スレイヤー(GG)

登録日:2011/03/20(日) 05:07:36
更新日:2024/03/22 Fri 09:27:46
所要時間:約 7 分で読めます





戦いと言うものをご教授しよう


【プロフィール】
スレイヤー(SLAYER)
CV:家弓家正(XX~Xrd Sign),土師孝也(Xrd Revelator~)

身長:185cm
体重:70kg
血液型:判別不能
出身:トランシルバニア
誕生日:10月31日
趣味:HAIKU、勝負事、人間観察
大切なもの:シャロン
嫌いなもの:ロマンを持たない人間



終戦管理局報告書:第3309号

当該個体について特筆すべき点は、それが既知のあらゆるカテゴリーに当てはまらない知的生命体である、という点である。
人間ではなく、またギア由来の生体改造物でもない。人間とは全く違う遺伝子構造を持つ、全くの異種である。
当該個体を含む異種が、どれだけ存在し、また、どのように人間と関わってきたのかは今となっては、まったくわからない。
スレイヤーと自称する個体については、かのアサシン組織の創設者であり、わずかに記録が残っている。
その能力の幅、種類に関しては推測すら行うことができず、制御方法も不明である。当該個体の危険度をS+とする。

【RiskRating:S+】


【概要】
スレイヤーは格闘ゲーム「ギルティギア」シリーズに登場する架空のキャラクター。初出は「ギルティギアXX」

○ゲーム中での活躍
パイプ、モノクル、燕尾服、顎髭、ちょび髭、スネオヘアーでスタイル抜群な男性。
柔らかい物腰や常に冷静な挙動。担当声優のはまりっぷりもあいまってダンディズムに溢れる御仁。

その正体は一般に「異種」「貴種」と呼ばれる存在である*1
一般世界を「下界」と呼び、普段は一般人の立ち入ることのできない世界にいるらしい。


【ストーリー】
彼は生き血を啜る吸血鬼の末裔であり、自らの食糧を得るためにアサシンを組織した過去を持つ。
しかし不老不死の存在である異種「シャロン」を妻に迎え入れてからはその必要が無くなり、後続に組織を預け暫く下界を離れていた。
だがある日、司令塔であるザトーを失ったアサシン組織に復帰を求められ、同時にアサシン組織があらぬ方向に発展していることを知ったスレイヤーは、自ら作った組織にけじめをつけるべく再び下界に降り立った。
ここまではXXの話。

Xrdでは、組織をヴェノムに預け隠居していたところ、
自分に世情の動向を伝えてきた「友人」との連絡がザトーが生き返ったという報告書を最後に途絶え、真実を確かめるため手紙に記されていた場所へ赴くこととなる。


【人物】
根っこからの「喧嘩好き(殺しにあらず)」であり、組織の解体のため降り立ったはずの彼は下界バカンスと言わんばかりに喧嘩を売りまくり、彼のストーリーはこれが中核となる。
その実力は折り紙つきであり、人間最強のガブリエル大統領と喧嘩友達だったり、あのソル=バッドガイに喜々として喧嘩をしかけたりする。

近所に1万ヘクタールくらいの空地は無いものかな。そこでならお互い力を出し合えるだろう。

アサシン創始者であるためアサシン関係者との関わりが多く、また聖騎士団時代から知り合いのソルともよく絡む。
またガブリエルとの繋がりでポチョムキンに喧嘩を教えに行ったりとなかなか人脈が広い。
その際の、奴(ガブリエル)を超えてからにしてくれといった台詞から、スレイヤーの人外の程がうかがえる。
と言うか「喧嘩をしかける」と言うストーリー上、誰とでも絡む数少ないキャラクター。

最新作では隠居を決め込み「喧嘩納め」に廻ると言うストーリーになり、エンディングはそのままシャロンと隠居するものと、
闘いを忘れられず、梅喧を副団長に加えた「喧嘩集団」を組織して終戦管理局に喧嘩を売るものの二択になる。

そんな彼だが一部モーションが変だったり、一撃必殺技で意味不明な創作俳句を読んだりと色物的な側面も少なからずある。

また余談だが、QUEENの楽曲が元ネタの技名が妙に多い。
製作者の趣味とも言われているが理由は不明である。


なお、長らくスレイヤー役を務めた家弓家正氏が「Xrd SIGN」を最後に逝去なされたため、
「Xrd REVELATOR」以降は土師孝也氏が役を引き継ぐ事となった。



