バン・フライハイト

登録日:2010/02/19(金) 08:01:40
更新日:2023/12/22 Fri 11:02:40
所要時間:約 5 分で読めます





アニメ『ゾイド -ZOIDS-』及びアニメ原案と漫画版を担当した上山道郎作の漫画『機獣新世紀ZOIDS』の登場人物であり主人公。
アニメ版40話の資料によると、英語表記は「Bang Freiheit」。

CV:岸尾大輔(現:岸尾だいすけ


アニメ版と漫画版では展開の違いか若干キャラクターの方向性に差異があるが、概ね共通している。
性格はいかにも“主人公”らしいキャラで「熱血」「明朗」「快活」と主人公の王道まっしぐら。その分、色恋沙汰に免疫が無いのか、その手の話題になると赤面する事も。
父親のダン・フライハイトを尊敬しており、彼の愛機のコマンドウルフ「ジーク」の様な相棒のゾイドを見つけ、立派なゾイド乗りになる事を夢見る。


名前の由来は「野蛮」の「蛮」。また名字の「フライハイト」はドイツ語で「自由」の意味。



第1話の初っ端から砂漠でガイサックに追われると言う派手な登場の仕方をした。
遺跡の中に逃げ込み、その中で後に「相棒」となるジークと出会う。
この第1話だけでも涙腺が決壊物なので、まだ見たことがない人は一度は見ておく事をオススメする。



【主な搭乗機】
コマンドウルフ(漫画)
シールドライガー(アニメ、漫画)
ブレードライガー(アニメ、漫画)
ライガーゼロ(漫画、ゲーム)


基本的にはライガータイプのゾイドに乗る。アニメ版ではレブラプターシルバープテラスに乗る事もあった。


ジーク
CV:鈴木琢磨(第1話のみ大本眞基子)

砂漠でガイサックに追われていたバンが行きついた遺跡の中にあったカプセルの中で眠っていた人間大の恐竜型ゾイド。
カプセルから生まれた直後はバンを警戒するも、少しずつ心を開き、バンの相棒となる。生まれて間も無いせいか、無邪気で優しい性格。
一緒に眠っていたヒロイン・フィーネと深い関わりがある。



【漫画版「機獣新世紀ZOIDS」】
非常に好奇心が強く、頻繁に村を出ては、砂漠に出かけている。
また、遺跡の探険も好むらしく、第1話で訪れた遺跡も何度か来ているらしい。どうやら虫の類も平気な様で、以前から蠍や毒蜘蛛なんかを持ち帰っていた。
ゾイド乗りとしての腕前はなかなかで、連載分のラストでは相手が動揺していたとはいえレイヴンに圧勝している。
また非常にゾイド想いであり、ゾイドのために涙を流すこともある。

田舎でのびのびと育ったのもあってか政治的・軍事的な判断には疎い。非情ともいえる行動を目にした時には理解できず戸惑う場面も多い。
また熱い気性も手伝って時には短慮な面を見せることもあるが、その素直さ故に仲間(つーかアーバイン)の冷静な指摘を受け入れることができる。


父親の相棒だったジーク(コマンドウルフ)でレイヴンと初対決したが、その戦いでジークは大破。
その後亡くなったムンベイの兄、ジャッドのシールドライガー、通称シーザーに乗っている。




【アニメ版「ゾイド -ZOIDS-」】
基本設定は漫画版と共通だが、若干違いがある。
目覚めたばかりで臆病だったジークには尻尾の一撃をお見舞いされるが、自分の相棒ならこのくらい元気な方がいいと彼のことを認めた。

使用するゾイドはバンがジークを発見した遺跡の近くで朽ち果てていたシールドライガー。物語の中盤以降は進化したブレードライガーとなる。

序盤ではゾイド乗りとしての腕前は平凡で、ジークが合体していなければ武器類を使えない(コンバットシステムを起動できない)ばかりか最高速度すら出せなかった。
しかし、レイヴンとの戦いでジークが傷つき、しばらく一人で操縦しなければならなくなった際、アーバインのピンチを前に一人でシールドライガーのシールドを起動させることに成功。以降、操縦の腕を上げ始めた。

パイロットとしてのセンスはあるようで、第17話では同乗していたヘリック共和国軍のロブ・ハーマンの助言を一度聞いただけですぐに実行し、レイヴンが乗るセイバータイガーの動きに対応してみせた。ロクに操縦の訓練を受けたことがなく、ずっと我流で動かしていたためだろう。

