デューオ(ロックマンエグゼ)

登録日:2011/10/04(火) 17:30:54
更新日:2024/04/08 Mon 09:04:23
所要時間:約 6 分で読めます






全ての悪に滅びを!!



デューオとはロックマンエグゼ4 トーナメントレッドサン/ブルームーンラスボスである。
名前及び外見の元ネタはロックマン8 メタルヒーローズに登場した、悪を駆逐するために宇宙を旅していたロボ。


出現エリア:しょうわくせいの電脳
無属性
HP:2000(V2:2500、V3:3000)

CV:乃村健次(アニメ版)
ちなみに乃村氏は別次元のロックマンで敵役のCVも担当している


以下に本編のネタバレを含みます。



概要

地球外の何処かの星から発射された惑星破壊ロケットのオペレーションシステムであると同時に、システムを守る最強の攻撃プログラムでもある。

普段は巨大な頭部のみという姿をしているが、戦闘時にはバトルボディ、レフトアーム、ライトアームを装着し、
頭に角を生やしたバトルフォームと呼ばれる巨大ロボのような風貌に変化する。


自身にプログラムされた「悪を裁き滅びを与える」という意思に従い、
悪のエネルギーが大量に存在する地球を目指して惑星破壊ロケットを地球に軌道修正した。

融通の聞かない非常に頑固な性格であり、地球には悪のエネルギー以外の存在があることは知っていたが、
それでも悪のエネルギーが多いという理由で地球を破壊しようとした。




◆本編での登場

宇宙観測施設のANSA(アンサ)の職員が地球に接近する物体を観測。
当初は小惑星と判断され、世界中の科学者を集めて対策を検討。第1プランとして光祐一郎の考案した高出力レーザーによる軌道変更作戦を実施する。
だがダークチップシンジゲートネビュラの介入によりレーザー出力を下げられて失敗してしまう。

科学者たちが途方に暮れる中、Z国のDr.リーガルが「別の方法がある」と言う。
彼は飛来する物体が電気信号を出していることに気づき、人工物であることを見抜いて独自に対策を考えていたのだ。
小惑星に見えていたのは元々無機質なロケットであったものに宇宙を漂う異物が付着した為である。

こうして第2プランとしてネットナビをロケットの電脳世界に直接送りこみ、ロケットをコントロールする作戦を実行することになった。
この作戦で送り込む優秀なネットナビと、これとは別に小惑星の軌道計算を担うネットナビの2体は、世界最高峰の2つのトーナメント(レッドサン、ブルームーン)により決定されることとなる。トーナメントの参加者はこの事実を知ることもなく参加している。

トーナメントの結果から、小惑星に送り込まれるナビにはロックマンが、軌道計算を担うナビはもう1つのトーナメントの優勝者(作中で描写なし)が選ばれた。
途中でネビュラの介入を受けるもこれを退け、電脳世界最深部にあるコントロールシステムにたどり着いたロックマンの前にデューオが出現。

ここまで到達したロックマンの心と力を試すため、
ロックマン自身の悪の心であるロックマンDSをカタチにして呼び出し、戦わせる。

自我を持たず純粋な悪の心であるDSに見事打ち勝ち、自分の闇を抑え込んだロックマンの力を評価するものの、
対象に悪の心がある以上滅ぼさなければならないという自分のプログラムに従い、バトルフォームに変身。


ロックマンと激闘を繰り広げることになる。



◆戦闘でのデューオ

上下に移動しながらミサイルや機雷を飛ばし、数回動いた後ジャスティスフィストやジャイアントフックを繰り出してくる。
使用する技は全体的に攻撃範囲が広い上、パネルにヒビを入れる技も持っているので逃げ場を失いやすい。

弱点は胸部の核だが、赤く光った時以外(移動中及びデストロイレーザー使用中)はダメージを与えられない。
敵エリアは1列のみで、デューオの移動する後2列は固定穴パネル。1列だけならエリアスチール可能。

