Fate/EXTRA

登録日 :2010/08/10(火) 21:38:43
更新日 : 2017/05/30 Tue 20:29:42
所要時間 :約 12 分で読めます





その聖杯は 熾天の檻。


大いなる 虚空の観測者。


戦いは今、電子の海へ……



Sword, or Death

with What in your hand...?
Flame dancing,Earth splitting,Ocean withering.





TYPE-MOONの作品、『Fate』シリーズを原作とした、対戦型ダンジョンRPG。
原作を知らなくても十分楽しめるが、知るとニヤリとするものも。
2010年3月18日発売だったが、7月22日に発売が延期された。
某シナリオライターの仕業かは定かではない。
通常版と限定版があり、限定版にはサウンドトラック等々が付く。
尚、原作と絵を担当している人間が違う。
原作程ではないが理不尽な選択肢も存在する。


  • ゲームシステム
猶予期間中に対戦相手の情報を集め、装備を整えてレベルを上げ、決戦当日で相手を下して勝ち残る…を繰り返す。

情報を得る為には本筋以外にもサブイベントをこなす必要があり、自身が聖杯戦争に参加している気分が味わえる。
レベルに関しては貰ったポイントを割り振るカタチになる為、ある程度癖を付けることも可能。
ただしパートナーによってどの能力値が上がりやすいかは変わる。
戦闘は三竦みになっているATTACK、BREAK、GUARDのコマンドを一ターンに六セット選択する、先読みがいるじゃんけん。
スキルという特殊技能もあり、また条件を満たすと発動可能となる『宝具』も健在。
基本これらで戦うわけだが、相手の行動はパターン化されている為、雑魚ならばどれだけ戦ったか等でより情報(手)を開示させるかもまた鍵となる。


  • ストーリー
舞台はFate/stay nightの平行世界。
1970年代にマナは枯渇し、今までの魔術師は消え去り、新しい魔術師が誕生した平行世界である。
そんな中、月で発見された、太陽系最古の物体。

ムーンセル・オートマトン

それは量子コンピュータを魔術的概念で実現させた、神の自動書記装置。
素材自体は普遍的(現実世界にも存在する)な「フォトニック結晶」。
これは光を閉じ込める性質から光を記録媒体として扱え、非常に高い演算処理機能を実現出来る。
西欧財団は1立法センチメートル、アトラス院ですら3立法センチメートル大の加工しか不可能なこの物体だが、ムーンセルは月そのもの。
超巨大なサイズのフォトニック純結晶体で構成されており、人類文明を遥かに凌駕する技術力で製造された、人智の到底及ばない演算処理装置である。
その演算機能でもって過去・現在・未来を問わない異次元から宇宙を記録、シミュレートし続けており、あらゆる事象を実現する為の筋道を提示する。
元々は異星文明が地上の生物をただの観測するための機器だったのだが、
「観測する以上は地球のあらゆるものを把握出来るスペックを予め有する必要がある」という考えのもと、星の運営にすら干渉出来るまでに至った。
そのため、中枢内部で情報だけで物理法則を書き換える程に収束した光を蓄え、
高次元世界からの観測・操作によって時間の概念を問わず干渉し、改竄する能力も併せ持つ。
それ故、あらゆる願望を実現させるに足る、万能の記憶装置にして地球の設計図そのもの。
作中では図書室のNPCが「ムーンセル中枢と同化したBB は宇宙の法則にすら干渉出来る」と評している。
またムーンセルを完全に掌握した者のは太陽系を支配したことと同じとされ神代における『権能』の域に達すると言われる。

具体的には、
「1秒後に地球人類を全て滅ぼせ」「今すぐ地球人類の女の子全部ワイの妹に」「ムーンセルから帰ったらムーンセル内のNPCが生身の肉体を持って自分の目の前に現れる」
等の様々な願いが実現可能である。
ただし、このシステムは現実世界に対しては、あくまで「願望を確実に実現出来る方法に基づいて、少しずつ干渉して実現に持ち込む」装置に過ぎない。
『EXTRA material』によれば、上記2番目の願いで言えば実現には10年程の準備期間が必要だと言及されているので、
「願ったその時より10年前から徐々に干渉を始め」て、「全人類の女の子が妹になる社会形式が成立するか、そういった仮想現実を見られる装置が開発」という手法をとる。
そのため、願いの内容次第では、ムーンセルの現実改変作業の期間中にそれを阻止出来る可能性も完全な0ではなく、
願った瞬間にその内容を問答無用で実現させる現実改変能力とは、厳密には結構な違いがある。


