ズサ(MS)

登録日:2012/03/13(火) 12:36:52
更新日:2023/11/21 Tue 21:36:13
所要時間:約 5 分で読めます




※推奨BGM:「若い世界」



エンドラの新型モビルスーツ、ズサは新型。つまりね、強いのよ!
俺達の予定メチャメチャ。商売はあがったりで、何かこう…、アーガマのクルーではないのかって十分錯覚してる。
でもね、お金の亡者ダマールさん家が迷惑だったっての、いいんじゃない!



次回、ガンダムΖΖ

ズサの脅威


ニュータイプの修羅場が見れるぞ!





機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するMS。


型式番号:AMX-102
頭頂高:15.0m
本体重量:23.7t
全備重量:74.5t
出力:1,820kW
推力:120,400kg
センサー有効半径:10,800m
装甲材質:ガンダリウム合金

[武装]
ビームサーベル
ミサイル・ポッド
多連装ミサイル×6
連装ミサイル
拡散ビーム砲
30mmバルカン×2



アクシズがガルスJとの連携を前提に開発したMSであり、ガッシャのコンセプトを受け継いでいる。

『ΖΖ』に登場するMSの中では比較的小型だが*1、実はオプション装備の使用を前提にしており、ミサイルを大量に内蔵した大型ブースター背中に背負った状態が標準とされている。
ズサ本体も全身にミサイルを内蔵しているため、文字通りの全身火薬庫である。中距離からの後方支援を目的としている。

現在だと「全身火薬庫なMS」と聞かれれば大体の人はヘビーアームズ辺りを答えるかもしれないが、その先駆けはズサだと言っていいだろう。

一応ミサイル以外にもビームライフルのような標準的な武器を使用可能で、さらにビームサーベル・バルカン砲・腹部拡散ビーム砲を固定装備している。
ミサイル無しでも他の武装でそれなりに戦えるのだが、なぜだかゲームに登場するとミサイルだらけな印象が強くなってしまう。
まぁ、どっからどう見てもミサイルを撃つためのMSという強烈過ぎる外見なので仕方ないと言えば仕方ない。
用途に完全に特化している為、基本的には初手でぶっ放して逃げるという一撃離脱戦法で圧倒する。


[劇中での活躍]
初めて登場したのはシャングリラでマシュマーが試験運用した機体。後に本格的に量産された機体が地球に降下し、拠点制圧などに使われた。
なお、マシュマー機はブースターがないミサイルポッドを装着していた。

しかし途中からは段々ミサイルを撃って逃げ帰るだけという賑やかし要員と化してしまっていた。
「ミサイルを撃ち尽くしたから帰ってきただと!?バカモノ!サーベルで戦え!」とマシュマーは憤慨していたが、
パイロットはこんな誘爆率の高そうな機体で接近戦なんかしたくないだろう。あまりにも御無体である。


小説版の『ガンダムUC』ではジオンカラーおよび袖付きの塗装がされた機体が登場している。
アニメ版ではそれに加えギラ・ドーガのシールドやビームマシンガン、さらにケンプファーのショットガンも持つなどさらに重装化された。



[バリエーション機]

○ズサ・カスタム
型番:AMX-102C

漫画『ダブルフェイク』に登場。
塗装が赤系に変更、汎用MSとして再設計され、ミサイルの殆どを廃したかわりにビーム兵器を多数搭載。
さらに腕部マウント式ビーム速射砲「ガン・スピア」を装備し、汎用性は一気に向上した。


○ズサ・ダイン
型番:AMX-103

こちらも『ダブルフェイク』に登場。
オプション武装だったブースターとミサイルポッドが固定装備になり、さらに多数のビーム砲を装備しているため火力が高い。
格闘戦を重視して設計されたため手がクローになっているが、武器を持つことも可能。


○ズサン
型番:G-M2F/AMX-1002

∀ガンダム』に登場。月のマウンテンサイクルから発掘された機体で、大半がMD(作中での呼称は「ロボット」)として運用された。
ただし自動操縦では動きがワンパターンになり、外部からの制御を完全に失うと目も当てられない状態にまで悪化してしまうようだ。

外観や装備は色違いのズサだが、ガルスJのようなアームパンチやアンカーワイヤーを搭載し、コンソールには「AMX-102」あるいは「AMX-1002」と書かれている。
ズサの改修機あるいは後世に造られたレプリカと思われる。


[劇中での活躍]
ギンガナム艦隊がディアナ達の足止めのために使用。このときは2機の有人機が無人機を指揮していた。
アンカーワイヤーを駆使して親衛隊のスモー2機を撃破するがハリーには通じず、ハリーとロランの手によって有人機は全滅。
残った無人機も機能を停止した。

大量に発掘されたためか、地球侵攻作戦に投入された機体は戦闘用と作業用に振り分けられていたようだ。

それにしても、同じ『ΖΖ』初出のカプル(カプール)も大量に発掘されて戦闘にも作業にも使われていたが、ズサンも似たような形で運用されている。
わざわざ新規レプリカを作っているところを見ると、黒歴史の末期にはジオンやネオ・ジオンが好きな連中が山ほどいたのではないかとも思えてくる。

