遊戯王オフィシャルカードゲーム

登録日 :2011/01/11(火) 00:25:00
更新日 : 2017/04/25 Tue 18:23:09
所要時間 :約 13 分で読めます





漫画『遊☆戯☆王』に登場した架空のTCG「マジック&ウィザーズ」をベースとして、1999年にコナミから発売されたトレーディングカードゲーム

商品名称は「遊戯王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ」。
2008年からアニメの新作は放映されるたびに「遊戯王◯◯オフィシャルカードゲーム」と名称が変更されてきたが、2017年より元に戻る模様。
一般的には「遊戯王」「遊戯王カード」として知られる。
遊戯王関連の項目では、「オフィシャルカードゲーム」の略で「OCG」と良く呼ばれている。

マジック&ウィザーズはMagictheGatheringがモチーフであることもあり、MTGとは比べられる事もある。
なお、遊戯王OCGとMTGを比べると、 マナの概念が無い (すなわち、ターン経過によって徐々に強力なカードが使えるようになる、というバランス調整ができない)のが大きな相違点といえる。
それ故にカード全体のコストが軽く、環境が高速化しやすい側面がある。

マジック&ウィザーズ自体が遊戯王の人気の起爆剤になっただけあってすぐに人気が爆発し、
一時期は東京ドームで大会があったり、ゲームがミリオンセラーになる程だった。
全盛期の人気は凄まじく、カードを印刷する会社の人が「 紙幣を刷っているような気分になる 」と嘯くほどだった。
現在でも、世界で一番売れたカードゲームとしてギネス記録を達成する程の人気を維持している。

とりあえず基本的なルールを覚えるだけならかなり簡単。なお、施行されているルールは「新マスタールール」。
原作キャラと同じカードを使える事やイラスト面からも人気は高く、国内でのプレイヤー人口は他のTCGの追従を許さない。
アニメ の放送を10年以上続けた広告効果も大きい。

長年続いているTCGなので、今から本気で始めようとするとカードの多さからくる敷居の高さに悩まされることがあるだろう。
最初はストラクチャーデッキ (同じの3つ)GOLD SERIESを買うことをオススメする。
金銭面で悩んでいる人はPSPのタッグフォースシリーズを買って満足するしかねえ!
ただし、ゲームに関してはルールやカードプールが古い作品も多いので注意してほしい。

このカードゲームはスタン落ち(古いカードが使用不可になること)がなく、10年以上前に発売された過去のカードでも問題なく使用できる。
レスキューキャット》等のおかげで初期のカードが突然注目を浴びて活躍するなんてのもよくある話である。
逆に全く注目を浴びないモリンフェン様やら《ダーク・キメラ》、はたまた《シーホース》などの微妙な通常モンスターをなんとかして活躍させるデッキを組むのも醍醐味と言えよう。

このカードゲームの勝負を決闘(デュエル)と呼び、勝負する人を決闘者(デュエリスト)と呼ぶ。
他のカードゲームでもよく用いられる呼称だった(というか、漫画でこのゲームが登場した時にはMtGの方で「デュエル」「デュエリスト」という呼称を使っていた)が、コナミが「デュエル」を商標登録してしまったために、遊戯王以外のカードゲームでは殆ど使われなくなった。
一応、デュエマでは漫画等で今でもデュエルという言葉が使われている。

★決闘に必要な物

  • 40~60枚のカードで組んだデッキ(山札)

●不可欠ではないが、あった方が良いもの

  • 計算機:ライフポイントの計算に使う。
  • 筆記用具:公認大会では計算機だけでなく、紙に書いてライフポイントを記録する必要がある。
  • スリーブ:カードを入れる小さな袋のこと。遊戯王カードは柔らかいので、 裸でデュエルするとあっというまに擦り切れてしまう
  • EXデッキ(エクストラデッキ):特殊な方法で呼び出せるモンスターカードである、融合、シンクロ、エクシーズ、リンクモンスターを入れる。最大15枚。
  • サイドデッキ:2戦先取のマッチ戦を行う場合に使う。最大15枚。

▲デッキ構築のルール

  • 同名カードは3枚までしかデッキ *1 に入れられない。
  • 禁止・制限リストを守らなければならない。
    具体的にはデッキ(サイドデッキ・EXデッキ含む)に2枚までしか入れられない準制限カード、1枚だけ入れられる制限カード、デッキに入れられない禁止カードがある。

