変身(ヒロイン)

登録日:2011/05/09 Mon 11:36:31
更新日:2024/02/14 Wed 21:24:30
所要時間:約 7 分で読めます




ムーン・プリズムパワー! メイクアップ!!

ハニーフラーッシュ!!

デュアル・オーロラウェーブ!!

ワンダーチェンジ デコレーション!!

道産子ラーメンパワー!メークアップ!

レイジングハート、セットアーップ!!

マテリアライズッ!!

ヘシンッ!!

バビブベ!ぶーりん!



美少女変身ヒロイン系アニメにおける、主人公である少女が魔法使いやヒーローに変わる瞬間。


変身ヒロインを取り扱う作品としては、
「等身大の女の子が超俗的な存在に変化する時」として視聴対象の女児層の憧れを惹きつける最大の見せ場と言っても過言ではない。
そのため、バンダイ等の玩具メーカーに取っては「なりきりグッズ」の最大販促である。
例えば、『キューティーハニーF』のハニーに憧れる女の子もとても多かった。

ゆえにスタッフも気を回す事も多く、アニメーターの腕の見せ所。
時にはそこらのアニメ顔負けにクオリティが高くなる事も。
プリキュアシリーズ』のひとつ、『ハートキャッチプリキュア!』に登場したキュアサンシャインの例は特に有名である。

もっとも「変身によりヒロインが美しくなる」というお約束を逆手に取り「可愛いヒロインの変身後はピンクの空飛ぶブタ」と言う『とんでぶーりん』、「変身前は地球人似の美少女なのに変身後は肥満体の宇宙人」と言うドラゴンボール超のリブリアンのようなギャグ的な例もある。
もっとも二人とも宇宙人サイドからは美人とされる。価値観は多様なのだ。


ヒロインは変身のイメージ的な演出として裸を晒す事が非常に多く、
それは時間帯を問わず”許されるお色気”として合法的に扇情的な肢体を堪能できる貴重なシーンである。

どのくらい合法的かは、天下のNHKでさえ、『コレクター・ユイ』において、
ただただエロイ変身シーンを流せていた事からおわかり頂けるだろう。ユイよりハルナ。

ここ最近はさすがに規制の風当たりが強くなってきたのか、
光り輝いて眩しすぎるウェットスーツを着ているかのような表現で誤魔化される事も多くなってきた。
美少女戦士セーラームーン』のように光に包まれたような姿を描写し、規制とは関係なく最初期からエロス成分を薄くした作品もある。

ただ、それでも一糸まとわぬラインを眺められる事に相違ない。


変身時に服がビリビリ破れるカットがあっても、大抵の場合戦闘終了後に元通りに再構成されている。
「身だしなみに気を遣う女の子がいちいち服を台無しにしていたら出費がかさむ」と力を与えた者の余計な配慮かどうかは定かでない。
境界線上のホライゾン』の「双嬢(ツヴァイ・フローレン)」ではその辺の説明があり、「変身時衣装が別空間に収納され、バトルコスチュームが代わりに解放される」としている。

『不思議なメルモ』は服ではなく中身の方が変わるという稀なヒロインだが、
かえってその部分に言いしれぬエロスを感じるという声もある。

Saint Octoberのように別の意味で気合が入ってる変身シーンもある。

色々な作品の個性ある変身シーンを見てみるのも面白いだろう。

余談だが、男性の変身ヒーローは服が元通りにならなくてもあまり問題ないらしく、
ある作品ではお姉様方が大層お悦びになったそうな。


劇中では”瞬間的に変身している”という設定だが通常1~2分程度かけて描写され、
特に複数人ヒロインがチームを組んでいる場合は同時進行や簡略化してもかなり時間がかかり、
尺を稼ぐのにもってこいなので所謂「バンクシーン」として、普通通り変身している余裕のなさそうな最終回付近まで使い回される傾向がある。
名乗り口上」や「決め台詞」をしっかりと言い切ることも多い。

ただし、スタッフの愛や細かさによってはその限りではなく、
滅多にないが1話ごとに新規バージョンが作られたり、毎回細かなアレンジが加えられたりする場合も。
逆を言えば、妙に気合いが入った変身シーンは何らかの「フラグ」と言える。


