アークビートル

登録日:2009/08/20(木) 14:50:26
更新日:2021/10/21 Thu 21:58:23
所要時間:約 5 分で読めます




アークビートル KBT型 男型
頭部 プロミネンス ビーム うつ
右腕 イグニッション ライフル うつ
左腕 エクスプロード ガトリング ねらいうち
脚部 ファイヤーワーク 二脚


コミックボンボン誌上で展開された、読者参加によるオリジナルメダロット開発計画「X計画」によって産み出されたメダロット。
ある意味最初の読者公募メダロットである。
(ただし、両腕だけ公募した後にデザインされた、トイワールドやスターペンタゴンという先例がある)


ヘラクレスオオカブトをモチーフとし、頭部の強力なビーム、命中率は悪いものの三方向から弾を発射できる両腕、軽装甲、圧倒的火力の新型KBTタイプのメダロット。

なにを隠そう、波島鱗太郎(りんたろう)の相棒であるカンタロスであり、ヒカ(ry…快盗レトルトの相方でもある。

なお後継機として、メダチェンジ可能で軽量化を図られたアークビートルダッシュが存在する。


■ゲームシリーズ

□メダロットR

ゲームシリーズ初登場作品。
高火力、重装甲……なのだが、Rは2基準のゲームバランスなので、後述の3・4とは比べ物にならない火力を誇る。

両腕もかなり強いのだが、ことプロミネンスが段違いでその回数は4回。
まさにチートと呼ぶに相応しい。
…確かに強いことは強いのだが、Rの戦闘バランスは完全に崩壊しており特に「ねらいうち」「がむしゃら」の性能があり得ないぐらい高い。
その為狂ったバランスという前提であるせいで「歴代でも間違いなく有数のぶっ壊れた性能をしているにもかかわらず本作では相対的に弱い部類に入る(もっとヤバい奴が多すぎる)」といういろんな意味でありえないポジションにいる。


メダロット3メダロット4

頭部の使用回数はたった一回だが、強力な貫通持ちビームは並のメダロットを一撃で破壊することもできる。
(相性や熟練度にも寄るが最低152のダメージ)

両腕のライフル、ガトリングは、メタルビートルと比べると充填&放熱が高く、威力も低い。
だが成功が高く貫通持ちのため、メダルの相性熟練度次第ではメタビーよりも使いやすいと言える。
特にガトリングがクリティカルヒットした時の破壊力は中々のもの。
どうせなら光学化や威力全開を積むとその破壊力を存分に生かせるだろう。

欠点は機動性の低さだが、前パーツの装甲の高さと、スピード重視の撃つ、狙い撃ちだからガードもきっちりかっちり出来るし、何より硬いため弱点がない……
と、思いきや反射で勝てる(そもそも腕の威力はそれほど無いので光学無効を装備しておけばそれほど怖くない)。

自分が使うなら、メダル選択さえ間違わなければ(ここ重要)純正パーツでも第一線での活躍間違いなし。
CPUが相手なら脅威ではないが、自分が使えば最強メダとなる。

とはいえ、入手手段こそ面倒だが3時点でもコイツのパーツとタメを張れるパーツとしてコロナビーム(二回撃てる上威力もほとんど変わらない、ただし女型)が存在するほか、
4であるならばほぼ同じ威力で二回撃てるサムライブラストが存在する(ねらいうち属性で、成功と装甲の面ではプロミネンスに軍配が上がるため、一応相互互換。ただしあっちにはねらいうち故にクリティカルが出やすいという特性があるためダメージ効率で完敗してしまっている)。
ぶっちゃけ4だとこのサムライブラストのせいで使う価値はかなり薄くなってしまっている。
基本的に3.4の対人戦は「速攻メダフォース」前提で回る為、あまり使用されることがない。
あえて使うなら3の高速一斉射撃の場合である。

と、4以前では特に「最強機体に見えてゲーム全体でみると目の上のたんこぶみたいなパーツが必ず存在している」ことに定評がある。
だがそのプロミネンスの威力と見た目のかっこよさでアニメ共々ゲームをプレイしていた子供たちの心を虜にしたのは言うまでもないだろう。
ちなみにnaviでもゲームクリア後一回だけ戦える「イッキの仲間」チームでレトルトが使用。
プロミネンスの貫通光学は健在。両バージョンで入手できるが一回しか戦えず、この機体を自機で使いたい場合4週かかる
ちなみにさりげなく3.4からパーツ属性が「威力」から「速度」に変更されているため、
スぺロボ団幹部の海のセキランの愛機である「スコルピオ」の頭の速度変化パーツで最序盤から(具体的にはみんなのトラウマ「カッコイイぼくら」との二連戦目)ぶっ放されるということがある。
…アンチシー無しで鬼門を突破した場合、こいつにやられたりするメダロッターの心はへし折れるであろうこと間違いなし。


