真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日

登録日:2010/02/06 Sat 14:38:17
更新日:2024/04/17 Wed 23:05:42
所要時間:約 5 分で読めます


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OVA OVAゲッター三部作 アニメ インフレ インベーダー ゲッター ゲッター1の角ボヨヨン! ゲッターロボ ゲッター版エヴァンゲリオン スパロボ スパロボフリー素材 スパロボ参戦作 ダイナミック ダイナミックプロ チェンゲ ドワォ ブラックゲッターデビュー作 ポストアポカリプス 世界最後の日 今川だからしょうがない 今川泰宏 俺に分かるように説明しろ! 俺の知らないゲッターだと!? 命を燃やせ 怒りを燃やせ 今がその時だ 地獄 川越淳 早乙女のジジィ! 最後まで見るべきだよねスティンガー君 う、うん。僕もそう思うよコーウェン君 物理法則も質量保存もあったもんじゃねぇな 真ゲッターロボ 難解 魔獣戦線




勇気はあるか?

希望はあるか?

信じる心に


明日のために

戦うのなら

今がその時だ!!



(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』は1999年にバンダイビジュアルから発表されたOVA作品。
OVA『ゲッター』シリーズの栄えある第1弾である。

OP曲
「今がその時だ」歌:水木一郎(第2話~第3話)
「HEATS」歌:影山ヒロノブ(第4話~最終話)*1
ED曲
「約束の丘」歌:中瀬聡美&千葉千恵巳(第1話~第7話)
「Hurry up Dream~旅立ち~」歌:岩永雅子(第8話~第12話)
「今がその時だ」歌:水木一郎(最終話)


概要

漫画版『ゲッターロボ號』での恐るべき活躍で多くの読者を震撼させ、
さらに『スーパーロボット大戦シリーズ』で一躍その名を轟かせた真ゲッターロボが初めて作品としてアニメ映像化された記念すべき作品*2
「これは昔のゲッターとは違う新しいゲッターだ」と誇示するかのような鮮烈な設定は多くの視聴者を驚かせた。

何しろ一話のサブタイトルからして
「復活!! 悪の要塞 早乙女研究所」
である。
視聴者達は新しいゲッターの夜明けを見た。

本来は今川泰宏氏が監督を務めるはずだったが降板。今川氏は1~3話の監督、シリーズ構成、脚本を務めたと言われているが、スタッフロールにはこれらの役職自体記載されておらず実情は不明。
4~13話では川越淳氏が監督として表記される。
(今川氏の降板については、1~3話で予算のほとんどを使ってしまったからとも、世界観を壊しすぎたためとも噂されているが真相は未だ不明)
そのせいで絵のクオリティ落差、作風の違いが激しい。
川越淳氏は作品終了後、雑誌インタビューで「1~3話は訳が分からない」と発言していたり……。

本作後半以降、川越氏は2000年の『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』、2005年の『新ゲッターロボ』、
そして2021年のアニメ版『ゲッターロボ アーク』に至るまで一貫して監督を担当している。

この為、一時期こそ一部の心無いファンから4話以降に対して過剰な酷評がされる事もあったが、
アクの強い魅力的なキャラクター達、3話以前とベクトルは違えど迫力たっぷりのロボ戦、
そして当時としても地上波では厳しかったであろうエグい展開と、多くの見どころを評価する声は依然として根強い。
当の今川氏の作品が後におもいっきり賛否を招いた事もありスパロボ参戦の機会も増えてファンの認知も増えた現在は再評価の気運も上がっている。

今川氏の降板によりストーリーに謎が多く残り、一回見ただけでは分からない事もある。

  • なぜ隼人は早乙女博士を殺したのか?
  • 早乙女博士がゲッター線でやろうとしていた事とは何か?
  • 元気はどうして男として育てられてたのか?
  • 結局、號は何者だったのか?
  • そもそも早乙女博士が反乱を起こした理由は?
  • ニューヨークでの激闘は何が罠だったのか?
等々…

