キュベレイ(MS)

登録日:2011/12/19(月) 14:34:26
更新日:2023/10/28 Sat 18:36:57
所要時間:約 11 分で読めます





このキュベレイ、
なめてもらっては困る!


キュベレイ(QUBELEY)とは『機動戦士Ζガンダム』および『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するモビルスーツ(MS)である。





■緒元

型式番号:AMX-004(MMS-003)
頭頂高:18.9m
本体重量:35.2t
全備重量:57.2t
出力:1,820kw
推力:61,600kg
装甲材質:ガンダリウム合金
武装
ビームガン兼ビームサーベル×2
大型ビームサーベル×1
ファンネル×10



■概要

アステロイドベルトの資源衛星アクシズへ逃れたジオン公国残党が開発・建造したNT専用試作機
両肩の左右に開いた巨大な四枚のフレキシブルバインダーをはじめ、機体全体が丸みを帯びた曲線的なフォルムで構成されているのが特徴。
カラーリングも装甲の大部分は白、胴体部が紫、各部にピンク色を配した特徴的なものになっている。
また、ジオン系であるが頭部のカメラアイは単眼ではなく双眼型になっている。
本機の名前の由来は大地母神のキュベレー


本機は一年戦争時に開発されたMAエルメス設計思想を受け継いだ機体で、故にコードネームとして「エルメス2」とも呼ばれる事がある。
エルメスに装備されていたビットの発展型であるファンネルの運用を前提として開発されており、サイコミュを搭載している。

後年ではシュネー・ヴァイスやトゥッツェ・シュヴァルツといった試験機も設定され、それらの技術も取り入れられて完成した、という設定になっている。



■機体解説

特徴的な肩部にある2対の大型のフレキシブル・バインダーには各3基のメイン・バーニアを内蔵している。
このメイン・バーニアの推力自体は標準的な性能であるが、推力ベクトルを一方向に集中させることで高速移動が可能である。

両腕はフレキシブル・バインダー内に収納することができ、非戦闘時やファンネルのみを利用した戦闘の際には両腕をバインダー内に収納して機動力を向上させている。
バインダーはシールドとしても利用可能である。その反面、バインダーに脱着機能は無い。
また、フラグシップ機と言う事で、機体の外装には高品質の対ビームコーティングが施されており、この開発当時の標準的なMSの射撃ビーム兵器ならほぼ無効化に近い抗堪性を有している。


本機は上半身と下半身でエネルギー系統が分かれており、一方のエネルギーが切れた場合でもある程度の運用が可能である。
劇中ではΖΖとの決闘で下半身を切断されたがモウサの壁面まで移動、激突させて自機を爆発させるまで行動を支障なく行っている。


いかにも戦闘用の機械といった感じの機体が多い宇宙世紀のMSの中で曲線を多用し、優雅な印象を受けるそのカラーリングどデザインはファンの間でも評価が高く、デザインを担当した永野氏もお気に入りのMSに挙げている。
またガンダムの特権的なカラーであった「白」を初めてメインに使用した敵MSでもある。
反面、いかにも70年代の敵メカデザインが多かった旧ジオンからいきなり大きく洗練されたため、組織間のデザインに統一性がないという弊害も出てきた。
全ガンダム大投票』MS部門ではなんと7位を獲得。同選挙においてキュベレイは「敵MS」「非ガンダムタイプMS*1」「メインパイロットが女性の機体」のいずれもトップである。

なお名前の由来となった大地母神キュベレーは離れていった恋人に狂気を与えたというエピソードがあり、どことなくハマーンのイメージと重なる物がある。



■武装

  • ビームガン兼ビームサーベル
両手首に収納された本機のメイン武装。
通常時は収納状態のままビームガンとして機能し、近接白兵戦時には手首から射出しマニピュレーターで保持しビームサーベルとして使用することも可能。
掌の干渉を防ぐため、射撃時には手首を反らせる独特のポージングを取る。