□その後(DS以降)のシリーズ

メダロットDSメダロット7以降のゲームシリーズにも登場。
軽装甲、高火力、高機動で隙も大きくバランスの悪い機体となっている。
シリーズ通して装甲が厚かったり薄かったりと安定しない印象があるが、後述の漫画版の設定を鑑みた場合装甲は薄くても厚くても間違いとは呼べない
むしろピーキーな性能は、漫画版のイメージにより近づいているとも言える。


■漫画(メダロッターりんたろう)

藤岡建機の『メダロッターりんたろう!メダロットR』に登場。
イッキとのロボトルに(部長の余計な助太刀のおかげで)敗北し、カンタロスのパーツを奪われてしまったりんたろう。
当初はKBTを買い直す予定であったが「KBT対決に負けたってのに、おめおめとまたKBTで戦うってのもちがうんじゃねーか」という部長の発言をきっかけに、
新しいメダロットの入手→ヘラクレスオオカブトをモデルにしたオリメダの作成へと方向転換。
諸事情で資金と材料になるパーツが余っていたため、ダメロット部の仲間と共にオリメダのアイデアを出し合うが……
  • ねらわれやすい部分にポイントをしぼった増加装甲をほどこし最低限の増量で防御力をあげる(クマ案)
  • 両腕にとにかくくっつくかぎりライフルを搭載し攻撃力をアップ!!(サメジマ部長案)
  • ヘラクレスカブトのカッコイー角をつけるだぜ!!(りんたろう案)
  • カンタロスの敏捷性を生かすため脚部パーツは軽量化。KWG風に(キンメ案)
高威力・変則的に増加された装甲・高機動と到底実現不可能な案ばかり。
夜遅くまで大騒ぎしていたおかげでジック先生の横槍も入り、計画は頓挫してしまった。

結局はカンタロスと性能の近いウォーバニットを使用する事にしたが、機体構想中に書いた落書きの様なメモをジックが拾う。
メモの内容に興味を持ったジックは「子どもの遊びが功を奏した」と、メダロット社に開発を依頼。
その翌日に完成する。

流石は、我等が変態企業、凄いぞ! メダロット社!

こうして完成したアークビートルのパーツはダンボール詰めでりんたろうに送られ、カンタロスの新たな駆体となるのであった。
……が、クマの装甲強化案とキンメの機動性強化案こそ役立っていたものの、部長案で火力を増強した両腕は味方に誤射してしまう危険性が高く、扱いが難しいパーツになってしまう。
おまけにりんたろう案の頭の角は「トップヘビーでバランスが悪い」というシロモノで、時たま女性の服に角を引っ掛け、裸にひん剥いてしまうなどの重大な問題を抱えていた。

いいぞ、カンタロスもっとやれ!

とはいえ、X計画の要であるハイエンドなメダロットの誕生を期待していたジックにとって、この状態はいただけない。
カンタロスのメダルが未熟さが問題であると判断したジックは、イッキのメタビーの元に彼を届け、機体の制御とメダルの自我の目覚めを促す。

天領家に届けられたカンタロスであったが、メタビーとブラスによる特訓の最中にロボロボ団が乱入。
その際、人質になったブラスの呼びかけに応えるようにカンタロスは自分の意思を発現。
プロミネンスによるビーム攻撃でロボロボ団を一掃する活躍を見せる。

メダルを成長させ、パーツの制御をものにしたカンタロスの姿を確認して、ジックはあがたヒカルと共にX計画の進行を決定。
りんたろうとカンタロスは新たな戦いへと赴くことになる。

□そのほかの漫画

Zトンによる『メダロット ガールズミッション』ではパーツだけちょっぴり登場。
主人公・豊穣みのりのパートナーであるメタビーが右腕パーツのイグニッションを装備して気に入っている様子が描かれている。
この際、メタビーにパーツを試させていたロボトル部部長・谷川みずほはアークビートルについて、
「今まで数々の名メダロッターに愛されてきた機体」「旧式ながらもいまだに多くの愛好家の心を掴んで離さない」「その開発にはウチの店長*1も……」
と、前述のりんたろうでの開発経緯も交えたネタを披露している。
さりげなく「旧式」という扱いを受けているが、アークビートルが誕生したのはR~3の時代。
ガールズミッションは半ばパラレルワールドの印象があるが、それでも数多の新型メダロットが出そろっている時代であることを考えれば旧式扱いもやむなしか。


■アニメ

快盗レトルトならぬ“宇宙メダロッターX”(同一人物)が使用。

二足タイプのホバー走行が可能な脚部である。
二足かそれ?と突っ込まないように。

メダロッターランカー1位の実力の持ち主が使うだけあって、イッキとメタビー(このときは純正パーツではなかったが)が放つメダフォースですら無傷……容赦なくメタビーをフルボッコ。

世界大会では、苦戦しながらも連携でティーピー二体を機能停止。残りのティーピーを追い詰めた。

ちなみにセリフは全く無い。





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最終更新:2021年10月21日 21:58

*1 みずほは前述のメダロッターりんたろうのキンメの家が経営する「ホビーショップ キンメ」で働いている描写がある。