メイド イン ワリオ

登録日:2011/02/23 Wed 03:54:37
更新日:2024/01/22 Mon 18:07:42
所要時間:やく 5 ふんでよめ!






最多 最短 最速

5秒で快感 瞬間アクション!



『メイド イン ワリオ』とは、2003年に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトである。
ジャンルは「瞬間アクション」。


■概要だ!


あのワリオさまとその友人たちが作ったゲームを、あなた(プレイヤー)がテストプレイするという形で、
リズムにのって連続で出現する「プチゲーム」をプレイしていくゲーム。


「プチゲーム」とは、いわゆる「ミニゲーム」よりも短いゲームのことで、
それぞれの「プチゲーム」は一部をのぞき、なんとたったの5秒ほどで終わってしまう。
画面に表示される命令をヒントに、操作方法とルールをすばやく判断し、クリアしなければならないのだ。


プチゲームの内容はさまざまで、タイミングよくジャンプして障害物をよけたり、
鼻の穴に指をつっこんだり、ちょっとアタマをつかうパズルだったり、
なつかしいニンテンドーのゲームだったり……
ばかばかしいけどクセになる、イロイロなプチゲームがたくさん収録されている。

この「たくさんのとても短いゲームを次々こなしていく」という斬新なゲーム性がプレイヤー達に大ウケし、ワリオにとってはワリオランドとはまた別の人気シリーズとして新たな一面を開拓することになった。
下手するとアクションゲームのワリオとしてよりこっちの印象が強いまであるほど。
メイドインワリオシリーズに登場したキャラ達が他のマリオ(ワリオ)シリーズに登場した例は全くといっていいほど無いが、それでもキャラ、ゲーム性ともに根強い人気を誇る。


なお、プチゲームでつかうボタンは、十字ボタンとAボタンの2つだけ。
説明書がいらないくらい、ほんとうにシンプルなゲームである。
ちなみに、パッケージには「ワリオ秘密ブック」という名のユカイな取扱説明書が入っており、
いちおうゲームの説明もされているが、ほとんどがネタページとなっている。


■ゲームのルールだ!


各ステージで次々と出現するプチゲームをプレイし、
一定数プレイすると出現する「ボスゲーム」をクリアすればそのステージはクリアとなる。
1回ミスするとライフが1つへり、4つのライフがすべてなくなるとゲームオーバーである。
一度「ボスゲーム」をクリアしたステージは、再度プレイすると今度はゲームオーバーになるまで延々とプレイできる。
連続でプレイしたプチゲームの数がそのままスコアとなり、どれだけ得点できるかにチャレンジできるのだ。


プチゲームは、簡単な操作でプレイ出来るものばかり。
しかし、一定数のプチゲームをプレイすると、スピードが上がっていく。
更に、ボスゲームをクリアすると今度はレベルも上がっていき、だんだんハードになっていく。
なお、ボスゲームをクリアしたとき、ライフが3つ以下だったときは、ライフが1つ回復する。


■これがあらすじだ!


ここは、ワリオがくらす、地図に載っていない不思議な街「ダイヤモンドシティ」。
ある日、ワリオが自宅でテレビを見ていると、
「PYORO」というゲームが街でバカ売れしているというニュースを目にする。

ゲームを作って売れば大儲けできると考えたワリオは、
さっそくパソコンを購入し、自宅をゲーム会社に改築。
ゲームを作成するワリオだが、慣れないプログラミングに悪戦苦闘し、なかなか思うように作成が進まない。
そこで、ワリオは友人たちを呼び、ゲーム作成に協力してもらうのであった。


■ワリオとなかまたち


ふだんは、お宝さがしを生業とする冒険家だが、
今回はゲームをつくってひと稼ぎしようとたくらみ、仲間を集めてゲームを作る。

最初は彼のステージ「ワリカセ」をプレイすることとなる。ジャンルは「テハジメ」。
また、最後のステージでもワリオが登場。ジャンルは「ナンデモアリ」。
「テハジメ」のゲームはドリブル&スピッツ、カット&アナ、最後のワリオのステージでもランダムで登場することがある。