背部バインダー内に搭載されたサイコミュ兵器。名称は端末が漏斗型なことに由来する。
エルメスのビットのようなジェネレーター搭載型からビームライフル等と同じエネルギーCAP式になった事で小型化しており、機動力も相まって並のパイロットが狙って撃ち落とすのは至難の業である。
その反面、エネルギーやプロペラントに余裕がないので定期的にキュベレイを経由して再充填・リチャージしなければならない。
威力もかなり控えめになっており、その出力は一年戦争のビームスプレーガンよりも低いほど。
的確なダメージを与えるにはオールレンジの特性を駆使して敵の死角や関節等の脆弱な部分を突く操作技量が要求される。
なおキュベレイの特徴的な細長い頭部や手はサイコミュ用のアンテナ的役割を持っており、これを介してファンネルを制御している。

設定上ファンネルの搭載数は10基とされているが、劇中では明らかに10基以上の使用が確認されている。
劇場版ではΖガンダムのビームコンフューズで全基破壊されているのに、何故か直後の百式との戦いで再び使用している。
途中で補給したのか、あくまで同時射出ができるのが10基だったのだろうか?

その知名度・存在感は前身に当たる「ビット」を凌駕しており以降のサイコミュ無線誘導兵器の代名詞的存在と同時に信者・シンパを意味するネットスラングになっている。
後の同系統の武装は形状にかかわらず便宜上ファンネルと呼ばれるようになった。

  • 大型ビームサーベル
フレキシブル・バインダー(右前)に搭載された、上記より大振りの両手持ちビームサーベル。
単純な破壊力ならばおそらく本機の武装では最大と思われるが、如何せん状況が悪かったせいか『Zガンダム』最終局面の百式戦でしか使用しておらず、知名度が低い。
というか公式でも忘れ去られている節があり、公式立体商品でもROBOT魂やHCM-Proくらいでしか付属した事が無い。
ネタ的にはビームサーベル系武装を何故かダブって装備していたりMk-IIや量産型ではオミットされている為ハマーンのオーダーオプション装備である可能性が高く
ガノタ内では「ハマーンは実は近接白兵嗜好が有ったのでは?」と言われる事もある。
シャアもザク時代から接近戦を好む戦闘スタイルであり、髪型まで彼の妹に似せている程のハマーンが影響を受けていないとは断言できない。



■劇中での活躍

U,C,0087(『Ζガンダム』)

本編終盤に登場。
シロッコの駆るジ・Oと配下のサラとレコアのボリノーク・サマーンパラス・アテネの3機を同時に相手取って優位に立ち、カミーユΖガンダムとの戦闘では超常的な戦闘を繰り広げ、クワトロ百式とは終始圧倒的な戦闘力を見せた。
最終決戦ではジ・Oと共に百式を追い詰めるが、クワトロのとっさの機転により逃してしまう。

新訳Ζ』は第三部で初登場となり、一部新作カットでバインダーの挙動などが改め描写されている。


U.C.0088(『ΖΖ』)

後期OPで姿が描かれているが、本編での登場は最終決戦でのみ。
グレミーの死後、ハマーンがジュドーのΖΖガンダムと決着をつけるために出撃する。

ΖΖとの決闘ではスペック以上の出力で放たれたハイメガキャノンが直撃するが、ハマーンのNT能力によりバリアーを発動して耐え、軽微な装甲のダメージのみに留めている。
その後、両機ともビームサーベルで相手の半身を切断し相打ちになるが、ハマーンが一方的に敗北を認め、自機をモウサの壁面に激突させハマーンは死亡、本機は爆発する。



■バリエーション

◆キュベレイMk-Ⅱ


ジュドーは私と遊ぶんだ!


言ったろ?
お前らのやること能天気だってさ!


緒元(Mk-Ⅱ)

型式番号:AMX-004-2(プル機)、AMX-004-3(プルツー機)
頭頂高:18.4m
本体重量:35.2t
全備重量:57.2t
出力:1,820kw
推力:61,600kg
装甲材質:ガンダリウム合金
武装
ビームガン兼ビームサーベル×2
ファンネル×10



概要(Mk-Ⅱ)

キュベレイMk-Ⅱとは『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するMS。
本機はハマーン・カーンの搭乗機であるキュベレイをマイナーチェンジした機体である。

