ゲノセクト

登録日:2012/09/23(日) 23:39:19
更新日:2024/02/11 Sun 23:11:22
所要時間:約 6 分で読めます





3億年前に最強のハンターとして恐れられていた。プラズマ団に改造された。




出典:劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2013 ピカチュウプロジェクト、
東宝、2013年7月13日公開。




■データ


全国図鑑No.649
分類:こせいだいポケモン
英語名:Genesect
高さ:1.5m
重さ:82.5kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:むし/はがね
特性:ダウンロード(相手の防御が特防の数値以上なら自分の攻撃、未満ならの自分の特攻が一段階上がる)

種族値
HP:71
攻撃:120
防御:95
特攻:120
特防:95
素早さ:99
合計:600

努力値:攻撃+1、特攻+1、素早さ+1


■概要


2012年の8月に公式発表された幻のポケモン。

3億年前に最強のハンターとして恐れられていた古代のむしポケモンの化石をプラズマ団が復元し、「最強のポケモン」をコンセプトに改造した。
図鑑で悪の組織の名前が書かれた初のポケモン。

容姿はジム神様と戦った重機動メカ某ロボットに色や形が似てなくもない。
ドット絵からは分かりにくいが、公式絵ではニヤリとしていて意外とカワイイ。
オレンジ色の大砲が背中に存在するが、元から背負っていたのか改造で取り付けられたのか解説が揺れている。

手足を折りたたんで飛行形態になることもでき、見た目はタガメそっくり。

その容姿からカブトプスSMで登場したグソクムシャを改造して生み出されたという説も。

名前の由来は"genome"や"genesis"と"insect"を掛け合わせたものと思われる。


■ゲームでのゲノセクト


通常プレイでは入手不可能。
8月11日~9月14日までブラック2・ホワイト2でのみ配布された。

ゲノセクトを手持ちに入れてP2ラボに行くと、プラズマ団の研究員のケンジと戦闘になり、
勝つとB・B2ではブレイズカセットイナズマカセット、W・W2ではアクアカセットフリーズカセットがもらえる。
ゲノセクト専用アイテムであるこれらのカセットを持たせると大砲の色が変わり、
シンオウの神様ステレオカセットの悪魔超人みたく専用技「テクノバスター」のタイプが変わるという性能がある。

ちなみにゲノセクトを改造したケンジによるとNはゲノセクトを気に入らなかったらしく、「ポケモンという完全な存在を科学によって傷つけた」と言われたとのこと。

XYのコウジンタウンの化石研究所にいるやまおとこによると、ゲノセクトの化石は「輝きの洞窟」で見つかったとウワサされているらしい。


■対戦でのゲノセクト


いわゆる幻600族と呼ばれる禁止ポケモンであり、タイプはむし・はがねと優秀。
覚える技の範囲もひでんマシン「そらをとぶ」を覚えさせることが出来る等かなり広く、
「シンプルビーム」「でんじほう」「はかいこうせん」など、背中の武器をイメージした技も多い。
種族値は素早さが99と、ギリギリで100族よりも遅れる微妙な種族値に見えるが、禁止級伝説組に対しても大体先攻できる。

特性はダウンロードなので必然的に攻撃か特攻が1段階上がる。
どっちが上がっても対応できるように両刀とすることもあるが、特殊技の方が充実しているので、特殊主体の運用となるだろう。

努力値はサザンドラを抜くためにも素早さは全振りが基本。
ただし範囲が広くてもタイプ一致技は威力不足で、ダウンロード込みでも一発で倒せない可能性が高い。

また虫/鋼の宿命か炎タイプに対抗できる技は「めざめるパワー」と「テクノバスター」以外ない。
ホウオウレシラムはまさに天敵である。ウルガモス? 知らねぇな。


専用技の「テクノバスター」は、持たせたカセットのタイプによって技のタイプが変化すると言う技。
突然想定しないタイプの技が飛んでくると考えると、なかなか強力に見える……

が、はっきり言おう。


ネタ技である。


ネタ技である。


大事な事なので(ry。

理由としてはまずカセットは電気・炎・氷・水の4種類しかない。しかも、律儀にカセットに合わせて色も変化する為、相手にはモロバレ
まるで奇襲にもならない。

更に威力はなんとたったの85
ゲノセクトは更に威力が高く追加効果もある「10まんボルト」「かえんほうしゃ」「れいとうビーム」を覚えるため、水以外のテクノバスターは完全にこれらの劣化。
さらに水も範囲が狭いため正直撃つ相手が少ない。
一応「トリック」や「すりかえ」などは無効になるが、ゲノセクトは動きにくくなるとはいえ、こだわり系などにすりかえられてもさほど痛くない。

