真ドラゴン

登録日:2010/08/11(水) 15:11:15
更新日:2023/07/13 Thu 18:49:59
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見たか竜馬!
これこそが世界に最後の日を呼ぶもの!

その名も……!!


チェェェェェェンジッ!!


ゲッタァァァァァアアアアア!!


真!!!

ドォォォォォラゴォォォォォォンッ!!!



真ドラゴンとは、OVA『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』に登場するゲッターロボの一種である。
ちなみに真ドラゴンは略称で真ゲッタードラゴンとするのが正しい様子。
さらに区別する場合は後述する第三形態を真ゲッタードラゴンとしている作品もある。


【概要】

インベーダーと人類による『月世界戦争』から10年後、インベーダーの復活を予期した早乙女博士が造り上げた究極のゲッターロボ。

ただでさえ破天荒なストーリーのチェンゲであるが、この真ドラゴンはその一翼を担う存在であり、物語の謎を担う存在でもある。

その起動には莫大な量のゲッター線と生体起動キーである「ゴウ」の存在が不可欠。
進化する毎に形態が変わるので、進化するロボットなのだという事がわかりやすい。
まさに、ゲッターロボの異端児ともいえる存在である。
没画ではもっとデビルガンダムに近い姿だったらしい。


【各形態】

◆第一形態

チェンジしたばかりの状態。
従来のゲッターロボは三機のゲットマシンが合体して完成するが、真ドラゴンはゲッターロボGのゲットマシンが新早乙女研究所を中心に数百体合体するという型破りな物。
この合体シークエンスだけでOVA第1話ラストから第2話冒頭にかけて話を跨いで描かれているほど大がかり。
これは漫画版『ゲッターロボ』の合体百鬼ロボ・魔王鬼から由来したもので、漫画版のファンどころか、それを知らない多くの視聴者をも驚かせた。
その巨大にしておぞましい姿は、「これゲッター?」という声がよく上がるくらい従来のゲッターとは違う。
強いて言えば、肩がドラゴンに似ている。顔がドラゴンぽい。ゲットマシンが次々地面に突き刺さって合体したからか、地形と融合している。
体表はゲットマシンのカラフルな赤・青・黄色…ではなく、泥と機械が融合したような見た目で、背中から注射器のような棘がいくつも生えている。
放つゲッタービームは従来の物とは別物で、照射された生態系や生物自体を大きく変動させる効果がある。
本格的な活動前に国連軍の重陽子ミサイルの直撃を受けた後、13年に渡って姿を消す。その際に地球全域をゲッター線で汚染した。
スパロボではなんと手から大量のゲッターGが分離し、ゲッタービームがホーミング出来る。



◆第二形態

姿を眩ませていた真ドラゴンがインベーダーに奪取され、歪んだ進化をした姿。『邪真ドラゴン』とも呼ばれる。
第一形態よりツルっとした表面で黒一色、顔の真っ赤な仮面はどことなくドラゴンの面影を残している。下半身は蛇っぽいが。背中にはデビルマンのような翼がある。
また鈍重だった第一形態と違い動きは素早く身体は伸縮自在であり、まさにヘビのように体を伸ばして相手を追尾する。
火山島に陣取り、コーウェン君&スティンガー君にインベーダーを呼ぶ為の餌として利用される事になる。
その戦闘能力は高く全身の至るところからゲッタービームを撃ちまくり、隼人を欠いた真ゲッターを圧倒、ゴウは意識不明の状態に陥った。
タワーの特攻でエネルギーを奪われ、その隙に隼人が乗りこみ真価を発揮した竜馬達の真ゲッターが体内に侵入。
体内で早乙女ら初代ゲッターチームが駆るゲッターロボGに苦戦するが、號の伝心により竜馬達が放ったストナーサンシャインでインベーダーを一掃。
その後、地球を汚染していたゲッター線を全て吸収して宇宙に放出し活動を停止した。


◆最終形態

ゲッターチームの大ピンチに呼応してゴウが蘇生し、最終進化を遂げた真ドラゴンの本当の姿。
最終回でとてつもないインフレを引き起こした。誰がこんな事になると予測できたろうか?
その姿は今までよりはゲッターらしいが、その巨体はやっぱり掟破りなデザイン。