基本的なスペックはハマーン機と同じであるが、ビームサーベルの基部が3方向に展開が可能になっている。
また、プルツー機はサイコミュ・コントローラーを使用することで遠隔操作も可能である。

カラーリングはプル機が濃紺、プルツー機が朱色である。



劇中での活躍(Mk-Ⅱ)

U.C.0088(『ガンダムΖΖ』)
アーガマから脱走したキャラ・スーンを巡ってゴットンのMS隊との戦闘中に突如現れアーガマ隊を撹乱してアクシズへ戻っていく。

後にアクシズからコアトップで脱出しようとしたジュドーの前に立ちふさがるがジュドーに叱られて撤退する。
妹のリィナのことしか眼中にないジュドーに怒ったプルはリィナを人質にアクシズ内の市街地に誘い込むが、ジュドーとリィナの説得によりキュベレイMk-Ⅱのサイコミュがオーバーヒートし、ΖΖを追ってきたグレミーに連れ戻される。

ネオ・ジオン地球降下作戦ではグレミーにより意識調整され、ジュドーを敵として認識し襲いかかるが戦闘中に暗示が解け、ジュドーのΖと共に地球へ降りる。その際に脚部を破損し、さらに大気圏突入時のバランスの問題から自らバインダーを破壊した。

アーガマと合流した後は解析の為に暫く保管されていたものの、修理や整備のしようがないため解体が決定。しかし、プルツーのサイコガンダムMk-Ⅱが急襲してきたため、プルにより持ち出される。
解体中だったこともあり、ドダイ改に乗りバインダーすらない状態で戦いを挑むが苦戦し、最期はΖΖをかばって特攻し爆発、プルは死亡する。


プルツー機はコア3を訪れていたハマーンを暗殺するために出撃する。
コア3でハマーンを助けにきたキャラ・スーンのゲーマルクやガズアル、ガズエルと交戦している。
複数の機体を相手にしても優勢だったがネェル・アーガマが発射したハイメガ砲の余波を受けて爆発、プルツーは脱出ポッドで脱出している。


因みにEVOLVEでも登場。




◆量産型キュベレイ


グレミー様のために、命に替えても
ハマーンの艦隊を叩いてみせます!


緒元(量産型)

型式番号:AMX-004G(AMX-017)
頭頂高:18.4m
本体重量:35.2t
全備重量:62.1t
武装
ハンドランチャー兼ビームサーベル×2
ファンネル×30
アクティブカノン×2

搭乗者
ニュータイプ部隊(プルトゥエルブほか)


概要(量産型)

『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するMS。
ガンダムシリーズでは珍しく、試作機であったハマーン機やMk-Ⅱのデチューン版や簡易版等ではなく、試作機より順当に性能が向上した量産機である。
両肩のバインダーなどオリジナルのシルエットを引き継いでいるが、頭部や胸部など全体の装甲形状が改められている。
何より武装面への強化が図られており、背部に二基の大型アクティブ・カノンを装備、試作機より大幅に火力が向上している。
ただし、ハマーン程の技量を持たない搭乗者に合わせてオリジナルよりも個々の出力は下げられており、それを武装を増やしたことによる総合火力で補った形である。

特筆すべきはファンネルの装備数で、なんと試作機の3倍である30基を装備している。


カラーリングはグレミー派に共通する灰色とキュベレイMk-Ⅱ(プル機)と同じ濃紺の2種類がある。
ゲーム作品では大体濃紺カラーが採用されるので灰色の方は知名度が低い。

放送当時の設定では、本機のパイロットはグレミー・トトが密かに養成していたニュータイプ部隊というものだった。
プルクローンが乗り込んでいるというのはゲームオリジナル……だったのだが、
『ガンダムUC』においてパイロットはプルクローンという設定で扱われ、近年ではプルクローンによるNT部隊という設定になりつつある。



劇中での活躍(量産型)

U.C.0088(『ガンダムΖΖ』)
ハマーン派との決戦時にクィン・マンサの随伴機として大量投入される。

グレミー死亡後はハマーンを襲撃するがゲーマルクとガズアルに阻まれる。
複数のファンネルで二機に集中砲火を浴びせガズアルを撃破するがゲーマルクにより次々と撃破されていき、残った一機もゲーマルクと相討ちになり全滅する。


