ムラサメ(MS)

登録日:2012/02/13(月) 23:22:32
更新日:2024/02/24 Sat 22:52:40
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我らの涙と意地!篤と御覧あれい!!


機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次





ムラサメ
MURASAME

基礎データ


型式番号:MVF-M11C
全高:17.82m
重量:46.88t
動力:バッテリー
装甲材質:不明
武装:
M2M5D 12.5mm自動近接防御火器×6
72式改ビームライフル「イカズチ」
70J式改ビームサーベル
72式高エネルギービーム砲
66A式空対空ミサイル「ハヤテ」×4
シールド
空対地ミサイル「ドラッヘASM」

パイロット:
ババ
イケヤ
ゴウ
ニシザワ


機体解説


C.E.73年時におけるオーブ軍の主力量産機
前主力機であるM1アストレイ同様モルゲンレーテ社が開発したもので、同機の後継機に当たる。
シンプルなV字型のブレードアンテナにツインアイ、側面に大きなダクト状のパーツと、頭部デザインはM1の意匠を継いでいる。
カラーリングは白を基調に、ナチュラル用を示すのアクセントを加えたもの。

名称はオーブにしては珍しく日本神話ではなく『南総里見八犬伝』に登場する 「村雨丸」 に由来すると思われる。これは派生型も同様。
別にニュータイプ研究所の産物というわけではない。


M1が汎用性を主眼としたシンプルな機体だったのに対し、本機はMSと戦闘機の特性を併せ持つ機体として設計されており、人型MS形態から戦闘機型MA形態への可変機構が採用しているのが最大の特徴。
背面に設置された二枚の大型主翼と垂直尾翼を可動させ、どちらの形態でも単独飛行能力や高い機動性を発揮。
MA形態では航続距離が長く、MS形態もM1を超える機動性が与えられた。
また、背部の翼にはハードポイントが設置され、MA形態時には武装やプロペラントタンクなどを装着可能。

装甲材質は不明だが、M1に比べてもかなりの軽量機体*1であることから発泡金属の可能性が高い。
武装もビーム・実弾を豊富に取り揃え様々な敵に対応でき、総合的な戦闘力は連合やザフトの次世代主力機に勝るとも劣らない。
汎用性も高く、宇宙空間でも問題なく運用できる。
反面装甲の耐久性は下がってしまったらしく、ミネルバの40mmCIWSで細切れにされる描写がある。


ちなみに、主力機としては異例の可変機構が導入されたのはオーブ軍の防衛戦略が変化したため。
前大戦時にはMSをはじめとした運用体制が未熟だったこともあり、自国の沿岸部を中心に上陸してきた敵機を迎撃するという方針に徹していた。
しかし、連合のオーブ解放作戦ではオノゴロ島だけとはいえ本土に被害を受けることとなってしまったため、国防体制の刷新する際に敵軍の上陸前に積極的に打って出て洋上で制圧するよう方針転換した。
だが、M1を含む従来の戦力では洋上での制圧力に欠けていたため、高い空戦能力を持つ本機が開発されることになった。
また、ムラサメの母艦として大型機動空母タケミカズチが建造され、遠隔地での作戦行動を可能としている。



この機体もM1と同じ理由で作中ではガンダムタイプには分類されない

また、外伝『SEED ECLIPSE』に登場するエクリプスガンダムは同じオーブ製可変機ということでムラサメと型番のMVFが共通しているが、構造的な類似は殆ど無い。



武装


  • M2M5D 12.5mm自動近接防御火器
頭部と翼に2門ずつ内蔵。連合のトーデスシュレッケンと同じ物。
イーゲルシュテルンより口径は小さく、威力は半分程度に下がっている。

  • 72式改ビームライフル「イカズチ」
MS形態時の主武装。M1用ビームライフルの改良型。
非使用時やMA形態時には右腰のマウントラックに装備される。

  • 70J式改ビームサーベル
左腰にマウント。
こちらもM1の物の改良型で、威力を保ちつつエネルギー消費が抑えられている。

  • 72式高エネルギービーム砲
背部に1門内蔵。威力はイカヅチと同等である。
MA形態時の主武装で、MS形態時はエネルギー供給がカットされている。

  • 66A式空対空ミサイル「ハヤテ」
フロントスカートに4発格納。
MA形態専用の武器とされるが、ゲームなどではMS形態でも使用できる。

  • シールド
耐ビームコーティングされた
長細い独自の形状が特徴で、MA形態時には機首になり、先端部からカナード翼が展開する。
腕周りより少し大きい程度のサイズだったΖガンダムのシールドと比べて大きく、より盾らしい外見となっている。

  • 空対地ミサイル「ドラッヘASM」
連合のジェットストライカー用のオプション武装。
本機も使用可能で、翼部ハードポイントに装備される。



劇中の活躍


□C.E.73(『SEED DESTINY』)

既に量産配備もある程度進んでおり、序盤のブレイク・ザ・ワールドの直後にはオーブ軍の主力をM1から譲り受けている。
主なパイロットはババ、イケヤ、ゴウ、ニシザワらオーブ兵。