この形態では従来のゲッターと同じく三形態にチェンジ(視聴者がゲッターだとわかりやすいようにゲッターチェンジが採用された)。だったら真ドラゴンじゃなく真Gじゃないのか、というのは言わない約束。
とはいえ、三形態全てに言える事だが、余りにもロボという枠組みから外れてるデザインなので好みが別れている。
「カッコ悪い」と思うか「カッコ良い」と思うかはその人次第。


●真ドラゴン


                       、ー、
                        .\ \  ./1  ,、
                       .i、 ',  \/ | / l
                      .lハ ',fヽィ`¨゙V  /〉    ィ
                     .| .| }lノヽニ=ァ' //   .//
                        、..| .ト、i__,/<フ _ム'/ゝ-‐く /   ,、
                       ヽヽ\ 云下 ̄ ,イ/   `´ヽ ノ | iヘ
                 .__>'7 /‐、ロ|ト-‐'T|l ー‐ 'ニV¨∨ ///
                  /〉 /]/|  / j  l |ヘー-‐ァ'´ ̄ヽ_j |l´_」/|
            iヽiヽソヘ/ _,|_,,| ,ムイ∨、/ ,/ ヽ.ノヽ彡'´ ヽ/_/ /
          ./ー'‐'ヘ.ノ/ //7‐iヽ`ヽ__ヽ__厶  ノ  |  /`'i´_/l
          ./ /ニ二_/__/./_ _l| ̄/  /.Y―-ミ/  /\イ _|ハ |
   __ -―'二マ<王/フ7 ̄./  `マ< ̄ ̄`''<  i`ト、/  `Y´ |  |ノ
  マ -‐  ̄____ ヘj lー'゙ソ  ,ィノヾミV'ヽ   `¨¨ヽ ヽ   f⌒j''ヽ|
   L._  /VソjZマヤ7 `T下、 ィ彡'゙  |ハ`'ヘ       ',ハ マソ^ヽノ
   、- ∨,x‐ァムjソ ̄___/ ̄l\〉、    ,| | 人        i i、 l.ヽ>'´
   \ `'</ / ̄   l  /ヾミ三彡| | ゙Y゙      ,' ,' ヘ|
      ` ー―'´      l/       / .l  .|_    // ./
               ヾミ==‐-/  ,'r‐、jー、,二、,ニ></
                \  ̄/  /乂ノ\_',、 ∨ヘ_ノ
                  ` ┴<,才ー――-->''´
                      ` ー――‐''´
頭はドラゴン、武装もドラゴン。
だが、下半身は原始のドラゴン。

俺はメイン形態の真ドラゴン。射撃戦とワープの名人、通称ウザーラ
俺のような万夫不当の強者でなければ主人公機は務まらん。

下半身が竜の形をしてるロボで、その全長は小さめに表現されたA.C.E3でも約6000メートルもある。
元ネタは漫画版ゲッターロボGの終盤に出てくる、古代アトランティスの遺産である聖竜ウザーラ。
ウザーラを出したがっていたメカニカルデザインの山田起生を筆頭としたアニメスタッフによる産物である。
一応、宇宙空間なので人型と形状を変えた方が大きさの比較がしやすいという目論見もある。

武装はゲッタートマホークやゲッタービームなどドラゴンのそれを踏襲しているが、
例えばゲッタービームは一撃で木星の衛星ガニメデ(直系約5000km。月よりデカい)を消滅させるなどケタ違いの威力を誇る。
特に最終兵器であるシャインスパークの威力たるや凄まじく、冥王星を軽々飲み込む巨大インベーダーを破壊して、その余波で隣の惑星を塵と化す程。


●真ライガー


                          ト, ヘ. ィ7
                       __l/__,、弋/_
                     /  /辷'フ`iヘ._.>、―――、
                     \_./ミヽ //    ゙.    ゙,
                 ,z一vー―/ヽ }.ヘ.|  \   ノ____ノ
                ,, <`ー'^ヽ  `ー┴、リ__ノ`¨¨f/  ./ヘ_  _
              _,, <  `ヽ、 ヽ. V⌒Y         ー一'´ ヘヘ.`У /
  _,, -― 、 _,, < `ヽ、    ヾヘハ ーャ'                   (_)^'ーi´
/_,, -―ァ< `ヽ、    \.    Vハ.  '.                   | .|こ_|
 ̄__,, <  ヽ、  `ヽ、   \   .} }  .l               ,'.,'__|
_`> 、`ヽ、  ヽ、.   \   ' , ノ .ム⌒Y                (_) .-、|
\`ー' `>‐- _\    ',   ∨ /弋_丿       __,、, --、,、//_,,ヽ_>
  ` ー一 '´     `' ー- _l   .| /  /ー‐、―-、ー、〈__ヽ>ー'1ス__/
                   `'' ー-レ(⌒)′ー‐^ー-゙ ー'_二 -一'´
                   `ー‐' ̄ ̄`¨¨T T¨¨ヽ ヘ
                             |__|   .ヽヘ
                            し'    Vヘ
                                   Vノ
世のドリルロボ全てが嫉妬する程の巨大なドリルの持ち主。

