ひこうタイプ(ポケモン)

登録日: 2011/04/14(木) 21:04:33
更新日:2024/01/10 Wed 07:19:44
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あたしのポケモンが華麗に舞ってみせるわ!


ポケットモンスターシリーズに登場するタイプの一つ。

『飛行』の名前の通り、羽や翼等を用いて空を飛ぶポケモン達が集うタイプ。
攻撃技に関しては風属性という位置づけの意味合いが強い。
なお、特性ふゆう』との違いは、生物学的な区別ではなく、 ぶっちゃけゲーム的な都合 という側面が強い、
そのため、翼も何もないただ浮かんでいるだけのフワライドメテノはひこうタイプ混合なのに、立派な翼があるフライゴンサザンドラは、複合タイプの方が優先されて『ふゆう』で無理矢理補っている状態である。
かといってなんでもかんでもひこうタイプにすると没個性化が激しくなるため、マタドガスクレセリアのように単タイプの『ふゆう』持ちも存在する。

空を飛べるポケモンのほとんどが属するためモチーフは鳥や虫等の普遍的な生き物から、ドラゴン等の特別な存在まで豊富で数もかなり多い。


代表的なひこうタイプのポケモンはピジョットオニドリルムクホークリザードンバタフリーボーマンダ等が挙げられる。

元々サブ専用のタイプとして作られたため第四世代まではひこう単タイプは一切いなかった。
ただし第五世代からまさかのひこう単タイプのトルネロスが登場し、ついにその法則が破られた。今でも第1タイプに飛行が来るポケモンは非常に少ない。

また、第3世代頃まではスタッフに謎の推し(贔屓の引き倒し?)をされており、「伝説ポケモンならひこうタイプ」「設定的に強いならひこうタイプ」と、
外見的に泳ぐ生物のほうが自然でもひこうタイプだったり(例:ギャラドスルギア)、最終進化形態でひこうタイプを追加されたせいで設定上強豪のはずなのに
4倍ダメージの属性ができて対戦評価が低くなったり(例:カイリュー、ボーマンダ)など、いろいろな悲喜劇を産んだ。*1

サブ専用だった事もあり複合タイプはとても豊富で、なんと18通り全ての組み合わせに該当するポケモンがいる。
特にノーマルとの複合が多く、序盤に登場するノーマル複合の鳥ポケモン達はコラッタ等の『序盤ノーマル』と同じく『序盤鳥』と呼ばれ、
さながら雑魚キャラ扱いされているが、鍛えようによってはそれぞれ活躍の道がちゃんとあったりする。
???「撃ち落とせるものなら撃ち落としてみなさい、貴方には攻撃させないから」

そのモチーフの豊富さからゲームでは序盤から終盤にかけて様々な場所で見かける事になる。
秘伝技の「そらをとぶ」を使うためにとりあえず一匹捕まえておく人も多いはず。
戦闘でも「そらをとぶ」や「アクロバット」のデメリットが本編ではあまり目立たないので「ブレイブバード」を覚えなくても活躍しやすい。

全体的な能力値の傾向は数が多いこともあり種ごとに様々で、他のタイプと比べてあまり統一はされていない。
強いて挙げるなら全体的に素早さに優れている程度で、あとは複合タイプのほうの能力傾向に依存している。

攻撃面で抜群が取れるタイプはくさかくとうむし
防御面で抵抗を持つタイプはくさ・かくとう・むし。
無効化するタイプはじめん
攻撃が半減されるタイプはでんきいわはがね
無効化されるタイプは無し。
弱点のタイプはでんき・こおり・いわ。

有利な相手はよく飛ぶ生物の餌になる草と虫および、相手が届かない空中から仕掛けられる格闘と地面。
一方、弱点は飛び道具の代表として当たれば致命傷になる岩や石、空中でも避けられない雷、体が凍えてしまっては飛び回るどころではなくなる氷。加えて身軽で力負けしやすいイメージからか岩や鋼への効果は薄い。

