陸軍情報部第2課(PUMPKIN SCISSORS)

登録日:2012/02/17(金) 16:59:50
更新日:2024/01/09 Tue 13:39:03
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漫画『PUMPKIN SCISSORS』に登場する組織。


物語の舞台となる『帝国』の陸軍、その内部に設置された情報部の一部署。他の部署同様、『2課』などと略称される。
序盤から1課3課が登場するなか「……2課は?」と思わせてきたが、
コミックス7巻あたりの「カルッセル編」より本格的に動きを見せ始めることとなる。




【概要】

敵国、もしくは国境付近の地域に潜伏しての諜報活動・情報操作などを主任務とする部署、それが2課である。
潜入任務という大まかな括りでは1課の第3実動小隊《トライ・ダガー》と似ているが、命令系統や組織図などは全く異なる。
1課が「国内」、2課は「国外」が管轄であるためであり、さらに敵国の目があるせいで大規模な拠点の配置ができず、隊員は必然的に単身またはごく少数という、援護が期待できない状況で任務を行うから。
いざとなれば本部からの援護を受けられる《トライ・ダガー》以上に、その活動は繊細、かつ過酷なものとなるのである。


当然ながらそんな2課と3課とでは縄張りが全く異なるので、互いに干渉することも無い……はずだった。
しかし3課が担当した郵便物横領事件で、押収物に偶然紛れ込んでいた2課の暗号文をステッキンが発見・解読してしまったことから本編で初めて両課に接点が生じてしまう。

3課メンバーの内、その場にいて暗号の内容を知った者は機密保持のため2課員に72時間の拘束を受ける羽目に。
また外出していて拘束対象から漏れたアリス・L・マルヴィンとランデル・オーランドは3課としての任を兼ね、
2課隊員であるヴィッター少尉に連れられて共和国との国境に程近い街『カルッセル』へと向かうこととなる(これが『カルッセル編』の幕開け)。


ちなみに2課の実動隊員について、他課の実動小隊が持つ《クレイモア・ワン》のような小隊名が語られたことは無い。
小隊単位で活動しない(できない)都合上、端からそのような物を持たないのかも。
課員で事務屋と工作員には分かれているだろうが…。


以下、ネタバレの嵐









  • 課長・ラインベルカ少佐
眉無し、ぎらついた目つきが特徴的な、髪を前髪ごと一纏めに後頭部で纏めた女性。
「迫った危機を如何にしてかわすかに燃える」と公言する逆境好きで、「カッカッカッ」といった笑い声を始めとして言動や性格もブッ飛んでいる。
カルッセルの件では情報部の中で唯一まともにダメージを受けて劣勢にあるのだが、やはり楽しんでいる。
それどころか国家レベルの一大事に、物凄いワクワクした表情を見せた。
その嗜好により部下の裏切りすら平然と許容するが、3課のハンクス曰く「それも2課長としての資質」なのだとか。
自分の責任に関することなどについては真摯に接したり謝罪したりもする剛柔備わった人物。
活躍場面は少ないものの実際優秀な人物で、スピンオフ作品では志願したヴィッターを自身に出来うる範囲での過酷な訓練*1を行わせることで、『コールド・ヴィッター』の質を更に高めた。

さらに性癖もアレで、ムラムラしては補佐官であり恋人の女性に性的な意味で襲い掛かることがある(ガチレズかと思いきや本人らしき発言から実はバイだとか腐女子ではないがBLにも理解があるだとか)。

なお、1課の実動第2小隊隊長・ラインベルカ大尉は彼女の実妹にあたる(こちらは正反対に大真面目だが…)。


  • 副官(名前は未公開)
ラインベルカ少佐の副官兼恋人を勤める女性。
少佐に(鍵をピッキングされて)机の物色された際の中身を見る限り、きちんと整理整頓されており几帳面な性格と思われる。
しかし、その机の中にやおいな薄い本が入っているなど腐女子な一面もある。
オマケに恋人である少佐が欲情した際、執務室で相手をさせられたり、各国のVIPを接待する為無理やりドレスを着せられたりと…なかなか苦労している様子。
作中では意外と珍しい、かなり常識人的な様子がうかがえる。



【所属隊員】
  • ヴィッター少尉
暗号の内容を知った3課の前に表れる、2課員では最初に登場する男。
銃の名手でもあり、その実力は複数の人物を的確に撃ち抜いて無力化出来たり、共和国の拳銃で撃たれる中で性能で劣る静音式拳銃で急所に打ち込めるほど。
危険な任務をこなす為に厳しい規律を持つ2課の中にあって、それを誰よりも冷徹に、厳格に遵守する様から『コールド・ヴィッター』の名で“有名”である。
正体を隠して然るべき諜報員であるにも拘らず、広く名を知られるという矛盾を抱えているのだが……?

3課が読んだ暗号の中身は、カルッセルに潜入していた隊員・フランシア伍長から彼へと向けた救援信号。
それを受け、アリス、ランデルと共にカルッセルへと向かう。


  • フランシア伍長
美人と可愛らしいの中間をとったような柔らかな雰囲気の女性。
ヴィッターとは今回の件以前からの上官と部下で、付き合いは“色々と”深い。
また、彼と知り合うのとほぼ同時に、処分される予定だった軍用犬を引き取り、ティラミスと名付けて飼っている。

上官であるブランドン中尉の補佐官としてティラミスと共にカルッセルに潜入していたが、何かしらの事情によりヴィッターに救援の暗号を送ったことが全ての始まりとなる。


  • ブランドン中尉
隣国・共和国との国境に程近いため両国の諜報合戦が盛んなカルッセルに、フランシアと共に潜入していた隊員。
一見した感じではくたびれた中年男性といった風体で、潜伏する住居はフランシアとは別。

本部からの支援・命令が期待できない2課の任務では、他人を欺く為に時に隊員同士の間ですら騙しあうことがある。
そうした事態における混乱を避けるため、隊員は現地の上官命令に絶対服従することで統制を保つという歪な鉄則を共有している。
要するに、上官の言動が如何に不審であっても「それは作戦遂行に必要な処置だ」と信じて従えということ。ブランドンはカルッセルにおいてその上官にあたる。





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最終更新:2024年01月09日 13:39

*1 様々な銃と弾の調達、拷問で想定される投薬、いつでも切り掛かる体勢で見守るなど