その広い攻撃範囲とダメージの与えづらさから、エグゼシリーズのラスボスの中でも上位クラスと言われている。
しかもエグゼ4は全体的にチップの攻撃力が低いので余計にダメージを与え辛い。

尚、デューオとの戦闘前にロックマンDS(すなわちロックマンの悪の心)が倒されているためか、
デューオとの戦いにおいてはダークチップは一切使用できなくなる。ダークソウルに支配されていたロックマン涙目である。

有効な攻略法としては、こいつのいるパネルは常時穴パネルという点に着目する。
つまるところ、いつでもカンケツセンが使えるのである。
このチップは穴パネルに投げ込むと周りに広がるボムみたいなもので、条件が厳しい分その場合の威力は200とかなり高め。
しかもスタンダードチップなので4枚まで入れれる。ブルームーンならアクアソウルで溜め撃ちして威力二倍である為更に有効。

この他、安定のドリームソードに頼るのも勝利への近道である。
エグゼ4はまだPAの複数回発動が可能なので、最大4セット入れて使えるのは大きい。
攻撃力がかなり高いビッグハンマーもかなり有効。これもスタンダードチップなので4枚入れられる。
デューオはビッグハンマーを当てれる位置に常にいるので、ジャスティスフィスト・ジャイアントフック時に大きい隙ができるので赤いコアの目の前に仕掛ければほぼ命中する。

また、屋外なのでガンデルソルをぶちこめば大きくHPを削れてしまう。
ダークチップに一切頼らず、ソウルユニゾンを使いまくり、バグのかけら稼ぎをしまくってるプレイヤーならこの時点で善ロックマンになっているだろう。
通常ガンデルソルは1~3共にイベントや拾うなどの一枚+取り寄せで買える一枚で二枚しか手に入らないが、
チップトレーダーからは出るのでもし入手できればこれもそれぞれ4枚ずつ入れられる。

狙って出すのは難しいが、ロックマンが善なら被弾せず上手くチップ攻撃を当てることができているとフルシンクロになれる。
ブルースソウルがあるなら、ソードやワイドソードでも溜め撃ちすることで威力が160になる上にフミコミになるので当てることができる。
ドリームソードよりも手軽に狙いやすくそっちも有効。ワイド・ロングブレード・バリアブルソードなら尚更いい。
バリアブルソードはウラ3のランダムミステリーデータで量産しておこう。レッドサンならガッツソウルでバルカンに攻撃力+30を付加させて大ダメージを狙う。

かなり大変だが、頑張ってバグのかけらをためてアタック+30を交換して、尚且つスーパーバルカンにそれらをつければ有効。
スーパーバルカンはヒグレヤで21000ゼニーで売ってる。4は効率のいいゼニー稼ぎがないので大変だが頑張ってゼニーを溜めよう。
特に一周目は火力不足に陥りやすいのでここら辺がかなり重要。

もし、これらを用意しなかった場合は火力不足と高いHPと広い攻撃範囲などに苦しめられることになる。
あらかじめこの時点で取れるHPメモリ・レギュラーUPを全部取り尽くしておきたいところ。
バスターパックもケチらずに使ったほうがいい。ロットナンバー(05178924)で入手可能。


◆使用技

・デューオミサイル
直線を飛ぶミサイルを時間差で2~3発ずつ発射する。
デューオ技のなかでは最も威力が低い。
ミサイルは破壊可能だが、逆に飛び道具を防ぐ盾になってしまうことも。ショット系は落ち着いて撃とう。

・デューオユラ
上下に揺れながら進む機雷を発射する。
発射された直後に他の技で破壊されることが多い。

実はミサイル・ユラは本作のフリートーナメントで手に入るメタルマンのシークレットチップ「メタルギア」を置いておくと完封できる。
入手は面倒だが手に入れる価値はあり、これさえ知ってれば大幅に難易度が下がったりする。SP含め。

