ドンファン(ポケモン)

登録日:2012/06/04 Mon 19:49:32
更新日:2024/03/24 Sun 15:31:55
所要時間:約 6 分で読めます





出典:ポケットモンスター めざせポケモンマスター、1話『はじまりのかぜ! むげんのみち!!』、
2023年1月13日~2023年3月24日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ドンファンとはポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン


■概要


全国図鑑No.232
分類:よろいポケモン
英語名:Donphan
高さ:1.1m
体重:120.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:じめん
特性:がんじょう(一撃必殺技が無効/HP満タンから致死ダメージを受けてもHP1で耐える)
隠れ特性:すながくれ(天候が砂嵐の時に回避率が1.25倍になり、タイプに関係なく砂嵐のダメージを受けない)

種族値
HP:90
攻撃:120
防御:120
特攻:60
特防:60
素早さ:50
合計:500

努力値:攻撃+1、防御+1

進化:ゴマゾウ(Lv25)→ドンファン

■ゴマゾウ


全国図鑑No.231
分類:ながはなポケモン
英語名:Phanpy
高さ:0.5m
体重:33.5kg

タイプ:じめん
特性:ものひろい
隠れ特性:すながくれ

■概要


背中から鼻にかけて頑丈な甲殻を持つのようなポケモン。

その見た目の通り非常にパワフルなポケモンで、ダンプカーをも軽々引っ張るパワーを持ち、土砂崩れをどかす仕事によく使われるとか。
またその皮膚も岩のように頑丈でちょっとやそっとの攻撃ではビクともしない。

体をタイヤやアルマジロのように丸め転がるように突進する事を得意とし、直撃すれば民家すらバラバラにする威力を誇る。ただ急に止まれないのが欠点。

群れを作って生息しておりより長く立派な牙を持つ個体ほど群れの中のランクが高くなるらしい。ただし牙の成長は非常に遅い。


ちなみに金・銀バージョン発売のかなり前からデンリュウホウオウと共に姿が公開されていたポケモンの一匹である。
公開当初は『サイホーンの進化形か?』と言われていたが実際はそんなことなかった。

インドぞうモチーフのダイオウドウが登場するまでは、前作のポケモン図鑑でライチュウゴースに散々な目に遭わされたインドぞうが、でんきタイプとどくタイプに抵抗するためにじめんタイプに進化した姿だという説もあった。

ポケモンSVでは、ドンファンに似た姿のパラドックスポケモンが新たに登場。
太古のドンファンとされるイダイナキバ、未来のドンファンと思われるテツノワダチが登場している。
過去の姿と未来の姿、両方が登場しているのは他にはウルガモスモトトカゲのみであるため、優遇されていると言えるだろう。

■ゲームでのドンファン


当初は金バージョンでのみ45番道路、チャンピオンロード、シロガネ山に登場。45番道路では進化前のゴマゾウも登場した。
銀バージョンでは同じ場所でリングマと進化前であるヒメグマが登場するためリングマとは対の関係にある。

シナリオ中では使用トレーナーが少なめで若干空気気味。

ちなみにクリスタル版のみ46番道路で朝のみレベル2のゴマゾウが逃げやすいものの出現するため、最序盤から連れて行くこともできる。
地面技をなかなか覚えてくれないが、ハヤトからどろかけの技マシンを貰えるので使うとなかなか活躍してくれる。

なお、ポケスタではころがる使用時に映画のような専用モーションがあったが、バトレボでは没収された。

ポケモン剣盾ではついぞ登場することはなかったが、ポケモンSVでは無事登場。
ベイクタウン周辺の南6番エリアでは坂道を転がるドンファンの群れが見られる。


■対戦でのドンファン


設定通り非常に高い攻撃力・防御力と高水準なHPを持つ一方、特殊面や素早さは低いという地面タイプのお手本のようなガチムチ重アタッカー。
特にその物理耐久はあのエアームドを僅かに越える程で並大抵の物理技ではなかなか落ちない堅牢さを発揮する。
単地面ならカバルドンの方が耐久力は上であちらは回復技も備えているが、こちらは攻撃面で勝る。

技はお約束メインウェポンである『じしん』や相性補完に優れる『ストーンエッジ』『もろはのずつき(HG・SSから遺伝)』、
四倍ピンポイントな『かみなりのキバ』『ほのおのキバ』『タネばくだん』等、地面タイプらしい攻撃的なバリエーションが揃う。
第六世代では『じゃれつく』も習得し、抜群を取れる範囲が広がった。

しかしただ高威力技で攻めるだけしか能が無い訳でなく、
優秀な先制技である『こおりのつぶて』や撒き技の『ステルスロック』、相手の戦略を狂わせる『はたきおとす』、
奇襲性の高い『しぜんのめぐみ』『がむしゃら』『カウンター』『じわれ』、
高い物理耐久を更に上げる『てっぺき』『あまえる』等々、小回りが利く技も多数備えており意外と器用。
多彩な技を考慮すれば決してカバルドンの劣化にはならない。

特に『こおりのつぶて』はドーブルを除けば氷タイプ以外で唯一の使い手であるため最大のアイデンティティーと言える。
『がむしゃら』と合わせて即死コンボしたり、ガブリアスボーマンダら四倍に刺さったり等非常に便利なのでほぼ必須に近い技だろう。

ちなみに同じ地面タイプで『がむしゃら』と『こおりのつぶて』のコンボが同様に使え、
ドンファンよりさらに高火力という点からマンムーはかつて最大のライバルであった。


しかし第五世代BWから特性『がんじょう』に「きあいのタスキ」の効果が追加されマンムーとの大きな差別化に成功。
襷無しでがむしゃらコンボやカウンターが出来たり、確実にステルスロックが撒けたり、苦手な相手に無理矢理攻撃したり等、
仕事の幅が広がり大きな躍進を見せた。