俺は真ライガー、通称ドリル。自慢のドリルでインベーダーはみんなイチコロさ。
突撃かまして、星形からミミズ型までみんなブチやぶってみせるぜ。

その姿はデカいドリルに申し訳程度の頭と足が付いているだけのかなりシンプルなデザイン。
あんまりと言えばあんまりなデザインなので、「手抜きじゃねーのこれ?」とか言われたりする。
武装はゲッタードリルとドリルを発射するドリルミサイルのみ。
ドリルミサイルを発射したら全体の半分くらいのパーツが無くなるはずだが、何事も無いかのようにドリルは生えてくる。


●真ポセイドン


                   / ̄ ̄\    ./ ̄ ̄\
                  /      l `i、  /       ,ヘ
                  ∨_    l l ヽl      / .jヘ
                  //^ヽz=┴┴ー┴- 、. __ノ ./ ∧
           ,-、    /f^ヽ/__        У^ミy′ |
       __∠二__ヽー'7 .l\/____`  、  /¨>ヘ、 ,′
   __,ヘ/ `ヽl、‐マヘハ.v|,-トy'./ iTTT T 下ミヽ. ,イーi´/ー、_/、/
  // /    j| \∨ノノハ ,' 〈 /ムムムノ ./\|_l/_//   /./\
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|. `メー一i´ rケi___jヽ ノ_K|  V![三三]彡イ`ソ ,ム  .| lー-/ `¨¨´ ∧
`¨´   `¨´      V´  |ハ  ヾミl二l二l,才´`7¨|   |  ト、_.|    ィ'⌒ヽ
                ヽ__,ノヽヘ/|        /__,ハ  | ./ `V⌒ヽ ゝー一
                 `>ト 、   l^ヽ`l´ |ヘ( )|/    |  /_ノ
               >'´  `  、 >┼tァ^ニ´ヘ ̄     | / \|
              /'\    >'´/ソ .ム__八       |/
              \ \/  /ソ´ ム\_[__]/ヘ
                \ \/ソ´   |      ∧
                 `¨´ ̄     |      ∧
                         |__ --―¬|
                         \三三三三7
えーと、樽。それだけ。

よぉぉおまちどう!
俺様こそが真ポセイドン、通称樽だ。雑魚殲滅は天下一品!
手抜き?地味?だから何?

真ライガーに輪を掛けてシンプルなデザインで、まるで巨大な樽に手足が生えたかのよう。(左手は棘鉄球っぽいが)
しかもなんかポセイドンをそのままデカくしたような感じなので、「おいこれ手抜きだろ?なあ!手抜きだろこれ」とか揶揄される事も。
武装はネットを張った後に電撃を流すゲッターエレキと、宇宙では風が吹かないはずだが問題ないゲッタートリプルサイクロン。
大雪山おろしはオミットされました。むしろサイズ的に出来てたまるか



多媒体での活躍

スーパーロボット大戦シリーズ

D』において、チェンゲ初参戦と同時に本機も初登場。
この頃は一ユニットなのでなんと戦艦に格納できる
あと、Dの真ドラゴンはまともに使えるようにするためにデチューンした疑惑が濃厚
(スポット参戦時に「真ドラゴンは地球では使えない」という会話があったが、正式参戦時に「敷島博士が使えるようにしてくれた」という会話がある)
竜馬達旧ゲッターチームをこちらに乗せかえることも可能だったり、真ライガーや真ポセイドンが単独ユニットだったり、後発作と仕様が違う点も多い。

それからしばらくして『第2次Z再世篇』において久々の登場。なんと戦艦扱いである。
カスタムボーナスは「隣接ユニットのENを枚ターン50回復」。強力だか何か恐い。ゲッター線注入してる?
しかも『第3次Z時獄篇』ではマジンガーに向かってゲッタービームを撃ってエネルギーを回復させるという荒業を披露している。
(流石にマジンカイザーになったりはしなかったが…ちなみに、真ゲッターの方も超銀河グレンラガンにゲッタービームを撃って回復させている)
ちなみに、他のユニットを搭載していてもドリルミサイルを飛ばせたりシャインスパークを使えたりする。大丈夫なのか?