【ゲーム中の性能】
XXでの参戦後、三度のバランス調整版がリリースされたが、どの作品でもTOP5には入るダンディでマイティな強キャラ。
他キャラと違い素手で戦うが、長い手足から繰り出す技は発生は遅いものの、リーチと判定に優れ、
必殺技も少々癖は強いが突進力のある技が多く、優秀なものが揃っている。
更に見切り辛い中段やコマ投げ、フェイントを用いた崩しも熟練するほど強くなる。
見た目からは想像できないほど攻撃力は高く、特にカウンターからの爆発力は圧巻の一言。
防御力そのものもロボカイの次くらいと、十分おぞましいまでに高く、根性値も平均をワンランク上回る程度にしっかり持っているので、血を吸う宇宙の存在もあり、こと生存能力に関しては総合的に見かなり非常識に土足で片足突っ込んだ、なかなかヒドイ硬さを誇る。

その反面技の後隙が大きい物が多いため、確定反撃を受けやすい。
更に地上の前後ダッシュが一定距離を無敵でワープするものであるため、機動力が低く*2
無敵技や対空等の切り返しも乏しい等の弱点も存在する。
上記弱点は「無敵付加」のテクニックによって改善可能だが、要練習。

ACでは仕様が変わり、全ての通常技が目押しによってコンボをつなげる玄人キャラに。極まった時の強さはおぞましいが、操作に慣れるまでのハードルはかなり高い。
Xrdでもめでたく参戦。青リロ準拠の作品ということで、さぞかし性能もそれと似かよったものかと思いきや……
青リロやAC時代に比べるとかなりの弱体化。
あらゆる面で小回りが効きづらく、特に後述するスレイヤーにとっての生命線とも言える無敵付与が最長22Fから6Fまで減少。
無論、22Fはやりすぎだろ!と言わざるを得ないが、一部持続の長い技を重ねられると抜けられない。

バージョンアップを重ねてRev2となった現在はスレイヤーらしい火力も戻ってきて、従来の弱点はそのままながらもワンチャンス掴む機会は増えており中堅程度まで復権している。

◆無敵付加
ダッシュをジャンプキャンセル→さらにジャンプモーションを必殺技キャンセル、という一連の動作を行う事で、ほぼ全ての必殺技の出かかりにダッシュの無敵時間を適用するテクニック。
これにより前述の切り返しの弱さや、起動力の低さを補うことができる。
バージョンアップする度、無敵時間は短くなっているが、現在でも非常に重要なテクニック。

また他キャラに比べガトリングルートが貧弱なので立ち回りには目押しが必須。
基本コンボの段階で近S→遠S→目押し近S→遠S→Kマッパという目押しが必要とされるレベル。
要はコンボゲーだけど立ち回りゲーをやっている感覚。
もちろんパイルCH後の追撃や対空Pや2S後の空中コンボ等、きっちりコンボゲーをしている部分もある。

初心者でもそこそこ戦えるが、極めれば極めるだけ強くなるスルメタイプの上級者向けキャラ。
攻撃型か、支援型かと方向こそ逆とはいえ、ビギナーでも十分及第点レベルに満足できそうな性能だが、ホントに上手な熟練のエキスパートの手にかかれば、本当に偉大な力を魅せてくれるという意味では、ドラゴンクエスト5のベホズンに通じるものを感じさせてくれる。


因みにゴールド性能は、
○体力自動回復
○与ダメージの半分吸収
という、主にもともとの大きな取り柄の片割れの耐久力方面中心に、徹底的なブラッシュアップを付加した結果、かなりの鬼畜でなかなか死なないトラウマメーカーと化してしまった。
その不死身にさえ思う頑健さたるや、アンデッドという意味において、吸血鬼という符号に実に狂おしいまでにふさわしい。


○使用必殺技
コマンドはテンキー表記
炸裂!
◆マッパハンチ/マッパフェイント (236+PorK)
体を捻りながらのストレートパンチ。マッンチではなくマッンチである。
動作が短い代わりに移動距離も短いP版、動作は長いが突進距離も長いK版がある。移動技の変わりに使ったり、無敵付加がしやすいので切り返しにも。
「スラッシュ」~「アクセントコア+R」には前進だけで攻撃しないフェイント版があり、これを絡めた固めが強力だったが、アクセントコアでは隙が激増。死に技に。
Xrdではフェイント版が見事に削除された。