★決闘のルール


●勝利条件

  • 相手のライフポイント(持ち点)を0にする。
  • 相手のデッキが0枚になり、カードをドローすべき時にドローできなかった場合。
  • 一部のカードが持つ特殊な勝利条件を満たす。

●デュエル開始前について

概ね他のカードゲームと同じ。
2人のプレイヤーが揃ったら、ジャンケン等で先攻と後攻を決め、積み込み防止のためにお互いのデッキをシャッフルし、最初の5枚の手札をデッキから引こう。
先行後攻を決めた後に手札を確認する 点と、 マリガン(手札の引き直し)ができない 点に注意。
お互いに8000のライフポイントを持ってデュエル開始だ。

●ターン進行について

多くのカードゲームと同様、このゲームは自分と相手のターンを交互に繰り返して進行する。
1つのターンは以下のような流れとなる。

ドローフェイズ
アニメで『オレのターン!ドロー!』と叫ぶ所。
自分のデッキからカードを1枚引いて手札に加える。
2014年から先攻プレイヤーは最初のターンにドローできなくなったので注意だ。

スタンバイフェイズ
「スタンバイフェイズに◯◯する」と書かれたカード効果の発動や処理を行う。
アニメや漫画ではほぼ注目されないが、ここを活用できるようになれば初心者脱出。

メインフェイズ1
攻撃以外はほぼ何でもできる自由なフェイズ。
モンスターの召喚、魔法カードの発動、罠カードのセット等を行う。
『魔法カード《サンダー・ボルト》発動!フィールドの全てのモンスターを破壊する!
 さらに《ロケット戦士》を攻撃表示で召喚!』

バトルフェイズ
モンスターで相手モンスターや相手プレイヤーを攻撃できる。
先攻プレイヤーの最初のターンはバトルフェイズは行えない。
『バトル!《ロケット戦士》でダイレクトアタック!』

メインフェイズ2
メインフェイズ1と同じことができる。
罠を伏せたりして次ターンの相手の反撃に備えよう。
『オレはカードを1枚伏せて…』

エンドフェイズ
ターン終了。「エンドフェイズに◯◯する」と書かれたカード効果を処理する。
『ターンエンドだ!』

相手のターン
『オレのターン!』

なおアニメや漫画と異なり、 フェイズを移行することはちゃんと相手に伝えたほうが良い。
ドローしてすぐにモンスターを出したら「ちょっと待って、俺スタンバイフェイズにこのカード使おうとしてたのに!」となる可能性があるからだ。
多くのプレイヤーが「ドロー、スタンバイ、メイン」と呪文みたいに唱えているのは、こうしたトラブルの防止のためである。

★カードの種類

◆モンスターカード

デュエルの中心になるカード。
「攻撃力」と「守備力」の数値を持ち、相手のモンスターやプレイヤーを攻撃したり、相手モンスターの攻撃からプレイヤーを守ったりする。

■モンスターを出すには
自分のメインフェイズごとに1度づつ、手札のモンスターを場に出す 通常召喚 を行う事ができる。
この時、表側攻撃表示で出すか、裏側守備表示で出す(セット)かを選べる。
モンスターカードには攻守の他に「レベル」が設定されており、レベル5以上のモンスターを通常召喚する時はアドバンス召喚(生け贄召喚)となり、自分フィールドのモンスターをリリース(墓地に送る)しなければならない。
レベル5・6モンスターが1体、7以上は2体のリリースが必要。
当然、多くのリリースを必要とするモンスターほど強力だ。(一部例外あり)
『オレは2体のモンスターを生け贄に、《青眼の白龍》を召喚!』

■モンスターの表示形式
モンスターは縦になっていると「攻撃表示」、横にしておくと「守備表示」。
基本的に攻撃表示のモンスターのみ攻撃ができる。
表示形式はモンスターを召喚した時に決めるが、次の自分のメインフェイズまで待てば変更可能。
『《エルフの剣士》を守備表示から攻撃表示に変更!《エルフの剣士》の攻撃!』