U.C.0086(『ガンダムUC』)
大破した機体がオーガスタ研究所に保管されており、マリーダと対峙している。


その他
ゲームブック『シャアの帰還』では、ジオン残党ダンジダン・ポジドン少将が根城とするグワダン級大型戦艦イン・エクセスの艦載機として登場するが、
特殊任務用のものを拾ったものであり、カードキーが入っていないので使用できない。
だがゲームの展開によっては、運良くカードキーを手に入れたシャアが搭乗してノクチュルヌとの最終決戦に使用する事になる。



◆マグナ・マーテル

『U.C. ENGAGE』に登場。
ネオ・ジオンの次世代型実験機。
機体の程んどは量産型キュベレイと同じで見た目もそっくりだが、性能的にはキュベレイシリーズの上位機に相当する。



◆ディマーテル

『ヴァルプルギス』に登場。
ネオ・ジオン残党部隊が使用する機体で、「赤のグリモア」と称される。
キュベレイをベースに開発されており、頭部の形状やファンネルなど類似点は多いが、機体のシルエット自体はかなり細身。
両肩のバインダーは無く、背部に備えたアームによって左右・背後に計3基のファンネルポッドが配置されている。



■その他のバリエーション

キュベレイパピヨン

ガンダムビルドファイターズ』に登場するキュベレイをベースとしたガンプラ。


◆キュベレイダムド

『ビルドダイバーズ GBWC』に登場するキュベレイをベースのガンプラ。
オリジナルに近い姿だが、マニピュレーター部分が非常に大型になっているのが特徴。
デザイン元はデザイナーのNAOKIが以前雑誌で掲載した作例だが、その元ネタは永野氏が描いた版権イラストと思われる。



■関連機

エルメス

一年戦争時にジオン公国軍が運用したNT専用MA。
無線操作攻撃端末「ビット」など、キュベレイの原型的な機能、装備が盛り込まれている。


◆プロトタイプ・キュベレイ

キュベレイとエルメスの中間にあたる機体。
エルメスのMS化を図ったものだが、まだ小型化し切れておらず見た目はエルメスに手足を付けたような感じ。
一方でファンネルなど武装面は問題無かったので開発は継続された。
『Gジェネ』初出だが他の作品にも時折登場する。




ゲームでの活躍

ゲームでは大概強機体。

スパロボ

一般的なMSは防御に難があるのだが、こいつは耐久力、防御力がおかしい。スパロボFでは装甲値4000(無改造、参考に頑丈さがウリのマジンカイザーで2400)。
原因は原作アニメでハイメガキャノンに耐えた為ではないかとか。

スパロボαでは事前に「今回はキュベレイそこまで強くないよ!」と告知された。装甲値が抑えめになっている。が、よく見たらHP回復がついてた
EOT(αシリーズ世界における、異星人からもたらされた技術の総称)か?と突っ込んだプレイヤー多し。

しかも当たり前ではあるが大抵敵として登場。有り得ない性能に泣いたプレイヤーは数多い。シリーズによってはMAP兵器版ファンネルが使えたり空中を飛行可能だったりもする。
そして第2次αではその敵スペックのキュベレイを引っ提げてNPC参戦した*2というのもある意味語り草になっている。
この時、ハマーンを守り切っておかないとシナリオ終了後に仲間にならないのだが、護衛対象にあるまじきHP92000により、下手すると単機無双すらし始めるとかなんとか。さすがにドゥガチをどうにかできるほどではないが。
おかげで主人公によっては隠しキャラのバーンズをハマーンが落とさないように立ち回る必要が出てくる
当たり前だが、こんなものがそのまま仲間になるわけがなく、正式参戦すると常識的なHPに落ち着く。

Zシリーズでは新約ΖのみでΖΖが最後まで出なかったため、最終作の第3次Z天獄篇にて自軍入り。*3
(スパロボ全体から見てもハマーンの正式な自軍入りはD以来なのでかなり久しぶりである)

なお、ハマーンと共に正式参戦しても、ハマーンの能力と実は噛み合ってなかったり、息切れしてしまったりと割とハマーンに乗り捨てられてしまう事も多い。
というか、ハマーンが正式参戦したF完結編ではあろう事か、キュベレイは入手できなかった