同じような技を持つ創造神ことアルセウスの「さばきのつぶて」は素の威力もなかなかだが、
プレートでアルセウス自身のタイプも変わるため、必然的にタイプ一致で放てる。
さらにプレート補正で実質威力は180になり、不一致テクノバスターと2倍以上差をつけられてしまっている。おまけにあっちは全てのタイプを使える。

なぜこんな技を作った……せめて威力上げるとか追加効果が高いとか、
一番ダメージを与えるタイプに変化するようなカセットが出るだけでも随分違うのに……。


改造したのはいいがNに否定されたり、微妙な専用技を持たされたり、ゲノセクトカワイソス。
某二次創作の4コマを読むと親近感が湧くはずである。

あまりにもあんまりだったためか、第六世代でテクノバスターの威力は120に底上げされた。
これは「10まんボルト」「かえんほうしゃ」「れいとうビーム」はもちろん、威力110に落ちた「かみなり」「だいもんじ」「ふぶき」を上回る威力である。
ただし、やはりカセットの色でタイプがバレる上、持ち物の枠を埋めるリスクも決して少なくないため、扱いは慎重に。

下記の映画の上映会場では特別に「ブレイズキック」「しんそく」「ギアチェンジ」を覚えた色違い(赤)のゲノセクトを貰うことができた。
ちなみに性格は「せっかち(素早さ上昇・防御低下)」で固定。
「ブレイズキック」は唯一鋼の弱点を突ける物理技で、「ギアチェンジ」後に「しんそく」を使えば同じ技を使ったアルセウスにも先制できる。
個性的かつ有用な組み合わせのため、期間限定なのが惜しまれる個体である。
なお、第8世代ではブレイズキックだけ全個体が習得できるようになった。



■映画やアニメでのゲノセクト


ポケモンとしてあまりにイレギュラーな生い立ちだけにストーリーがどのようになるか話題になっていた。
そして2013年度の映画「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」に5体登場し、ミュウツーと激しいバトルを繰り広げる。
なお、リーダーは色違いの赤いゲノセクト(CV:山ちゃん)。赤くて速いが通常の3倍ではない。
アクアカセットの個体は諸星すみれ
イナズマカセットの個体は佐藤健輔。
ブレイズカセットの個体は古島清孝
フリーズカセットの個体は渡辺明乃

また、研究所から脱走する際、ゲートに描かれたプラズマ団のマークがチラッと映された。


ベストウイッシュシリーズの『エピソードN』序盤では、
NがP2ラボを調査していた際にゲノセクトのデータが映し出された。
そして終盤においてNがミルホッグに問いかけた際にゲノセクト達が脱走する回想シーンが流れ、映画への直接的な伏線となった。*1
ちなみに本作ではNとプラズマ団は完全に敵対している。


■漫画でのゲノセクト

ポケットモンスターB2・W2 新たなる伝説

ドクターゼノによって作られたポケモンとして登場。
ゼノの命で化石の谷にいたプラズマ団を蹂躙していたが、アラタに妨害される。
一旦は離脱して研究所に帰還するが、ゼノを追ってきたアラタと改めて対決する。

ここでも終始アラタを圧倒していたが、彼らのコンビネーションを分析したことで、存在する筈のなかった「心」や「友情」を知る。
戦闘時に発射したテクノバスターの影響で研究所が崩壊するが、身を呈して炎から「生みの親」のゼノを庇う。

そしてアラタと協力して脱出に成功し、彼の手持ちとなった。


ポケットモンスターSPECIAL

第10章(BW編)の時点で完成しており、ダークトリニティに呼び出されこおりタイプの「テクノバスター」で三闘を凍り付けにして葬った。
またポケモンリーグでの決戦においてアクロマが奥の手として繰り出し、高速飛行でギーマから逃れた。
しかし余りに力が強すぎてボールに入れることができなかったらしく、第11章では「アクロママシーン」による遠隔操作でラクツと戦った。
死闘の末、ラクツはゲノセクトを捕獲。そのまま国際警察本部に移送されたかに思われたが、ヒウンシティでのプラズマ団との戦い以降はラクツの手持ちとして戦うことになる。
色違いの赤いゲノセクトもアクロマの手持ちとして登場。ケルディオの推測によると、三闘を氷漬けにしたのはこの赤いゲノセクト。まがまがしいエネルギーがラクツのゲノセクトからは感じられないという。
アクロママシーンに操られるだけかと思いきや、しっかりアクロマに育てられ絆を育んでおり、アクロママシーン無しでアクロマの指示もしっかり聞く。
ラクツのシュバルゴの槍を砲台に突っ込まれ、テクノバスターが暴発してシュバルゴと相討ちになった。


追記・修正はテクノバスターを発射してからお願いします。

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最終更新:2024年02月11日 23:11
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*1 アニポケ本編で劇場版の直接的な伏線が張られるのは実はトキワジム→ミュウツーの逆襲以来。あちらは例のアレで放送順が入れ替わってしまったが。