ニーナ・アントーク

登録日:2009/08/01(土) 22:32:37
更新日:2023/09/18 Mon 21:40:47
所要時間:約 4 分で読めます





鋼殻のレギオス』の登場人物(メディアミックス作品の一部においては主人公)。

CV:高垣彩陽伊藤静
(アニメ、ドラマCDの順番)

第17小隊の隊長。武芸科3年生。きれいな金髪をショートカットにした少女。
1年生の時に第14小隊に入隊したが、電子精霊ツェルニと出会ったことで都市を守りたい気持ちが強くなり、2年生の頃に第14小隊を脱退して自身で小隊を結成する。
しかし、隊員たちは協調性に欠け、人数不足やチームワークなど問題は山積みだった。

そんな中、レイフォンを小隊に迎えたことが彼女と第17小隊にとって転機となる。
当初は圧倒的な力と不安定な精神を持つレイフォンを「隊長として」気に掛けていたが、徐々にレイフォンに惹かれている自分を自覚していく。


気が強く頑固で生真面目な性格で、電子精霊になつかれている。
また使命感や責任感が非常に強く、気負い過ぎて先走ってしまうこともある。料理は出来ない。

幼い頃に大祖父から貰った「ミーテッシャ」と言う名前のパンダのぬいぐるみを大事にしており、それが無いと眠ることができない。
また、そのぬいぐるみを食い千切られてボロボロにされた苦い思い出から、その元凶であるフェレットが大の苦手。


黒鋼錬金綱の鉄鞭を2本同時に操る双鞭の使い手。
重量級の武器を自在に操るために体術を熟練させており、武器が生む慣性を流すようにして戦う。個人技では防御に長け、作戦立案の能力も高い。
1年生の時点で小隊員に選ばれるなど武芸の才能は低くないが、レイフォンとの圧倒的な実力差からしばしば無力感に陥る。
しかしレイフォンの入隊後、彼から剄の基本技術や「金剛剄」「雷迅」など幾つかの剄技を教わり実力をつけていく。

原作イラスト担当・深遊によるコミカライズ版では、レイフォンに代わって主人公となっている。
「ツェルニを守ると誓った自分」「レイフォンより弱い自分」、
「弱小小隊隊長としての自分」「女らしくない自分」と、様々な苦悩に満ちた内面が描かれている…それらは作中の半分にも満たないが

実のところこのコミカライズはギャグ主体であり、ニーナに関しては上記の「気が強く~料理は出来ない」側面が思いっきり強調され、暴走ボケキャラと化している。
  • 所狭しと暴れまわって舎弟を作りまくる
  • 料理しようとしてキッチンを惨事の現場に
  • 女らしさを追求しようとして大挫折
…などなど、アグレッシブに繰り広げる大活躍は必見である。

主な使用技
  • 金剛剄
剄による肉体強化と攻撃反射を同時に行う防御技。レイフォンから伝授された。
もともとは天剣授受者リヴァースの技である。

  • 雷迅
肉体を強化し高速で突進、同時に衝剄を放って衝撃波で周囲を攻撃する。これと空気との摩擦で火花のようなものが辺りに散るためこの名前がついた。
レイフォンから伝授。…されたと記憶操作されていたが、実はある時遭遇した硬鞭使い「ディクセリオ・マクセイン」から教わり、しかし自分の存在を知られるのを嫌った彼にその記憶を封印されていたと判明している。





◆電子精霊
自律型移動都市の意思である電子精霊は都市民にとって謎の存在であり、「電子精霊が都市を動かしている」以上のことは分かっていない。
普段は都市の中枢部分にいて姿を見せないが、時折外に出ることがあり、そのときの姿は都市によって異なる。


ニーナは過去に大怪我を負った際に電子精霊に助けられたことがあり、
それが切っ掛けで電子精霊に対する特別な感応を持つようになり、ツェルニの電子精霊に懐かれているが、このことが彼女が「廃貴族」に憑依される要因にもなった。


◆廃貴族
都市機能が完全に停止すると電子精霊も死んでしまうが、
汚染獣に都市を破壊された電子精霊が性質変化を起こして単独で存在し続ける場合があり、そうした電子精霊は「廃貴族」と呼ばれる。
廃貴族は汚染獣への憎悪に狂った存在となり、失った都市に代わる宿主を求め、宿主となったものを支配し汚染獣への戦いへと向かわせる。
武芸者が廃貴族に憑依されると通常とは比べ物にならない力を発揮するが、多くの場合は廃貴族に意識を支配されてしまう。



憑依した廃貴族「メルニスク」とはニーナ自身の適性か相性が良かったのか、
一時他都市へ飛ばされた以外は強固な協力関係にあり、その力を借りる事で剄量が飛躍的増加した。

さらに17巻では、かつて彼女を救った電子精霊が剄脈に同化している事が判明。電子精霊や廃貴族との感応や剄脈の段階的な成長はこれが原因だった。
(メルニスク曰く、成長できたのはニーナ自身の努力の成果)


そして19巻にて死にゆく大祖父ジルドレイ・アントークから、彼の鉄鞭とパートナーであった「アーマドゥーン」を含む4体の電子精霊を継承。
シュナイバル達の計画通り計6体の電子精霊をその身に宿す、天剣授受者並のチートスペックとなった。
だかそのせいで最終決戦では空から墜ちて来た謎の「炎の獣」を助けに入ろうとする他の仲間も構わず独りで追跡し始め、その果てに獣の中にいたのが雷迅の師匠ディックと判明。
自分の存在こそが世界の危機の元凶となった男の最期の欠片と言う最悪の真実を独り胸に秘めた彼から「終わるため」の勝負を挑まれるも、唐突に意味不明のまま戦う破目になった恩人を前に戦う意欲を喪ったせいで、
(ツェルニは問いただすまで知らなかったが)シュナイバルの意向もあり電子精霊達が敵ごと自爆しようとする命の危機に見舞われるが、そこでツェルニ経由で自爆案件をも知ったレイフォンが参上。
自分独りで何もかも背負い込もうとする外野から「ニーナ病」とも揶揄されたニーナを「そこまで気負わなくていい」「誰かに頼ってもいい」と諭すレイフォンとの戦いでディックは斃れ、決戦は幕を閉じた。
その後も武芸者として活動を続けており(憑いていた廃貴族達の行方は謎)、後日談「ハイ・サクセサー」では本編から時が経った後、最高位の武芸者として世界の外から現れた新しい脅威と廃墟で戦う最中、
脅威の謎を探るため遠い場所へと旅し行方知れずだったレイフォン・フェリと再会。また3人一緒に戦う場面で幕を閉じている、

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最終更新:2023年09月18日 21:40