対してMk-Ⅱは味方に加わることが多いが、原作の設定とは違いハマーン機よりも性能が低い。ファンネルがある以外は他の量産MSよりマシ程度な性能となっている。

量産型は参戦の機会が少なく、Z以降のシリーズでは一切登場していない。


Gジェネ

ファンネル付きMSの開祖であり、性能・武装共に他のファンネル搭載機に比べるとどうしても地味。
思い入れがなければ図鑑を埋めた後はMk-Ⅱや量産型、クィン・マンサの開発ベースとして使いたい。
それでもファンネルがある分、ジ・Oよりは強い。

『ジェネシス』では超強気状態でしか使えないが高火力の特殊格闘「サイコ・プレッシャー」が追加された。
基本射程は1だが覚醒値持ちなら射程4まで伸ばすことができ、特性「ファイター」持ちならさらに1伸びる。
「アクティブ・カノン」持ちの量産型とは一長一短だが、Mk-Ⅱよりは確実に強力な機体となっている。


ギレンの野望シリーズ

白いキュベレイは初代とジオン独立戦争期以外の、一年戦争以降も取り扱うナンバリングで登場。そしてプル専用機とプルツー専用機はアクシズの脅威(無印&V)と新ギレンに登場し量産型は脅威でのみ姿を見せる。

白キュベレイはいずれのシリーズでも運動性70超え(初代に至ってはなんと82!)最高クラスの回避能力をもつ。耐久は若干低めなのと盾を持たないために、OTパイロットだと意外にあっさり墜ちる。だが逆に言えばNT、それも本機を専用機にしているハマーンを乗せれば、ファンネルによるサイコミュ攻撃も相まって量産型はもちろん下手なエース機でも歯が立たない位の強さを発揮する。アクシズを相手にする場合は如何にハマーン入りのキュベレイに対処するかも手腕を問われる要素となる。

他のキュベレイは、白キュベレイより運動性が落ちる代わりに火力が上がる傾向にある。そうなるとZガンダムやジ・Oクラスが相手だとやや厳しくなるのでスタックの最後列を心がけたい。


◆VSシリーズ

エゥーゴVSティターンズから登場する。
ハマーン機、Mk-Ⅱともどもシリーズやバージョンによって浮き沈みが非常に激しく、トップメタだったり最底辺だったりと忙しい。


◆ガンダムVS.ガンダム

キュベレイMk-Ⅱ(プル機)のみ参戦。
回避することはほぼ不可能というアクションゲーにあるまじき攻撃を持っている。
かの有名な1バグことフリーダムとの相性が抜群だったため、大会ではフリーダム×キュベレイのコンビが大流行した。
全国大会本戦に出場した8グループの内6グループはこのコンビだった。
古谷徹「なんでフリーダムとキュベレイばかりなんですかね?」
低コの凶キャラとして、グフカスと共に各地の野良対戦で暴れまわっていた。


◆ガンダムVS.ガンダムNEXT

Z枠でキュベレイとZZ枠でキュベレイMk-Ⅱ(プル機/プルツー機)、加えてPlusではCPU専用で量産型が登場。
3機とも設定では同じサイズなのに何故かコストごとにサイズが違う。
ハマーン機はファンネルによる射撃・プレッシャーとアシストによる自衛が強い、格闘も出来る射撃機。
プル機はネクストダッシュの実装により相対的に弱体化。とはいえ1000コス唯一のファンネル持ちという貴重な機体であることに変わりはない。
プルツー機は武装が射撃しか無く、また弾切れも早いため無駄撃ちするとすぐに出来ることが無くなる職人向け機体。
また、その特性から特攻癖がついてしまった初心者にもお勧めされる。


機動戦士ガンダム Extreme vs.

