ルーラ(ドラゴンクエスト)

登録日:2011/08/11(木) 12:26:35
更新日:2024/01/22 Mon 19:36:14
所要時間:約 5 分で読めます




ルーラとはドラゴンクエストシリーズの呪文。

行ったことのある街や城、特定のダンジョンにすぐ移動できる。
説明書等では「瞬間移動呪文」のように書かれているがテレポーテーションではなく、超高速で飛空する呪文。

ダンジョンのような天井や障害物がある場所では「〇〇は天井に頭をぶつけた」という恒例の台詞が表示されるのはお馴染みである。
ただし街、村、城のようなところでは天井を突き抜けて飛んでいけることも。
Ⅷではかなり天井の規制が厳しくなっていて、今までの感覚でルーラするとよく頭をぶつけることになる。

また、同じようなものに「しかし不思議なチカラでかきけされた!」がある。
イベント中だったり、一部のエリアでは強制的にこうなったりする。
何が「不思議な力」なのか突っ込んではいけない。


これを使わずクリアするのはある意味縛りプレイと呼ぶに等しい。
使わなかったら面倒くさいったらありゃしない。


  • ルーラ
消費MP:0~8
初登場:DQⅠ
効果:最後にパスワードもしくはセーブした場所へ戻るor一度行ったことのある場所を指定して移動or最後に立ち寄った街や城に戻る。

☆ルーラの歴史☆
I
記念すべき初登場。
最後にパスワードもしくはセーブした場所へ戻る効果だが、Ⅰはラダトームでしかセーブできないので、実質的にラダトームへの帰還限定になる。
同じ効果を持つキメラの翼は、ルーラを覚えるまではいくつか持っておこう。
オリジナル版は消費MPが10と膨大だったが、リメイクからは8になった。

II
トンヌラことサマルトリアの王子が覚える。
覚えるレベルはガラケー版以外ではLv10、ガラケー版のみLv19。
消費MPはガラケー版までは一貫して6、スマホ版以降は1。
効果は多数のリメイク・移植で様々に変更されている。

FC版では最後に復活の呪文を聞いた場所、SFC版とGB版では最後に冒険の書に記録した場所に飛ぶ。
基本的に復活の呪文ポイント=冒険の書ポイントであるため行ける先は変わっていないが、
唯一ルプガナでも冒険の書に記録できるようになったため、飛べる先が1か所増えた。

ガラケー版から3以降の行先リスト選択式に変更された。
既に廃墟となっているムーンブルクを除いて、全ての城・街が行先として網羅されている。
テパとかに飛べるのは非常に便利。
キメラのつばさも同じ効果。

ちなみに主人公が習得しないのは2だけである。


勇者、魔法使い、賢者が覚える。
消費MPは8。リレミトの8と合わせ、魔法使いはMPを16は最低でも温存してダンジョンを進むのがセオリー。

この時代から行先リストの中から選択して飛ぶ方式になった。
ただし、行けない場所もあるので注意。(Ⅲの場合、特にオーブのある町や村には行けない事が多い)。


勇者ブライマーニャが覚え、ピサロが最初から覚えている。
消費MPが8と相変わらず8と重いが、多くのダンジョンではリレミトで外に出ることさえできれば馬車で待っている仲間のルーラがあるので、3の時よりはMP温存の必要性は若干薄れた。
リメイクでは消費4に下がった。
キメラのつばさも同じ効果。

行先リスト式だが、各章でリストは独立しており、5章で仲間にしてもそのキャラがかつてルーラやキメラのつばさで行けていた場所には改めて自力で訪れないと飛ぶことはできない。


主人公がルラフェンのイベントで覚え、女の子は最初から、
キメラ、ホークマン、エビルマスター、ネーレウス、プチタークが覚える。
消費MPはオリジナルからリメイクを一貫して8なので乱発はダメ。

行先リスト選択式だが、物理的に別の空間であるらしい魔界にも飛べる。指輪を外して扉を閉じていても飛べる。
3では穴が閉じたら上の世界に戻れなかったのに

イベントの都合上、街中の屋外でも「不思議なチカラ」でルーラがかき消される場所はあるのだが、
イベント中だけでなく最初から最後まで永続的にずっとルーラ禁止の街が存在する。
このせいで猫にハメられた時に脱出できず、本当にハマってしまう。