攻撃面に関してはまずメジャーなかくとうタイプの弱点を付ける上、半減されることも少ないため優秀。
同じくメジャーなはがねタイプに半減されるものの、サブのほのお技で対処しやすいし、いわ複合は弱点の関係上PTに組み込みにくく使用率が低いため一貫性を取りやすい。
ただ高威力でひこうタイプ以外でも習得しやすい技が少ないためサブウェポンとしてはあまり人気が無い。

防御面はじめん無効とかくとう半減が優秀。
しかし弱点はどれもメジャーばかりで、有利なかくとうやじめんも大抵いわ技を持っているためやや微妙。
ギャラドスボーマンダランドロス等ひこうタイプが複合しているせいで4倍弱点を持つポケモンも多い。
しかもこの手のポケモンは有用なひこう技をあまり覚えず、(じめん技が無効とはいえ)ハンデを付けるためだけに設定された節がある。
ただし第四世代から追加された「はねやすめ」で一時的にひこうタイプを消す事も出来るため、防御面は使い方次第といったところ。
ノーマルタイプが複合するとかくとうが等倍になり、使い勝手がかなり変わる。ノーマル複合の数の多さから、「ひこうタイプはかくとうを半減できる」ことに気づいていない初心者も結構いたりする。

じめん技だけでなく「まきびし/どくびし/ねばねばネット」「フリーフォール」やフィールド技、特性『ありじごく』も無効となる。
相手の妨害を防げるが、自分もフィールド技を利用できず、ゴルバットやクロバットどくタイプでありながら「どくびし」を回収できない。
また「じゅうりょく」や「うちおとす」で地面に下ろされるとじめん技を含めここに挙げた技が全て通用するようになる。
これらの特徴は特性『ふゆう』や道具『ふうせん』持ちにも共通する(どくびしもマタドガスゴーストでは回収できない)。

その数の多さから強ポケから弱ポケまで幅広く取り揃えており、上は600族のボーマンダやカイリュー、下は埋葬級オニドリルアゲハントまで様々(カモネギは「であいがしら」等の修得や種族値修正で最底辺を脱した)。
ある意味むしタイプ並の格差社会だが数の多さから仕方ないとも言える。

物理技の主力は反動ダメージ付きだが高威力の「ブレイブバード」だが、『きあいのタスキ』とは相性が悪い点には注意が必要となる。
「アクロバット」は手ぶらの時にブレバに近い威力を出せるので襷等消費型アイテムとの相性が良いが、ブレバ以上に戦術がかなり制限されてしまう。
特に『ひこうのジュエル』が使えた頃に比べると扱いが難しくなっている。
「つばめがえし」「ついばむ」「つばさでうつ」等はデメリットはないが威力が低いため採用率が高いのはストライクデリバードグライオン程度。
オニドリルのように未だにブレバが使えない鳥ポケの場合、「つばめがえし」等よりはマシ程度の火力である「ドリルくちばし」に頼らざるを得ないこともある。
せめて急所ランク+1の効果ぐらいあっても良いのでは…。
「ダブルウイング」は2連続攻撃だが、2回合わせても威力80・命中90なので少し物足りないか。それでも特性『テクニシャン』のストライクなどには使われている。

上記のタイプ特性の説明でも述べた「フリーフォール」は特殊な仕様で扱いが難しく、主にダブルバトルで力を発揮する。

なお、「ゴッドバード」はマイナー気味だが初代から登場する鳥ポケ向けの技で、20年経っても未だにひこうタイプ最強の物理技の座を維持している。
攻撃に2ターン掛かるものの威力は140と初代初出の技の中ではかなり高く、第3世代からは急所に当たりやすい効果と3割ひるみの効果が追加され、更に非接触技に分類されるなど初代よりも大きく強化されている。
『パワフルハーブ』やZワザダイマックスなどにより溜めなしで撃てるため更に強力。