性格はやや大雑把で単純思考。
基本的に悪い事は許さないタイプでお人好し。
頭より体が動くタイプでやや脳筋気味。ジークとフィーネがシールドライガーとともに光の繭の中に包まれてしまった際は、打開策も分からないままガムシャラに突っ込もうとして弾かれるということもあった。

その場の気分で無思慮な行動をとることもあるが、他者を思い遣る心も持ち合わせる。

好物は“パパオの実”。第11話では空腹に耐えかねてパパオの実の幻覚を見て走り出し、フィーネとアーバインがはぐれる原因を作るという失態を犯す。しかし、同じ回では姉と望まぬ形で再開を果たしたゲストキャラの少女の心情を察して一芝居打って見せるという機転を発揮した。

また、第16話では脱走した帝国の捕虜に同情し、無理やり捕まえられそうになっているのを逃がしてやる。だが、その後彼がニューヘリックシティで大規模な破壊を繰り広げ、多大な被害を出してしまったことがあった。自分の善意が取り返しのつかない事態を招いたという結果にさすがのバンも堪えたようで、自らの手でけじめをつけた後も殴ることはできず、涙を流しながら「馬鹿野郎!」と吼えた。その悲痛な叫びは自分自身に向けられたようでもあった。

フィーネと共にゾイドイヴを探す旅の最中、賞金稼ぎのアーバインや運び屋のムンベイ、ガイロス帝国の皇太子ルドルフと様々な人々と出会い成長していく。お人好しともいえる甘さを仲間から嗜められることもあったが、やがてその人柄を認められるようになっていく。

傷心のルドルフに対してはかつて自分がそうされたように敢えて罵倒し挑発することで再び立ち上がらせようとする彼なりの気遣いを見せた。

ライバルとなったレイヴンに苦戦を強いられながらもジークとライガー、そしてフィーネと心を通わせ強敵ジェノザウラーを撃破。
そして復活した破滅の魔獣・デスザウラーを打ち倒しプロイツェンの野望を阻止。ヘリック共和国とガイロス帝国の両国を救う。


後期『ガーディアンフォース編』になると心身共に成長して好青年になっている。腹筋が割れており視聴者を驚かせた。腹筋の数が毎回変わるので更に驚かせた。
ゾイド乗りの腕前は最高クラスになっており、ジークが合体していない状態でもブレードライガーを完璧に乗りこなせるように成長していた。
また父の形見である、ワイヤー内蔵のメリケンサックのような武器を携帯するようになった。

一方、基本的な性格は変わらないものの子供っぽさは鳴りを潜め「大人」になってしまったため、その点が一部のファンからやや不評な事もある(この年齢になって子供みたいな事を言われても困るが)。
視聴者と同じ位の年齢だった前期からかなり成長してしまった事や、GFの制服が腹筋丸出しで変だから見るのを辞めた子供も多からずいたりする。


前期のラストでデスザウラーを倒しているため「デスザウラーを倒した英雄」とかなり有名人になっている。

ヘリック共和国軍で2年間の訓練を経てガーディアンフォースの一員となり治安の維持に勤める。
一方でフィーネとの仲はあまり進展していない様子。


復活したレイヴンのジェノザウラー・ジェノブレイカー、そして世界の平和を脅かすヒルツのデススティンガーなど多くの強敵との死闘を繰り広げ、規格外の強さを前に苦戦を強いられる場面も多かったが、終盤にはジークが合体してない状態のライガーによるタイマン勝負でデススティンガーを圧倒するなど、ゾイドと心を通わせ続けることで更なる成長を果たした。
そしてラストでは復活した真のデスザウラーをレイヴンや仲間たちとの協力で倒し再び世界を救う。

これらの活躍から、続編として遥か未来を描いた『ZOIDS新世紀/0』では“最強のゾイド乗り”と語り継がれる事になった。
『/0』最終回で主人公ビットに遺跡と化した古のウルトラザウルスのコンピューターはこう語る。



かつてここに、自由と勇気…
そして、飽くなき探究心を持つ者が立っていた。

彼は、戦争の嵐吹き荒れるこの星で、平和のために立ち上がった。


そして彼は、戦いを終結へと導いた後、旅立っていった。


彼の愛したものは、


風と、雲と、冒険だった……




ただし、「この最強のゾイド乗り」=「バン」と明言された訳ではない。
さらに言うとライバルであるレイヴンに(少なくとも劇中では)負け越しているため、厳密には最強ではない。

ただ間違いなく言えることは


彼は英雄であり、

ゾイドを誰よりも愛していたということだ。



今度も、むちゃくちゃ書きまくるぜ!!

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最終更新:2023年12月22日 11:02