全体としての欠点としては特攻が低く単純な物理受けで止まりやすい事と特殊耐久と素早さが低いため特殊アタッカーに弱い事。
ただし物理受けにはがむしゃらや地割れ、低い特殊耐久はがんじょう、低い素早さはこおりのつぶて等々、無理矢理欠点を補う術を多数持つため油断はならない。
H90B120であるため無振りでも物理耐久は高く、努力値を素早さに振る余裕もある。
性格補正なしS252振りで無振り81族まで抜くことが可能で、60族70族あたりを抜けるのは便利かもしれない。
第八世代からは「こうそくスピン」に素早さ上昇効果がついたため、準速で1回積めば準速100族まで抜けるようになった。

USMではタマゴ技で「10まんばりき」を習得し、ダブルで使いやすくなった。


■アニメでのドンファン


金銀発売前に「ミュウツーの逆襲」に先行登場。

物語冒頭でサトシにバトルをふっかけた海賊トレーナーの手持ちで、タイヤのように転がって攻撃していた姿は印象深い。
だがサトシのフシギダネの噛ませにされた…まあタイプ一致「ソーラービーム」なら仕方ないね!海賊トレーナーの手持ちの中では一番いい扱いを受けていた。
(カイリキーゼニガメの「あわ」で一撃だし、モルフォンゴローニャ(『EVOLUTION』ではスリープに差し替え)、カイロスピカチュウの「10まんボルト」でまとめてKO)。
ちなみにこの海賊の声優は「おはスタ」や「とりかえっこプリーズ」でおなじみのレイモンド・ジョンソン。
電ピカではまんまレイモンド本人が使用していた(単行本未収録)。


アニメ本編ではジョウト編終盤にサトシがゴマゾウをゲットしたがAG編になる前にピカチュウ以外のポケモンをオーキド研究所に預けたため離脱。

しかし、バトルフロンティア編にて旅立つ際1匹でサトシとピカチュウの下につきそのまま手持ちに復帰。
バトルフロンティア編の途中でついにドンファンに進化した。

…のはいいのだが、わざわざ付いてきて進化までしたのにバトルチューブしか出場しなかった。

シンオウリーグでも再登場して、3回戦のコウヘイ戦で出場。ジョウト、バトルフロンティアでの出番の少なさ挽回か⁉︎ と思いきや一体も倒せず……それどころかほぼ何もせずに倒された。


■ポケダンでのドンファン


空の探検隊』で進化前のゴマゾウが新たなる主人公候補に追加。
救助隊』のカラカラのようなポジションになるだろうと思われたが…実はかなりの地雷主人公。

なんと自力でタイプ一致の地面技を全く覚えず、
技マシンでも何故かポケダンでは優秀な地面技『あなをほる』を覚えてくれずポケダンでは使いにくい『じしん』しか覚えない…

しかも「じしん」以外に範囲技を覚えず、直線技すら覚えない…

等々、攻撃面が異常に貧弱で歴代主人公最弱とまで言われる程の低評価を受けている…

ただし『まもる』での緊急回避や特性『ものひろい』でのアイテム集め等評価できる点も多いため一概に残念とも言えなかったりする。
腐っても主人公、ゴマゾウ好きなら十分と言える性能であろう。

ポケモンGOでのドンファン


金銀のポケモンが解禁された2017年に実装。高めのCP3407を持ち、じめんタイプの中でもタフな部類に入る。

そのタフさに加えて習得技の優秀さから、ジム防衛ではかなり優秀な防衛ポケモンとして戦える。数少ないじめん単タイプであり、弱点を突かれにくいという点も魅力的。

ノーマル技は強力なタイプ一致技でルカリオメタグロスに刺さる「どろかけ」、もしくはメジャーな格闘対策の「あまえる」を持ち、ゲージ技も発生の非常に速い「のしかかり」や「おんがえし」、これまた格闘対策になる「じゃれつく」と言った風にジム防衛に嬉しい技を覚えてくれる。当然ながら一致技「じしん」の火力もなかなかの脅威。
地面ポケモンとしての安定性と格闘ストッパーとしての役割を備えた優秀な地面ポケモンであり、ノーマルタイプの控えとして安定した活躍を見せてくれる。

ライバルは同じく高いCPを持つ同じじめんタイプのカバルドンがいる。あちらは3色牙による奇襲性の高さと、「じしん」より相手への攻撃性に優れる「だいちのちから」や「ねっさのだいち」を扱えるのが利点。
どちらも独自の利点を持つため、安定性をとるか奇襲性をとるか、ジムの弱点の偏りなどでどちらを使うかを考えよう。

ちなみに、「どろかけ」と「じしん」の組み合わせは全てのステータスでドンファンを上回るドサイドンでもできるため若干立場が危うそうにみえるが、メジャーかつ飛んでくる弱点があまりに多く、防衛において場持ちの悪いドサイドンはジム防衛には向かずジム攻撃やレイド向きのポケモンであるため実際はあまり比較する必要はなかったりする。


攻撃面はというと、「どろかけ」と「じしん」で一致技を揃えられるので地面アタッカーとしてはそれなりだが、現在は地面アタッカーはグラードンランドロス、一般ポケモンでもガブリアスドリュウズなどの強豪が揃うためアタッカーとしては肩身が狭い。



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最終更新:2024年03月24日 15:31