・ジャスティスフィスト
ロックマンのいる位置に縦2マス横2マスの範囲を攻撃する巨大な拳を落とす。
HPが減ると2連続で使用する。

・ジャイアントフック
デューオが強いと言われる要因その1。
縦3マス横2マスの攻撃をプレイヤーエリアの最奥と中央列、中央列と最前列の2回行う。
2発目が来るまで最前列で待ち、フックが後ろを通過したら即座に最後列まで退避しよう。

・メテオナックル
フォルテのシューティングバスターのようにランダムでこちらのエリアに全体攻撃……なのだが、
攻撃が来る範囲は縦3マス×横3マス内の9回で固定(1度拳の落ちたマスに2回落ちてくることはない)。
そのため、スチール系でデューオのエリアを奪うか、落ちたマスに立てば回避できる。
拳が当たったパネルはヒビが入ることがある。

・デストロイレーザー
デューオが強いと言われる要因その2。
中央列で停止した後に核から銃口を出し、対インビジブル性能のレーザーを発射する。
発射位置は中央列に決まっており、ならば上段下段にいれば安心・・・というわけでもない。
このレーザー、上下段にも輪による攻撃が発生するのだ。こちらも対インビジブル性能付きである。
そのため多段ヒットの可能性が十分にあり、初見はだいたいこの技でHPが赤くなるか死ぬ。

ここまでこの技の怖さを書いてきたが対処法はある。
レーザーに加えて上下に発生する輪も出現位置は固定されているので、パターンを覚えれば回避は可能である。
輪はデューオから1列目→3列目→2列目→4列目→1列目の順で発生。
デューオのレベルが上がってくとそこから3列目(V2)→2列目(V3)→4列目(SP)で輪が発生する。

パターンを覚えたつもりが操作を誤って多段ヒットを食らうのはよくあること。
ちなみに発射中デューオは無敵状態なので攻撃しても意味がない。回避に専念するべし。

・アンガーインパクト
HPが減ると不意打ち気味に使用してくる。巨大な顔型の衝撃波を飛ばして攻撃する。
攻撃範囲は顔が着弾したマスと、その後ろ1マス(つまりデューオと同じ列の2マスのみ)。
パネルのひび割れが、その周囲1マスである。
単純にダメージを受けたくないだけであれば、列をずらせばいいだけ。



◆戦闘終了後

ロックマンに「惑星破壊ロケットは地球の重力下に入りもう手遅れだ」と告げるが、
それでも諦めずに地球からの声援を受けて、全力でロケットの軌道を修正したロックマンの姿を見て
考えを改め、地球への裁きを下すのを先送りにし、再び外宇宙へと旅立っていった。

周回制を採用している「4」では2周目、3周目になると、ウイルスやネットナビだけでなく
ラスボスのデューオも強化される。その強さは圧巻の一言。

すべてのエンブレムを集めた後に登場するデューオSPに至っては、シリーズ最強のラスボス・究極体デューオと呼べる程といっても過言ではない。
それを誇示するかのような黄金に変化したボディが眩しい。

また4では配信でギガクラスチップ『デューオ』が配布されたが
その効果は「敵とその周囲に1発200のメテオナックルを16発降らせる」というもの。
ブレイク、対地中性能を備え、召喚時に全ての障害物を破壊し、拳が降ったマスをヒビにする追加効果付き。
デューオは悪を許さない存在だが、このチップは悪でも使用できてしまう。
ただしAIが覚えることは出来ない。

このチップの凶悪な点は、10発以上の多段攻撃のうえ、その攻撃すべてがチップに表記された攻撃力200に基づくというもの。
敵エリアが狭かったり敵が隅に居たりした場合はなんと1000ダメージ以上与える事もある。
下手すりゃHP満タンのSPナビを瞬殺する事も……。
攻撃力表示があるため、アタック+系などの数値強化系やフルシンクロの2倍効果も適用可能。
そのため、「4」はおろかシリーズ全てでみても最強チップに相当する。
「5」と「6」で登場した類似のギガクラス「メテオナックル」は攻撃力が100に下げられ障害物破壊はなくなったものの、その環境での最強のギガクラス候補の1つとなっている。