因みに、仮面をつけたり髪の色や長さが完全に変化するならともかく、
アクセサリーをつける程度の変身なのに誰にも正体がバレないのは「世界七不思議」の一つにカウントされるかもしれない。
わかっていても知らないフリをしてあげる周囲の人々なりの感謝の仕方か、『お約束』という掟を守る悪に残された最後の人間性か。

一応、悪役の中には敵対するものの、そもそも目的が『ヒロインを倒すこと』ではないので深く詮索せず、
日常生活でもヒロインと遭遇していないケースも存在している(ばったり出くわしたら迷わず交戦するが)。






……さて、男子たる者一度はこう思った事はないだろうか。



変身が途中で妨害されたらどうなるんだろう」─────と。

そんな事をすればドラゴンボール超の17号さんよろしく変身ヒロインや正義のヒーロー、悟空にまでダメ出しされることは間違いないが、
(女児向けではないが、)1995年に放送されていた『空想科学世界ガリバーボーイ』の第48話でこの浪漫……いや、疑問に対する回答が示された。
どんな結果が出たかはお察しください。

まぁ元から「また出たねぇ、恥ずかしい変身がっ!」と敵からツッコミが入る事や
敵方の男性陣が「おぉ!(*゚∀゚)=3」と興奮することもあったのだが、
シリアスなハレルヤ編が終わってコメディ全開の第3部に突入したからこそできた荒技である。


次に、これも女児向けではないが特撮ドラマ『牙狼-GARO-』では、なんと敵が変身中の相手に攻撃を加えて変身を阻止し、
特撮シリーズ特有の『変身中は攻撃禁止』の掟を破る行為をした。

またまた女児向けではない上に厳密には変身ですらないが、
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』でも進化中に攻撃し、進化キャンセルをかけた例も。
デジモンアニメシリーズ』としては『デジモンフロンティア』で少女の変身シーンが存在する。


変身を邪魔するのは最も妥当な作戦だが、実行する者は中々いない。
(まあ某花嫁桃のとあるエピソードでは、敵が主人公たちの変身シーンに見とれていた例があったりするが……)
しかし、その先には平和の終わりと男性視聴者的な桃源郷が待っている…………。

と、お思いの紳士諸君は多いだろうが、
残念なことに女児向け変身ヒロインの殆どは、

人目を忍んで変身するのだ……。



ま、世の中には自分の服じゃなくて父親の服が粉々に砕け散る魔法少女の変身もあるんだけどね☆



あと、ついでに言うと変身バンクが一糸纏わぬ姿から始まる場合、服装に関係なく変身へ移行出来ると言う作画面でのメリットもある。

バンク部分に元の衣服を描写する場面が含まれる場合、服装が固定されるか、変身前にかならず決まった服装へ移行する必要がある。
戦闘服から変身するならまだ良いとしても、私服が一張羅と言うのは(女の子向けアニメのヒロインとしては)よろしくない。


尚、アダルトなゲームにおいても変身する女の子はやはり需要があるというもの。
ただし陵辱やら悪堕ちやらそちらの割合が半端ないので、変身する女の子と純粋にキャッキャウフフしたいという人はきちんと作品を選ぶこと。
勿論、こちらにも変身シーンはある…が、残念ながら多くの作品であっさりと済まされてしまうのが現状。
ヒロインの服が消える→コスチュームが順番に出現→最後に決めポーズで完了!
……大抵は全裸の一枚絵に服の差分が張り付いていくだけなのでかなり寂しい。
アニメになっているだけでもかなり気合を入れていると言っても良いレベル。


「…あのピンクに輝く瞳、それにスラリと伸びた髪、大きく膨らんだコスチューム…」
「恥ずかしそうな名乗り口上、何よりあの巨大なステッキのキュートさと言ったら…」
「野郎ばかりの怪人家業には眼の毒ってもんだぜ……ハァハァ…浄化されてぇ…(変態)」


「マジかよ!正体うちのロリバb(気絶)」


追記・修正は、悪にもう少しヒロイン打倒へ本腰を入れて欲しい人にお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 変身
  • エロス
  • ヒロイン
  • 憧れ
  • 様式美
  • お約束
  • 美少女戦士セーラームーン
  • 変身ヒロイン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月14日 21:24