  • ジミー・サング
ワリオの幼馴染みで、「クラブサトー」で踊り狂うクールなファンキーダンサー。
ちなみに、アタマのアフロはヅラ。携帯の着信音が何かおかしい。

ゲームのジャンルは「スポーツ」。また、リミックスステージも担当している。
後の作品では彼の家族も登場している。


  • モナ
ジェラート屋でバイトをしている、コスプレが趣味の女子高生。
バイトに遅刻しそうだったのでスクーターを飛ばしたら警察に見つかってしまい追いかけられることに。
色々と駆使して警察を撒こうとする。大丈夫なのかな……。

ゲームのジャンルは「ヘンナノ」。
鼻の穴に指をつっこんだり、ハナミズをひっこめたりするプチゲームはここ。


  • ドリブル&スピッツ
関西弁で喋る、タクシードライバーのコンビ。ブルドックのほうが「ドリブル」で、猫のほうが「スピッツ」。
雨の夜に一人の客(プレイヤー)を乗せて海まで走るが……。

ゲームのジャンルは「SF」。ただし、特撮物やサムライ、忍者が登場するプチゲームもある。
ちなみに、スピッツがSFのSは「スペース」と言っているが、実際は「サイエンス」。


ゲームとスケボーとDJが趣味の小学生。
かなりのニンテンドーマニアで、任天堂のゲームやグッズはレトロな物まで所持している。

ゲームのジャンルは「ニンテンドー」。
任天堂のゲームやおもちゃを題材にしたプチゲームがたくさん登場する。


  • カット&アナ
双子の幼女で修行中の忍者。
名前を英語表記にして並べると「刀(KatAna)」になる。
アナが突如城に現れ、プレイヤーに呪いをかけた「骸骨夜叉丸」を討伐しに行ったが、
返り討ちにあい、捕まったのでカットが助けに行くことに。

ゲームのジャンルは「イキモノ」。


  • Dr.クライゴア
100歳を越える、天才科学者。
よくバラをくわえて変な動きをする。
自分が作った薬(?)を誤って飲んだら腹を下した。

ゲームのジャンルは「リアル」。ちょっとリアルなグラフィックで描かれたプチゲームが登場する。
後のシリーズでは、カラオケマシンから作ったロボ「マイク」と、孫「ペニー・クライゴア」が登場する。


  • オービュロン
チキューを侵略しに来た、IQ300の宇宙人。
チキュー付近で彼が乗った宇宙船に隕石がぶつかり大変なことになる。
たまたま通りかかった宇宙船に救助してもらうことになったが……。

ゲームのジャンルは「IQ」。パズルのプチゲームが登場する。
このステージのプチゲームは、ほかのステージのプチゲームよりも制限時間が少し長め。


■おまけ


条件を満たすとおまけのステージが出現する。


  • おきらく
水色の豚のタワー「バラエティータワー」。
プチゲームのレベルは1でスピードも遅い。


  • スリリング
黄色の豚のタワー「ワンチャンスマンション」。
スピードは遅いが、プチゲームのレベルは最初から3。
しかもライフ数は最初から1つのみ。ミスすると、そこでおしまいである。


  • げきむず
赤色の豚のタワー「エキサイティングビル」。
プチゲームのレベルは1だが、最初からスピードが速い。


  • とことんボス
桃色の豚のタワー「ホテル ニュー オヤダマ」。
全てボスゲームで構成されているステージ。
クリアしないと次のボスゲームに進めない。


■サブゲーム


様々なステージでノルマをクリアするとサブゲームが登場する。
なかなか中毒性が高いものが多い。


  • はてしなく紙ヒコーキ
十字キーで紙ヒコーキを操作して障害物を避けるだけのゲーム。BGMが序盤切ない。
それだけなのだが、何故か中毒性が高い。
障害物を三十個避ける毎にレベルが上がる。
ちなみに、DSiウェアで単独のソフトとして、配信されている。


  • スケボーよえいえんに…
十字キーの下とAボタンでスケボーに乗るナインボルトを操作して障害物を避けるだけゲーム。
これもそれだけなのだが、中毒性が高い。
障害物を二十個避ける毎にスケボーのスピードが上がる。

途中から障害物に鳥が登場。
鳥を背景だと思って何もしない→吹っ飛ばされてゲームオーバーなんてことが初見ではある。


  • なわとびフォーエヴァー
カットとアナが回す縄をワリオがひたすら飛び続けるゲーム。
途中で縄が回る速度が変則的になったり縄の位置が移動したりするようになる。
BGMは「こえのただようなみままで」だが、100回飛ぶとBGMが選べるようになる。