ちなみに前日譚(一応)として『真ゲッターロボ!!異聞 Try to Remember』があるが、これを読むとさらにわけがわからなくなる仕様となっている。

物語は「早乙女の反乱」の1~3話と、重陽子ミサイルと真ドラゴンによるゲッター線汚染から13年が経った4~13話で二部構成となっている。



あらすじ

第一部

近未来……人類は、永遠の謎とされる「ゲッター線」の採取に成功する。
しかし、宇宙よりの侵略者「インベーダー」が襲来、月は瞬く間に占拠されてしまった。
これに対し、人類は「国家機密連盟」の下に「ゲッターロボ」を始めとするスーパーロボット軍団でこれを迎撃。
10年にも渡る「月世界戦争」の末、一応の勝利を収めた。

しかし三年後、撃退したはずのインベーダーが突如復活。その中心には死んだはずのゲッター線研究者、早乙女博士の姿が!
早乙女博士は謎のカプセルを強奪し、研究所に数え切れぬほどに量産した新型ゲッター・ゲッターロボGを配置して、人類に宣戦布告する。

早乙女博士を殺すべく、国家機密連盟はA級囚人である元ゲッターチームリーダー流竜馬を戦場に送り出す。
時を同じくして、元ゲッターチームの隼人と武蔵も早乙女研究所に向かうのだった。

竜馬vsゲッター軍団の戦いの最中、早乙女博士が強奪したカプセルから、謎の少年「號」が誕生。
それに呼応してゲッター軍団が一斉にオープン・ゲットして次々と合体して行く。
そしてついにその姿を現す、終末を呼ぶ魔獣――真ドラゴン
浅間山を舞台に、世界最後の日の序曲が始まった!

第二部

世界がゲッター線に包まれて13年後、地上はインベーダーの温床と化していた。
先の戦いで生き残った人類はかろうじて地底へと逃げ延び、神隼人をリーダーに反乱軍を結成するが、戦力の差は歴然としていた。
明日も知れぬ戦いが繰り広げる中、早乙女研究所内でインベーダーに襲われた車弁慶と渓ら日本軍を救ったのは、真ゲッターと號であった!

今、新たな戦士と共に真ゲッターロボが世界最後の日に立ち向かう!


設定

おおむねどのキャラもTV版から大きく変わっていて、石川分が大量に増加。
その最たる物が「早乙女のジジイ!」と叫ぶ竜馬だろう。

メカも、ゲッターロボゲッターロボGは量産されており、真ゲッターロボは究極のゲッター「真ドラゴン」の護衛用という位置付け。



登場人物

ゲッターチーム並びに国連スーパーロボット軍団

○ゴウ(號)
(CV:関智一)
早乙女博士が強奪したカプセルから生まれた謎の少年。一文字號に当たるキャラだが、作中では一貫して號としか呼ばれない。
無口で何を考えてるのか分からない。だが戦闘時はよく叫ぶ。
「渓を守る」と言う思いに突き動かされてインベーダーと戦う不思議ちゃん。

○ケイ(渓)
(CV:日高奈留美)
車弁慶に男手一つで育てられた女の子で、この作品のヒロイン。
周りが男ばかりのせいか、非常に男勝りな性格。漫画版號でちょっとだけ登場した南風渓に当たるキャラ。橘翔?第1話に山岸二尉と一緒に出たモブパイロットですが?
最初は號を避けていたが、自分を守ってくれる彼に次第に惹かれていく。ある回では某ハレンチ学園の十兵衛ちゃんよろしく素っ裸で……「オヤジ~!早くモニター切って~!!」

○ガイ(凱)
(CV:松本保典)
日本軍の整備士。弁慶が負傷して真ゲッターに乗れない時、號に「おまえが乗れ」と無茶振りされてパイロットに。
モデルが漫画版號の大道剴だけあってか、キレると「こいつをつかってやつらをつるしちゃる!!」と叫ばないもののヤバい。しかし空気。まあ漫画版號後半のような事態になるよりはマシか。

流竜馬
(CV:石川英郎)
月面でのインベーダーvs人類の戦争を終わらせた英雄「ゲッターチーム」のリーダー。作中では「伝説の男」と称されている。
隼人に早乙女博士殺害の罪を着せられ、A級刑務所にブチ込まれた。
仮釈放を条件に、早乙女の反乱を起こした博士を倒すためにゲッターを駆る。

神隼人
(CV:内田直哉)
竜馬と同じく元ゲッターチームの一員。かつて早乙女博士を殺害した張本人。
早乙女博士を止めるべくゲッターに乗る。重陽子ミサイルが着弾した後は、タワーでスーパーロボット軍団の指揮を取る。