◆D(ダンディー)ステップ (214+PorKorSorHSorD)
身を屈めながら後退した後、低姿勢で突進する移動技。マッパハンチと同じくP版とK版がある。
ACでは相手の裏に回り込むS版が追加され、+RではさらにS版の移動距離を伸ばしたHS版、
またP・K版から後退動作を省いたような挙動を行う、フォースブレイク技のD版が追加された。
XrdではP・K版のみとなっている。
いずれも後述の技に派生可能。
爆砕!
→パイルバンカー (Dステップ中P)
体重を乗せた強力なストレート。
XXでは チップにカウンターで刺さると5割+ピヨり。そこから半ゲージ吐いたコンボでシッショー というのが象徴とされるほど無類の強さを誇ったが威力・発生・判定等、徐々に弱体化。しかし依然主力としての地位を保っている。
XrdではダンディーステップをP・Kどちらのボタンで出したかによって、ヒット時の効果が変化する。

→クロスワイズヒール (Dステップ中K)
宙返りしながら踵で十字をきる対空技。
ヒットで追撃可能なので、主にコンボ用の技。
性質上Dステップを経由しなければならないためとっさの対空技としては使いにくいが判定は強い。

→アンダープレッシャー (Dステップ中S)
フック気味のアッパー。威力は低いがガードされても有利で固めの主軸。

→イッツレイト (Dステップ中HSorアンダープレッシャー中S)
振りかぶってから放つダウンブロー。
アンダープレッシャーからも派生可能。出は遅いが、中段判定なのでアンダープレッシャーからこれと2Kで中下段の二択が迫れる。
Xrdではヘルタースケルターが追加された都合上、アンダープレッシャーからの派生でのみ出せるようになった。

→パイルバンカー(フォースブレイク) (Dステップ中D)
アクセントコアシリーズにのみ実装されているフォースブレイク版。
テンションを25%消費する代わりに、必殺技版に比べ発生が早い上にヒットで壁張り付き誘発をさせる。
かつてのパイルバンカーを彷彿させる超性能を誇り、画面端カウンターから余裕で7割持って行く。

→ヘルタースケルター (Dステップ中HS)
Xrdで新登場、前方へ跳び上がってからの踏み付けで衝撃波を発生させる。
出は少し遅いが、出す位置によっては相手を飛び越えてめくりヒットになる。
また、出が遅いことを利用しタイミングをずらした攻めにも使える。

◆血を吸う宇宙 (63214+HS)
相手の首筋に噛み付いて血を啜るコマンド投げ。(個人的には肉を食いちぎってるようにしか見えないのだが…)与ダメージの25%回復する。
主な用途はガード崩しで無敵付加をした「無敵吸血*3」が強力。
過去作品ではこれをループする吸血コンが主力だったが弱体化をくらい、Xrdではとうとうループが不可能になり、代わりにXrd2では3秒間必殺技を強制カウンターヒットさせる効果を付与となった。スレイヤーの立ち回りを大きく変える原因となった。
因みに宇宙は「そら」と読む。

◆フットルース ジャーニー (空中で214+K)
自分の回りでマントを翻す必殺技。
コンボの〆に使えるほか、空中の慣性を受けやすいため、脱出や移動手段にも。

◆アンダートウ (632146+P)
爆発を伴う裏拳。出が遅い必殺技という点は一貫しているが、それ以外の性能は作品ごとにかなり違い、
ガード不能技(#Reload以前)→ガード可能になったがスーパーアーマー追加(スラッシュ)→ガードさせて有利(AC)→ガード硬直で有利は取れなくなったが追撃可能(AC+R)という変遷を辿っている。
他が優秀なだけに使い所が難しい技。
Xrdでは再びガード不能技に戻り、またモーションも「力を溜めてから前方を切り裂く」というものになった。

◆ビッグバンアッパー (236+D)
テンションゲージを25%消費して、体を捻りながら繰り出す強烈なアッパー。通称ビッパー。
アクセントコアシリーズのみに登場するフォースブレイク技。
発生が早く、移動が速く、威力も高い上に判定が強力で上半身無敵、おまけに追撃可能という至れり尽くせりな技。
ACのスレイヤーを強キャラに押し上げた一因であり、「アクシデントコア」を象徴する様な技。

▼ダンディーコンビネーション
EX版のみ使用可能。
マッパハンチから始まり、その後の派生で随時中段下段投げの択を迫れる。
豊富になったガトリングルートと併せて手数で攻めるEX版の生命線といえる。

○覚醒必殺技
激震!
◆直下型ダンディー (214214+S)
足から波動を噴射しつつその勢いで斜め下に突っ込む突進技。
最大の特徴は、スレイヤーの体と後ろの噴射部分が別々に威力が設定されている事で噴射部分のほうが、威力、気絶値ともに高い。
この噴射部分を当てる「バックファイア」や、自身と噴射部分両方を当てる「直下ダブル」と呼ばれるテクニックが存在し、特に後者は8割ダメ+気絶というほぼ即死クラスの威力を誇る。
狙って出すのは至難の業だったが、アクセントコアでは空中Sの仕様が変化し、バックファイア部分が当てやすくなった。

