ニックネーム(ポケモン)

登録日:2011/12/30 Fri 21:59:06
更新日:2024/01/08 Mon 09:36:34
所要時間:約 6 分で読めます





♪テーテーテー テテテテッテレー


やったー! ピッピを つかまえたぞ!


つかまえた ピッピに ニックネームを つけますか?

→はい
いいえ


ピッピの なまえは?

→ギ

→エ

→ピ

→ー


→おわり

ギエピーは メイデンの パソコンの フォックス6に てんそうされた!


ニックネームとは、ポケットモンスターに搭載されているシステムのひとつである。


概要

『ポケットモンスター』シリーズにおいて、ポケモンを捕まえた時に行う、所謂命名システムである。
参考・類似
主人公の名前入力(デフォルト名なし)

このシステムは所謂愛着感などを楽しむ物で、ポケモンに名前を付けたい人に取っては必要不可欠なシステムである。
個体別に個性を与え、愛情を注げるようにするというものであり、このコンセプトはやがてなつき度や性格など様々なシステムへと発展するのだが、それはまた別の話。

ニックネームを「つる」にして「おんがえし」を使ったり、ニックネームを「リアじゅう」にして「だいばくはつ」を使うといったネタ的なこともできる。


システム

名前は第五世代以前は5文字まで、第六世代以降は6文字までであり、捕獲時に付ける事が出来る。
一度付けたニックネームは、姓名判断師の所に持って行かないと変えられない。
第7世代までは特定の町に姓名判断師がいたが、剣盾では各所のポケモンセンターに姓名判断を行ってくれるおじさんが常駐している。
そしてSVではついに姓名判断師がいなくなり、場所を問わず「強さを見る」画面から任意に変更できるようになった。

なお、ポケモンは各個体に親トレーナーのIDが記録されており、IDが異なる他人のポケモンはニックネームを変えることはできない。
IDは第二世代までは16bit、第三世代以降は下16bit+上16bit(裏ID)の32bitで表現されるが、その全てが一致していなければならない。
確率がとんでもなく低いのでまず有り得ないが、改造や乱数調整によってトレーナーIDの衝突を引き起こせば、主人公の性別が違っていてもパスする。
剣盾からはニックネームが付けられていない場合に限り、一度だけ変更できるようになった*1

又、ゲーム内の交換で手に入るポケモンには一部の例外を除きほぼ必ずと言っていいほどニックネームがついている。
初代ではタマゴシステムがないため、赤・緑ではニックネーム付きの個体しか手に入れられないポケモンが実に4種類もいた。
カモネギ(おしょう)・ベロリンガ(なめぞう)・バリヤード(バリバリ)・ルージュラ(まさこ)がこれに該当する。
なお後にルージュラは青版、カモネギはピカチュウ版、ベロリンガはこの両方で野生のものを捕獲できるようになった。
バリヤードのみ初代では野生産が一切手に入らず、第二世代との交換でのみニックネームなしの個体を入手できるようになっている。

また、初代のパッケージ裏には『セパルトラ』という謎のニックネームをつけられたヒトカゲの姿が見られる。
元ネタはおそらくブラジルのヘヴィメタルバンド「Sepultura(セパルトゥラ)」。初代ポケモンには当時の子供にはわからないネタが多数仕込まれている。
このネタは後年、X・Yとジ・オリジンで拾われた。
初代では『ァィゥェォ』が候補覧の中になく後になって元の名前に戻そうにも戻せなかったり。


等…

進化シーンではニックネームと進化後の種族名が表記されるために、あえて進化後の名前をニックネームにして進化シーンを楽しむ人も。
例:「おめでとう! リザードンは リザードンに 進化した!」

