パラドックス(遊戯王)

登録日:2011/01/13(木) 20:27:27
更新日:2024/04/23 Tue 22:53:58NEW!
所要時間:約 7 分で読めます





さらばだ……
歴戦のデュエリスト達よ!

●目次

☆人物

劇場版 遊☆戯☆王~超融合!時空を越えた絆~』に登場するキャラクター。
時空を越えて集った武藤遊戯(戦ったのは闇遊戯)、遊城十代不動遊星の歴代主人公3人を相手に激しいデュエルを繰り広げた、本作の敵キャラクターである。

コードネームは「イリアステル滅四星 逆刹のパラドックス」。

CVは『アイシールド21』で蛭魔妖一を担当した田村淳。映画のED「makemagic」も歌っている*1


左右非対称の白黒の仮面を付けて大型のDホイールを乗りこなす姿はある意味仮面ライダー
例によってたくましい体つきをしており、素顔もイケメンである。

パラドックスという名前の由来は、逆説、矛盾した言葉・人・事物を表すparadoxだろう。
この手のパラドックスの話はおもしろいから読むのを勧める。

また、タイムパラドックスとも関係があるのだろう(タイムパラドックスについて知りたい人はバック・トゥ・ザ・フューチャーでも見てね)。
他にもデュエルモンスターズというカードゲームを抹消するのにデュエルモンスターズを使用することも理由か?
未来を救うために過去を滅ぼすというZ-ONEの計画もまたパラドックスか。


モンスターと融合、自分と同名(ちょっと違うが)のモンスターを召喚、
ハンデありだが3人まとめて相手、などかつてそれぞれの主人公に立ちはだかった強敵をイメージさせられる点もある。


荒廃した未来の住人であり、実験と称して様々な時代に干渉を繰り返してきた。

デュエルモンスターズが荒廃の原因だと、結論づけその消滅のため行動したことで主人公3人とぶつかることとなった。
また『遊戯王5D's』本編でZ-ONE率いるイリアステル滅四星(ファンからの通称は絶望同盟)の1人に酷似しており、
パラドックス、アポリアアンチノミーと三人とも無関係と思えない名前をしていることから関連を噂されていたが、
TVの本編でついに遊星達がZ-ONEと対峙した際、パラドックスもまたZ-ONEが送り込んだ刺客である事が黒幕である彼自身によって語られた。

これは劇場版限定キャラがパラレル扱いではなく、本編の話にしっかり絡んでいる珍しいケースであり、
遊星の回想から襲来した時期はおそらくシェリー登場より後・クラッシュタウン編より前と思われる。

ちなみにその老人がパラドックスと判明したのは最終話2話(厳密には3話)前である。視聴者にはバレバレだったけど。
劇場版での台詞通りなら、時間移動技術を作ったのはパラドックスの可能性が高い。
監督曰く「職業は科学者だった」とのこと。


☆デッキ

使用するデッキはSinと名の付くカード群で、そのモンスターのほとんどがドラゴン系のモンスターである。
また、Sinモンスターは元になるモンスター(Sinの項目参照。青眼など有名なドラゴンモンスターが多い)をもつものがほとんどだが、
どんなドラゴンでもSin化するわけではないのか、華麗にスルーされた我が魂(250円)もいる。
まぁパラドックス本人の好みかもしれないが。

SinシリーズのOCG化は当初は雑誌付録と来場特典の4種のみだったが、
2011年2月26日発売のMOVIE PACKにてパラドックスの使用したカードが新規収録&一部再録されたので、
ブラック・マジシャン・ガールを吹き飛ばしたいなどの特殊な趣向をお持ちの方にオススメだ。

ただ、一部弱体化している部分もあるにはあるので愛とテクニックでカバーしよう。
Sin サイバー・エンド・ドラゴンとかは普通に強いけどね!