爆裂!
◆デッドオンタイム (632146+S)
通称DoT。
マッパハンチの強化版の様な技で拳を突き出しながら突進する。
威力もさることながら、発生0フレームという驚異的な発生スピードが売り。
ただし出がかり無敵は無いので無敵付与が出来なければ切り返しには使えない。過信は禁物。

断絶!
◆永遠の翼 (236236+HS)
オーラを噴出しながら斜めに飛び上がる。
威力は控えめだが、無敵時間が長く、ヒットすればダウン復帰不可なので、有用性はある。
画面端など、ヒット時に状況次第では追撃も可能。
なおテンションゲージがあれば、ほぼどこからでもデッドオンタイムで追撃できてしまう。

▼V字型ダンディー (214214+S)
EX専用技。
直下型ダンディーと永遠の翼の複合技。直下型で急降下し、翼で追い討ちをかける。
もちろんバックファイアも健在。だが、発動時に僅かだが後方へ下がるため、直下型と同じ感覚では狙いにくいかも。
また、初段は基底補正が150%となっているため、ゲージが満タンならロマキャンから大ダメージコンボも狙える。

衝撃!
▼ロイヤルハント (236236+HS)
EX版のみ使用可能。
肩のマントを広げて相手を攻撃する。
覚醒必殺技としては低威力ながら、判定・発生共に優秀でヒット時は大きく浮くため追撃可能。
さらに基底補正もかからない、と至れり尽くせり。
技名の元ネタは言わずもがなデンマークのプログレッシブメタルバンド「Royal Hunt」から。

○Xrd追加技
▼ヘルタースケルター(Dステ中HS)
少し飛び上がって着地時に地面に衝撃波を発生させる技。
発生は遅めではあるが相手の位置によっては飛び越える事もでき、起き攻め時の表裏択を仕掛けられる。
ヒット時は相手がしゃがみ食らい状態になり、技発生後スレイヤー自体が空中に居るためjHSで追撃が可能。
画面端では隙間がないと裏回れないが攻撃レベルの高さを利用したF式が存在するため、ダウンを奪ったときは状況問わず何かしらの択を強要できる。

▼アンダートゥ
まさかのガード不能技。腕を交差させ、力任せに殴るいかにも体術を旨とするスレイヤーらしい攻撃方法。
発生はとにかく遅く、基本立ち回りで出してもまず当たることはない。
特定状況下での起き攻めで機能し、ゲージ保有時はそのまま追撃出来る。
とはいえその起き攻めに移行できるルートがやや限定的で現実的ではない。
そこで利用するのが攻撃レベルの高いパイルバンカーを当ててなおかつロマンキャンセルでのスロー時間を利用する方法。
相手の体力が僅かなときはほぼ確実に止めをさせ、100%持っているときはコンボへも移行できる。
補正が重いため思った以上にダメージこそ延びないが、倒しきりを目的とした攻めと考えると相手の対処を後手にしやすい。

○一撃必殺技
◆オールデッド
星となれ!

ショルダータックル(Xrdでは地上ダストアタックのモーション)がヒットすると、相手を宇宙空間に殴り飛ばすカットインとともにHAIKUを読む。
このHAIKUは五七五のそれぞれの句がランダムで選ばれるため大抵は意味不明でカオス。字余りも頻発する。
ただ、ドラマCDでは普通の俳句を詠んでるので、彼のHAIKU全てがとんちきというわけでは無いらしい。

藪医者が
血で血を洗う
チラリズム









高くついたがいい授業だったろう?

はしたないようだが…この程度の追記・修正では満足できなくてね。

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最終更新:2024年03月22日 09:27

*1 ただしスレイヤー自身は後者の呼び名には黒歴史的な思い出があるらしく、「それは捨てた名だ、異種で結構」とのこと。

*2 誤解なき様言っておくが彼の歩き速度自体はミリア並みの全キャラ中ナンバーツーのもはや韋駄天と言っていい俊足、かつ前歩きするだけでポチョムキン並にテンションゲージが貯まる。なお空中ダッシュは普通に使えるが、こちらの移動速度は全キャラ中最低クラス。なので「ダッシュなどで遠距離から一気に接近するのは遅いが、ダッシュを使わない中距離から接近するのは速い」という独特な立ち位置である。

*3 コマンドは前に出つつ吸う場合が多いので6632147+HSが一般的だが、リバサで使う場合6321447とバクステキャンセルで使ったほうがガードが仕込みやすく安全。