V』では、兜剣造博士が次元間航行船として密かに開発していたという設定で登場するが、
エンブリヲと(表面的には)協力していた早乙女に奪取され、最終形態のまま一時的に敵になる。
勿論その後には自軍の手に取り戻され、號達が搭乗して本来の目的として使われることになる。

T』でも登場するが、T本編のチェンゲが1~3話までをIF展開に再構築した話であり、更には本来の主人公の號も参戦しないため、本作では味方機体としては使えない。
そして本機の代わりとしてPV第2弾にて告知された真ゲッタードラゴン竜馬達が搭乗し使用可能になる。詳しくは該当記事にて。

30』では最終形態が「真ドラゴン(真化態)」名義で参戦。
竜馬達への試練として立ち塞がった號の駆る敵機として登場した後、味方として新ゲッターチーム共々自軍に参入する。
本作では通常ユニット扱いで、作中では號によってサイズが縮められている事が明言されている。
また本作では「大決戦」版の真ゲッタードラゴンが別に存在しているため、二体の「真ドラゴン」が並び立つ姿を拝める。でも合体攻撃とかは無い。


◆Another Century's Episode 3 THE FINAL

本来は主人公機の筈がまさかのラ ス ボ ス 化
第一形態、第二形態、最終形態のウザーラ真ドラゴンと全形態で登場する。
当初はチェンゲの原作OVA同様、早乙女博士が操っているのだが…
最終形態は『ACE3』のオリキャラであるベルクトが強奪、新たなコアになって現れたという風にされている。

スパロボでヴァルシオンに乗ったシャピロやシロッコとか、デビルガンダムのコアになったゴステロ様もびっくりであろう。

全長6000m以上。本来想定されていたパイロットがコアでない影響かゲーム中でもあまり強くない…
…とされているが、図体がでかいくせにスピードが物凄く、追いつける機体がいないというブっ飛んだ機動力も持つ。
回転体当たりで手当たり次第に弾き飛ばし、遠くから妙に精度の高いゲッタートマホークをブンブン投げてくる(イージーでは投げない)
ウザーラヘッドは口から怪光線を吐いて前方を薙ぎ払い、上のゲッターG部分は身体からゲッター線を無差別に放出。
近づけばG本体が額からゲッタービームを乱射、尻尾からはよくわからんビームの弾幕を張るなど、無茶苦茶である。
更に本体部分が強いゲッター線のバリアで守られているため、ダメージを与えるには龍の頭の部分を攻撃してバリアを解除しなければならない。
その上、バリアは時間がたてば復活するのでその都度龍の頭の部分を攻撃してバリアを解除しなければならない。
弱体化してもゲッターは伊達ではないということか。OVAの星が消し飛ぶゲッタービームやシャインスパークがないだけマシ。
…イージーモードではただの的になってしまうのは内緒だ。イージーモードだもんね。

ラスボスの為、当然最期は撃破されて墜落・爆散する。
ACE3はボスユニットも条件を満たせば使用可能となる機体が多いが、流石にコイツは無理だった。

◆没デザイン

漫画版の作者である石川賢がいくつか真ドラゴンのデザイン案を描いている。

繭を意識したデザイン案は、真ドラゴン第1形態に面影がある。
またアニメ版『ゲッターロボアーク』最終話では、Bパートラストにおける「でたなゲッタードラゴン」のカットで登場する真ゲッタードラゴンとして採用された。
なおチェンゲ以降に漫画版『真ゲッターロボ』に登場したゲッター聖ドラゴンの顔のデザインはこの案を元にしているようで酷似している。
そのため、アニメ版『アーク』最終話では「ゲッター聖ドラゴンにまで進化して出たのか!?」と勘違いした視聴者も多かった様子。

人型のデザイン案は『ゲッターロボ大決戦!』版の真ゲッタードラゴンになった。 →真ゲッタードラゴン(ゲッターロボ大決戦)




追記・修正は次元の彼方に大いなる戦いを垣間見る勢いでお願いします。
ゲッターの力を信じるんだ。

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最終更新:2023年07月13日 18:49