  • ハエたたき
スーパーファミコンのゲーム『マリオペイント』内のミニゲームを本作用にアレンジしたサブゲーム。
ボスを倒した後に出てくるキャラが、『メイド イン ワリオ』のキャラに変更されている*1


  • Dr.ワリオ
FCのゲーム『Dr.マリオ』風のサブゲーム。
画面に登場するマリオがワリオに変更されている他、ウイルスのデザインが変更されている。


  • シェリフ
昔懐かしいアーケードゲームの移植版。
主人公がワリオに変更されている。
周りにいる敵が撃ってくる弾丸を避けつつ敵を倒すゲーム。


  • 鳥と豆(PYORO)
プチゲームを全部揃えると出現する。OPでバカ売れしているゲーム。
上から降ってくる豆をひたすら食いまくるゲーム。豆を高い位置でキャッチすると高得点。
白い豆を取ると足場が1マス復活し、光る豆を取ると画面内にある豆を全て消し去り、足場が10マスまで復活。
豆に当たるとゲームオーバー。
3万点を超すと背景が白黒へと変化する。この時に流れるBGMは何気に神曲。


  • 鳥と豆2(PYORO2)
「ずかん」モードのすべてのプチゲームで、「ごうかく」点数を取得すると登場。
ひたすら降ってくる豆を撃ち抜くゲーム。一度に複数の豆を同時に撃ち抜くと高得点。
ちなみに、タネはマッハ100で飛んでいくので見えない。 


■余談


  • 本作の元ネタ
発売当初から斬新・爽快・愉快な新感覚ゲームと話題を呼んだが、実はメイドインワリオにはその前身となったゲームが存在する。

遡ることNINTENDO64時代、ランドネット加入者*2だけがプレイできた幻のゲームソフト「マリオアーティスト ポリゴンスタジオ」。
その中に挿入されたミニゲーム「サウンドボンバー」は、表示された指示に従い5秒前後の短いミニゲームをこなしていくモードであり、これがメイドインワリオの原型を概ね完成させている。

特に、下記のゲームはほぼ仕様をそのままにメイドインワリオに継承されている。
「とめろ!」 → かいてんばん(ワリオが乗ったルーレットを停止させるゲーム)
「とびこえろ!」 → ボウソウじどうしゃ(前から走ってくる車をワリオがジャンプして避けるゲーム)
「うちかえせ!」 → バッター(ピッチャーが投げたボールを打ち返すゲーム。グラフィックもほぼそのまま)
他にも同一仕様のゲームが多数。


  • ホームページ
(設定では)ワリオ達がゲームを作ったという事で、本作の公式サイトはワリオカンパニーのホームページとして公開されている。ワリオカンパニーや本作の紹介の他に社員のプロフィールと日記が公開されており、そこではワリオ達の日常やゲームでは明かされなかった裏設定を知る事ができる。シリーズファンにはぜひ見てほしい……と言いたいが、ワリオの日記はここには書けないレベルであまりにもお下劣なので要注意。特にお食事中の方は閲覧非推奨。


  • マリオシリーズとの関係
マリオファミリーの一員であるワリオが主役を務めるメイドインワリオシリーズだが、残念ながらヨッシーシリーズドンキーコングシリーズと違って、モナやジミーTなどの本シリーズのキャラは未だマリオのゲームに一切登場していない。逆にマリオやドンキーは本シリーズのプチゲームにのみ出演で本人は直接登場しない。
共演らしい共演ができたのは、任天堂(と他社のゲスト)のゲームキャラが夢の競演をするお祭りゲー『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』くらいである。
マリオシリーズとは完全に独立してるのが要因の一つかもしれない。
一応ワリオバイクがマリオカートに登場したりはしてるが。



「これがそのついき・しゅうせいですが…こんなにうれてていいのか?!」

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最終更新:2024年01月22日 18:07

*1 レベル1:ワリオのみ、レベル2:ワリオ&ジミー、レベル3:ワリオ&ジミー&スピッツ&ナインボルト&カット

*2 拡張機器の64DDによるネットワークサービス