また、表側表示と裏側表示がある。
裏側表示のモンスターは、表示形式を変えたり、相手モンスターから攻撃されたりすると表側表示になる。

■モンスター同士の戦闘
自分ターンのバトルフェイズには、自分の攻撃表示モンスターはそれぞれ1回ずつ攻撃を行う事ができる。
モンスター同士の戦闘時は攻撃表示なら攻撃力、守備表示なら守備力を比べ

攻撃力>攻撃力ならば攻撃力が低いモンスターを破壊、超過ダメージを与える。
攻撃力=攻撃力なら双方共破壊。

攻撃力>守備力なら守備モンスターを破壊
攻撃力=守備力なら双方ノーダメージ
攻撃力<守備力なら攻撃側が超過ダメージを受け、攻撃モンスターは破壊されない

……となっている。

たとえば、攻撃力4500の《青眼の究極竜》(攻撃表示)が攻撃力2500の《ブラック・マジシャン》( 攻撃表示 )を攻撃した場合、
攻撃力で劣る《ブラック・マジシャン》は破壊され、《ブラック・マジシャン》側のプレイヤーは4500-2500で2000のダメージをライフポイントに受ける。

逆に、攻撃力4500の《青眼の究極竜》(攻撃表示)が、守備力200の《クリボー》( 守備表示 )を攻撃した場合、
守備力の低い《クリボー》は当然破壊されるが、《クリボー》側のプレイヤーのライフポイントにダメージは一切入らない。『甘いぜ海馬!』『おのれぇぇぇ!』

相手の場にモンスターがいない場合、モンスターは相手プレイヤーへ直接攻撃(ダイレクトアタック)でき、攻撃力の数値と同じダメージを相手のライフポイントに与える事ができる。
基本的にモンスター越しの攻撃でダメージを与えるのは効率が悪いため、実戦では主に直接攻撃での決着を狙っていくことになる。
相手のライフポイントを0にすれば勝利だ。

■モンスターの種類
モンスターカードにも以下のように色々種類があるが、おいおい覚えていけば良いだろう。

◆魔法カード

『魔法カード《光の護封剣》を発動!お前のモンスターは3ターン攻撃できないぜ!』
自分のメインフェイズしか発動できない緑のカード。基本的に魔法・罠ゾーンに出す。
例外としてフィールド魔法はフィールドゾーンで、ペンデュラムモンスターは魔法・罠ゾーンの両端と共有であるペンデュラムゾーンで発動する。

墓地のモンスターを復活させたり、敵モンスターを破壊したりして戦いをサポートする。
基本的に魔法は使いきりだが、発動後も場に残る「永続魔法」、モンスターに装備して強化する「装備魔法」など、いくつかの種類が存在する。

◆罠(トラップ)カード

『ゲート・ガーディアンの攻撃!』
『この瞬間、トラップ発動!《聖なるバリア-ミラーフォース-》!』
相手ターンであっても発動できる赤紫のカード。
手札から発動する事はできず、まず場に伏せ、次のターンから発動可能になる。
上記のミラーフォースや《落とし穴》のように、相手の行動に反応してこれを妨害するカードが多い。
こちらも通常罠のほかに「永続罠」「カウンター罠」などがある。



恐るべきそのルール

……とまあ、基本ルールは単純なカードゲーム。

なのだが、実は深く突き詰めるとものすごくルールが複雑なカードゲームである。
というのも、原作者高橋和希一晩で考えた ルールのカードゲームを、
コナミが 割と適当に カード化したため、後になって大量の矛盾が噴出することになったのだ。

これに対し、コナミは問題が発生する度に 後付けのルールを大量に付け足した 結果、
現在では遊戯王のルールを完全かつ正確に記憶している人間はコナミの中にすら存在するか危うい状況である。
はっきり言ってその辺の決闘者のほうが絶対ルールに詳しい。 そしてその人もコンマイ語に翻弄される

「蘇生制限」「タイミングを逃す(時と場合)」「対象を取るかどうか」「カード毎の裁定」「ターンプレイヤーと非ターンプレイヤーの強制効果と任意効果が同時に発動した場合」
と等の複雑なルールやコンマイ語が満載の上、挙句の果てには「調整中」なる珍事態が発生。

調整中とは、
プレイヤー「カードAとカードBを組み合わせたらどうなりますか?」
コナミ「  わ か り ま せ ん  」
という事である(実際に「調整中」と返答されるわけではない)。

企業態度としてどうかという疑問もあるが、そもそもなぜ 自分達でも使い方がわからないものを売っているのだろうか ……?