結婚式場からカガリを拉致したフリーダムを止めようと出撃するが、翼を斬られ戦闘不能に。
そのすぐ後、アスランセイバーでオーブに現れた際にもスクランブルしたが、武装を破壊され取り逃がしている。

その後、連合の要請でオーブからの増援が求められると本来は自国防衛用であるタケミカズチと共に多数のムラサメが派兵されることなり、
ダーダネルス海峡やクレタ沖でミネルバ隊と激しい戦いを繰り広げる。
途中アークエンジェルの武力介入やインパルスの奮戦で多数が撃破されつつも、
ババの特攻などでミネルバに多大な損害を与えた他、ルナマリアのザクを大破させる活躍を見せた。

クレタ戦でタケミカズチが沈んでからは残存機の一部がアークエンジェルに合流して艦載機となり、
ベルリン戦ではイケヤ、ニシザワ、ゴウの連携攻撃でカオスを撃墜する戦果を挙げている。
オペレーション・フューリーやレクイエム・メサイア攻略戦でもザフトのMS部隊を相手に活躍した。



派生機


◇ムラサメ(バルトフェルド機)


アークエンジェルに搭載されていたアンドリュー・バルトフェルド専用機で、黄色に塗装されている。
通称トラサメ。
OSがコーディネイター用になっている他、バルトフェルド自身の身体的ハンデを考慮し操縦系も改良されている。
しかし、機体本体や武装などは大きな変更は為されておらず、性能は一般機と大差無い。

ダーダネルスでカガリとアークエンジェルを守りながらオーブ軍と戦い、義手・義足で隻眼にも関わらず同型機であるムラサメ隊と対等以上に渡り合ってみせた。
バルトフェルドが宇宙に上がってからアークエンジェルに残されていたが、オペレーション・フューリーではOSをナチュラル用に変えてキサカが搭乗している。

カラーリングはプラモの取説などで「バルドフェルドのパーソナルカラー」と解説されていることが多いが、
彼のパーソナルカラーはラゴゥや後に搭乗したガイアを見れば分かる通り、かなり赤みの強いオレンジ(橙)である。
その為、実際はオーブでスペシャル機を表す金色を示しているのではないかと言う考察がある。
メタ的な理由を言えば同時期にオレンジカラーのハイネ専用グフがいたため、色被りを避けた配色として彼がオレンジ以外で好むとする黄色*2を選んだものと思われる。


◇偵察型ムラサメ


その名の通り、偵察用のムラサメ。
背部垂直尾翼にはビーム砲に代わってレドームを装備。機動性はやや低下しているものの、他の武装はそのままなので戦闘力も高い。
クレタ沖戦などで確認されている。



◇オオツキガタ

型式番号:MVF-M12A
全高:17.82m
重量:46.88t
動力:バッテリー
装甲材質:不明
武装:
M2M5D 12.5mm自動近接防御火器×6
72式高エネルギービーム砲
72式改ビームライフル「イカズチ」
70J式改ビームサーベル
シールド
索敵・照準センサー
センサー連動式レールガン

パイロット:タキト・ハヤ・オシダリ


宇宙戦用に特化したムラサメの改修機。
カラーリングは局地戦用の。名称の由来もムラサメと同じく『里見八犬伝』に登場する刀剣 「大月型」
宇宙空間での必要度が低い背面の主翼が外され、代わりに左に高性能センサー、右に長距離狙撃用レールガンを装備しており、高い砲撃性能を持つ。
他の武装もムラサメと同じものをそのまま装備。
もちろん変形も可能だが、基本的にはMA形態で運用される。

オーブ軍の宇宙艦隊に多数配備され、最終決戦時に投入。
タキト・ハヤ・オシダリらが搭乗してリンナ・セラ・イヤサカのプロヴィデンスザクと交戦した。
ちなみにタキトとリンナは実は元恋人同士で、互いに知らないまま戦っていた。



◇ムラサメ改

型式番号:STTS/F-400


C.E.75年におけるムラサメの改良型。
フレームや武装はそのままに変形機構などが大幅にアップデートされている。
それに伴って全体的に角張った形状に変更され、シャープな頭部や小型化された肩部アーマー、後退翼に変更された主翼など、MA形態はそれほど変わってないがMS形態はかなり印象の異なるものとなった。
また、中破しても問題なく変形が可能であるなど可変機構はかなり頑強。

オーブ軍以外にも世界平和監視機構コンパスに配備されており、アークエンジェルの艦載機としてムウの率いる部隊が搭乗している。




立体化


ガンプラ

一般機とバルドフェルト専用機がHGにて発売。
差し替えでMA形態に変形できる。
値段は変わらないが一般機のムラサメにはドラッへASMが付属する分、お特感はあるかも。
ただしどちらも頭部の造形が少々やぼったく、腰アーマーの関係で腰部の可動に難があるなど、放送時キットにありがちな問題も抱えている。
一方で巡航形態のバランスは抜群に良い。


追記・修正はミネルバに特攻しながらお願いします。

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最終更新:2024年02月24日 22:52

*1 ウィザード無しのザクウォーリアより26t以上も軽い

*2 ザフトの隊長やエターナルの艦長を勤めているときは黄色い軍服を着用しているほか、私服も黄色と赤の混じった柄を好んで着用している。