レヴィアタン(古代生物)

登録日:2012/05/12(土) 01:36:52
更新日:2023/06/02 Fri 11:14:07
所要時間:約 4 分で読めます




Leviathan



レヴィアタン(リヴァイアサン)は2010年にペルーで化石が発見された海棲生物。約1200~1300万年前に生息していたとみられるが、化石の発見から、
鮮新世(500万年前)にも本種または近縁種か生息していた可能性もある。

体長18mもあり、36cmにもなる歯をもった大型肉食海棲生物である。

当時の海には体長10mに及ぶ鮫メガロドンも生息しており、互いに主食は鯨であったとされているため、太古の海では餌を巡り死闘を繰り広げていたかもしれない。*1

レヴィアタンは高い潜水能力をもち深海に潜るのに優れていた。
また音を出して跳ね返った音で物体の距離や大きさを知る能力や、強烈な音を一点にぶつけて相手を気絶、時には殺すことも出来たという。





え?なんかそれどっかで聞いたことあるって?


大丈夫その考えは間違ってない。
つまるところレヴィアタンとは











\やぁ(´・ω・`)/






古代のマッコウクジラの仲間、それがレヴィアタンの正体である。正式名をレヴィアタン・メルヴィレイ。
これは伝説上の怪物レヴィアタンと、
白いマッコウクジラ、モビー・ディックを巡る物語を描いた「白鯨」の作者ハーマン・メルヴィルに敬意を表してつけられた名である。


現代のマッコウクジラは体長20mあるためレヴィアタンと大きさでは大差ない。
しかしレヴィアタンと決定的に違う点もある。

それが口。

現代のマッコウクジラは上顎に歯はなく下顎の歯も人間の手のひら位と大きくはない。また、顎自体も嘴のように細長い。
主食のダイオウイカ等のイカをこの顎で挟み取って丸呑みしていると考えられている。
しかしレヴィアタンは上下顎に歯が生え揃い、歯の大きさも40cmあまりと巨大。顎の骨自体も幅が広く、形状としてはマッコウクジラよりもシャチに似ている。
堅牢な頭骨が生み出す力と巨大な歯はイカのような柔らかな獲物ではなく、クジラのような厚い脂肪に守られた獲物を食いちぎるのに適している。
つまりバリッバリの強肉食のクジラである。

そのため姿こそマッコウクジラであるが生態はシャチに近いといわれている。
現代のシャチは体長5m~10mなのだから体長が倍以上もあるシャチというのが正しいだろう。

現代のシャチですら海の殺し屋や海の王者と恐れられているだけに倍ともなるとまさに怪物。
レヴィアタンの名は伊達ではない。

現代まで生き残っていない事に感謝である。
見つかっていないだけかもしれないが





しかし、↑に戻って見直していただきたい。現在推測されているレヴィアタンの生息年代は約1200~1300万年前。
今後の発見にもよるが、メガロドンの生きた時代(短い方で約1800万年前から150万年前)よりもレヴィアタンが生きた時代は短い。

巨大な獲物を喰らうために当時の海で最強の怪物へと進化してきた彼らは、環境の変化には思った以上に脆かったのかもしれない。


……更に、当初の属名として与えられたLeviathanは100年以上前にマストドン(古代の象の仲間)に与えられていたことが判明したために改名された。
現在はより旧約聖書の元の綴りに近いLivyatanに変更されている。今後はリヴィアタン・メルビレイと呼ぶべきであろう。

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最終更新:2023年06月02日 11:14

*1 ただし、それは鯨類がまだ小さく、泳ぎも遅く、水中での戦闘力が小さかった場合に限られるかもしれない。