もっとも、この辺のルールの複雑さやテキストから読み取れない事項の多さは2010年代に入ってからはだいぶ改善傾向にある。
2014年からはテキストの整理と定期的な公式ルールブックの発売、公式サイトへのデータベース設置などにより、コンマイ語の読み方さえ一度覚えれば「テキストをいくら読んでも読み取れない」ような事項は大幅に減少している。

また、漫画やアニメでは可能でも、OCGではルールや効果の処理の関係で出来ないプレイングも非常に多く、これも注意すべき点である。
代表的な例では、アニメでは第3作「5D’s」まで行われていた「モンスターを守備表示で召喚」する事はOCGではずっと禁止されている。
モンスターを守備表示で通常召喚する場合、伏せ状態(裏側守備表示)で出さなければならない。


余談

実は遊戯王OCGのルールには サレンダー(降参)の規定は無い
時間の短縮を理由にサレンダーをする人も多いが、ルールに無い行為として相手のサレンダーを拒否できる。
禁止カードだが《ヴィクトリー・ドラゴン》を使う場合等で有効なので、覚えておいても良いだろう。
ただ、サレンダーを拒否したせいで逆転勝ちされないように。


大会で相手を反則負けにして勝利する「ジャッジキル」という行為が問題になることがあるが、
ある程度ルールやマナーを把握していれば、過度に恐れる必要は無い。
もし、理不尽なジャッジキルをされそうになったら、ジャッジに異議を唱えよう。

とはいえ、

  • 「フェイズの宣言やチェーンの確認をしない」
  • 「相手に自分のデッキをカットさせない」
  • 「墓地の順番を入れ替える(一部のカードで正しい処理が行えなくなる)」
  • 「ドローしたカードやサーチしたカードをすぐに手札と混ぜる(一部のカードで正しい処理が行えなくなる)」
  • 「テキストやイラストが見えづらくなったり、シャッフルに支障を来す程の多重スリーブ」
  • 「相手にサイドデッキ(及びEXデッキ)の枚数を伝えない」
  • 「極端にボロボロのカードを使う(破れていたり、テキストが読めなくなる程に損傷しているカード)」
  • 「カードを加工する(イラストを描く、シールを貼る、文字を書く、カードの形を変える等)」
  • 「他言語のカードを公認大会で使用する(非公認大会では日本語テキストを用意しよう)」
  • 「プロキシや偽造カード、オリカを使う」
  • 「デュエルに必要の無い物を机に置く」
  • 「傷が目立つスリーブを使う(破れていたり、派手に折れている等)」
  • 「デュエル中に対戦相手以外の人と会話したり、携帯電話等を使用する」
  • 「18禁のイラスト等の公序良俗に反するイラストが描かれたスリーブを使う」
  • 「非公認大会で他言語のカードを裏面が透けるスリーブに入れて使用する」
  • 「意図的にジャッジキルを狙ったり、ジャッジに相手の反則負けを要求する」
  • 「その他、相手を不快にさせる言動、行動(大きな音を出して相手を威圧する、相手を煽ったりするなど)」

といった行為は反則行為になる恐れがあるので注意。
なお、デュエルの進行に問題が発生した場合やカードの裁定を聞きたい場合にジャッジを呼ぶのは全く問題ない。

アニメではバイクに乗って決闘やモンスターに乗って決闘する決闘者もいるが、
実際にやると危険過ぎる上、作中でも怪我した人がいるのでオススメできない。

バイクに乗らなくても立って決闘してる決闘者もいるが、デュエルディスクやソリッド・ビジョンなんて便利な物は現実に存在しないため、座って決闘するのがベスト。
一応、デュエルディスクは玩具として発売されていた。……いつかARデュエルはできるのだろうか。



Q:《アニヲタwiki》が破壊され墓地へ送られましたが、《wiki籠り》の効果で蘇生させることは可能ですか?
A:調整中(12/11/22)
A:可能です。《wiki籠り》の効果で記事をサルベージした後、追記・修正を行ってください。(13/12/18)


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