何の動力源にこんなものを動かしているのかという疑問は生じるが、上記資料によれば、流動リソースは月のマナ。
つまりは地球が文明の発達と共にマナが減衰していったのに対し、月はムーンセルそのものにその全てを割り振り、
地球で神秘を成すのと似たような原理でこの超常の装置を動かしている模様。

今回の闘いはこのムーンセルを手に入れる為に争う魔術師の争奪戦である。
尚、1970年代にマナが枯渇したのは2000年代に行われるある儀式が早まったからとされているが詳細は不明。


登場人物

主人公
プレイヤー。性別、名前は設定可能。
本来なら開幕と同時に返還される記憶が戻ってこない異色の存在。存在意義や戦う意味に悩みながらも戦い抜いていく。

セイバー(赤)
CV.丹下桜
奇妙に捻れた剣を持つ男装(?)をした少女。下に着ているのはレオタードらしい。 パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
原作セイバーそっくりだがまったくの別人。 巨乳
発売前に別人だと判明した際はファンの間で物議を醸したが、現在は「赤王」「嫁王」という通称で原作のセイバーとは違うキャラとして人気を獲得している。
華美な装飾を好み尊大な態度を取るが褒めると全力で喜ぶ構ってワンコ。シナリオ担当のきのこ曰く、「こんなに書いてて楽しいキャラは以来」だったらしい。
バトルにおいて最も重要なステータスである筋力が上がりやすいため初心者にオススメ。

アーチャー(赤)
CV.諏訪部順一
浅黒い肌に白髪、赤い外套を纏った二刀流の奇妙な弓兵。
作者曰くSNのアーチャーとは同一人物ではなく同一存在。しかし原作から出張してきているキャラにはファンサービス的な反応を返す。また、本人曰く遠坂凛とは根源に刻まれた腐れ縁らしい。シナリオ分岐で凛ルートを選んだときのみ見れる会話もある。
セイバーより打たれ弱く筋力も上がりづらいが、その代わり多様なスキルを覚えMPが上がりやすい。
ただ、その多様なスキルも相手の隙をついて「投影精度」を高めなければ使用できない。
その為にある程度相手のパターンを予測して戦う必要があるが、雑魚戦ではゴリ押しが出来なくもない中級者向けのキャラ。

キャスター(青)
CV.斎藤千和
大胆にアレンジされた青い和服と狐耳尻尾の女性。
主人公の魂に一目惚れをしたご主人様絶対主義な奉仕系巫女狐(自称)。みこーん。
特技はシリアスブレイク 。珍妙なカタカナ言葉やメタい発言を自重しない。
かなりの腹黒かつ毒舌家で、敵に対しては辛辣な言葉を浴びせることも。
実は今作のラスボスと因縁がある。
序盤は上がり易い能力が戦闘向きでないことから苦戦する上級者向けのパートナーだが、スキルが出揃えば無双可能。が、やはり事故り安いため油断禁物。

遠坂凛
CV.植田佳奈
メインヒロイン。
原作の彼女と性格や見た目は同じだが、 凄腕の霊子ハッカーである。

ラニ=Ⅷ
CV.真田アサミ
メインヒロイン。
常に敬語な褐色美少女。
詳細は項目にて。

間桐慎二
CV.神谷浩史
アジア圏のゲームチャンプ。
序章では主人公の友人としての役割を与えられていた。安定のヘタレ。

レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
CV.朴王ロ美
ハーウェイ財団の御曹司。
詳細は項目にて。

◆葛木センセイ
CV.羽多野渉
月海原学園に赴任した教師だが、その正体は…?
詳細はコレ

ダン・ブラックモア
CV.麦人
元軍人の老人。
狙撃手として汚れ仕事をしていたが、その過去に反して騎士道精神溢れたお方。

ありす
CV.野中藍
学園等に唐突に現れる無邪気残酷幼女。
明らかに人間離れした行動をする。

ランルーくん
CV.小林ゆう
バーガーショップのキャラを模した道化師の恰好をした人物。
教祖もといドナr…げふん、狙ってるとしか思えないキャラ。素顔は超美人という裏設定あり。

臥藤門司
CV.伊藤健太郎
筋骨隆々の偉丈夫。
様々な宗教を混ぜた闇鍋宗教を語る五月蝿い人物。神、サイッコー!!

