Oktavia Von Seckendorff(魔法少女まどか☆マギカ)

登録日:2011/03/07(月) 09:46:44
更新日:2024/03/06 Wed 22:50:58
所要時間:約 8 分で読めます




!CAUTION!

この項目には魔法少女まどか☆マギカのネタバレを含んでいます。第九話を未視聴の方はブラウザバックする事をお薦めします。



























「誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。

私達魔法少女ってそういう仕組みだったんだね」













「あたしって、ホントばか....」











カチッ....





人魚の魔女。
その性質は恋慕。
在りし日の感動を夢見ながらコンサートホールごと移動する魔女。

回る運命は思い出だけを乗せてももう未来へは転がらない。
もう何も届かない。もう何も知ることなどない。

今はただ手下達の演奏を邪魔する存在を許さない。




Oktavia Von Seckendorff(オクタヴィア=フォン=ゼッケンドル)は第八話ラストにて美樹さやかのソウルジェムがグリーフシードに生まれ変わり、誕生した魔女
第九話ではメインの魔女を務め、上半身には騎士の甲冑とマントらしき物を身に纏い、手には剣、下半身は魚という人魚の様な姿で、中身にどろどろに溶けて眼球などが無くなったさやかちゃんがいる。
基本的な攻撃方法は『車輪』*1で、戦闘時にバックで演奏されるさやかの恭介に対する想いの強さを表す様な音楽はまどか☆マギカファンの中でもとても評価が高い。

魔女結界は魔女化した際に駅を巻き込んで作り出した為、前半は無数の線路と汽車が走り、後半はコンサートホールへと変貌を遂げ、主のオクタヴィアは廊下の先にある赤い大ホールで演奏される音楽を指揮のような動きをしながら聴いている。

入り口付近に貼られたポスターは魔法文字でKYOSUKEと書かれており、開催日時はまどか☆マギカの東京・大阪放送日時。
ポスターの裏側には上条恭介への本心と思われるLook at me(私を見て)と魔法文字で大量に書かれ、廊下の両サイドにはさやかであった頃の記憶と思われる映像が流れている。
さやか自身もその映像に映っているのだが、他の人物の目はちゃんと書き込まれているのに対し、自身の目は真っ黒に塗りつぶされていて、大半を杏子と上条君が占める。
何故か鹿目まどかは殆ど映っていない。

杏子との戦闘によって赤の大ホールが破壊されると床下には青の大ホールが広がっていた。こちらは赤の大ホールとは対照的で、微動だにせず、背を向けた恭介がひとり立っている。
必死にアピールするかの様にオクタヴィアは手を動かしているが、恭介本人なのか、オクタヴィアが作り出したものなのかも分からない。

最期は杏子の自爆により散ったのだが、この際に剣を下ろし、視界に杏子が映っている描写がある。魔女図鑑によると、
「もう何も届かない。もう何も知ることなどない」
とされているが、その時のオクタヴィアは「さやかをひとぼっちにはしない」と決めた杏子を受け入れる様だった。演奏が終わったので指揮をやめた(手を下ろした)だけという意見もあるが。



十話にて再登場。


人魚の魔女。
その性質は恋慕。
ギターが鳴り響くコンサートホールの中で
在りし日の感動を夢見続ける魔女。
繰り返す時間の中で僅かな違いこそあれど
運命の車輪は冷徹に回る。

若干の違いがあり、結界は二重構造だが下はなぜか演歌のステージで、志筑仁美に酷似した使い魔がいる事が判明する。
ちなみに使い魔はBD/DVDで大幅増員。

その使い魔にまどか諸共攻撃(召還した車輪で轢く)した所をみるに、どの世界でも志筑仁美への妬みが魔女になった原因の一つと思われる。

また、ほむら三週目でほむらのSGの浄化に使用されたのは、まどかが隠し持っていたこの魔女のGSで、最もリタイアしやすい時期を延命することができた。



+ 以下、オクタヴィアに対する考察
オクタヴィアの姿は魔法少女だったさやかの頃の騎士のモチーフが使われていると同時に、鎧は他に対する冷たく閉じこもったさやかの心の鎧と考えられる。
巨大なハート型のエリザベスカラーの襟は傷ついたさやかの心を象徴する物、
胸にあるピンクのリボンは第一話でまどかと話していたピンクのリボンは男にモテるというものから来ており、これは恭介に対する愛の象徴と思われる。
人魚のような下半身は童話の人魚姫の悲惨な運命とさやかの失恋の末路を重ね合わせた物をモチーフにしている。
無数のレールはもう交わる事の無い恭介とさやかを表しており、走り回る汽車はもう止まる事も変わる事も出来ない運命を表している。


因みに、人魚姫のラストで人魚姫は人間として天国に召されている。オクタヴィアのモチーフが人魚姫ならば、さやかも杏子と共に天国へと旅立ったであろう。






















「ご挨拶だねぇ……あたしは『あんたが知ってる通りのあたし』だよ?」


「……『転校生』?」



新編「叛逆の物語」においては、美樹さやかの影として主と共に暁美ほむらの前に現れる。
さやか自身が生前からは考えられないほどの実力を見せた事もあり、黒幕との関係を疑われていたが……











「慌てなさんな。アンタを外に出そうって訳じゃ……ない!」



人魚の魔女。
かつて恋慕の夢を見た。
この魔女は円環の理の一部から再び個として切り離された。





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破壊力:B スピード:B 射程距離:C 持続力:C 精密動作性:C 成長性:B



まさかの近距離パワー型スタンドとして登場。

自分を消滅させるためひたすら処刑場へと向かう「くるみ割りの魔女」を救う為に召喚され、魔女の進行を真正面から食い止める大役を担った。
他にも譜面の道を作って味方の使い魔を誘導する、車輪を飛ばしてくるみ割りの魔女の手下を吹き飛ばす、スタンドパワーを込めて巨大化するなどの技を披露した。

魔法少女の末路として生まれ、絶望の象徴として恐れられてきた彼女だが、それと全く同じ姿で今度は希望を繋いでいく。本編を見届けてきたファンにとっては感慨深いものがあるだろう。





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最終更新:2024年03月06日 22:50

*1 詩人カール・ジークムント・ゼッケンドルフの著作『運命の輪』に由来する