☆D-ホイール

使用するD-ホイールは、変形浮遊することで相手を見下しながらデュエルできる素敵仕様。
実体化したモンスターで人を蹂躙する際にも便利。
おい、ライディングデュエルしろよ。
悪人は高い所に上がりたがるよね、なんか。

また、単体での時間跳躍を何回もこなす、デロリアンも顔負けのD-ホイールである。
前部がどことなくドラゴンの顔に見え、パラドックスのドラゴン好きを表しているように思わせられる。

「D-ホイールがデュエルディスクに変形するのか」、「デュエルディスクがD-ホイールに変形するのか」は意見がわかれる…………のか?正直どうでもいいが。

まぁ、久々のハイブリッドタイプのD-ホイールだったことは間違いない。


遊星「これ未来のD-ホイール?」

パラ「あ、はい」




☆劇中での活躍

(場面転換がややこしいため遊星の時代→十代の時代→遊戯の時代と、時間を未来から過去へさかのぼっていく順に記す)


・遊星の時代
ゼロリバースの悪夢に苛まれ、シグナーの仲間達と気晴らしのライディングデュエルを楽しむ遊星の前に現れ、
D-ホイールのライトをパッシングさせて遊星にライディングデュエルをしかける。
そして、遊星がエースモンスタースターダスト・ドラゴンをシンクロ召喚したところ、まんまと手持ちの白紙カードに拉致封印。
そのままどっか(過去)にすっ飛んでいった。

・十代の時代
各々の時代で奪ってきたドラゴン族モンスターを実体化させ、
同じくネオスを実体化させた十代と壮絶なリアルファイトを繰り広げた。
ちなみに映画では冒頭に来ているが、スターダスト・ドラゴンも実体化させていたので時系列的には遊星から星屑を奪った後。
十代を始末しようとしたところを、赤き竜の力でタイムスリップしてきた遊星に邪魔されたので今度は遊戯の時代へ。

・遊戯の時代
遊戯と家族たちも来ていたデュエルモンスターズのイベントを襲撃。
ゲストでありデュエルモンスターズ創造主のペガサス会長を、実体化させたモンスターで会場の客ごと殺害した。
しかし、未来から追ってきた遊星と十代に、間一髪のところで遊戯のみ救出されてしまう。
そして、会場襲撃の30分前(会長も到着前)の時間に跳んだ3主人公(正確にはユベル)の活躍で客が全員避難したところに、現れるハメに。

邪魔立てする3主人公を始末すべく、1対3という不利な状態でデュエルを行うことになる。(主人公側はライフを3人で共有のハンデ)

開始早々に、発動下で負けるとSinでしまうという罪深き世界 「Sin World」というフィールド魔法を発動したり、
数々のSinドラゴンを召喚し利用したりと、ネオスやブラック・マジシャンなどエースモンスター達を苦しめた。


が、3主人公の猛攻により自身の名を冠した「Sin パラドクス・ドラゴン」を破壊されてしまう。

しかし…


一見正しいように見えた今の攻撃。
だがそれは、大いなる間違い!


と、言い放ち罠カード「Sin Paradigm Shift」を発動。
デッキから「Sin トゥルース・ドラゴン」を特殊召喚しトゥルース・ドラゴンと自分を融合した。


再び形勢逆転し圧倒的な力を見せつけたパラドックス。

一時は遊星を絶望させるまで追い込んだものの、先輩の風格を漂わせまくりな闇遊戯や破天荒デュエリスト十代までは御せなかった。

気力を取り戻した遊星が操る、闇遊戯と十代によって10000まで攻撃力が上がったスターダスト・ドラゴンの一撃により敗れ去った。
なお、「Sin World」の効果によって死亡したと思われる。



☆セリフ


「クックックッ…これで私の大いなる計画は遂行された…!」

「さらばだ……歴戦のデュエリスト達よ!」

「遊城十代…精霊を操る類稀なデュエリスト」

「この時代での目的は終えた…お前にはここで消えてもらう!」

「遊城十代、お前はここで消去させてもらう!」

「次元の裂け目から生まれし闇よ、時を超えた舞台に破滅の幕を引け!シンクロ召喚!Sin パラドクス・ドラゴン!!」

「一見正しいように見えた今の攻撃。だがそれは、大いなる間違い!」

「遊星!人に絶望の未来を跳ね返す力があると言ったな!お前は、この絶望から何を変えられると言うのだ!!」

「攻撃力ぃいちむぁんだとぉ!?」

「私の実験は…間違っていたというのかあぁぁぁ!!」


ゲーム作品において

遊☆戯☆王タッグフォース』シリーズやデュエルターミナルには登場しない。
おそらく闇遊戯やディヴァインと同じく、声優が大きな理由だろう。
ただしタッグフォースで一応Z-ONEに名前を呼んでもらっている。