一方で鳥型以外のポケモンは一致ひこう技に恵まれない傾向が強く、特に物理型ではそれが顕著である。
現在では溜め技の「そらをとぶ」や「とびはねる」をZワザやダイマックスわざとして使うことで多少は補えるが。

特殊技は低火力でたまに外すが3割ひるみという強力な追加効果を持つ「エアスラッシュ」が最メジャー。
次いで覚えるポケモンが少ない上に命中不安だが、高火力かつ3割の確率でこんらんさせるというこれまた強力な大技「ぼうふう」。
ちなみに雨が降っていると「ぼうふう」が必中になるため、雨パでの採用も可能。あめふらしペリッパーなら文句なしでメイン技にできる。
「エアカッター」は急所ランク+1の代わりに威力はエアスラ以下だが、教え技だった第四世代ではサンダーボーマンダフワライド等が活用していた。
第五世代以降は「エアカッター」の教え技がなくなり、特殊飛行技をめざめるパワーに頼らざるを得ない状況が続いたが、
第八世代から「ぼうふう」がわざレコード化したため、高威力の特殊飛行技がなくて困るポケモンの多くが救済された。

ちなみにひこう単タイプのポケモンが「はねやすめ」を使った場合、タイプ無しではなくノーマルタイプになる。
バクフーン等ほのおタイプが「もえつきる」を使った場合はタイプ無しになるので勘違いしている人も多い。
かつては「スキルスワップ」など複雑な手順が必要だったが、第八世代でココガラとアオガラスがあっさりできるようになった。


【ひこうタイプの歴史】


第一世代赤・緑・青・ピカチュウ)

序盤鳥はピジョット。二番手としてオニドリル。最初にゲットしたポケモンはポッポという人も多いのでは?

この頃はメジャーな「ふぶき」やでんき技を弱点に持つ上、ひこう弱点の強ポケもナッシー程度しかいないことから不遇。
一応フリーザーサンダー等、ひこうタイプのメジャーポケもそこそこいたが、
どれもひこうタイプのおかげで強いとは言えず複合タイプや基礎能力によるところが大きかった。

一部の「ドリルくちばし」持ちを除いてタイプ一致技のラインナップが酷かったのも特徴。
火力が出るのは溜めが要る「ゴッドバード」や「そらをとぶ」、気軽に使えるのは今以上に威力の低かった「つばさでうつ」や序盤技の「つつく」程度というまさに冬の時代だった…。
対戦界隈では下火であったが、ポケモンリーグ周回でもシバ以外にはさほど有利でなく、タイプ相性で半減できる相手も少ないため、シナリオでも終盤は苦しかった。
どちらかと言えば移動要員兼用という枠で終盤までパーティに入れていた人のほうが多かったのではないだろうか。


◆第二世代(金・銀・クリスタル

序盤鳥はヨルノズク。「さいみんじゅつ」を覚えるので捕獲要員としても優秀。

ひこうに抵抗を持つはがねタイプが追加されたが、「ふぶき」の弱体化やかくとう、むしタイプの強化、当時流行した「まきびし」の昆布に強い点から相対的に強化されている。
特に高い耐久を持ち「ふきとばし」が使えるエアームドが昆布要員として注目されていた。
(この頃のエアームドは「まきびし」を覚えない)
またパッケージを飾った禁止級伝説ホウオウルギアは共にひこうタイプ持ちである。

新たに登場したタイプ一致技はルギア専用の「エアロブラスト」だけ。前作にも登場した「かぜおこし」がノーマルタイプからひこうタイプのわざになる。
ただしめざパが登場したので 高威力のめざ飛を粘ってメインウェポンにする  という荒業が可能になった。
近親交配による個体値の遺伝ができない時代に粘っていた先人たちは本当の意味で廃人であろう…。

