能力バトル

登録日:2012/07/05(木) 14:13:50
更新日:2023/03/13 Mon 21:20:45
所要時間:約 7 分で読めます




能力バトルとは、漫画などのフィクションにおけるジャンルの一種である。

能力バトルという呼称以外にも能力者バトルや異能バトル等、呼び方が多岐に渡って存在し、
これといった名称は定まっていないが、この項では便宜上「能力バトル」で統一する。

概要

漫画やアニメなどではキャラクター同士の闘争に重きを置いたバトルアクションが最もポピュラーなジャンルの一つである為、
古今東西様々なものが存在するが、その中でも超能力や魔法といった超常的な能力を登場人物に持たせ、
そういった能力を駆使して闘わせるものが能力バトルといわれる。

ただ超常的な特殊能力を用いて闘うだけではこれには分類されず、キャラクターごとに全く異なる能力を設定したものがそう呼ばれる。
(例えば少女漫画『紅い牙』は紛れもなく超能力による戦闘が大きなウェイトを占める漫画だが、ジョジョのように個々人の特性はない。似たような例として『ドラゴンボール』がある。)
逆に超能力や魔法や忍術が存在しなくても、「格闘技」や「得意分野」などによってキャラの能力を差別化し、能力バトル的な面白さを発揮している作品もある。

起源は山田風太郎著の小説「忍法帖シリーズ」ともいわれているが、
遡ればアメリカにも複数作家による連作小説があり、更に遡行を続けると神話に行き着くので、何とも言えない。
ただ、能力の持つ力をビジョンとして『可視化』したという面では『ジョジョの奇妙な冒険』の能力バトルに与えた影響は大きいと言えるだろう。


能力バトルの魅力

このジャンルの最大の魅力は、上記の通りキャラクターによって能力が違う点にある。

別々の力を設けられているので、キャラは自身の能力の特性を最大限有効活用するスタイルで闘う事になり、
これによって個々のバトルスタイルに個性を肉付けしやすく、且つ豊富なシチュエーションを展開しやすい。

ネタでしかないものから用途の広いもの、チートなものまで、バラエティに富んだ能力も厨二心をくすぐる。
また、身体能力のみに依存しない為に老若男女を問わないばかりか、盲人や四肢のいずれかを失った者など障害者、果てには小動物や無機物といったハンデがあっても強キャラにできるという利点もある。
とはいえ『るろうに剣心』の宇水など、現実的な喪失感覚の代替としての強化(盲目ゆえの聴覚強化)を漫画的に誇張した程度の場合は単に鍛えたから強いだけだが。
幼女が筋骨隆々なオッさんを完封するような、ウェイトなど純粋な問題で現実にはかなり厳しいシチュエーションも能力バトルであれば当たり前に起こり得るのが特徴と言える。


基本的に闘いの結果は能力の相性に左右される場合が多いが、
戦況や地理的条件、武器や道具、敵の心理・思考、知能的な戦術、
相手の能力までをも利用して能力の弱点を補い、相手の弱点を突き、敵の戦術的欠点を突き、
あるいは能力の長所を伸ばして相性の悪さを覆し勝利することもしばしばあり、非常に見応えがある作りになっている。

例としてキャラクターAから見て絶対的な能力を持つBがいたとしても、B相手なら問答無用で勝てるC(ただし他には弱い)など、
一見インフレが進行しているように見えてもいくらでも対処法があるのが普通なのも理由。

一方で能力バトルの要素も取り入れつつ、「小手先の能力より純粋な力量や技量の方が重要」とする、
相性で最弱最強に勝ってしまうようなバトルに対するアンチテーゼ的な作風も近年では多々見られるようになっている。
そうした作品では能力そのものよりパワーキャラスピードキャラのように素の能力が高いキャラが強者として扱われたり、
あるいは「力、技量、異能など、全てを総合的に兼ね備えた奴が強い」というある意味身もふたもないバランスになっていたりする。

読者や視聴者間でキャラの強弱を考察することが可能で、能力の解釈など色々な面を論じられるのも一つの醍醐味となっている。

そうしたバトルに能力者でないキャラが参戦することもあり、異能者と戦える一般人などと呼ばれる。

ファンによるキャラの強弱や能力の解釈の議論は頻繁に行われ、
こういった要素を含む作品はこのアニヲタWikiのコメント欄でも雑談が発生しやすい傾向にある。

最強議論とは切っても切れない関係と言えるだろう。
故に同人活動を行う者にも人気があり、膨大な数の二次創作やオリジナル小説が生み出されている。


ただし物語の扱い自体は難易度がかなり高めで、
能力を付加した闘争を漫然と書くだけでは十分にそれらの魅力を描き切れているとは言いがたい。
下手に書くと黒歴史コーナーへ直行するのが当たり前。

作者自身の各能力に対する考察も重要で、この点が甘くなると矛盾が起こり得るし、変なインフレも起こるし、
何より読者や視聴者やユーザーを楽しませる展開を生み出すとなると、やはりそれなりのアイデアが必要になるのである。

また半ば言葉遊びの面もあるために人によっては理解してもらえない場合も多いのも難点。


しかし、それらを上手く利用した作品はやはり読者達から高い評価を得ている。

バトルアクション自体が飽和状態にあるので挙げ始めるとキリがないほどの作品があるのに、
未だ飽きられることなくこの手の作品が作られ続けていることから見ても、長い間ファンを魅了してやまない魅力を持つジャンルなのだろう。

主人公や敵の能力の傾向

能力バトルの作品では当然主人公も能力を持っているのだが、
「色んな敵と戦い、敵の魅力を引き出しつつ、最終的に勝てるような能力」が主人公の力として人気。
数多くある能力の中でもコピー能力無効化タイムループの3能力は主人公の能力として採用されやすく、
主人公の能力がこの3つのいずれかである能力バトル作品は非常に多い。
この三つは「敵に能力を使わせるのが前提の能力」という共通点がある。

同様に「身体能力が高い」「やたらタフ、再生能力」「直感や先読み」なども人気がある。
身体能力では勝ちつつも敵の厄介な能力に苦戦したり、生命力や直感でダメージを耐えつつしぶとく戦う主人公はよく見ることだろう。

飛行能力*1隠蔽能力狙撃幻術など「一方的に攻撃するための能力」は、
主人公より敵側の能力に回され、「敵にワンサイドゲームを仕掛けられつつも逆転する主人公」などの展開になることが多い。




追記・修正は、
魔界の扉が開くことから身を守るため小宇宙(コスモ)を燃やす事で心の力を術に変換した超能力(レベル5)過負荷(マイナス)スタンドが有する
斬魄刀の効果を強化する宝具ゴールドプレートを用いて項目の文章を増やす追記≠フ概念と、
二度と泳げなくなる代償で悪魔の力を手にいれた「ゴミ項目」を「良項目」に変えるネイティブアルター
仮契約(パクティオー)を結んだ滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)の力を封じ込めた道(タオ)を使いこなす
サイボーグ072が持つ魔導具を、オーバーソウルに使用した対価として支払う為に行われる創造(Briah)腹話術によって
修正≠ェできる程度の能力を持つアギトの力に覚醒した後
鎖の契約(チェイン)を結びし宝貝(パオペエ)を持つWiki篭り三十指の一人である鼻毛真拳伝承者の息子の国家錬金術師が、
十傑集走りをしながら直死の魔眼でりどみの呪法解禁したのにヤクザに負けてから携帯電話という名のARMでお願いします。



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最終更新:2023年03月13日 21:20

*1 全キャラ飛行が標準でない場合