遊戯王デュエルリンクスでは2022年4月21日から敵専用で、8/28からゲット可能の仕様で登場。
今回は遊戯やユートよろしくボイスもちゃんと田村氏本人の声で収録されている。
初登場時点では最初の仮面を付けた姿で立ちポーズ一つしかなく、実質ビジュアルより ボイスが先に実装 という異例の現象が起きている*2
その後、映画になぞらえたイベント発生により再び襲来。sinトゥルース・ドラゴンを従えたレイドデュエルによって戦うが、この戦闘に出すキャラによっては専用の掛け合いがあり、なんと奪われたSinモンスターのオリジナル保有者やシグナ―・主人公組に加えペガサスまである。しかもその内容が非常に興味深いので、必見。*3

Lv2000級ではSin トゥルース・ドラゴンの効果とレイドデュエルというルールが噛み合って、一度に15万ものLPをコストにするという狂気の場面を目にすることができる。パラレルギアの自爆特攻もするため、割と頻繁に。
ちなみにこのコストもきっちりLPへのダメージとなるため、Sin トゥルース・ドラゴンをうまく処理できれば今までのLv2000レイドデュエルの中ではポイントを稼ぎやすい。

プレイアブルとしてはやはりというかSinカードを強力にサポートするスキルが多く、中でもSin Worldを開幕から配置する「罪深き世界」、Sin Territoryを持ってくる「Sinなる領域」が有力候補。中には相手依存の「白紙のカード」や、Sinとオリジナルをデッキ・手札に回収する「対となるモンスター」などもあるが、この辺は趣味の領域か。
意外と強力なのが初期スキルの「Sinなるドラゴン」で、トゥルース、スタダ、パラレルギア、worldをデッキに追加する初期救済用だが、これに加えてSin worldが相手の効果で破壊されないという耐性付与がついている。
ボイス付きのカードは全てSin関連&Sinのオリジナルモンスターのみとなっている。

☆余談

  • 奪ったカードの持ち主
劇中で様々なSinドラゴンを使用するが、少なくとも、世界に一枚ないし三枚しか無いと言われている
etc…

ちなみにどうやら、アニメにおけるそれぞれの持ち主とデュエルして奪ったらしく、デュエルリンクスのイベント会話を見る限り真紅眼については城之内から奪った模様。

パラドックス曰く「私のデッキはあらゆる時代から最強カードを集めた別次元の領域」らしい。

わざわざオリジナルを集めたのは現存していないか(じゃあ、なんでSin作れたんだという言葉は本人やZ-ONEの企業努力ということで)
コピーカードだとSin化に耐えられなかったかのどちらか、あるいは両方だと思われる。

  • 元は科学者
実際のデュエルでは、攻撃順番を間違えたり*4
奪ったくせにスターダスト・ドラゴンの効果を知らなかった*5などドジっ子なところも。
作中でのSin パラドクス・ドラゴンは召喚条件を無視するものの、効果は無効にしていない。

まあ彼からしてみれば3人ものキング・オブ・デュエリストとデュエルしている状況であり、
彼目線では途方もないプレッシャーを感じていた事が予想される。多少デュエルに粗が出るのも無理もない事なのかもしれない。

  • デザイン
十代や遊星の様な高橋和希先生のキャラ原案は無く、劇場版でキャラクターデザインを務めた加々美高浩氏のオリジナルデザイン。
パラドックスが使うモンスターたちも同様である。

滅四星の仲間同様左利きのパラドックスだが、これは構図の問題であることが加々美氏から語られている。
遊戯達との対戦では遊戯達が画面右、パラドックスが左に位置するため、右利きだとドローや攻撃命令の時に腕で姿が隠れ、印象が弱くなると考えたためだという。
これが5D's本編に逆輸入された結果、アポリアやアンチノミーも左利きになっている。
因みに他の未来組も全員高橋先生の原案が無いアニメスタッフのオリジナルデザインである。


一見正しいように見えた今の追記・修正。だがそれは、大いなる間違い!

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最終更新:2024年04月23日 22:53

*1 こちらはhaderu名義で田村氏の弟という設定。

*2 撃破した時のやられボイスももちろんあるが、やられポーズのカットインはない。

*3 2024年現在ではイベントは終了し生涯ミッションでのゲットになっているが、シナリオデモはデュエルラボで確認できる。

*4 最終ターンでSin 青眼の白龍より先にSin トゥルース・ドラゴンで攻撃していればデュエルに勝利できた。

*5 劇中の「Sin」は元々のモンスターの効果(カテゴリ関連はSinに差し替え)を持っているため、Sin スターダスト・ドラゴンも使用した以上、知ることはできた。