余談ではあるが、金銀発売前小学館の雑誌に『3タイプを持つポケモンが現れるかも』と書かれていたために
ホウオウ及びルギアが3タイプ持ちになるという噂が当時の小学生の間でまことしやかに囁かれていた。
しかし、実際は普通に2タイプで登場したためちょっとガッカリした人も多かったとか。


◆第三世代(ルビー・サファイア・エメラルド/FR・LG

序盤鳥はオオスバメ。特性『こんじょう』によって高い素早さから実質A153相当の攻撃を繰り出せる。

シングルでは特性『いかく』や「りゅうのまい」と「じしん」によって物理面の強化がなされたギャラドスが比較的見られた。
個体値が32段階に変更された事と性格の追加もあって前作と比べるとめざめるパワー(飛行)の厳選難易度は高くなっていたが。

注目どころは「バトンタッチ」によるサポートが優秀なテッカニンやカイリューに続く600族ドラゴンのボーマンダ辺りか。

新技として必中技の「つばめがえし」のわざマシンが追加。
威力は「つばさでうつ」と同じ60と控えめだがひこうタイプに限らず多くのポケモンが可能で対戦ではひこう4倍のキノガッサが猛威を振るっていた事でピンポイントメタで採用されていた。
「そらをとぶ」を除くとボーマンダの貴重なひこう技でもある。

ダブルバトルにおいては「じしん」とのコンボやメジャーなルンパッパの弱点を突きやすい事からかなり注目される事に。
特に「いかく」持ちのギャラドスやボーマンダがメジャーだった。


◆第四世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ/HG・SS

序盤鳥はムクホーク
特性『いかく』を持ちつつサブウェポンに「インファイト」を持つため長らく序盤鳥最強とされていた。

これまでひこう技は一律物理技扱いだったが、この世代から技毎に物理・特殊が分化。
同時に物理技では「ブレイブバード」、特殊技では「エアスラッシュ」と現在の主軸となる技が登場した。
さらに変化技にも「はねやすめ」や「おいかぜ」といった有用なものが追加。

新規組も上述のムクホーク、白い悪魔ことトゲキッス、実質最速の「さいみんじゅつ」使いのメガヤンマ等強豪揃い。
ボーマンダやギャラドス等の既存の強化組も目立つ。
またプラチナから教え技に「とびはねる」が追加。
これによってギャラドスがついに念願のひこう技を手に入れるも主力のみず物理技の存在と隙の大きさから使われる事は少なかった。

しかしドラゴン強化によるこおり技の需要増加やいわ技の強化、「ステルスロック」の登場等もあり手放しでは喜べない。
また強化組の影に隠れがちだがアゲハントやカモネギ等の不遇組の不遇は更に加速しており底辺と上部の差は広がるばかりである。


◆第五世代(ブラック・ホワイトブラック2・ホワイト2

序盤鳥はケンホロウ。シングルだとやや使いにくいがダブル以上なら『いかりのつぼ』コンボの発動要員になりつつサポートもこなせる。

「アクロバット」や「ぼうふう」等のひこうタイプ以外でも覚えやすい強力なひこう技が増え、サブウェポンとしての採用率も上がった。
前者は持ち物を持った状態だと威力が半減するのが難点だが、『きあいのタスキ』や『ひこうのジュエル』持ちとは相性が良かった
(『ジュエル』とはこの時代から登場した、特定のタイプの技を使った時に威力を1.5倍にするアイテムで、全タイプに対応する)。

新規組では悪戯好き雷神ボルトロス、まさかの飛行単である風神トルネロス
砂パの強力なアタッカーである豊穣神ランドロスのいわゆるコピペロス三匹が注目される。
また、カイリューが隠れ特性『マルチスケイル』を得て一気にメジャー化。他「コットンガード」を得たチルタリス、物理アタッカーに強いバルジーナ等が注目を集める。
しかしそれ以外のひこうタイプは全体的にやや空気気味。