リリース直後からハマーン機が参戦。コストは2500。
前作まではΖ枠だったが本作からはΖΖ枠なので、パイロット絵は金色フレームの付いたあの衣装。
やはりファンネル主体の武装なのだが、自衛力が高いわけではなくファンネルの命中精度も良くはない。特殊射撃がサブ射撃のファンネル発射、特殊格闘がプレッシャーなので常時使える武装も他と比べて乏しく、それなりに使える格闘も図体のデカさで迎撃されやすい。
耐久値150以下になると、ハンマ・ハンマとR・ジャジャを呼び出す。前者は目の前で盾となりメイン射撃連動で攻撃、後者は突撃して敵機を拘束⇒爆発打ち上げしてくれるが、味方まで掴むため事故りやすい。

中間アップデートで、プルツー機が参戦。コストは1000。
サブ射撃は自動発射になったファンネル展開、特殊射撃は横一列ファンネル発射、特殊格闘は自機をその場に固定してゲージ製ファンネル攻撃と、やはりファンネルへの依存度が高い。
しかしどれもリロード時間や実用性に難を抱えているため、後ろでチビチビと射撃戦をしているようでは弾数管理が厳しくなってくる。

ちなみにNT-D発動時にサイコミュジャックを仕掛けてくるユニコーンガンダムとは相性が悪い。

機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOSTでは続投。
それぞれに覚醒技が追加され、ハマーン機は格闘乱舞(射撃追加入力でファンネルも発射)、プルツー機はファンネルを敵機に一斉展開し自動連続発射。
ハマーン機は特殊射撃に部下呼出が追加。代わりにサブ射撃は自動発射となったが、これが逆に使いづらくなっている。途中の下方修正でよろけヒット数が2発に増加したのもあってとても弱くなり、暗黒期といって差し支えない性能になった。

プルツー機は射撃CSに前作特殊射撃が、特殊射撃にバウ呼出が追加。
これにより射撃の回転率は中々に改善されたのだが、ダウンまで持っていける射撃武装に難を抱え、ただでさえ自衛力も乏しい本機の評価はかなり低い。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOSTでは、プルツー機が1500コストに格上げされた。
とはいえ基礎性能程度しか上昇していないため、新技や明確な強みは得られていない。

ハマーン機は射撃CSに単発ダウン属性のビームガンが、格闘CSは前作射撃CSのうえマルチロック対応になった。また特殊射撃にサブ射撃の任意発射が復活し、特殊格闘にアシスト呼出、下格闘にプレッシャーと配置が最適化しつつある。
メイン射撃が10発に増加し中距離戦で扱いやすくなるなど追い風が吹く。

そして遂にプル機が参戦。コストは2000とプルツー機より格上扱い。
メイン射撃と射撃CSはハマーン機のものが設置され、サブ射撃と特殊射撃がハマーン機のサブ射撃を分割配置。格闘CSはド・ダイ射出と珍しい武装だが、どっかのロリコン金ぴかと違い壊れ性能ではなかった。
本機の強みは特殊格闘にあり、ゲージ制のニュータイプ覚醒という技が出る。この状態中はファンネルの弾数が無限になり、特殊格闘もそれぞれ対応したファンネル攻撃になる。これを赤ロックギリギリから撃ちまくる事が主戦法となった。
反面格闘はかなり弱く、自衛力には乏しいプルツーと同じ立ち位置。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでも続投。
ハマーン機は格闘が全て一新される大胆な革新と、射撃CSがあらゆる武装へ落下しつつ撃てるものへ変貌。サブ射撃は任意発射が無くなり、一定時間たつと自動回収されるようになった。
格闘の刷新は特に目覚ましく、本機の評価を爆上げする要因になった。

プル機は前作から特に変わっておらず、内部数値に多少の手入れがされた。
何分前作の時点でそれほど評価が高くない本機がその程度で改善されるわけもなく、不遇に甘んじている。

プルツー機は遂に射撃CSに他2機と同様の単発射撃を得た。格闘CSには前作射撃CSが移設され、サブ射撃⇒メイン射撃の降りテクや、覚醒技の仕様変更などかなりのテコ入れで強化されている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2でも当然続投。
ハマーン機はプレッシャーが開幕使用不可&覚醒リロード非対応、R・ジャジャ性能低下とかなり不遇。ナンバリングタイトルとあって他機体が気合の入った変更を見せる中、新武装は一切無い。