これにより、後の配信チップでここまで頭一つ抜けた性能を持つものはなくなった。
最たる例が「6」の配信メガクラス「ダブルビースト」であり、デューオ以上の多段攻撃ではあるが攻撃力表示がないため、攻撃力強化ができなくなっている。



◆その後

地球から離れて行った後もロックマンの行動は見ているらしく、
「5」と「6」では自身の攻撃を模したバトルチップをメールに添付して贈ってくれる。
設定的な意味で流星のロックマンシリーズに出てきてほしいという声も多い。



◆アニメ版

アニメ版ではStreamで登場。
しかし、その存在はAxsess終盤から言及された。

15年前にある飛行機事故の犠牲者から地球を観察するプローブとして、大園ゆり子とDrリーガルを蘇生させた。
その2人を拾ったのがDrワイリーであり、その遺伝子を解読することで脅威の科学力を得たのだった。
つまり、無印から続く事件の遠因とも言えるより強大な存在として設定されている。

そして、ゲームと同様に彗星から悪に満ちた人間を裁くためにやってくる*1
その際に人間とナビの融合であるクロスフュージョンに興味を示し、人類に猶予と試練を与えると言い残し姿を消した。

試練の内容はデューオが選んだ13人の人間に「デューオの紋章」を与え、
彗星に地球を破壊するエネルギーが溜まる前に、地球上の何処かに隠されている彗星に13の紋章を持ってくるという内容だった。

自分が選んだ人間に紋章を与える一方で、使いのナビであるスラーに負の感情を持っている人間に、
かつてロックマンが倒したナビを再生させたアステロイドを提供させて回っていた。
アステロイドには人間の悪の心を吸収する能力があり、吸収した悪の心は地球を破壊するエネルギーとして彗星に転送されていた。

裁きの際にウィルスをディメンショナルエリア(地球上の技術でウィルスやネットナビを実体化する時に不可欠な空間)を使わず実体化させて、
直接破壊活動するなど、人類を超えた技術を持っている。

最終的に彗星のエネルギーが溜まり、リーガルがデューオの力を求め暗躍したせいで、
熱斗達の側に紋章が中々揃わなかったこともあり、一度地球を消滅させ、クロスフュージョンメンバー全員
(5の面々のトードマンとナンバーマンの代わりにロールとニードルマンを加えたメンバー)と対峙して圧倒的実力を見せ付けるも、
クロスフュージョンから離れたネットナビ達の説得で人類への裁きを戸惑い、そのままバレル大佐とカーネルとクロスフュージョンして何処かへ飛び去り地球を再構築した。

現代に老衰で死去したバレル大佐がいたことから、数十年前の宇宙に旅立っていったのだと思われる。


◆漫画版(鷹岬版)

漫画版では闇の力との戦いをメインにおいていた為、全く登場しなかった。


余談

プロトや電脳獣と並び、悪の組織とは一切関係のないところで誕生していたラスボス。
しかも前者の二つはともに最終的には悪の組織と絡みがあるため、全く関わらなかったのはデューオのみ。
最終的にエグゼシリーズラスボスでデリートされていないのもデューオのみである。
BGMも他のラスボス曲には不気味さや勇ましさがあるのに対し、デューオの曲は終始デューオの威圧感が表された重々しい曲となっている。

エグゼ4の組織であるダークチップシンジゲート・ネビュラのリーダーであるDr.リーガルの最終目的は、
ネビュラグレイとココロネットワークを利用した計画であったため、デューオの小惑星は完全に想定外の代物であった。

そのため小惑星の正体が人工物で中に電脳世界が存在すると判明するまで、
利用する気だったのかすら不明である(おそらくただの小惑星だったら祐一朗の計画をそのまま進めていた可能性が高い)。



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最終更新:2024年04月08日 09:04

*1 悪と判断した一番の原因はプローブであるリーガルがネビュラの首領として人類を戦慄と恐怖で蹂躙しようとしたことであり、リーガルもデューオに地球を抹殺させないために地球そのものをディメンショナルエリアで覆ったが……