なお、中盤で主人公がイベント習得するのが初のルーラであるようにストーリーが設計されているためか、
キメラのつばさはルーラと同じ効果ではなくなっており、「最後に立ち寄ったルーラ可能ポイントに戻る」という仕様になっている。
キメラのつばさと同じ効果を持つ「風の帽子」も同様。


主人公、バーバラ、仲間モンスターのはぐれメタルがレベルアップで習得。
魔法使い、はぐれメタルの職業でも習得可能。
消費MPがこの時代から1になったので気軽に飛び回れる。
キメラのつばさも同じ効果。

行先リスト選択式だが、夢の世界と現実の世界で行先リストが別々になっている。
SFC版では完全に別になっており、2つの世界を跨ぐには、移動ポイントがある場所までルーラで飛び、世界を移動した後で改めてルーラという2度手間が必要だった。
リメイク版では所定のイベント終了後に「べっせかいへ」という項目が追加されてもう1つの世界のダーマ神殿に直接飛べるようになり、手間が1つ減っている。


ほぼ同上。
素では主人公が覚える他にメルビンが加入時に習得済み。
魔法使いの職業でも習得できる。消費MPは1。
過去の世界では使えない他、現代でもイベントの進行状況によってはルーラが禁止されるタイミングがある。
キメラのつばさも同じ効果…だがアイテムとしての影がやたら薄い。

今作より「頭をぶつける場所かどうか」が細かく判定されるようになり、例え街中であっても屋根の下だと頭をぶつける。
入り口の扉を出たばかりの場所だと庇に頭をぶつけるが、1歩前に出ると飛べる…なんて事もある。

リメイク版では行き先が少し増えたくらいで殆ど変わっていないが、キャラクターがフルポリゴンになったため、演出が細かくなった。
一瞬浮き上がってから急加速して飛んでいくのだが、その際のキャラクターの手足の動きもかなり細かい。


主人公ククールが覚えるが主人公はスキルをアップしないと覚えない。
ゼシカ? 天井? OPNT? なんのことです?


主人公のみ、イベントで覚える。
なんと消費MPは0。使い放題だよ! やったね! 
Ⅸをやった事のない人は「何で呪文なのに消費MP0なんだよ」と突っ込みたくなるかもしれないが、
Ⅸはちょっとやり込み出すと各地に散らばる錬金の素材集めやら、
クエストやら宝の地図やらでかなり動き回る事になるので、正直この仕様はありがたい。
パッシブスキルでMPを補強しない限り、呪文を覚えない職業はMPが極端に低いことも影響している。

X
ルーラは失われた古代呪文という設定で、移動用アイテムとして「ルーラストーン」が登場している。
様々な方法で入手することが出来、教会で手持ちの石の飛び先を変えてもらえる。
一部、自分の家に飛べる石など飛べる場所が限定される石も存在している。
アップデートが進んでいくと、全ての場所に飛ぶことは出来ないものの1度でも行ったことがある所を選んで飛べる「メガルーラストーン」が登場した。

Ver.4以降の舞台ではこれ以上飛びたい場所が増えていくと管理しきれなくなってしまうこともあり、色々な所にあるオブジェを調べると以降専用のアイテムから自由に移動できる「エテーネルキューブ」や「アビスジュエル」を使うようになっていった。演出的にもワープなので天井がある場所でも使用可能。

Ver.3.4後期で冒険ガイド(名前通り冒険をガイドしてくれるシステム)の機能としてルーラが追加された。


主人公のみイベントで習得、消費MP0、とほぼⅨと同じ。

PS4版では天井に頭をぶつけることがなく、建物内どころかダンジョン内でも使用出来、リレミトの効果も兼ねている。
3DS版では従来と同じ。

Vと同様、キメラの翼と風の帽子は最後に立ち寄ったところに戻る仕様。

余談だが、当初はマップの読み込みにかなり時間がかかっていたらしく、スタッフによると読み込む間にカップラーメンが作れるほどだったという。
そのため読み込み時間を稼ぐために移動先を井戸の底にする(通称・井戸ルーラ)という案が一時期真剣に検討されていたらしい。
結局、発売半年前にやめろということで井戸ルーラは没となった。各地の井戸はその名残。