プル機はサブ射撃がΖΖガンダム呼出に変更。特殊格闘が非常に強力なものになり、発動中は特殊射撃が15発から120発という桁違いの弾数になり、相互キャンセルや武装性能自体の強化もあって、赤ロック圏内であれば次々と繰り出される半永久的なファンネル攻撃に悩まされる事となった。
また相互キャンセルによって特殊格闘のゲージが切れても攻撃挙動中は強化が切れないという事を悪用して連撃を繰り返していたが、この仕様は後に削除されてしまう。
かつてのガンガン無印時代を彷彿とさせる後衛ファンネルばら撒き機体の再臨に恐怖したプレイヤーが数多くいた。

プルツー機は当初弱体化が入っていたが、後に強化が入る。
しかし入った武装のほぼ全てが格闘に集中し、前格闘が超判定の強武装になった。ファンネル機とは……?

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでも続投。
ハマーン機は格闘CSにラインファンネルが追加。しかし配置はレバー横対応のハの字。一時は喪失したマルチロックもレバー下で復活した。
さらに特殊格闘で呼び出すアシストがそれぞれ分割された。
以上

プル機は前作大暴れした結果、お仕置きを受けた……とは言い難く、実際には環境の変化による相対的な評価低迷が正しいといった所。
サブ射撃にはガンダムMk-Ⅱが追加、特殊射撃の弾数が減少と前作からの変更点はそんなもので、お仕置きそのものは前作の時点で受け切ったと捉えるべきか。

プルツー機はさらに格闘が強化。高火力の下派生が追加され、前格闘も更に性能が強化されている。
特殊格闘はゲージが残っていれば連続使用可能になり、BD格闘はダメージが大幅に上昇。覚醒技も誘導が上昇しているようで、一応ファンネル系射撃も強くはなっているが、基本的には格闘を擦りに行けという運営からの思し召しが見て取れる。
なのでお勧め覚醒も、S覚醒やM覚醒など低コストの事故防止のための推奨択は当然だが、F覚醒も強気に選択できるという不思議な機体になった。
R覚醒のSA付与は基本的に全ての格闘に付与されるが、伸びが汎用機の域を出ないうえにやはり低コストというリスク高が引っかかる。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOSTでも続投。
全機通して『緑ロック補正』が大きな枷となっており、従来通り遠距離からファンネルを垂れ流すという戦術が通りにくくなってしまった。
更にハマーン機は『プレッシャー系武装の弾数消費タイミング変更』によって更なる向かい風を受けてしまった。一応新規武装として、ガザC呼出が追加されたが明らかに失ったものの方が大きい。

プル機は格闘がN・横それぞれが新規のものに変更。
さらにメイン射撃に連動してファンネルを発射する方式になった。とはいえ特殊射撃の弾数をその分消費するので、前作以上に弾数周りは厳しくなったと言わざるを得ない。強化中の弾数は100発の撃ちきりリロードに変更されている。

プルツー機は特殊射撃のバウが、射撃ガード付きアシストではなく通常の追従アシストへ変更。追加指示でビーム三連射やグレネードなどを撃ってくれる。場合によっては一瞬で喪失する事もままあったので、純粋な支援系へと移行したのは良い点も多い。


ガンダムバトルシリーズ

第3作クロニクルから登場。最終作ユニバースでMk-Ⅱも参戦。
超火力狙撃ビーム、滅殺SPAを持つチート機


◆機動戦士ガンダム バトルオペレーション2

2周年機体の内の1機、コスト650の汎用機として実装される。アニメでの描写を反映してか地上でも問題なくファンネルの使用が可能。
ファンネルは機体に追従し任意射撃、敵機を包囲し自動射撃、敵機を挟撃し自動射撃の3種を使い分けが可能だが、併用は出来ない。
ステータスは射撃寄りの高機動機。防御値は耐実弾が低めだがカスタムパーツで補える範囲で、総合的な防御力は高い。
特に追従ファンネルが高性能でブースト射撃が可能なため、相手からすると高速移動しながらヨロケさせ追撃してくる大変厄介な相手。
反面見た目通り巨大なヒットボックスを持ち、立ち回りをミスればあっという間に身動きも取れず撃破されてしまう。
長らく650コストスタート汎用が残念性能のΖΖガンダムしか居なかったため勝率が圧倒的に高かった。
故にバランス調整で弱体化されたのだが、その翌週から立て続けに実装されたトーリスリッタージ・Oがほぼ弱体化前のキュベレイ水準で実装されたため、あっという間に環境に置き去りにされてしまった。
挙句かの乙乙ガンダムが1年以上の時を経て武装追加&変形追加と言う大変身を遂げて帰ってきたため完全に立場が逆転、長らく同コスト汎用では一番イマイチな立ち位置に甘んじる事となった。
2年半の懲役雌伏を終えて23年3月に再調整、現在はファンネル主体で火力と蓄積よろけをばら撒く射撃機体に生まれ変わっている。