なお、ズサンは番組制作スタッフがネタ不足対策として急遽追加した機体である。3日くらいで仕上げられるメカを捜した結果でもあるようだ。
アームパンチやワイヤーが追加された理由は「ただビームやミサイルを撃つだけじゃつまらない、ズサなら何かできるんじゃないか?」ということらしい。
なんともいい加減な扱いである。


[ ガンプラ ]
ΖΖ放送当時にズサが1/144で発売。
可変機構を再現している。
『ガンダムUC』登場により、HGUCブランドで袖付き仕様が発売。ギラ・ドーガのビームマシンガンとシールドが付属。
双方とも、劇中で披露された片側ミサイルポッド仕様は改造しなければ再現不可能。
そして2015年、本来のズサのHGUC版がプレミアムバンダイ限定で発売。UC版の袖の部分に新規パーツを付ける形で再現されている。
またギラ・ドーガのシールドとマシンガンも黄色になって付属しているので持たせるのも一興。



[ゲーム]

Gジェネシリーズ
初代から登場。ズサンはFから、カスタム、ダインはZERO、Fのみ。
基本Gジェネはミサイルゲーであるため、本機は中々強い。カスタム、ダインも射程に穴がなく使い易いのでオススメ。
最近だと低コストながらマルチロックができる貴重な存在であり、火薬で強化しやすいのも長所である。

「ΖΖ」の面をやると大量にでてくるズサは一方的に殴られる痛さと怖さを教えてくれる恐ろしい存在となる。
何故かというとMAP兵器の全弾発射があるからだ。増してや、ズサは連続して出てくることが多く、下手をすれば何発も浴びて撃破されてしまう。
面を進めればあまり出てこなくなるが、その後は同じMAP兵器持ちのドーベン・ウルフがいるため、「ΖΖ」ではズサとドーベン・ウルフがトラウマになっている人もいる。
高火力機体を量産しているこの時代はやはり狂っていた。


スーパーロボット大戦シリーズ
ZZが参戦している作品ではだいたいザコ敵として登場している。UCが出ている作品でも袖付き仕様がザコ敵として登場。
武装がミサイルとビーム・サーベルしか再現されたことがなく、中にはビーム・サーベルすら無い作品もある。このため隣接されるとまともに反撃できない欠点がある。
スパロボが「ズサ=ミサイルだけ」の図式を確立したといってもいいだろう。作品によっては超時空要塞のような納豆ミサイルを放つこともある。
『EX』ではリューネの章にてハサウェイ・ノアを味方に引き入れると入手可能だったりする。他作品に比較して武装の種類も多い。使いどころはないが


ガンダムバトルシリーズ
射撃武装はミサイルのみというある意味潔い機体。
ミサイルは当てにくく、素早い機体やミサイルの誘導を無効化するアイザック相手にはフルボッコにされる。
逆に遅い機体やデカい機体相手には強く、実弾兵装オンリーなのでIフィールド持ちには滅法強い。


ギレンの野望シリーズ
『アクシズの脅威』から登場。
ブースターを装着した状態では基本的に射程2以上の間接攻撃のみ、ブースター離脱によって隣接攻撃のみのユニットとなる。
『脅威』では火力もその他の性能もパッとしなかったが、一転して『アクシズの脅威V』においてはブースター形態が超絶強化。
火力も命中率も前作より強化された高火力の実弾間接攻撃に加え、開発時期を無視したかのような異常な運動性(ギラ・ドーガより上)を持つ。*2
さらに、ビームをシャットアウトする撹乱幕下でも攻撃可能という強みがある。
極論を言えばこれ一種類だけ生産していても勝てるような、エンディングまで使っていけるバランスブレーカーと化した。

○SDガンダムシリーズ
ガシャポン戦記の流れをくむへクス制アクションシミュレーションでも大抵登場する。

XやGXではミサイルの数にものを言わせたゴリ押しが得意で、初期から生産可能な機体でありなが上位機種ともプレイ次第では渡り合えるほどの強機体。GXの動画では敵の大将ユニットであるXザク相手に6機でミサイルの雨荒らしを振らせて多大な犠牲を払いながらも勝ってしまった。

GNEXTではミサイルが弱体化。GCENTURYではサーベルが強くなってしまったために弱体化。

〇バトルオペレーション2
2020年11月にリリースされたコスト500の支援機。
攻撃面では射撃補正値の高さと各種武装のリロードの早さが長所。即よろけ武装は有さないが蓄積率が高い拡散ビームや胸部三連ミサイルで手早く足止めできる他、攻撃範囲の広い各種ミサイルを使い分けられるので射撃戦では非常に頼りになる。
機動力はホバー移動のため移動量が多く、汎用機の後ろに追従しやすい。
だが防御面ではやや劣り、非常に広いヒットボックス、対格闘補正値が低く打たれ弱い。



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最終更新:2023年11月21日 21:36

*1 全高はヘビーガン等の第二期MSと同程度。ただし第二期MSのような小型軽量化のための革新的な構造は持っておらず、またボリューミーでマッシブ(ずんぐりむっくり)な体型であるため、本機が小型MSの先駆けであるとは言い難い。

*2 可変形態では運動性を3割減らす所を、逆に3割増しにしてしまった製作陣の設定ミスと言われている。