ダイの大冒険
ゲームでは無いが様々な場面で活躍しているため記述。

移動呪文で、行先を強くイメージして飛ぶ呪文。
なので遠方に飛ぶには実際に行った事があり、街や城などの人間の印象に強く残る場所でないと飛べない。
特にイメージを作らずに魔法を使うと、その人物が最も印象に残っている場所に勝手に飛ぶ。
例えばポップの場合は「マァムと初めて出会った森の中」。
応用として、目で見えている場所はイメージも簡単で即興で飛べる。
崖の向こうとか、すぐ前にいる相手の背後など。

作中序盤で、マトリフに弟子入りしたものの派手な攻撃呪文ばかり欲しがるポップに、魔法使いの何たるかを説くために使われた呪文でもある。
もしおまえがルーラを使えていたら、炎上する気球船からたやすく仲間を救えたことがわからんのか!?
というセリフは非常に有名。


【派生呪文】

■バシルーラ
IIIから登場した敵を吹き飛ばす呪文。倒した敵の報酬はもらえない。
一部の非常に鬱陶しい敵に特効であるため、お世話になることも少なくない。
他方で、敵が使うことで味方がルイーダの酒場etcに吹き飛ばされてしまうこともある。
ただし、主人公やその他「ルイーダの酒場に預ける事ができない人物」は都合上バシルーラの完全耐性を持っている。

DQ10では一部の街には「バシルーラ屋」がおり、リアル1日での使用制限が存在するものの、1度行ったルーラ登録ができる場所へとどこでも移動させてくれる。
僻地などへの移動を便利にしてくれる欠かせない呪文となった。

■トベルーラ
ダイの大冒険に登場。
目的地まで飛んでいくのではなく、単に空を飛ぶ呪文。
翼を持たない者が空中戦に対応するための呪文で、慣れると舞空術よろしく飛び回れる。
ルーラと同じく物理的に飛行する呪文だが使い勝手はルーラと様々な面で異なる。
まず根本的に飛行速度が違い、ルーラの方が遥かに速い。ルーラ側がよっぽど手加減するか地力の差があるかでないとルーラにトベルーラで追いつく事は不可能。
他にもルーラは目的地に行くだけの分の固定消費であるため、結構な量の魔力を一度に消費するものの、途中で魔力切れになる事は無いが、
トベルーラは持続消費タイプであるため少ない魔力でも発動はできるが、途中で落下する可能性があるという違いがある。

■リリルーラ
これまたダイの大冒険に登場。
はぐれた仲間と合流することができる呪文で、失われた秘呪文になっている。
そのため作中に登場した人間では破邪の洞窟を地下150階まで踏破しているアバンしか使い手がいない。
通常のルーラと違ってその場から物理的に消えてワープする正真正銘の瞬間移動であり、アイテムと掛け合わせることで次元すら超えることが可能。

■オクルーラ
こちらはロトの紋章より。
ルーラを二つ掛け合わせて作る呪文で、他人だけを目的地に送り届ける。

■オメガルーラ
ロトの紋章より。
ラスボスである異魔神を異次元に封印する呪文で、
作品名であるロトの紋章はこの呪文の効果を持つアイテムである。
作中でも発動はしたのだが……。


★余談
かつて爆笑問題が司会を勤めた特別番組の問題で、
太田光が現実世界で使えたらいいと思うドラクエの呪文は? という問題の答えがルーラだった。

かつてエニックスは志村真澄女史と伊藤真由美女史によるアイドルユニット「ルーラ」をプロデュースしていた事があった。
だが大手の芸能事務所と違い、全く何の知識も経験もノウハウも無いゲーム会社がアイドルユニットを手掛けるというのは流石に無理があったのか、全く人気が出ずに短命に終わってしまっている。
主な活躍はシングル「結婚ワルツ」とアルバム「ドラゴンクエストのうた」を発売したのみ。それ以降の表立った活躍は確認されていない。


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