新たに追加されたトリプルバトルではひこうタイプのみ端から端に攻撃出来る特性を持ち、トリプルバトルにおけるキーとなる存在として期待されている。
また公式大会で採用されたイッシュ地方限定ダブルバトルではひこうタイプを半減するポケモンが少ない事から、
ドラゴンタイプ並に汎用性の高い攻撃であった。


◆第六世代(X・YOR・AS

新規ポケモンの少ない今世代でも比較的多くのポケモンが追加される。
特筆すべきは、「あらゆるひこうタイプの技を先制で放てる」特性『はやてのつばさ』をもつ序盤鳥、ファイアローの登場。
威力120のタイプ一致技を先制で放てるという前代未聞の性能により、環境に大きな影響を与え、ひこうタイプを弱点とするポケモンは苦汁を味わうこととなった。
他には、相手を眠らせつつ強力な積み技「ちょうのまい」が使えるビビヨン、ドラゴンタイプ最速のオンバーンなどがいる。

一方で、「アクロバット」の存在から、特にひこうタイプとの相性の良かったジュエルがノーマルタイプを除いて一斉削除され、
ワタッコ等高威力のひこう技を放てなくなったポケモンも出てしまうことになる。

そして、かくとう複合のルチャブルフェアリー/ひこうへとタイプを変えたトゲキッスの存在により、
現時点で唯一の、全タイプとの複合タイプを持つタイプとなった
…が、同世代のボルケニオンの登場でみずタイプも全タイプ制覇に成功した。

しかし、ボルケニオンは禁止級のために一部ルールでは制限がかかる。
このため、一般ルールでも全ての複合タイプが使えるのはひこうタイプだけという点は変わっていない。


◆第七世代(サン・ムーンUS・UM

序盤鳥はドデカバシ。特性『スキルリンク』と豊富なサブウェポンにより攻撃範囲は広い。
この他の新規はフォルムチェンジで4つの複合を持つオドリドリ、『リミットシールド』によって安全に積めるメテノ、あのエアームドと同タイプながら素早さ以外高水準でまとまっているUBテッカグヤと個性的な三匹。
一応御三家の一角モクローも1進化後まではくさ/ひこうだが、最終形態ではひこうを捨てゴースト複合になる。

ファイアローは前作で大暴れした反省からか、体力が満タンの時しか『はやてのつばさ』は発動しなくなってしまい、先制技や状態異常メタが充実したために大幅に使い勝手が劣化。
前世代での活躍っぷりはどこへやらまるで見なくなってしまった。

長らく秘伝技としてシナリオ・クリア後お世話になっていた「そらをとぶ」はポケモンライドのおかげでお役御免となった。
ただし一部の耐久型等が使うことを考慮してかひでんマシンからわざマシンに格下げされた上で存続はしている。
また下記の通り、対戦においての利用価値が大きく上がった。

ひこうタイプは今作で登場した新要素「Zワザ」の恩恵を強く受けたタイプの1つ。
特に「そらをとぶ」「とびはねる」「ゴッドバード」等が実用レベルとなったのは大きく、ギャラドスやカイリュー等が使うことがある。
『パワフルハーブ』型と違い追加効果こそ使えないものの、いずれも命中100ではなかった点や「ゴッドバード」以外は威力が低めだった点も補える。
また「Zオウムがえし」は攻撃2段階上昇+相手の最後の技をZワザとして撃てる、「Zおいかぜ」は「きあいだめ」の効果が加わる等、強力な効果に。
前者は一時期バシャーモが良く使っていたほか、ヤミカラスが『いたずらごころ』により先制で撃てることで注目を集めた。
残念ながらワタッコやフワライド等のの『ひこうのジュエル』+「アクロバット」使い達だけは救済されなかったが。