巴武蔵
(CV:辻親八)
早乙女博士の遺児、早乙女元気を引き取っている元ゲッターチームの男。
この作品では弁慶と共演している。

○車弁慶
(CV:飯塚昭三)
渓の父親で、元ゲッターチーム。武蔵の後輩。
重陽子ミサイル着弾後は巨大輸送機「クジラ」を動かし、タワー軍の別動隊として世界各地を転戦する。

○ヤマザキ
(CV:吉岡久仁子)
ハヤトの美人秘書。バベルのオペレーターではない(そっちはチバ)。
元ネタは原作漫画に登場したハヤトの元婚約者。

〇シュワルツ
(CV:安井邦彦)
アメリカ軍のパイロットで、ステルバーを操縦する。
過去に妹を失ったためゲッターを憎んでいたが、逆に渓ら三代目ゲッターチームに救われ態度を改める。
漫画版號のアラスカ戦線編に比べると白人至上主義っぷりは薄め。

敷島博士
(CV:鈴木泰明)
ハヤトと共に指揮を執る老科学者。
ゲッター線によるクローン技術を研究していた危ないジジイだが、漫画版やネオゲに比べればはるかにまともである。


早乙女研究所

早乙女博士
(CV:麦人)
ゲッター線研究の第一人者。インベーダーの存在にいち早く気付き、襲来を予測してゲッターロボを作り上げた。
月での人類vsインベーダーの戦争が終わった後、隼人に殺害されるが、体にインベーダーを宿して復活。「早乙女の反乱」を起こす。
その真意は…?

〇早乙女ミチル
(CV:長沢美樹)
早乙女博士の娘。合体事故による彼女の死がすべての元凶となった。

〇早乙女元気
早乙女博士の息子。ジジイ頑張ったなと言いたくなるほど幼い。
ミチルの死後、博士におぞましい実験を見せつけられたために心を閉ざす。
失意の中で竜馬が父を殺したと誤認して失語症を患い、トドメとばかりに重粒子ミサイルの爆発を受けて記憶喪失になるという、もうものすごく不幸なキャラ。
號に向かって「お姉ちゃん」と叫んだがその理由は…。


インベーダー


本作における悪役。
地球圏に住処を求めて襲来した、ゲッター線を糧に生きる異形の宇宙生物。
見た目は黒いスライム状の肉塊に、黄色い目が光る不気味な寄生生命体。
質量保存の法則を無視して生物や無機物と融合し、その精神と肉体を乗っ取る。
知性は寄生した生物に依存するため、人間以外との融合では猛獣程度の知性しか持ち合わせない。
機械と合体したインベーダーは「メタルビースト」と称される。
ゲッター線を唯一の栄養源としているが、過剰摂取した場合はゲッター線効果による過剰進化によって細胞が自滅してしまう。
作中では飛行型や様々な形態のインベーダーが存在し、主に海洋生物に似た姿をしている。
もっとも基本的な形態のモチーフは『虚無戦記』に登場する空間兵器ドグラ

〇ゴール&ブライ
恐竜帝国の帝王ならびに百鬼帝国の大帝…のそっくりさんあんまりそっくりでもないが
竜馬と隼人の細胞にゲッター線を浴びせたクローンに、インベーダーが寄生したことで誕生したバケモノ。
一度は真ゲッターに斃されたが、2人の死体にインベーダーが大量に寄生したことでケンタウロス型の怪獣になってしまった。
武蔵を殺した直後に、重粒子爆発に巻き込まれて消し飛ぶ。


コーウェン君&スティンガー君
(CV:郷里大輔&広瀬正志)
一連の事件全ての黒幕。
元は早乙女博士と共に月でゲッター線の研究をしていたが、その時にインベーダーに寄生される。
生身で宇宙を飛ぶミサイルの上に立つ、生身でゲッタートマホークを受け止めるなど、その身体能力はまさに人外。
元々は早乙女博士と共に試乗してゲッターを開発していたので、ゲッターロボGを動かせる。
しゃべり方が寒気がするほどもの凄くキモい。

