀な幹部としてゴスペル首領にも認められていた。

クリームランドは確かにインターネットの早期導入で発展を遂げたが、それを真似した大国がインターネットを導入すると、クリームランドは邪魔者扱いを受け、再び衰退してしまう。
そしてその怨みからゴスペルへ入り、悪事を働いていたのだ。

彼女はゴスペル首領の命令で国際会議にネットバトラーとして紛れ込み、会場のアメロッパ城の電脳にハッキング。
城の罠を起動し優秀なネットバトラー達を一網打尽にしようと企み、実際多くのネットバトラーが死の淵に立つことになる。

そして自らも被害者として装うことで、メンバー達の内部分裂を狙う。
実際これで熱斗は炎山と戦う事になってしまう。
しかし偶然にも仕留め損ねたラウルが目を覚ましてしまった事で正体が露見し、更に熱斗が罠を突破しナイトマンを撃破したことで目論みは破綻。

最後は自棄になって手動で罠を起動させるも、誤って自らの下の落とし穴を起動し、落下してしまう。
その後は地下牢で倒れているのをオフィシャルに発見され、逮捕された。

擁護しておくと、彼女がゴスペルに加担してしまったのはあくまでも国を愛するが故の孤独と葛藤から生んだことであり、決して根は悪い人物ではない。
やり方を間違えてしまっただけなのである。
公式でハッキリとした背景はないが、もしかしたら彼女一人だけに国の内政等の重圧を押し付けた家臣たちや、クリームランドの政治のやり方そのものに問題があるかもしれない。


2の顔グラをよく見てみると、目の下にクマができている。追い詰められた女性という伏線がちゃんと張られている。
「ロックマンエグゼ オフィシャルコンプリートワークス」によると、"化粧でも隠せないスーパークマ"らしい。
……まぁエグゼの美麗な固有グラフィック持ちって大体イベント敵だから分かっちゃうんだけどね。

ちなみにクリームランドのモデルのひとつは、ろくな産業がないが金融によって多大な発展を遂げ、その後別の国に追い抜かれた国家「アイスランド」。アイスクリーム、ってシャレ。


  • ロックマンエグゼ5
「チームオブカーネル」に登場。
クリームランドの王女として奮闘している。
少なくとも王族が解体になったり、クーデターが起きたという話はない為、オフィシャルに逮捕された後は、事情ゆえか彼女のやってしまった悪事は公にはされず、寛大に処理された模様。*1
彼女は自分が思っていた以上に、国民からは愛されていたのだろう。

御忍びで訪れたオラン島にてマグネメタルという特殊な鉱石を採掘していたところ、その影響でナイトマンが暴走、
島の鉱山に放置されていた削岩機を動かしてしまいデカオ達を窮地に陥れてしまう。

パニック状態になっていたところをロックマンの活躍によりナイトマンは正常化し、事件は解決。
その後ナイトマンの防御力の高さを買われ、チームオブカーネルの一員となる。
その後もクイーン・チェーコ号の招待チケットを譲ってくれたり、陰にひなたにと活躍する。

因みに今作の彼女の衣服はドレスから狩人風の私服に変わり、隈も取れてすっきりした顔をしている。これが彼女の本来の姿なのだろう。
どうやらあれから家臣たちも反省したようで、彼女の周りの待遇は随分改善された模様。すっかりお休み気分である。
ただし優しくて気立てのいい女性というわけでもなく、ネビュラの本拠地に乗り込んだときは血の気の多いディンゴに有無を言わさずに真っ先にシステムにプラグインするなど
芯の強い女性として描かれている。

公式イラストはGBA版とDS版で2種類ある。


  • ロックマンエグゼ6
直接は登場しないが、エンディングにて小学校を卒業した熱斗に祝電を送っている。
このことからもエグゼ6はどちらかというとカーネル版を意識した作風であることがうかがえる。
よくよく考えたら一国の王女様が日本の一つの小学校の卒業式の為に祝電を送っているのは地味にとんでもないことである。というか祝電の大半が熱斗宛である。



アニメ版での活躍】

ゲーム同様クリームランドの王女だが、こちらでは初めから善人。
初登場は無印の第39話「ぷりぷりプリンセス!」。
新開発されたアンチウイルスプログラムの発表イベントのためニホンに来ており、お忍びで遊ぶべく隙を見て少年に扮してホイップという偽名を使っていた。

遊園地にいた際、熱斗が彼女の女性SP達を悪人と勘違いしたため一緒に逃げることに。
熱斗は少年だと思っていたために男子トイレに逃げ込んで赤面させるなど、スタッフの性癖が垣間見える原作とはまったく違った様子を見せる。
その間にデカオ達4人の助けも借りつつ、2人でアトラクションを楽しんだり、2人で浴衣を着た時に女の子だと知り驚いたり。