カプ系の登場でフィールド書き換えが頻発しているが、ひこうタイプは殆どその恩恵を受けられない。
「エレキフィールド」や「ミストフィールド」の状態でも「ねむる」を使用できるのはメリットか。
回復技は「はねやすめ」で十分とか言ってはいけない。
なお、対応するフィールドが展開されていると自動的に効果を発動する『○○シード』というアイテムはひこうタイプのポケモンに持たせてもちゃんと発動する。


◆第八世代(ソード・シールドPokémon LEGENDS アルセウス

追加されたのは序盤鳥のアーマーガアサシカマスを吐き出す攻撃方法で話題になったウッウのみと少なめ。
後にDLC「冠の雪原」で、まさかの伝説のポケモンリージョンフォームとして、フリーザーサンダーファイヤーが追加された。
シナリオ面ではヨロイ島とカンムリ雪原で連れ歩き機能が登場し、見た目上浮いているポケモンは殆どが水上でも連れ歩きできるようになった。
ひこうタイプのポケモンは特に飛翔モーションを持つ種族が多いため、水上でも連れ歩きできる場合が多い。
『LEGENDS アルセウス』ではトルネロスたちと同じ「化身」のラブトロスが登場。

今作でひこうタイプを語る上で外せないのは「ダイジェット」。
項目で書かれている通り、大ダメージを与えつつ素早さを上げるという強力さから、今日も対戦ではダイジェットが吹き荒れている。
また新技として「ダブルウイング」が登場。クセの少なく習得者の多いひこう物理技として、「ダイジェット」の素材などとして人気。相変わらず翼の無いポケモンが使い勝手の良い技を覚えないのは懸念点だが。
また、サンダーなど「ぼうふう」の習得者が増加している。

更に従来は不便な技として扱われていた「そらをとぶ」もダイマックス状態では「ダイジェット」、通常時はダイマックスわざを1ターン空振りにさせる手段として使えるため需要が高くなった。
「ダブルウイング」を覚えられない一部のポケモンもこの技を必然的にダイジェットのベースとして選択している。


◆第九世代(スカーレット・バイオレット

新規ポケモンは序盤鳥のカラミンゴタイカイデンオトシドリイキリンコサザンドラの未来の姿と思しきテツノコウベ。中でもカラミンゴは最序盤から仲間にできる癖に500という高種族値と無駄の少ない配分に優れた技範囲を誇るため多くのトレーナーの旅パの相棒として採用された。

環境としてはダイマックスが無くなった事による「ダイジェット」廃止により、再び使いにくい技のオンパレードに。
更にはがねテラスタルの横行により、ひこう技が通りにくくなる場面が多くなってしまった。
加えて「とびはねる」のわざマシン廃止により、ギャラドスが物理ひこう技を完全に喪失してしまう。

一応、高耐久のアーマーガアや600族のカイリュー・ボーマンダ等一線に立つポケモンも少なくはないが、
第8世代と比較するとひこうタイプとしては確実に勢いが落ちていると言っていい。
そのお陰か前作よりかくとうタイプが復権、むしやくさタイプも増えている
アーマーガアやカイリューはひこう技積んでるかどうかも怪しい
ひこうテラスタルは、じめん技を透かせることで採用されている。


【ひこうタイプの主な使い手】


・一般トレーナー

とりつかい
パイロット
スカイトレーナー
ゴルファー

・ジムリーダー


・四天王

カヒリ
アオキ(ジムリーダーと兼業)


第二世代のワタルドラゴン使いだが実質ひこうタイプ統一になっている。
(ちなみにゴースト使いのキクコも実質どくタイプ統一である)


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最終更新:2024年01月10日 07:19

*1 第4世代ではこの反動か「戦闘機モチーフで図鑑にも空を飛ぶと明記されているガブリアス」や「鳥モチーフのポッチャマ系」「翼のようなパーツがあるパルキアギラティナ(アナザーフォルム)」など、旧作なら絶対に飛行タイプにされる連中に徹底的に飛行タイプもふゆう特性も与えられなかった。