キングゴジュラス(ゾイド)

登録日:2010/08/06 (金) 09:52:07
更新日:2024/01/05 Fri 12:00:20
所要時間:約 3 分で読めます




キングゴジュラスとは、『ZOIDS』シリーズに登場する機体の一種である。


【機体データ】

形式番号 RPZ-24/HRZ-001(RCZ)
所属:ヘリック共和国
分類:ティラノサウルス
全高:26.2m
全長:36.0m
全幅:20.2m
重量:510.0t
最高速度:140km/h
乗員人数:1名

武装・装備
ブレードホーン
スーパーサウンドブラスター
ミサイルポッド
ガンフラッシャー
スーパーガトリング砲×3
ダブルキャノン×2
クラッシャーテイル
ビッグクロー×2
マルチレーダーアンテナ×4
通信用アンテナ
全天候3Dレーダーアンテナ
大型複合レーダーアンテナ
対地センサーアンテナ
グラビティモーメントバリア(RCZ)


【機体解説】

大陸間戦争時代終盤、ヘリック共和国軍がガイロス帝国軍との決戦に向けて、技術の粋を集めて建造した

超 巨 大 ゾ イ ド


その性能は、おかしいとしか言いようが無く、


  • 時速400kmを叩き出す機体を余裕で捕捉
  • 荷電粒子砲が効かない
  • 重力攻撃すら耐え抜く
  • 水の中でも大丈夫

……と、もはや何がなんだか分からないトンデモスペックを誇る。

武装もまたチートがかっており、

胸部のスーパーガトリング砲は荷電粒子・レーザービーム・超電磁エネルギーを一分間に3000発放ち、
口内のスーパーサウンドブラスターは咆哮をも攻撃手段とし、
頭部ブレードホーンを始めとする格闘用武装であらゆる敵ゾイドをスクラップに変える。


そのキチガイとしか言えない性能とキットの発売に呼応するかの様に旧シリーズが終了した事から、ファンの間では「禁ゴジュ」と揶揄される。


【バトルストーリー】

ZAC2056年、ギル・ベイダーの前に成す術無く敗走しかけた自軍を助けるべくロールアウト。
その圧倒的戦闘力で、初陣でいきなりギル・ベイダーをフルボッコにした。以降、文字通りの無敵ぶりで快進撃を続け、立ち向かう全ての暗黒軍ゾイドは例外無く鉄屑に姿を変えた。

破竹の勢いで連勝記録を更新し、暗黒軍首都まで後一歩まで迫っていた。





その時誰もが予想し得ない事態が発生する。
それはまるで戦争に苦しむこの星が、それを終結へと導く為にそう望んだかの様に……。




惑星Ziから見える三つの月。その内の一つが巨大彗星と激突し、幾つもの破片と化した。

巨大な月の涙は容赦無く惑星Ziに降り注ぎ、その地殻変動により中央大陸は三つに分断され、暗黒大陸は一部とは言え海没。
多くの人々やゾイドが死滅する未曾有の大災害となる。


これが後に「惑星Zi大異変(グランドカタストロフ)」と呼ばれる事になる天災である。


別の戦いでは、ガイロス皇帝の乗り込んだ旧シリーズ改造機中最強ゾイド「ギルザウラー」との決戦に挑む。
苦戦を強いられるも、低空まで飛行してきた機体をジャンプによって引きずりおろし、最終的に勝利を掴んだ。