◆新聞部員
プロローグで操作する生徒。

ライダー
CV.高乃麗
顔に傷跡がある、クラシックな二挺拳銃を操る女傑。
小悪党な慎二と組んで楽しんでいる。

アーチャー(緑)
CV.鳥海浩輔
緑系統の衣服や外套を纏う飄々とした青年。
Fateには珍しい純粋な弓使い。今までのアーチャーが刀剣メインで戦う奴だったり宝具ぶっぱする奴だったりなせいで「アーチャーの癖に弓を使ってる、だと…!」という反応をされてしまった正統派アーチャー。
毒や罠を使ったゲリラ戦法が本領の英霊だがマスターの方針でそれらをことごとく封じられることになる。
本人はそのことを毒づいていたものの、実は…

キャスター(黒)
CV.野中藍
黒い『ありす』とも言うべき、鏡写しの『アリス』
主人公をありすと共に遊びへ誘うが…

ランサー(黒)
CV.江川央生
ヤンデル。

アサシン
CV.安井邦彦
およそアサシンらしからぬ武芸者風な男性。
アサシン繋がりで奇妙な部分で原作と繋がりがあるとか。
声と戦闘スタイルからネタにされるも、その能力はガチで怖い。あとカッコいい。

バーサーカー(赤)
CV.安井邦彦
東洋系の鎧を纏う武人。最早真名を隠す必要がないくらい一目瞭然な英霊。
バーサーカー化しているが、武人らしさや漢らしさは僅かに残っている。

バーサーカー(白)
CV.柚木涼香
白いタートルネックに紫のロングスカートを纏った女性。
バーサーカーのクラスを与えられているが、正当なマスターに召喚された際はまた違ったランクになるらしい。
現在のマスターのせいで本領発揮できていない。というか本領発揮されたらゲームバランス的に終わる。
見た目からして分かる人には分かる人。

ランサー(青)
CV.神奈延年
青い髪に赤い槍を持つ、軽口でからかう兄貴。勿論、原作の彼である。

セイバー(白)
CV.水島大宙
白い鎧に身を包む爽やかで礼儀正しいイケメン。
レオナルドは彼を普通に真名で呼ぶ為正体は早々に分かるが、能力は最早チート。

藤村大河
CV.伊藤美紀
主人公のクラスの担任。
NPCながらも原作の彼女そのままであり、その行動が後に…?

間桐桜
CV.下屋則子
今作ではNPC。保健室でサポートしてくれる。
序章で校舎が崩壊し始めた時に保健室の方へ行くと不意打ちホラーで桜ファン涙目なイベントが見れる。

柳洞一成
CV.真殿光昭
NPCでありながら、主人公を友人として見ている。
立場的に原作と変わらない。

言峰神父
CV.中田譲治
かつての聖杯戦争に関わった男を再現したNPC、進行担当。
言い回しから好物から何から何まで(マーボー的に)彼そのまま。
何となく『異常』を察知している模様。

蒼崎青子
ビームなら一番な魔女。
諸事情で教会におり、魂の改竄(SPの割り振り)でお世話になる。

蒼崎橙子
容姿が変わった(今回は戻った)姉貴。
知り合いの知り合いを探す為に居座る。



以下、ネタバレ注意

◆トワイス・H・ピースマン
CV.東地宏樹
プロローグで名前がさりげなく出た、医療の天才にて多くを救った存在であり、戦争を憎む善人。
…をベースにしたNPCだったもの。
何らかの過程で自我に目覚めた彼はトワイスが死に際に悟った戦争の必要性を認識、実行するが為に動き出し、
自らがNPC故に聖杯に接続出来ないと分かるや聖杯戦争と聖杯を歪め、自分の願いに相応しい存在が現れるまで暗躍していた…が、影が薄い。
彼の中の人はナレーションも兼ねる。平和男とか言うな。
スペル的には欠片男である。

セイヴァー
CV.無し
神仏のような姿をした男性。『救世者』(セイヴァー)のクラスに該当する英霊。
トワイスに請われ、神たる力でそぐわない勝者を消し去っていたが、本人は彼の『願い』とは違う部分を思っていた模様。
真名は言及されていないが、幾らか絞られている。というかアノ人しか(ry
ラスボスの割に、やはり薄い、そして弱い、というかありえねー人達の例に倣って、まるで戦意が無い。
適当に欠片さんに付き合い、何かキラキラと帰って行った。


以下、壮絶なネタバレ

両儀式(MONSTER)
CV.坂本真綾
無差別級のへんなもの。
橙子が探す知り合いの知り合い。意識の一部が引っかかったと言っていたが、この式はその意識の一部な模様。
行動を『殺す』凄まじいスキルを有する隠しボス。簡単に言うとじゃんけんで『この後オマエグー禁止』とされるスキル。

二週目以降で条件を満たすと大河が召喚?してしまう。
宝具『無垢式空の境界』
99999ダメージ+即死効果


以下、おまけのネタバレ


原作でお馴染み、ヒロインと魔術回路を繋げる儀式イベントが、両ヒロイン共に存在する。※CGあり。


このたび続編『Fate/EXTRA CCC』の発売が決定した。


追記・修正をお願いします。

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