キュベレイMk-Ⅱも後を追う形で実装された。見た目的にも性能的にはほぼキュベレイをそのまま強襲型にした形。
特筆すべき点としては、追加された格闘武装ビームサーベル[三叉]が極めて高火力であり、支援機に突き刺されば瀕死は確実。下格闘からの追撃で使えばほぼ撃破出来るレベル。
ただしクールタイムが長く連撃不可のため他の二種格闘機のような駆け引き材料としては使いづらい事や、そのでかい図体で接近戦をしないと強みを活かせない所が弱点。
特に同コスト強襲は、射撃の瞬間火力が凄まじく遠距離から支援機を撃破し得るディジェ(CA)ヤクト・ドーガ(GG)
ステルスからヘビーアタックによる高火力奇襲をぶち込むジェスタ[シェザール隊A仕様]がいる激戦区。
カラーリング偽装*4ができる汎用版キュベレイは復権したものの、立ち回りが全く異なるため以前より見極められやすい。

量産型キュベレイは更に遅れる形で実装。同コストの支援機。前2機と比べるとシルエットが結構異なるためカラーリング偽装は難しい。
全体的に燃費が悪化しており、ベース機よりも繊細なヒート率管理が求められる。
武装は背部ビームキャノンが追加された代わりにファンネル[包囲]が没収され、単体武装での蓄積よろけが取れなくなった。
一方で残った2種のファンネルが同時展開可能と言う特性が付与され、瞬間火力は同コスト帯でも最高クラス。
当初は何故かベース機より全体的に射程が短くされており、瞬間火力こそ高いが交戦距離が短いため自衛が困難過ぎてイマイチという評価であったが、
後ほど入った強化調整で射程延長、さらに三周年で追加されたカスタムパーツ「サイコフレーム」との相性が良いため地位向上。
ただし現在ではより遠距離からも火力が出せてヒットボックスが小さいリゼル[DbU装備]に比べると運用難易度は格段に高い。


■立体化

ガンプラ

Z放映当時は1/220しか発売されなかった。
  • HGUC
キュベレイがHGUC最初期に発売、その後キュベレイMk-Ⅱも発売された。
どちらもHGUC最古参なので可動範囲はそれほど広くないが、もともとキュベレイは激しく可動させるガンプラではないと思うので、そこまでは気にならないか。

そして2015年、HGUC キュベレイはHGUC Reviveで進化して帰ってきた。ただしガンプラでは件の大型ビームサーベルが再現されてないのを如何にかして欲しい所である。
専用エフェクトパーツやMk-Ⅱもプレミアムバンダイ限定で発売。

  • MG
先にキュベレイが発売され、後にキュベレイMk-IIがプル機、プルツー機共に発売された。
各部の丸みがしっかり表現されており、ドムリック・ドムと並んで、発売から20年以上経った今でも見劣りしない。
合わせ目は足の踵の部分が目立つ位で、素組みでも中々見栄えはいい。




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最終更新:2023年10月28日 18:36

*1 ベスト5は全て主役機、6位は一応ガンダム系である百式

*2 αでスポット参戦した時も敵仕様だったのだが、後述の通りHPがブッ飛んでた。

*3 Zでも加入するのだが、条件付き

*4 形状が似ている別カテゴリ機体に似せたカラーリングを施すことで、初見殺し武装の奇襲成功率を上げたり、苦手カテゴリ機によるマークを外しやすくする小技