以後、両軍は戦闘継続不可能となり、長きに渡り、束の間の平和が訪れる事になる。

実は、この異常としか言い様がない強さの秘密は、グローバリーIII世号の建造に用いられてきたオーバーテクノロジーが多数投入されている点にある。
例えば、500t以上の重量にも関わらず前述のようなジャンプ力や俊敏性が発揮出来るのは、グローバリーIII世号の航行に使われてきた重力コントローラーを搭載しているからだし、ビームスマッシャーの直撃すらかすり傷程度のダメージに軽減してしまうグラビティモーメントバリアもオーバーテクノロジーによるもの。
ファンからチートチート言われている機体であるが、本当の意味でのチート機(惑星Ziの外側に存在する技術を流用するという反則技によって作られた機体)だったのである。
開発を指示したヘリック大統領も、国を守り戦争を終わらせるのにどうしても必要だったとは言え、本来ならオーバーテクノロジーを兵器に転用するのはやってはならないことだと言うことはよく分かっており、キングゴジュラスの事を「存在してはいけないもの」としている。
実際、これの活動は敵軍への人的被害に留まらず、生態系にも深刻な悪影響を及ぼし、オーガノイドシステムを搭載しているわけでもないのにパイロットのヘリック大統領の性格を凶暴化させた。
そのためヘリック大統領は、グランドカタストロフによってキングゴジュラスが戦闘不能になると直ぐ様これを自爆させ、この禁断の兵器が国防以外の目的で使用されるのを防いだ。
しかし、後に共和国の妨害を掻い潜ったガイロス帝国の手によって、爆破されたキングゴジュラスの残骸が回収された。
それが解析されたことで抹消されたはずのオーバーテクノロジーの一部がガイロス帝国の手に渡り、皮肉にも共和国軍を大いに苦しめることとなった。

【装甲巨神Zナイト】

ゾイドの後継企画の「装甲巨神Zナイト」という作品がある。
度々旧ゾイドがゲスト参戦したのだが、この作品はパラレルの関係にありバトルストーリー本編との繋がりはない。
というのも、この作品ではギル・ベイダーを撃破してデスザウラーと戦おうとしたキングゴジュラスの頭上に巨大隕石が飛来。
バトストでは3つの月の一つを直撃した隕石が、惑星Zi自体を直撃したのだ。
これによって惑星Ziは消滅。
だがキングゴジュラスは星の消滅にすら耐え抜いた。この俺が星の爆発くらいで死ぬと思っているのか?
長い漂流の末に隕石に乗って地球に飛来、なぜか恐竜の着ぐるみをかぶって登場し大暴れを始める。
敵対していた両勢力を蹂躙し続け、デスザウラーを倒した火山に突き落とす作戦を実行されるも、着ぐるみが燃えてキングゴジュラス本来の姿に戻っただけだった俺が化物?違う…俺は悪魔だ!
細かい説明は省くが、最終的には封印を解かれた最強の機体「グレートZナイト」が更にパワーアップを遂げることでようやく倒された。
キングゴジュラスが外部からの攻撃で倒された描写は今の所これだけ。

【余談】

ここまでの解説で、チートという言葉すら生ぬるい、本機の怪物っぷりが分かっていただけたと思うが、実はこの強さの大半は後付けである。
オーバーテクノロジー云々が、ではない。
強さ自体が、である。
どういうことなのかというと、連載されていたバトストではオルディオスが2機のギル・ベイダーを相手にして勝ったことがあるのに対して、キングゴジュラスはそのようなシチュエーションで勝ったことは一度もない。
それどころか改造機ですらない通常のギル・ベイダーに腕をもぎ取られている。
今でこそ、ビームスマッシャーを使ってようやくかすり傷をつけられる強度の機体として描かれている本機が、あっさり腕をもぎ取られているのである。
推測になるが、あまりにも当時の資料が少ないためにファンの評価に尾ひれが付き、どんどん話が大げさになっていった結果、公式がそれを本編に逆輸入した結果が今と言えるのかも知れない。

【キット】

1990年冬に発売。
しかしメインターゲットを無視した、ゾイドとしては破格の7980円と言うバカげた値段で店頭に並ぶ事になった。
また、その発売時期が旧シリーズ終了間近であり、生産数が必然的に限られた上に再販もされなかった為、今ではかなりのプレミアがつき、数万単位で取引される事もザラにある。
その後25周年企画で再販され入手は出来るようにはなったが、旧版自体をプレミアとする現状おいては依然高額。


連動ギミックは目の発光・点滅、腕の上下運動、尾の左右運動。
以上を同時に行った後、歩くのを止め、首と腕を左右に動かし、口を開閉させながら咆哮し、ガンフラッシャー発光させると言う、他のゾイドには見られない脅威のギミックを備える。



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最終更新:2024年01月05日 12:00