その後もいろいろ楽しんだが、夕方になり帰らなくてはいけない時間に。
そして熱斗のホッペにキスをした後、満足そうに帰っていった。要は「ローマの休日」のパロディである。

性格は至って普通の女の子であり、SP達の帰りの車に乗った後に窓を開け、遊園地の花火に合わせて「バーン!」と指鉄砲をするなど、可愛らしい仕草も見せている。
熱斗は彼女がプリンセスであることを後々知ることになる。

次の登場は無印の第44話「裏切りのナイトマン!」
突如暴走したナイトマンがファイアウォール周辺を荒らしまわっていることを知った熱斗ら5人とラッシュはクリームランドの緊急事態を解決するべく王国に行くことになる。
熱斗と再会した際に彼を思いっきり抱き締めたため、メイルはプンスカしていた(他は冷やかし)。
その後もよく熱斗を抱き締めている(メイルはよく目撃する)。


『Stream』ではOPにも登場。
劇中ではライカと協力して事件を解決したりもした。
後にデューオの紋章を持つクロスフュージョンメンバー13人の一人に選ばれ、最終決戦ではナイトマンとクロスフュージョンして「C.F.ナイトマン」となった。
白を基調とした姿であり、非常に上品。細身の女性が飛び回りながら鉄球をぶん回す。

水着回では麗しい水着姿を披露した(この時、ディンゴは赤面した)。
エグゼを懐かしむスレッドでは今でも話題にのぼる。他の子も含めて刺激的すぎる。ラストには舟子のスクール水着まで出てきたし。

ビースト無印の23話「カーネル暴走」、最終話「光を超えて」にも登場している。



【漫画版での活躍】

超 絶 不 遇。
その一言である。しかも鷹岬先生版,あさだ先生版ともに。

ゴスペルのメンバーとして登場。
とは言っても完全な悪役であり、他のメンバー同様モブに近い扱い。彼女の内面も一切語られない。
おまけにデビルウィルスとの戦い(おまけ漫画)で、チームオブカーネルのメンバーが登場しているが、ナイトマンもろとも登場していない。


原作同様、表向きはクリームランドの王女でありオフィシャルネットバトラーだが、裏はゴスペル幹部という設定で登場。
ワイリーのサイバーテロに参加するため、ネットワーク先進国である日本国に学習しに来たという名目で来日した。
最初は熱斗たちに協力するようなふりをしていたが、オフィシャルセンターのマザーコンピュータにゴスペル幼体(この漫画版の設定では、ゴスペルはバグ融合で偶発的に発生したのではなく、最初からグレイガの姿をしたナビである)が現れた際に本性を表し、ガウス・マグネッツと共に、幼体をデリートしに来たロックマン&ブルースと戦うことに。

貧しくなったクリームランドの国民を救うためゴスペルに加入したが、ナイトマンが究極ナビの幼体を力を見て、あの力が祖国を救えるような物になるとは思えないと悟りプライドを説得し目を覚ます。
…が、その行為をガウスにとがめられ、バリヤーに放り込まれ感電して意識不明の重体に
さらにその直後は熱斗に抱きかかえられる描写があるものの、最期のページでは姿が消え、さらにオフィシャルセンターはその際に爆破されてしまっており、ガウスとともに瓦礫の中に消えてしまい消息不明になった…。

プライドがまるで見殺しにされてしまったかのようにも見える描写がファンには賛否両論であり、さらにこの漫画は4にて打ち切りとなってしまったため本当に死亡したのか、実は生きてるのか不明になってしまった。
最も本編ゲームにても、行方不明になったり逮捕されたと思われた人物が次回作にて生存確認されるなどで再登場することは多かったため、もしも5まで連載が続けば、再登場していたかもしれない…。

復刊ドットコムから、バトルストーリーが復刻することが決まったが、はたして…


【余談】

『エグゼ2』にて敵キャラとして登場した彼女だが、当時から敵ながら人気が高いキャラの一人だった。
そのため『5』で再登場が決定した時には多くのファンは喜び、彼女の為に「チームオブカーネル」の購入を決めたファンもいるとか。
ただしブルース版に対してカーネル版は3ヶ月ほど後発発売である。その3ヶ月の間で小学生の熱なんて割と冷めてしまうわけで。
エンディングもリーガルに話しかける人物の正体が伏せられており、2バージョン商法とはいえフェアとは言えなかった。

ちなみに5のチームオブブルースで彼女(ナイトマン)の代わりに登場するのは同じく元・ゴスペルのネットナビ「マグネットマン」である。
オペレーターはガウス・マグネッツが同じく2で逮捕されて服役中の為、娘のテスラが務めている。
気難しいおばさ…もといお姉さんで、同じく苦労人で根は良い人だが残念ながらプライド王女よりは空気。


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最終更新:2024年03月07日 13:30

*1 下手したらクリームランドの体制そのものが破壊されていたかもしれないので、この措置はある意味当然であると言えるかもしれない