ちなみに、64の「ポケモンスタジアム」シリーズにニックネームをつけたポケモンを送ると体の色が微妙に変わる為、初見でビックリした人もいるだろう。
当時は色違いの概念が無かったので尚更。
赤みがかったマタドガスとか、緑色っぽいアーボックとか。
特に殆どCPUはニックネームを付けているので、自分でつけなくても結構見られた。
そんなポケモンスタジアムでは、全国大会の出場者のデータと戦えるのだが、そのうちの数人がユニークなニックネームをつけていた。
スターミーに「にしきの」、フリーザーに「ハニまる」、ケンタロスに「キま」、フーディンに「たまい」とか。
手持ち全てに「ギガ○○〇」とつけていたりとか。
また「金銀」のエリートトレーナーの命名方法(ポケモンの名前から二文字以上取り人名っぽくする)はセンスが溢れており、真似した諸君も多かったのでは。


また初代の攻略本ではニックネームがついてることが多かった。
有名なのは三鳥に
あかいの
あおいの
きいろいの
とついていたものだろうか?
他にも「ポケモンの最初の一文字だけ削る」ニックネームをつけている者もいた。


ポケモンGOではイーブイのニックネームを特定のものにすると一度だけ好きな進化先を選ぶことができる。
詳しくはイーブイの項目を参照。



アニメでは付けている人物は少ない。
なぜかジョウト地方編のゲストキャラはニックネームを付けている人が多かった。しかしAG以降は再びごく少数のみとなった。
有名どころとしてはヒロシのピカチュウ→レオン、バタフリー→パピー、リザードン→ジッポ、サナギラス→クルーズ、スバメ→ローズ。
SM編ではリーリエロコン(リージョンフォーム)にシロンスイレンイーブイにナギサと名付けている。
外伝だと雷の伝説のマリナや最強メガシンカのマノンもニックネーム派。
これはおそらく数が増えたポケモンの名前を覚えてもらいたいというメタ的な事情も絡んでいるだろう。


ポケットモンスターSPECIALの主人公達も、多くは自分の手持ちにニックネームを付けている。
イッシュ組等を除いて一地方で三作品以上ある場合は一名はニックネームをつけないメンバーがいる。

基本的には各自の名づけパターンがあるがあくまでパターンであり、ブルーやイエロー、サファイアなど例外なニックネームの多い者もいる。
種族名以外が由来の名前は、最終進化形をもじった形が多い。



余談

初代ではロム容量の関係上「150匹登場させる代わりにニックネームをなくすか」と「ニックネームを残す代わりに登場ポケモンを30匹程度に減らすか」の二択を迫られ、なんと後者が選択されかけたという経緯がある。
結局この事情を知った任天堂側から大容量ロムが提供され問題は解決したのだが、後者が選択されていたら現在のポケモンの在り方は大きく変わっていただろう。

第五世代からは、「ちんちん」「まんこ」などの卑猥な名前を付けられなくなった。これは日本語版だけではなく海外版でも同様に言語毎にNGワードが設定されている。
英語ドイツ語にはナチスドイツ関連のものがあったりする。
第五世代では完全一致なので、実際に人名にも使われる「レオナルド」や、ネタで「パチンコ」「SEXY」などはOKだった。「ITどかた」がOKなのはゲーフリ流の皮肉なのか何なのか。
第六世代からは部分一致でも弾かれるようになった(例:「フェラーリ」がNG)。しかし 部分一致であるが故にすり抜けさせるを得ない 差別用語が存在していたりするが…
当然ながら主人公の名前にも同様のルールが適用される。スマガの主人公涙目…



追記・修正はニックネームをつける派の人がよろしくお願いします。

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最終更新:2024年01月08日 09:36

*1 配布及びポケモンXDで手に入れた「運命的な出会いをした」ポケモンは例外

*2 6文字になってしまうため、長らくゲームでは再現不可能だったニックネーム

*3 ただし「進化後の名前を事前に調べて」進化後に合わせたニックネームを付ける。諸事情でポカブだけは進化するたびにニックネームを更新していた

*4 ハリマロンのフランス語の名称「Marisson」より

*5 作中でのオリジナル呼称

*6 メートル等の単位の前につけるもので、数値を表す