「君もそう思うだろぉ?スティンガーくぅん♪」

「そ、そうだよね、僕らのしゃべり方って面白いよねコーウェン君」


メカニック

ゲッターロボ

初代ゲッターロボ
外見は原作漫画版に即しているのでややガッシリ体系。
本作においては恐竜帝国百鬼帝国も出てこないので、純粋に戦闘用に作られている。
合計3機(ゲットマシン9機分)作られ、原作同様一人でも動かせる。


量産型ゲッターロボG
早乙女博士が大量生産したゲッターロボG。
何気にきちんと「ゲッターロボG」と呼ばれたのは本作が(アニメでは)最初である。
無人機の為戦闘力は竜馬の乗る旧ゲッター1にボコボコにされる程度しか発揮できないが、数が尋常ではなく、死を恐れないため一瞬のうちに国連軍を壊滅させた。
早乙女博士の遠隔操作でゲッターチェンジも可能だが、その際にレバーがヘッドの形状に変化するのが可愛い。
真ドラゴンの覚醒に際し全機分裂し、真ドラゴンの材料となる。
真ドラゴンはこれの集合体なので、体内外問わず分離してゲッターロボGに再合体が可能。

真ゲッターロボ
初めてブラウン管の中で暴れまわって見せた最後にして最強のゲッターロボ。該当項目参照。
本作では時を越えて搭乗者が入り乱れる為、意外と乗り換えが激しい。

真ドラゴン
果たしてゲッターと呼んでいいのか、すごく…大きいです。該当項目参照。

▲メタルビースト・ドラゴン
真ドラゴン内部で早乙女&コーウェン&スティンガーが搭乗した、メタルビースト化したゲッターロボG。
周囲は量産型ゲットマシンの塊なので、何回やられてもすぐに残機が復活する。ずるい。

ブラックゲッター
竜馬が改造した旧ゲッター1の成れの果て。元々は月に打ち捨てられていたスクラップ。
勘違いされがちだが、1話で竜馬が乗っていたゲッター1の改造ではない。詳しくは該当項目参照。

???
進化の行き着く果て。そうか、そうだったのか…。(視聴者にわかるように説明しろ)

国連軍

▲バヴェルタワー
国連軍の開発した陸上戦艦。通称「タワー」。世界中のスーパーロボットを内蔵した動く要塞である。
ゲッター線吸収能力を有するが、真ドラゴンとの戦いで大破した。

▲クジラ
弁慶ら真ゲッターチームが使用する、名前の通りの姿をした万能飛行空母。
ニューヨークでの戦いで弁慶が自爆させ、インベーダーを道連れに殲滅して大破。

▲BT-23MKⅡ(ビート)
アメリカで開発された汎用量産型ロボット日本軍も採用しており、渓や凱も乗った。
最終回では宇宙用に改造されて登場。

▲ステルバー
アメリカ軍所属の量産型可変戦闘機。
原作漫画にも出てくるが、チェンゲではあまり扱いが良くない。

▲ステルボンバー
重爆撃機型のステルバー。
真ドラゴンに一撃でやられてご臨終。量産されていたのか12話で再登場した。



熱くなれ!

夢見る彼方へ!

やけつく程に手をのばせ!


駆けあがれ!

瞳をそらさず!

生きてることを確かめろ!



「これからWiki篭りが迎えるものこそ、編集という名の希望なのか」

「はたまた放置という名の」

『絶望か!!』

『それは神のみぞ知る!!』

「だが、報いは受けなければならん…! そう、その本質が何であるか知ろうともせず、
無限のエンターテイメントよとアニヲタWikiを弄ぼうとした愚かな者達よ!

さあ、Wiki最後の夜明けに懺悔せよ!! ぬぁあはははははははぁぁぁ!!

「うるせぇぇっ!! それはてめぇのやるこったぁぁぁぁぁ!!」

「竜馬!?」

「久しぶりだな、ジジイ!! どうやって立てたかは知らねえが、今度こそ追記・修正してやるぜぇぇぇっ!!」


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最終更新:2024年04月17日 23:05

*1 次作『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』でも世界観につながりはないものの同曲をアレンジした「Flame」がBGMとして使用されている。

*2 初のアニメ化でないのは、真ゲッターロボがゲームに初登場したSFCソフト『第4次スーパーロボット大戦』のCMアニメをよく見るとゴッドバードに変形するライディーンの後ろを真ゲッター1が飛んでる為。